北杜市

ほくとし ウィキデータを編集
北杜市
清里高原・キープ農場
地図
北杜市旗 北杜市章
2004年11月1日制定
日本の旗 日本
地方 中部地方甲信越地方
都道府県 山梨県
市町村コード 19209-1
法人番号 7000020192091 ウィキデータを編集
面積 602.48km2
総人口 43,057[編集]
推計人口、2024年10月1日)
人口密度 71.5人/km2
隣接自治体 甲府市韮崎市南アルプス市甲斐市
長野県茅野市伊那市南佐久郡川上村南牧村諏訪郡富士見町原村
市の木 アカマツ
市の花 ヒマワリ
市の鳥
市の昆虫
市の小動物
フクロウ
オオムラサキ
ヤマネ
北杜市役所
市長 上村英司
所在地 408-0188
山梨県北杜市須玉町大豆生田961-1
北緯35度46分35秒 東経138度25分25秒 / 北緯35.77647度 東経138.42364度 / 35.77647; 138.42364座標: 北緯35度46分35秒 東経138度25分25秒 / 北緯35.77647度 東経138.42364度 / 35.77647; 138.42364
北杜市役所
外部リンク 公式ウェブサイト

北杜市位置図

― 市 / ― 町 / ― 村

ウィキプロジェクト

北杜市(ほくとし)は、山梨県の北西部、国中地方に位置する。山梨県内の自治体としては最も面積が広く、最北端にあたる。

概要

[編集]

平成の大合併により、北巨摩郡に所属する8町村のうち小淵沢町を除き、長坂町高根町大泉村白州町武川村須玉町明野村の7町村が合併して生まれた市である。残った小淵沢町も後に同市へ編入されたことにより北巨摩郡も消滅した。

地名について

[編集]

市名である「北杜」は、植物の「ヤマナシ」を意味する「杜」から、「山梨県()の部」という意味をこめて命名された[1]。「北杜」は合併に先立つ2001年、地域の高等学校が統合された際の新校名として採用されていた過去がある(山梨県立北杜高等学校[1]。ただし、「山梨」の由来は「山をならす」が転化したという説が有力で、「ヤマナシ」説は弱い(山梨郡#「山梨」の地名の由来と歴史を参照)。

新市名公募では「八ヶ岳」「北杜/北斗」「峡北」「南八ヶ岳」「北巨摩」が上位5件であったが、「地域が限定される名称は除く」「山岳(川)の名称は冠さない」「難解な名称は除く」という条件から「北巨摩」「峡北」「北杜」の3件に絞られ、その中から住民意向調査で最多となった「北杜」が採用された[2]。公募1位だった「八ヶ岳」が選考過程で外れたことについては多くの意見が合併推進協議会に寄せられ、「八ヶ岳」を市名候補に戻すことを求める署名も1200筆以上集まっていた[3]

月見里県星見里市」という愛称を持つ[4]

地理

[編集]
瑞牆山八ヶ岳
尾白川・神蛇滝
みどり湖

位置

[編集]

八ヶ岳甲斐駒ヶ岳といった山々に囲まれ、市域のおよそ3分の1が八ヶ岳南麓の冷涼な山岳高原地からなっているため、高原観光によって支えられている街である。 市内にはアウトレットモール牧場といった観光スポットが存在し、夏場には観光客が多くみられる。 南アルプスからの湧水によるウイスキー製造、日本一長いといわれる日照時間映画にも登場したヒマワリ畑などでも知られている。 また市域には八ヶ岳連峰の最高峰である赤岳が含まれ、赤岳は山梨県の北端でもある。

地形

[編集]

北杜市のうち八ヶ岳南麓の高原地帯七里岩と呼ばれる台地状の地形を形成しており、旧長坂町高根町大泉村小淵沢町地区はその台地上に位置している。 一方、台地の下には南部の釜無川流域に旧白州町武川村地区が、東部の須玉川塩川流域に旧須玉町明野村地区が位置している。

清里高原は避暑地として有名であり、「八ヶ岳高原線」とも称されるJR小海線は鉄道最高地点を走る(市内では清里駅が最も高い駅で、隣の野辺山駅に次いで全国2位である)。

七里岩は釜無川流域地域と須玉川・塩川流域地域の間を遮るように細く突き出しており、また七里岩の上部と下部とは急峻な断崖によって阻まれている。それゆえ七里岩台上、釜無川流域、須玉川・塩川流域の三つの地域の境界には、改良が施された国道141号線を例外として、曲がりくねった道が多く存在している。そのため期においては積雪や凍結により、各地域間の移動に困難を伴うことが多い。

山地

[編集]
主な山
主な丘陵地
市内の標高

河川

[編集]
主な川

湖沼

[編集]
主な湖

気候

[編集]

気候標高差が非常に大きいので旧町村単位で大きく異なるが、全般に一部を除き積雪も少なく、日照時間が長い太平洋側式の内陸性気候という共通した特徴を持っている。旧高根町清里高原など標高1000mを超える八ヶ岳山麓地域は、亜寒帯湿潤気候に属し、清里駅付近の1月の平均気温は約-4度、8月は約20度[5]、厳冬期には-20℃前後まで下がるなど北海道並みの気候である一方、標高500m前後と市内でも最も低い市役所近辺や旧明野村の中心集落地域は、より甲府盆地の気候に近くなる。市内で唯一アメダスの気温観測が行われている地点は旧大泉村にあり、標高が867mほどであるが、斜面にあるために冷気がたまりにくい斜面温暖帯のため、標高のわりには比較的温和であり、一概に冬の寒さは標高に比例するというわけではない。特に放射冷却時においては逆転層により標高の低い方が冷え込むことも多い。全般に八ヶ岳南麓斜面に位置する地域よりも西側の旧小淵沢町のほうが寒さが厳しい。夏季は標高の低い南東部では盆地特有の暑さもあるが、それ以外は冷涼である。

国による「次世代省エネルギー基準」によると、旧小淵沢町が最も寒く北東北地方並の気候で、それに次いで旧長坂・高根・大泉・白州・武川の各町村が南東北地方並の気候、旧明野村は日本一の日照時間を誇ることもあり東京などと同様の気候に分類されている(小淵沢町#気候の項目より)。気象はさらに異なり、同一町村内においても天候の違いや降雨量降雪量の多寡が生じることもしばしば見られる。また、旧小淵沢や旧大泉村や旧長坂町では強い冬型の気圧配置の時に際し雪雲が流れて込むことがあり、案外雪日数は多い。

大泉(1991-2020)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C°F 16.2
(61.2)
20.6
(69.1)
23.1
(73.6)
28.3
(82.9)
31.1
(88)
35.4
(95.7)
35.4
(95.7)
36.5
(97.7)
33.3
(91.9)
29.1
(84.4)
24.0
(75.2)
19.0
(66.2)
36.5
(97.7)
平均最高気温 °C°F 4.7
(40.5)
6.0
(42.8)
10.1
(50.2)
16.0
(60.8)
20.8
(69.4)
23.5
(74.3)
27.3
(81.1)
28.7
(83.7)
24.2
(75.6)
18.5
(65.3)
13.1
(55.6)
7.6
(45.7)
16.7
(62.1)
日平均気温 °C°F −0.2
(31.6)
0.6
(33.1)
4.3
(39.7)
9.8
(49.6)
14.8
(58.6)
18.4
(65.1)
22.2
(72)
23.1
(73.6)
19.1
(66.4)
13.3
(55.9)
7.7
(45.9)
2.5
(36.5)
11.3
(52.3)
平均最低気温 °C°F −5.0
(23)
−4.6
(23.7)
−1.1
(30)
4.1
(39.4)
9.5
(49.1)
14.2
(57.6)
18.5
(65.3)
19.1
(66.4)
15.1
(59.2)
8.8
(47.8)
2.8
(37)
−2.2
(28)
6.6
(43.9)
最低気温記録 °C°F −14.4
(6.1)
−14.2
(6.4)
−10.7
(12.7)
−7.3
(18.9)
−1.5
(29.3)
5.7
(42.3)
10.2
(50.4)
9.7
(49.5)
3.6
(38.5)
−2.0
(28.4)
−6.4
(20.5)
−11.8
(10.8)
−14.4
(6.1)
降水量 mm (inch) 40.9
(1.61)
41.9
(1.65)
77.3
(3.043)
82.4
(3.244)
96.5
(3.799)
135.1
(5.319)
155.5
(6.122)
127.3
(5.012)
171.1
(6.736)
138.6
(5.457)
48.0
(1.89)
32.2
(1.268)
1,146.8
(45.15)
平均月間日照時間 205.7 196.3 205.7 211.9 210.7 158.1 163.0 194.2 150.2 166.3 187.0 195.6 2,249.2
出典:気象庁[6]

地域

[編集]

市内には街道が通っているが、それぞれの街道沿いの村々は七里岩の断崖によって遮られていたため、土木技術・輸送技術が進歩を見る近現代まで、地域としての結び付きは同じ街道を抱く村同士のものに限定されていた。 そのため当市は大きく3つに分けることが出来る。

高根町は佐久甲州街道が走り、八ヶ岳・塩川流域両地域との結びつきがある。 実際、このように区分された3つの地域は、それぞれ内部において合併以前から結びつきが強く、町村組合を形成し病院や学校などの共同運営にあたっていた。

  • 明野町 (旧明野村)
  • 須玉町
  • 高根町
  • 長坂町
  • 大泉町 (旧大泉村)
  • 小淵沢町
  • 白州町
  • 武川町(旧武川村)

市街地

[編集]

市街地は各町村役場(現在は北杜市役所の支所)周辺を中心に形成され、北杜市としての市街地の連続性は極めて低い。市内にはいくつか鉄道駅が存在しているが、駅前に市街地と呼べる状況が存在しているのは小淵沢駅長坂駅清里駅だけである。日野春駅は七里岩の狭まった部分に位置しているため駅前の土地が不足しており、駅前を走る主要地方道17号茅野北杜韮崎線の拡幅にも困難をきたしている。また甲斐小泉駅甲斐大泉駅は周囲には中小規模の集落が存在しているのみである。

ただし市街地が点在している当市においても、長坂駅から中央自動車道長坂インターチェンジを経由し旧高根町役場に至るまでの地域は例外的で、比較的市街地が連続している。八ヶ岳等高線に沿って東西になだらかな地形を形成しているこの地域は、近年になって主要地方道32号長坂高根線を代表とする長坂インター周辺の道路整備が進み、その周辺に県内大手スーパーマーケットやホームセンター・ドラッグストアとロードサイド店舗の出店が相次いだため、長坂インターチェンジ周辺が、北杜市としての実質的な市街中心部・中心商店街の役割を担っている。

地区

[編集]

町名以下の大字については下記の通り。

明野町 須玉町 高根町 長坂町 大泉町 小淵沢町 白州町 武川町
浅尾 小尾 川俣 長坂上条 西井出 上笹尾 花水 三吹
小笠原 比志 長澤 塚川 谷戸 下笹尾 台ヶ原 牧原
三之蔵 江草 村山北割 渋沢 松向 横手 宮脇
上手 小倉 東井出 富岡 (小淵沢)[注 1] 大坊 新奥
浅尾新田 東向 長坂下条 白須 黒澤
下神取 穴平 箕輪新町 日野 鳥原 山高
上神取 若神子 箕輪 小荒間 下教来石 柳澤
大蔵 藏原 大井ヶ森 上教来石
藤田 小池 白井沢 大武川
大豆生田 下黒澤 大八田
境之澤 上黒澤 夏秋
若神子新町 五町田 中丸
上津金 村山西割 中島
下津金 村山東割
清里
浅川

当市は北巨摩郡8町村が合併し山梨県内最大の面積をもつ。 そのため、住所の表記には、上記のように旧町村名からくる「町名」を付している。 しかし、合併特例区地域自治区といった所定の住民自治機構は設置されていない。

人口

[編集]

2010年2月1日現在:49,314人(明野町4,921人 須玉町6,660人 高根町9,813人 長坂町9,319人 大泉町5,001人 小淵沢町6,129人 白州町4,118 武川町3,356)

北杜市と全国の年齢別人口分布(2005年) 北杜市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 北杜市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
北杜市(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 47,356人
1975年(昭和50年) 45,242人
1980年(昭和55年) 44,320人
1985年(昭和60年) 45,035人
1990年(平成2年) 46,200人
1995年(平成7年) 47,318人
2000年(平成12年) 47,888人
2005年(平成17年) 48,144人
2010年(平成22年) 46,968人
2015年(平成27年) 45,111人
2020年(令和2年) 44,053人
総務省統計局 国勢調査より


隣接自治体

[編集]
山梨県の旗山梨県
長野県の旗長野県

歴史

[編集]

古代

[編集]

当市の大部分の区域はかつて、甲斐国巨摩郡逸見筋(へみすじ)に属していた。 逸見の地は古代より良の産地として知られており、逸見牧(へみのまき)と呼ばれるが存在していた。 この地に赴いた源清光は「逸見」の名を冠し、「逸見清光」を名乗った。

中世

[編集]
戦国時代

戦国時代には武田氏の信濃侵攻における拠点となり、軍用道路として整備されたと言われる棒道と伝わる自然道が長坂町 - 小淵沢町にある。

近代

[編集]
明治時代

山梨県の発足及び巨摩郡の分割により、山梨県北巨摩郡に属することになった。 「逸見筋」の名前は公式には使用されなくなり、「甲斐(峡)の北部」という意味の「峡北」という言葉が使われるようになる。 峡北という名称は北杜市成立まで、北巨摩郡と韮崎市の総称として広く用いられた。逸見筋という呼称は明治初期にはまだ住民の間に残っていたようで、請願書などに「甲斐国山梨県北巨摩郡逸見筋○○村」といったような表記が用いられていた例が散見される。

明治の終わりに中央本線が開通した。その際日本で初めての公害訴訟となる、信玄公旗掛松事件が起こった。

現代

[編集]

終戦直後の食糧難、引揚者の生計確保といった目的で、大東豊・篠原・女取(小淵沢町)、小泉・蕪(長坂町)、大開・大泉帰農・泉原・石堂・油川(大泉村)、清里(高根町)などの八ヶ岳南麓をはじめとする高原地帯に入植が行われた。 しかし開拓者の生活は厳しく、離農者が後を絶たなかった。 その後国民生活が安定してくると、開拓地では酪農や高原野菜の栽培などが行われるようになり、さらにはペンションなど高原観光も進展し、今では当市の経済を支える重要な位置を占めるようになった。

沿革

[編集]
平成

行政

[編集]
北杜市役所須玉総合支所
北杜市役所小淵沢総合支所(旧庁舎)

市長

[編集]
歴代市長
氏名 就任年月日 退任年月日 備考
市長職務執行者 伊藤好彦 2004年11月1日 2004年11月27日 旧白州町長
初-3代 白倉政司 2004年11月28日 2016年11月27日 旧高根町長
4代 渡辺英子 2016年11月28日 2020年11月27日 山梨県で初の女性市町村長
5代 上村英司 2020年11月28日 現職

役所

[編集]

市発足前(2001年)に廃校となった県立須玉商業高等学校(現・北杜高等学校)の校舎をほぼそのまま利用したものが暫定市庁舎として用いられている。正式な市庁舎の位置などは今後決定されることとなっているが、暫定市庁舎を恒久的に利用するということにうやむやのうちに決まりつつある[要出典]。暫定市庁舎は韮崎市との境界に近い須玉町の南端にあるため、当市の中心地である八ヶ岳南麓地域からは、「市役所は市の中心部に設置すべきだ」として暫定市庁舎の恒久使用を既成事実化することに反発している[要出典]

財政

[編集]

北杜市の財政力指数0.44(2012年度)であり、全国市町村の平均0.49よりやや低い数値となっている。また、実質公債費比率15.5%(2012年度)と、市債の発行に県知事の許可が必要となる18%は下回っているものの、全国市町村の平均9.2%を大きく上回っている。これは、おもに合併以前の旧町村において作られた借金が合併後まで影響しているものである。 このため、市は財政の健全化を最重要課題と位置づけ力を入れており、最近では市債残高の減少、基金の積み増しなど財政状況に改善が見られる。 なお、北杜市は赤字団体であると評されることがあるが、実際には実質収支が赤字に陥ったことは無い。

合併以前の各町村における財政力指数の値は以下の通りである(2003年度の数値)。

明野村 須玉町 高根町 長坂町 大泉村 小淵沢町 白州町 武川村
財政力指数 0.23 0.32 0.35 0.38 0.51 0.56 0.39 0.26

このように、財政が比較的健全であったといえる自治体大泉村小淵沢町の2町村だけである。

防災データ

[編集]
  • 建物火災出火件数:19件(2003年)
  • 交通事故発生件数:297件(2004年)

現在の市域が成立したのは2006年であるため、データは当時の北杜市と小淵沢町の数値を合計したものである。(出典:総務省「統計でみる市区町村のすがた2006」)

議会

[編集]

市議会

[編集]
  • 定数:22人[7]

衆議院

[編集]
当落 候補者名 年齢 所属党派 新旧別 得票数 重複
中谷真一 45 自由民主党 125,325票
比当 中島克仁 54 立憲民主党 118,223票
辺見信介 57 NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で 4,826票

国家機関

[編集]

独立行政法人

[編集]

施設

[編集]
北杜警察署
北杜消防署高根分署
北杜郵便局
清春白樺美術館

警察

[編集]
警察署
駐在所
  • 朝神駐在所(山梨県北杜市明野町浅尾新田1499)
  • 上手駐在所(山梨県北杜市明野町上手2141-3)
  • 若神子駐在所(山梨県北杜市須玉町若神子7-1)
  • 穂足駐在所(山梨県北杜市須玉町藤田311-4)
  • 増富駐在所(山梨県北杜市須玉町比志3936-13)
  • 清里駐在所(山梨県北杜市高根町清里2966-1)
  • 高根駐在所(山梨県北杜市高根町箕輪新町483-13)
  • 日野春駐在所(山梨県北杜市長坂町塚川2819-31)
  • 大泉駐在所(山梨県北杜市大泉町谷戸2966-1)
  • 台ケ原駐在所(山梨県北杜市白州町台ケ原2210-2)
  • 鳳来駐在所(山梨県北杜市白州町下教来石2)
  • 武川駐在所(山梨県北杜市武川町三吹2120-3)
  • 小淵沢駐在所(山梨県北杜市小淵沢町8162-1)

消防

[編集]
本部
消防署
  • 北杜消防署(北杜市長坂町大八田6811-18)
分署
  • 北杜消防署 高根分署(北杜市高根町箕輪新町1094)
  • 北杜消防署 小淵沢分署(北杜市小淵沢町原東沢732-22)
  • 韮崎消防署 須玉分署(北杜市須玉町藤田256-1)
  • 韮崎消防署 白州分署(北杜市白州町台ケ原212-1)

医療

[編集]

現在の市域が成立したのは2006年であるため、データは当時の北杜市と小淵沢町の数値を合計したものである。(出典:総務省「統計でみる市区町村のすがた2006」)

健康に関するデータ
  • 一般病院数:2施設(2003年)
  • 一般診療所数:19施設(2003年)
  • 歯科診療所数:19施設(2003年)
  • 医師数:32人(2002年)
  • 歯科医師数:23人(2002年)
  • 薬剤師数:38人(2002年)
  • 65歳以上人口:12,477人(2000年)
主な病院

北杜市は、市立山梨甲陽病院と市立塩川病院という2つの市立病院が存在し、これは山梨県では唯一の例であり、合併した旧町村の組合から引き継ぐ形で存在している(山梨甲陽病院は旧長坂町・高根町・大泉村・小淵沢町の4町村による組合立、塩川病院は旧須玉町・明野村による組合立)である。 しかし、人口規模が小さい自治体に2ヶ所も市立病院があることは、医療サービスの向上につながる反面、市の財政を圧迫する一因ともなっている[要出典]

郵便局

[編集]
主な郵便局

図書館

[編集]

文化施設

[編集]
美術館
資料館

運動施設

[編集]

宿泊施設

[編集]

対外関係

[編集]

姉妹都市・提携都市

[編集]

海外

[編集]
姉妹都市
提携都市

国内

[編集]
姉妹都市
提携都市
  • 東京都の旗荒川区(関東地方 東京都)友好都市交流(未調印)
  • 東京都の旗新宿区(関東地方 東京都)友好都市交流(未調印)
  • 東京都の旗東村山市(関東地方 東京都)友好都市交流(未調印)

経済

[編集]
産業人口
  • 第1次産業就業者数:4,865人(2000年)
  • 第2次産業就業者数:8,143人(2000年)
  • 第3次産業就業者数:13,051人(2000年)

第一次産業

[編集]
  • 農業産出額:75億4000万円(2003年)

農業

[編集]

ブルーベリーの生産量が多いことで知られている。 特に、山梨県北杜市・東京都小平市・茨城県つくば市が「日本三大ブルーベリー」の地として有名である。また、国内最大級となる豆苗専用の植物工場がある。

第二次産業

[編集]
  • 製造品出荷額等:1687億4600万円(2003年)

工業

[編集]

第三次産業

[編集]

商業

[編集]
主な商業施設

本社を置く企業

[編集]
  • クリスタルシステム (小淵沢町):赤外線単結晶製造装置で世界シェア70%[8]
  • オキサイド (武川町):光学用の単結晶製造において世界で高いシェア[9][10]
  • ミラプロ (須玉町):蛇腹状で伸縮する金属部品のベローズで国内トップシェア[11]
  • リガク山梨 (リガクの子会社)(須玉町):X線・熱分析装置関連製品の生産
  • JMエナジー (JSRの子会社) (大泉町):リチウムイオンキャパシタの開発・製造・販売
  • 丸政 (小淵沢町):駅弁製造・販売、そば店営業
  • AOB慧央グループ (小淵沢町):化粧品・健康食品・浄水器の開発・製造
  • アルソア本社 (AOB慧央グループ関連会社)(小淵沢町):化粧品・健康食品・浄水器の販売

情報・通信

[編集]

マスメディア

[編集]

新聞社

[編集]
  • 八ヶ岳ジャーナル

放送局

[編集]
テレビ放送
ラジオ放送
2006年10月1日に開局したコミュニティFMである。北杜市と韮崎市の一部、長野県富士見町を放送対象エリアとしている。周波数82.2MHz、出力20W。

中継局

[編集]

生活基盤

[編集]

ライフライン

[編集]

電力

[編集]
主な発電所

上下水道

[編集]
別荘地の水道料金

1998年(平成10年)、当時の高根町は、清里の別荘地の水道料金について、一般家庭の3倍以上に値上げしたため、反発した別荘所有者が高根町を訴えた。 第一審では別荘所有者側敗訴の判決が出されたが、2003年(平成15年)の控訴審では別荘所有者側が勝訴。 高根町側が上告したものの、2006年(平成18年)の上告審でも別荘所有者側勝訴の判決が出され、1998年(平成10年)に改正された別荘所有者の値上げ分の料金については無効とされた(ただし判決では、の一時期にしか水道を使用しない別荘の住民に対し、水道施設の維持管理等の理由により一般住民よりも割増した水道料金を課すことについては、自治体の裁量により認められるとしている。)。 第一審:甲府地平成13年11月27日判時1768号38頁。控訴審:東京高判平成14年10月22日判時1806号3頁。上告審:判平成18年7月14日民集60巻6号2369頁。

教育

[編集]

短期大学

[編集]
私立

高等学校

[編集]
県立
市立
私立

中学校

[編集]
市立

小学校

[編集]
市立
  • 北杜市立明野小学校
  • 北杜市立須玉小学校(北杜市立増富小学校は2012年(平成24年)4月に北杜市立須玉小学校に統合。)
  • 北杜市立 泉小学校
  • 北杜市立小淵沢小学校
  • 北杜市立白州小学校
  • 北杜市立武川小学校
  • 北杜市立高根北小学校(北杜市立高根北小学校、北杜市立高根東小学校、北杜市立高根西小学校は2015年(平成27年)4月に統合。)
  • 北杜市立高根西小学校(北杜市立高根北小学校、北杜市立高根東小学校、北杜市立高根西小学校は2015年(平成27年)4月に統合。)
  • 北杜市立高根東小学校(北杜市立高根北小学校、北杜市立高根東小学校、北杜市立高根西小学校は2015年(平成27年)4月に統合。)
  • 北杜市立高根清里小学校
  • 北杜市立長坂統合小学校(北杜市立秋田小学校、北杜市立小泉小学校、北杜市立日野春小学校、北杜市立長坂小学校が2013年4月に統合。)

その他

[編集]

交通

[編集]
小淵沢駅
北杜市民バス
八ヶ岳PA

鉄道

[編集]

鉄道路線

[編集]
東日本旅客鉄道(JR東日本)

市役所の所在する須玉地区には駅がない。特急列車の大半が停車する小淵沢駅が実質的な玄関口となっている。

バス

[編集]

路線バス

[編集]

道路

[編集]

当市の主要道路は、甲府より至る甲州街道韮崎を要に3つに分岐して、各々が並行する形で市内を貫いている。1つは釜無川に沿う甲州街道(現国道20号線)、2つ目は八ヶ岳南麓の台地である七里岩上を走る逸見路(へみじ)および、信州往還(現主要地方道17号線)、3つ目は塩川に沿う佐久甲州街道(現国道141号線)である。

高速道路

[編集]

国道

[編集]

県道

[編集]
主要地方道
一般県道

(韮崎市を含めた峡北地域では、一般県道は600番台の数字が用いられる。)

農道

[編集]
広域農道

道の駅

[編集]

名所・旧跡・観光スポット

[編集]
若神子城

名所・旧跡

[編集]

観光スポット

[編集]

国定公園

[編集]

八ヶ岳山麓地域

[編集]
清里高原
南八ヶ岳花の森公園
広域
高根町
小淵沢町
神田の大イトザクラ
長坂町
大泉町
山梨県立八ヶ岳牧場内のまきば公園。遠くに富士山を望む。

甲斐駒ヶ岳山麓地域

[編集]
白州町
武川町
神代桜(2008年4月撮影)

茅ヶ岳山麓地域

[編集]
明野のひまわり畑(2010年8月撮影)
須玉町
明野町 

工場見学

[編集]
見学が可能な工場

文化・名物

[編集]

祭事・催事

[編集]
小淵沢町
武川町
  • むかわ米・米まつり
明野町
  • 明野大根祭り

名産・特産

[編集]

出身関連著名人

[編集]

出身著名人

[編集]

ゆかりのある著名人

[編集]

北杜市を舞台・撮影地とした作品

[編集]

舞台とした作品

[編集]

テレビドラマ

[編集]

テレビアニメ・漫画・小説

[編集]
旧武川村地域が主な舞台。小説では6巻まで北杜市で展開。漫画、テレビアニメも展開されている。
原作(漫画)の舞台は大阪府枚方市であるが、テレビアニメは監督の意向で「山梨県の八ヶ岳の麓」(該当するのは北杜市のみ)とされている。

ロケ地とした作品

[編集]

テレビドラマ

[編集]
  • 2007年(平成19年)の大河ドラマ、『風林火山』の放送にともない、長坂町小荒間地区の県営八ヶ岳牧場に、市が総工費約1億7000万円(内3000万円を山梨県が出資)をかけて、オープンセット「風林火山館」を建設した。
  • ドラマ『みんな昔は子供だった』では山村シーンの撮影に協力。

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 旧小淵沢町大字なしの地区。現在は北杜市小淵沢町と表記される。
  2. ^ 東京都小金井市が設立した林間宿舎。小金井市の公立小学校を対象としている林間宿舎。

出典

[編集]
  1. ^ a b ☆「北杜」の意味について, 合併デジタルアーカイブ(総務省), 元データは峡北合併推進協議会, 2022年2月20日閲覧。
  2. ^ 新市名称選定経過, 合併デジタルアーカイブ(総務省), 元データは峡北合併推進協議会, 2022年2月20日閲覧。
  3. ^ 第7回峡北地域合併協議会 会議録, 合併デジタルアーカイブ(総務省), 元データは峡北合併推進協議会, 2022年2月20日閲覧。
  4. ^ 清泉寮 | 星見里市清里の七夕 - 北杜市 山梨県”. www.seisenryo.jp. 2020年11月12日閲覧。
  5. ^ 北杜市ホームページ
  6. ^ 大泉 1991-2020年”. 気象庁. 2024年3月6日閲覧。
  7. ^ 市議会議員の定員について”. 2018年12月9日閲覧。
  8. ^ 元気なモノ作り中小企業300社:株式会社クリスタルシステム中小企業庁 2018年12月31日閲覧
  9. ^ GNT企業100選概要』(PDF)(プレスリリース)経済産業省、2014年3月17日https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/gnt100/pdf/gnt100_summary.pdf2018年12月31日閲覧 
  10. ^ GNT企業100選 選定企業一覧』(PDF)(プレスリリース)経済産業省、2014年3月17日https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/gnt100/pdf/20140317b.pdf2018年12月31日閲覧 
  11. ^ 元気なモノ作り中小企業300社:株式会社ミラプロ中小企業庁 2018年12月31日閲覧

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]