TVR・キミーラ

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TVR・キミーラ
フロント
リアビュー
ボディ
乗車定員 2人
ボディタイプ 2ドア オープン
エンジン位置 フロント
駆動方式 後輪駆動
パワートレイン
エンジン 3,950 cc V型8気筒OHV(400、400HC)
4,280 cc V型8気筒OHV(430)
4,558 cc V型8気筒OHV(450)
4,988 cc V型8気筒OHV(500)
最高出力 240 PS/5,250 rpm(400)
279 PS/5,500 rpm(400HC)
285 PS/5,500 rpm(430)
289 PS/5,500 rpm(450)
340 PS/5,500 rpm(500)
最大トルク 37.3 kgf·m/4,000 rpm(400)
42.2 kgf·m/4,500 rpm(400HC)
42.2 kgf·m/4,000 rpm(430)
43.1 kgf·m/4,500 rpm(450)
44.2 kgf·m/4,000 rpm(500)
変速機 5速MT
ダブルウィッシュボーン式
ダブルウィッシュボーン式
車両寸法
ホイールベース 2,282 mm
全長 4,015 mm
全幅 1,865 mm
全高 1,215 mm
車両重量 1,060 kg
系譜
後継 タモーラ
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キミーラChimaera )は、イギリスの自動車メーカーであるTVRが製造・販売していたオープンカースポーツカーである。車名の由来はギリシア神話に登場する怪物キマイラ(Chimaira)」。

概要[編集]

1992年バーミンガムモーターショーで発表され、翌1993年に発売。スパルタンなグリフィスに対してキミーラは幾分マイルドになっており、サスペンションも柔らかく、長距離ツアラーとしての性格付けがなされている。

シャシはそれまでのTVR車と同じく、鋼管を使用したチューブラーフレーム繊維強化プラスチック(FRP)製ボディの組み合わせを踏襲。ボディタイプはオープンのみで定員は2人。サスペンションは前後ともにダブルウィッシュボーン式で、ビルシュタインダンパーアイバッハ製スプリングの組み合わせである。

エンジンローバー製のV型8気筒OHVフロントミッドシップに搭載。エキゾーストマニホールドがとぐろを巻く形でエンジンの前方に押し込められ、触媒もその部分にある構造のため、放熱性が悪くオーバーヒートを起こしやすいとされている。駆動方式はFRで、トランスミッションLSD付きの5速MTのみである。

ラインナップは4.0 L仕様の「400」、4.0 Lの高性能版である「400HC」、4.3 L仕様の「430」、4.5 L仕様の「450」、5.0 L仕様の「500」。400HCと500(2000年まで)はハイカム仕様である。

従来のTVR車と同様に、ABSエアバッグ等の安全装備は一切搭載していない。

インテリア

インテリアはクラシカルな雰囲気で、本シートやウォールナットを用いた木目パネルがあしらわれている。タルガトップはケブラー製のものを装備しており、取り外したタルガトップはトランク内に立てた状態で収納することもできる。

日本では1995年に発売。1996年からは「クラブマン」のサブネームが付与され、グレード名も最高出力を表す形式に変更された(400→C240、450→C285、450→C340)。

2003年に生産を終了した。後継はタモーラ

ギャラリー[編集]

関連項目[編集]