YMCA偽装結婚式事件

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YMCA偽装結婚式事件(-ぎそうけっこんしきじけん)は、朴正煕大統領1979年10月26日暗殺された後の11月24日、韓国民主化運動を担っていた民主人士がソウル特別市明洞YMCA講堂結婚式を名目として集まり、「統一主体国民会議による暫定大統領選出阻止国民大会」を開催、維新体制撤廃と戒厳令解除を要求してデモを敢行した事件である。偽装結婚式が行われたYMCA講堂が明洞にあることから「明洞集会事件」とも呼ばれている。

朴正煕大統領が暗殺された直後に、大統領権限代行となった崔圭夏は、現行憲法(維新憲法)に従って新しい大統領を選出する談話を発表した。維新体制の継続に反対する民主主義と民族統一のための国民連合解職教授協議会民主化青年協議会会員など500名余りがYMCA講堂に集まって、維新政府退陣と建国民主内閣の組織化、共和党維新政友会統一主体国民会議の解散を要求、維新体制に基づいて大統領を選出するのは、国民に対する反逆であることと、韓国の民主化に対する外部勢力の介入を拒否する声明を発表し、デモを敢行した。この事件によって、咸錫憲楊淳稙など96名が戒厳布告令違反で逮捕された。

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