LOVE SONGS (長渕剛のアルバム)

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『LOVE SONGS』
長渕剛ベスト・アルバム
リリース
録音 1981年 - 1986年
ジャンル ポピュラー音楽
フォークソング
時間
レーベル 東芝EMI/エキスプレス
プロデュース 長渕剛
チャート最高順位
長渕剛 アルバム 年表
HUNGRY
1985年
LOVE SONGS
1986年
STAY DREAM
(1986年)
EANコード
EAN 4988006002180(1986年・CD)
EAN 4988006204911(2006年・CD)
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LOVE SONGS』(ラブ・ソングス)は、日本のミュージシャンである長渕剛の2枚目のベスト・アルバム

1986年5月1日東芝EMIのエキスプレスレーベルからリリースされた。『FROM T.N.』(1983年)よりおよそ2年6ヶ月ぶりとなるベスト・アルバム。

文字通り、それまでに発表された楽曲の中から、ラブソングを中心に選曲されたベストアルバムである。しかし、単なるラブソングではない曲も数曲見受けられる。また、「長渕流フォーク」としてリリースされた最初期のアルバム3枚からは1曲も選曲されていない。

オリコンチャートでは最高位8位となった。

背景

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前作『HUNGRY』(1985年)リリース後、長渕は8月26日の千葉県文化会館より翌1986年1月22日までの日本武道館に至るまで、全国52都市全62公演におよぶライブツアー「LIVE'85 - '86 HUNGRY」を開催した[1]。しかし、このツアーが始まる1週間前に体調不良となった長渕は入院したためツアーの前半は延期となり、退院後に開始となったが毎日39度を超える発熱を点滴で抑えてステージに上がり、ステージ終了後には楽屋で昏倒する日々が続いていた[2]。食事を摂取する事もままならず、体重は53kgを下回りやせ細った体になったが、周囲のスタッフは誰も公演を中止しようとはしなかった[2]。結果、1月22日の日本武道館公演の直後に過労により倒れ、即入院する事となった。本来このツアーは1月以降も開催される予定があったが、長渕が重度の鬱状態であったため残り20本の予定がすべてキャンセルとなった。

事の背景としては、体重は50kg台まで落ち、健康状態に問題があっただけでなく、バックバンドとの不和やスタッフへの不信感などもあり、精神的に追い詰められた事が原因となった。

構成

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これまでにリリースされた各アルバムの中から以下の通り選曲されている。なお、初期3部作である『風は南から』(1979年)、『逆流』(1979年)、『乾杯』(1980年)からは1曲も収録されていない。また、6曲目の「LONG LONG TIME AGO」はシングル「勇次」(1985年)のB面曲であり、本作でアルバム初収録となった。

全収録曲の内、「Poor Boys Blues」はボーカルのみ再録音、「Don't Cry My Love」はリミックスされ、ボーカルのみ再録音で収録されている。

リリース

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1986年5月1日東芝EMI/エキスプレスより、レコードカセットテ-プCDの3形態でリリースされた。また、CDのみ2006年3月8日に24ビット・デジタルリマスター化されて再リリースされている。

批評

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専門評論家によるレビュー
レビュー・スコア
出典評価
CDジャーナル肯定的[3]

音楽情報サイト『CDジャーナル』では、「いつものキュイーンというヘヴィなギター・サウンドはここには聴かれない。やっぱりラヴ・ソングは荒っぽい男らしさより、穏やかな優しさが、らしい雰囲気」と評価した他[3]、本作のみに収録されたバージョンの「DON'T CRY MY LOVE」や「POOR BOY'S BLUES」に関して「ファンには嬉しい限り」と肯定的に評価している[4]

チャート成績

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オリコンチャートでは最高位8位となり、売り上げは約4万枚となった[5]。また、2006年の再発版はオリコンチャートで最高位276位となった[6]

収録曲

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全作曲: 長渕剛

A面
#タイトル作詞作曲・編曲編曲初出作品時間
1.マリア(MARIA)長渕剛 山梨鐐平、長渕剛アルバム『時代は僕らに雨を降らしてる
2.生意気なパートナー(NAMAIKI-NA PARTNER)長渕剛 瀬尾一三、長渕剛&The Band of Spiritsアルバム『HUNGRY
3.僕だけのメリークリスマス(BOKU-DAKENO MERRY CHRISTMAS)松井五郎  アルバム『HEAVY GAUGE
4.TIME GOES AROUND長渕剛 長渕剛アルバム『HOLD YOUR LAST CHANCE
5.DON'T CRY MY LOVE※」長渕剛、吉見佑子 瀬尾一三、長渕剛アルバム『HEAVY GAUGE』
合計時間:
B面
#タイトル作詞作曲・編曲編曲初出作品時間
6.LONG LONG TIME AGO長渕剛 笛吹利明/コーラスアレンジ:浜田良美シングル「勇次
7.POOR BOY'S BLUES※」松井五郎 徳武弘文アルバム『Bye Bye
8.スローダウン(SLOW DOWN)長渕剛 長渕剛、山里剛アルバム『HOLD YOUR LAST CHANCE』
9.僕のギターにはいつもHEAVY GAUGE(BOKU-NO GUITAR NIWA ITSUMO HEAVY GAUGE)長渕剛 瀬尾一三アルバム『HEAVY GAUGE』
10.COME BACK TO MY HEART長渕剛 長渕剛アルバム『HOLD YOUR LAST CHANCE』
11.〜マリア※」(〜MARIA)   アルバム『時代は僕らに雨を降らしてる』
合計時間:
※このアルバムのみ収録されている音源

CD

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全作詞・作曲: 長渕剛(#3,#7のみ作詞:松井五郎・#5のみ作詞:吉見佑子)。
#タイトル作詞作曲・編曲時間
1.マリア(MARIA)長渕剛(#3,#7のみ作詞:松井五郎・#5のみ作詞:吉見佑子)長渕剛(#3,#7のみ作詞:松井五郎・#5のみ作詞:吉見佑子)
2.生意気なパートナー(NAMAIKI-NA PARTNER)長渕剛(#3,#7のみ作詞:松井五郎・#5のみ作詞:吉見佑子)長渕剛(#3,#7のみ作詞:松井五郎・#5のみ作詞:吉見佑子)
3.僕だけのメリークリスマス(BOKU-DAKENO MERRY CHRISTMAS)長渕剛(#3,#7のみ作詞:松井五郎・#5のみ作詞:吉見佑子)長渕剛(#3,#7のみ作詞:松井五郎・#5のみ作詞:吉見佑子)
4.TIME GOES AROUND長渕剛(#3,#7のみ作詞:松井五郎・#5のみ作詞:吉見佑子)長渕剛(#3,#7のみ作詞:松井五郎・#5のみ作詞:吉見佑子)
5.DON'T CRY MY LOVE※」長渕剛(#3,#7のみ作詞:松井五郎・#5のみ作詞:吉見佑子)長渕剛(#3,#7のみ作詞:松井五郎・#5のみ作詞:吉見佑子)
6.LONG LONG TIME AGO長渕剛(#3,#7のみ作詞:松井五郎・#5のみ作詞:吉見佑子)長渕剛(#3,#7のみ作詞:松井五郎・#5のみ作詞:吉見佑子)
7.POOR BOY'S BLUES※」長渕剛(#3,#7のみ作詞:松井五郎・#5のみ作詞:吉見佑子)長渕剛(#3,#7のみ作詞:松井五郎・#5のみ作詞:吉見佑子)
8.スローダウン(SLOW DOWN)長渕剛(#3,#7のみ作詞:松井五郎・#5のみ作詞:吉見佑子)長渕剛(#3,#7のみ作詞:松井五郎・#5のみ作詞:吉見佑子)
9.僕のギターにはいつもHEAVY GAUGE長渕剛(#3,#7のみ作詞:松井五郎・#5のみ作詞:吉見佑子)長渕剛(#3,#7のみ作詞:松井五郎・#5のみ作詞:吉見佑子)
10.COME BACK TO MY HEART長渕剛(#3,#7のみ作詞:松井五郎・#5のみ作詞:吉見佑子)長渕剛(#3,#7のみ作詞:松井五郎・#5のみ作詞:吉見佑子)
11.~マリア※」長渕剛(#3,#7のみ作詞:松井五郎・#5のみ作詞:吉見佑子)長渕剛(#3,#7のみ作詞:松井五郎・#5のみ作詞:吉見佑子)
合計時間:
※このアルバムのみ収録されている音源

リリース履歴

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No. 日付 レーベル 規格 規格品番 最高順位 備考
1 1986年5月1日 東芝EMI/エキスプレス LP
CT
CD
ETP-90403 (LP)
ZH28-1674 (CT)
CA32-1252 (CD)
8位
2 2006年3月8日 東芝EMI/エキスプレス CD TOCT-25966 276位 24ビット・デジタルリマスター紙ジャケット仕様

脚注

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  1. ^ 長渕剛 TSUYOSHI NAGABUCHI|OFFICIAL WEBSITE”. 長渕剛 TSUYOSHI NAGABUCHI|OFFICIAL WEBSITE. 2018年11月22日閲覧。
  2. ^ a b ライナーノーツ「TSUYOSHI NAGABUCHI INTERIEW」 『Tsuyoshi Nagabuchi All Time Best 2014 傷つき打ちのめされても、長渕剛。』、EMI Records、2014年。
  3. ^ a b 長渕剛 / LOVE SONGS [廃盤]”. CDジャーナル. 音楽出版. 2018年9月22日閲覧。
  4. ^ 長渕剛 / LOVE SONGS [紙ジャケット仕様] [再発]”. CDジャーナル. 音楽出版. 2020年12月20日閲覧。
  5. ^ 矢吹光 1995, p. 89- 「第2章 対決! 両雄黄金の経歴」より
  6. ^ LOVE SONGS|長渕剛”. オリコンニュース. オリコン. 2018年11月23日閲覧。

参考文献

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外部リンク

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