三叉路

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横尾忠則がY字路を描く原点といわれる西脇市椿坂のY字路「暗夜光路N市-1」の場所の写真[1]

三叉路(さんさろ)は、3本の道路が集まる交差点である。三差路とも書く。

概要

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横尾忠則が描いた西脇市のY字路「暗夜光路N市-Ⅱ」の場所の写真[1]

三叉路のうち、T)の字のような形で道路が集まるものを丁字路Yの字のような形で道路が集まるものをY字路と呼ぶ。鹿児島県では十字路を「十文字」と呼ぶことから派生し、漢字の「三」は各字画が互いに交差しないにもかかわらず三叉路を「三文字」と呼んでいる。

日本の道路交通法では、第2条第1項第5号で、交差点を、

十字路、丁字路その他二以上の道路が交わる場合における当該二以上の道路(歩道と車道の区別のある道路においては、車道)の交わる部分をいう。

と定義しており、「丁字路」という語は用いられているが、「三叉路」という語は用いられていない。

沖縄県鹿児島県等では、魔物(マジムン)は直進しかできないため、三叉路では突き当たりにぶつかってその先の家に入って来ると信じられた。このため、三叉路の突き当りには魔物除けのために石敢當と呼ばれる石板が置かれる。

画家の横尾忠則は、故郷である兵庫県西脇市の複雑な地形に起因する数多い特徴的な三叉路にインスピレーションを感得し、西脇の多くの三叉路のほか、東京など故郷以外の三叉路も多く描いた。

脚注

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  1. ^ a b にっぽんまんなか紀行

関連項目

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外部リンク

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