ライアン・クーグラー

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ライアン・クーグラー
Ryan Coogler
Ryan Coogler
2016年
本名 Ryan Kyle Coogler
生年月日 (1986-05-23) 1986年5月23日(37歳)
出生地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 カリフォルニア州オークランド
職業 映画監督脚本家
ジャンル 映画
活動期間 2009年 -
主な作品
フルートベール駅で
クリード』シリーズ
ブラックパンサー』シリーズ
 
受賞
カンヌ国際映画祭
「ある視点」部門 第一回作品賞
2013年フルートベール駅で
ニューヨーク映画批評家協会賞
第一回監督賞
2013年『フルートベール駅で』
ロサンゼルス映画批評家協会賞
ニュー・ジェネレーション賞
2015年クリード チャンプを継ぐ男
その他の賞
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ライアン・カイル・クーグラー(Ryan Kyle Coogler, 1986年5月23日 - )[1] は、アメリカ合衆国映画監督脚本家

経歴[編集]

1986年5月23日、カリフォルニア州オークランドに生まれる[2]。幼少期はフットボールに打ち込んでおり、スポーツ特待生として、セント・メリーズ大学へ入学。その際、フットボール選手は執筆コースへ進むため、クーグラーも脚本を執筆。それが当時の教授の目に留まり、映画脚本を書くように奨められる。その後、フットボールコースは廃止され、クーグラーはカリフォルニア州立大学サクラメント校へ転校。その後、南カルフォルニア大学へ再入学し、在学中は4本の短編映画を撮り、2011年に卒業する[3]

2013年、学生時代に発生したオスカー・グランド三世射殺事件に衝撃を受け、そこから関係者に取材を重ね制作した初長編映画、『フルートベール駅で』がサンダンス映画祭で上映され[4]、クーグラーはヴァンガード賞を受賞した[5]。本作は映画祭で大反響を受け、熾烈な配給権争いが各配給会社の間で起きた。結果、配給権を征したワインスタイン・カンパニーにより、2013年7月に全米公開。これに先駆け、第66回カンヌ国際映画祭ある視点部門に出品され、第一回長編作品賞を受賞した。この作品は全世界で1700万ドルの興行収入を得た。

2015年、ロッキーシリーズのスピンオフである『クリード チャンプを継ぐ男』を制作。本作は神経痛に苦しんでいた父親からインスピレーションを得た作品で、同時にその父親が大のロッキーファンであり、クーグラーの試合前に、いつもロッキー作品を見せられていたことから、この作品の原案が完成した。本作は、全世界で1億7千万ドルを売り上げ、批評家からも高く評価された。今作によりシルベスタ・スタローンゴールデングローブ賞 助演男優賞を初受賞し、アカデミー賞にも39年ぶりにノミネートされた。

2018年、マーベル・コミック原作のブラックパンサーを監督。今作は全世界歴代興行収入ランキングにおいて、9位(当時)を獲得。批評家からも絶賛され、アカデミー賞に推す声も上がり、マーベル・スタジオも異例のアカデミー賞ノミネートキャンペーンを展開。結果、マーベル映画としては初のアカデミー作品賞を含む7部門ノミネートを受け、衣装デザイン賞美術賞作曲賞の3部門を受賞。この映画の成功により、クーグラーは世界で最も影響力のある人物100人の一人に選出された。

フィルモグラフィー[編集]

映画
題名 備考
2013 フルートベール駅で
Fruitvale Station
監督・脚本
2015 クリード チャンプを継ぐ男
Creed
監督・脚本・原案
2018 ブラックパンサー
Black Panther
監督・共同脚本
2019 クリード 炎の宿敵
Creed II
製作総指揮・キャラクター創造
ようこそ映画音響の世界へ英語版
Making Waves: The Art of Cinematic Sound
出演(本人役)
2021 ユダ&ブラック・メシア 裏切りの代償
Judas and the Black Messiah
製作
スペース・プレイヤーズ
Space Jam: A New Legacy
2022 ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー
Black Panther Wakanda Forever
監督・原案・共同脚本
2023 クリード 過去の逆襲
Creed III
製作・原案・キャラクター創造

脚注[編集]

  1. ^ Ryan Kyle Coogler, Born 05/23/1986 in California”. California Births Index. 2013年7月20日閲覧。
  2. ^ Williams, Kam (2013年7月17日). “Ryan Coogler: The ‘Fruitvale Station’ Interview with Kam Williams”. Electronic Urban Report. 2015年2月4日閲覧。
  3. ^ Turan, Kenneth (2013年1月23日). “Sundance 2013: Ryan Coogler on pain, passion in making 'Fruitvale'”. Los Angeles Times. 2015年2月4日閲覧。
  4. ^ Obenson, Tambay A. (2013年5月9日). “Sundance Institute To Honor Ryan Coogler ('Fruitvale Station') w/ 2nd Vanguard Award”. Indiewire. 2015年2月4日閲覧。
  5. ^ Friedlander, Whitney (2013年6月6日). “Sundance Fete Honors Roger Ebert and Ryan Coogler”. Variety. 2015年2月4日閲覧。

外部リンク[編集]