Ribbon (2022年の映画)

ウィキペディアから無料の百科事典

Ribbon
監督 のん
脚本 のん
製作 中林千賀子
製作総指揮 福田淳
宮川朋之
出演者 のん
山下リオ
渡辺大知
小野花梨
春木みさよ
菅原大吉
音楽 ひぐちけい
主題歌 サンボマスター「ボクだけのもの」
撮影 彦坂みさき
制作会社 ブースタープロジェクト
製作会社 「Ribbon」フィルムパートナーズ
配給 イオンエンターテイメント
公開 日本の旗 2022年2月25日
上映時間 115分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
テンプレートを表示

Ribbon』(リボン)は、2022年2月25日に公開された日本映画。監督・脚本・主演は本作が劇場公開用の長編映画初監督作となるのん[1]

概要

[編集]

コロナ禍2020年において美術大学の卒業制作展が中止に追い込まれる中、とある一人の美大生が家族や親友と衝突しながらも、絵を描く事で未来に突き進む青春模様を描く[1]

主人公は、のん演じる美大生「いつか」。キャストにいつかの親友・平井役の山下リオ、あわせて渡辺大知の出演が発表された[2]。そして、いつかの母を春木みさよ、父を菅原大吉、そして妹を小野花梨が演じる[3]。主題歌はサンボマスター書き下ろし『ボクだけのもの』[4]。特撮によるリボンアートで主人公いつかの感情を表現した[5]

2021年6月12日には第24回上海国際映画祭にて、GALA部門特別招待作品として公式出品され、ワールドプレミア上映が行われた[6]

予告編は岩井俊二監督により制作された[7]。のんは岩井監督の『8日で死んだ怪獣の12日の物語 - 劇場版 -』に出演しており、「どのような状況になっても映画を撮る」姿勢に影響を受けたと語っている。岩井監督もキャストに参加し、美大の先生役を演じている[8]

併せて、応援PV 『映画と生きる 映画に生きる』が樋口真嗣監督のもと製作され、監督役のんのもとスタッフ役には緒方明監督ら映画監督が出演し、映画の撮影現場を描いている。映像とともに深作欣二監督ら著名な監督の言葉がのんのナレーションで紹介された[9]

2021年12月23日には、東京藝術大学の特別講座として芸大生限定の試写会が開催された[10]。劇場公開前から注目を集め、2022年2月7日には、日本外国特派員協会での試写会および記者会見に臨んだ[11]。2月25日に劇場公開を迎え、テアトル新宿で監督として初めて初日舞台挨拶に登壇した[12]。劇場同時公開とはならなかったが、デジタル配信が2か月足らずで開始された[13]

のんと交流の深い久慈市(『あまちゃん』のロケ地)も街をあげて映画『Ribbon』を応援しようと、劇場公開に向けて『KUJI×Ribbon Project』を立ち上げた[14]

本作の監督として、新人監督に贈られる2022年度「新藤兼人賞」の最終選考10名にノミネートされた[15][16]

キャスト

[編集]
浅川いつか
演 - のん
美大生。
平井
演 - 山下リオ[2]
美大生で、いつかの親友。
公園で出会う男
演 - 渡辺大知[2]
いつかが公園に行く度に出会う男。
まい
演 - 小野花梨[3]
いつかの妹。
いつかの母
演 - 春木みさよ[3]
いつかの父
演 - 菅原大吉[3]

スタッフ

[編集]
  • 脚本・監督:のん
  • 製作統括:福田淳
  • エグゼクティブ・プロデューサー:宮川朋之
  • クリエイティブ スーパーバイザー:神崎将臣滝沢充子
  • プロデューサー:中林千賀子
  • 特撮:樋口真嗣[17]
  • 特撮プロデューサー:尾上克郎[17]
  • 音楽:ひぐちけい
  • 助監督:遠藤圭悟
  • 撮影:彦坂みさき
  • 照明:岡元みゆき
  • 録音:佐藤里佳、原川慎平
  • 美術:福田宣、清田楓菜
  • 装飾:田中智寿子
  • Ribbon Art:renamiyu
  • スタイリスト:町野泉美
  • 衣装:小磯和代
  • メイク:渡辺順子
  • VFXスーパーバイザー:蟻坂歩美
  • VFXコンポジター:護摩堂雅子
  • カラリスト:廣瀬亮一
  • スクリプター:押田智子
  • 制作担当:村上麻里子
  • 制作管理:福永真理
  • アシスタントプロデューサー:鈴木那奈
  • スチール:菊池修
  • 宣伝プロデューサー:茂木美穂
  • 宣伝:櫻井香子
  • 宣伝ビジュアルデザイン:直井忠英(ナオイデザイン室)、松井亜里沙
  • 特別協力:多摩美術大学
  • 制作プロダクション:ブースタープロジェクト
  • 製作:「Ribbon」フィルムパートナーズ(日本映画専門チャンネル、non、スピーディ、コミディア、インクアンク)
  • 配給:イオンエンターテイメント

海外映画祭

[編集]
  • 第14回 Asian Pop-Up Cinema:アメリカ・シカゴで開催、2022年3月21日から27日までのオンライン上映(北米プレミア・南米プレミア)[18]
  • 第11回トロント日本映画祭(2020年6月27日)[19]
  • 第20回ニューヨーク・アジアン映画祭(2022年7月15日~31日)[20]

脚注

[編集]
  1. ^ a b c “のん脚本・監督・主演『Ribbon』 上海国際映画祭でワールドプレミア決定”. ORICON NEWS. (2021年5月22日). https://www.oricon.co.jp/news/2194288/full/ 2022年4月14日閲覧。 
  2. ^ a b c “のん脚本・監督・主演映画『Ribbon』、山下リオ&渡辺大知の出演決定”. クランクイン!. (2021年6月18日). https://www.crank-in.net/news/90907/1 2022年4月14日閲覧。 
  3. ^ a b c d “のん、初の長編監督作『Ribbon』菅原大吉、春木みさよ、小野花梨の出演発表”. ORICON NEWS. (2021年6月27日). https://www.oricon.co.jp/news/2198283/full/ 2022年4月14日閲覧。 
  4. ^ “サンボマスター、「ボクだけのもの」配信スタート+のん監督によるMV公開”. BARKS. (2022年2月23日). https://www.barks.jp/news/?id=1000215645 2022年4月14日閲覧。 
  5. ^ “のん監督・主演映画が劇場公開!特撮に『シン・ゴジラ』樋口真嗣&尾上克郎を迎え、コロナ禍の美大生を描く”. シネマトゥデイ. (2021年3月19日). https://www.cinematoday.jp/news/N0122359 2022年4月14日閲覧。 
  6. ^ “のん監督・主演作「Ribbon」上海で初披露、映画に込めた思い語るメッセージ到着”. 映画ナタリー. (2021年6月15日). https://natalie.mu/eiga/news/432594 2022年4月14日閲覧。 
  7. ^ “のん監督&主演映画「Ribbon」予告編は岩井俊二監督が制作 のん「かなり影響を受けています」”. 映画.com. (2021年12月5日). https://eiga.com/news/20211205/11/ 2022年4月14日閲覧。 
  8. ^ “「表現することで皆と繋がれる作品に」のん(脚本・監督・主演) 映画『Ribbon』初日舞台挨拶”. NB Press Online. (2022年2月26日). https://nbpress.online/archives/61190 2022年4月14日閲覧。 
  9. ^ “樋口真嗣、犬童一心、白石和彌…「映画と生きる 映画に生きる」監督たちがPVで、のんの挑戦を応援!”. MOVIE WALKER PRESS. (2021年3月22日). https://moviewalker.jp/news/article/1025275/ 2022年4月14日閲覧。 
  10. ^ “伊東教授「のんさんの名前を出すと皆が明るくなるんです」のん監督登壇『Ribbon』東京藝大生限定試写会&トークイベント”. NB Press Online. (2021年12月24日). https://nbpress.online/archives/58812 2022年4月14日閲覧。 
  11. ^ “のんがコロナ禍の悔しさやモヤモヤ晴らす「Ribbon」、外国特派員協会で記者会見”. 映画ナタリー. (2022年2月8日). https://natalie.mu/eiga/news/464864 2022年4月14日閲覧。 
  12. ^ “のん、コロナ禍での葛藤明かす「自分自身が否定された気分だった」 初の劇場長編メガホン「Ribbon」封切り”. 映画.com. (2022年2月25日). https://eiga.com/news/20220225/19/ 
  13. ^ “のん監督・主演作「Ribbon」配信スタート、インスピレーション盤も”. 映画ナタリー. (2022年4月13日). https://natalie.mu/eiga/news/473699 2022年4月14日閲覧。 
  14. ^ “のんさん映画″リボン″で応援 公開に合わせ企画さまざま /久慈”. デーリー東北. (2022年2月10日). https://www.daily-tohoku.news/archives/94397 2022年4月14日閲覧。 
  15. ^ のん、話題作の映画監督と肩を並べる!”. MOVIE COLLECTION (2022年11月15日). 2022年11月25日閲覧。
  16. ^ 2022年度 最終選考監督 作品”. 日本映画製作者協会. 2022年12月7日閲覧。
  17. ^ a b “のん、劇場公開長編作「Ribbon」を監督! 樋口真嗣監督制作の応援PVに豪華監督陣が″活動屋″役で出演”. 映画.com. (2021年3月19日). https://eiga.com/news/20210319/12/ 2022年4月14日閲覧。 
  18. ^ Asian Pop-up Cinema上映”. Asian Pop-up Cinema. 2022年4月14日閲覧。
  19. ^ Toronto Japanese Film Festival 2022”. 日系文化会館. 2022年4月16日閲覧。
  20. ^ “ニューヨーク・アジアン映画祭にて、映画「Ribbon」の上映が決定しました!”. のん公式サイト. (2022年6月18日). https://nondesu.jp/15901/ 2022年7月8日閲覧。 

外部リンク

[編集]