水木襄
みずき じょう 水木 襄 | |||||
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本名 | 石川 良昭 | ||||
生年月日 | 1938年3月11日 | ||||
没年月日 | 1991年 | ||||
出生地 | 日本・東京府東京市(現・東京都) | ||||
身長 | 170 cm[1] | ||||
職業 | 俳優・歌手 | ||||
ジャンル | 映画・テレビドラマ | ||||
主な作品 | |||||
映画 『母子草』 『スピード狂時代 命を賭けて』 『故郷は緑なりき』 『真田風雲録』 テレビドラマ 『忍者部隊月光』 『特別機動捜査隊』 『緊急指令10-4・10-10』 『魔人ハンター ミツルギ』 | |||||
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水木 襄(みずき じょう、1938年〈昭和13年〉3月11日[1][2] - 1991年〈平成3年〉[3])は、日本の元俳優。本名、石川 良昭(いしかわ よしあき)[1][2][4]。
東京市生まれ[2][4]。明治学院大学卒業[1]。エヌ・エー・シーに所属していた[1]。
来歴
[編集]大学時代の友人が女優の木暮実千代の親戚である関係から、木暮と知り合いとなり[4][5]、1958年に木暮の推薦で東映ニューフェイス4期生として東映へ入社[6][4]。同期には佐久間良子・室田日出男・曽根晴美・花園ひろみ・山口洋子・山城新伍らがいた。
同年、本名のまま、中村賀津雄(現・中村嘉葎雄)主演、マキノ雅弘監督による『不敵なる反抗』に、チンピラ・ゴンチャン役でデビュー[5]。以後、中村主演の一連の社会派不良少年物に助演した後、芸名を「水木 襄」と改め、山村聰監督の『母子草』に田中絹代の息子役で出演。純真で気性のしっかりした少年を演じる。また、『スピード狂時代 命を賭けて』で、木暮実千代の息子に扮し、オートバイにとりつかれた高校生の役で主演、1959年度エランドール賞 新人賞を受賞[2]。
その後はアクション映画に愚連隊やチンピラ役で主演する一方、佐久間良子とのコンビで純愛映画に主演[2]。60年代半ばからはスクリーンから遠ざかり、1964年テレビ映画『忍者部隊月光』に主演、同年に東映を退社する[4]。
『月光』以降は、テレビを中心に活動し、特撮ドラマ『緊急指令10-4・10-10』『魔人ハンター ミツルギ』や、長寿ドラマ『特別機動捜査隊』に水木刑事役(主に三船班)としてレギュラー出演した後、第一線から姿を消す。また、歌手として数枚のシングルをリリースしていた。
引退後は、八戸市内の高級クラブ『貴族院』の支配人[6]、東映が経営するホテルの支配人、不動産会社の営業部長、スナック経営をしていたが、1991年に自殺を図り、53歳で死去。遺体の発見された自宅には、自身の出演した作品のポスター等が所狭しと飾られていたという[3][6]。
人物
[編集]デビュー当時の紹介記事では「親戚が日活に所属していたことがあるので、大変であることは知っていました。こんなに早くデビューできるとは思ってませんでした」と述べている[5]。
『月光』出演当時のプロフィールでは、「子供の夢を壊さないことを心がけており、普段のマナーに気を付けています」と述べている[4]。
『月光』に第111話よりレギュラー出演した山本正明とは、行きつけのとんかつ店が一緒だったことから『月光』で共演する前から親交があった。山本は、水木について「スターだったけど、すごく人柄もよくてスタッフから慕われていた。その一方で俳優としての努力も怠らなかった」と述懐している[7]。
出演
[編集]映画
[編集]- 不敵なる反抗(1958年、東映) - ゴンチャン
- 裸の太陽(1958年、東映)
- 母と拳銃(1958年、東映)
- 夜霧の南京街(1958年、東映)
- 母子草(1959年、東映) - 小沢秀一
- 空は晴れたり(1959年、東映)
- 鹿島灘の女(1959年、東映) - 良夫
- ふたりの休日(1959年、東映)
- スピード狂時代 命を賭けて(1959年、東映) - 主演 ・山岡
- ずべ公天使(1960年、東映) - ジミイ
- おれたちの真昼(1960年、東映) 主演
- 決斗の谷(1960年、第二東映) - 主演 ・梶信吾
- 少年漂流記(1960年、東映)主演
- 続少年漂流記(1960年、東映) 主演
- 生き抜いた16年 最後の日本兵(1960年、東映)
- 不良少女(1960年、東映) 主演
- 殴り込み艦隊(1960年、東映)
- 姿なき暴力(1960年、東映) 主演
- 坊ちゃん野郎勢ぞろい(1961年、第二東映) 主演
- 俺が地獄の手品師だ(1961年、東映) - 一郎
- 二人だけの太陽(1961年、東映)主演
- 若い涙を吹きとばせ(1961年、東映)主演
- 若い明日を突っ走れ(1961年、東映)主演
- 進藤の社長シリーズ 次郎長社長と石松社員(1961年、ニュー東映)
- 安寿と厨子王丸(1961年、東映) - 三郎(声)[8] ※アニメ映画
- 故郷は緑なりき(1961年、ニュー東映) - 主演 ・小島海彦
- 南太平洋波高し(1962年、東映)
- 霧の港の赤い花(1962年、東映)
- 愉快な仲間(1962年、東映)
- 純愛物語 草の実(1962年、東映)
- あの空の果てに星はまたゝく(1962年、東映)
- よか稚児ざくら 馬上の若武者(1962年、東映)
- 真田風雲録(1963年、東映) - 豊臣秀頼
- 忍者部隊月光(1964年、東映) - 主演・月光 / 月田光一
テレビドラマ
[編集]- シャープ火曜劇場 / 草の実(1963年、CX)
- 判決 第37話「いわれなき垣根」(1963年、NET)
- 東芝日曜劇場 愛の壁(1963年、ABC)主演
- 進軍歌、前へ!(1963年、NTV)
- 忍者部隊月光→新・忍者部隊月光(1964年 - 1966年、CX) - 主演・月光 / 月田光一
- 鉄道公安36号(1966年、NET)
- 第162話「日南海岸の空の下で」
- 第185話「狙われた博多人形」
- 銭形平次 第45話「桐の極印」(1967年、CX) - 和三郎
- あゝ同期の桜 第10話「父のかたみ」(1967年、NET)
- 風 第35話「金塊消失」(1968年、TBS)
- 海の次郎丸 第32話「悪竜王」(1968年、ABC)
- 夫よ男よ強くなれ 第1話「頼りない若い男よ」(1969年、NET)
- 女殺し屋 花笠お竜 第17話「黄門もアッと驚く女の啖呵」(1970年、12ch) - 助さん
- 特別機動捜査隊(NET)
- 第436話「蟻の町」(1970年) - 山根
- 第450話「続・全員救出せよ」(1970年) - 千葉
- 第455話「金髪と口紅」(1970年) - 杉本恒夫
- 第482話「火の雪山」(1971年) - 風間錬太郎
- 第501話「勝負」(1971年) - 第780話「ある女のみち」(1976年) - 水木刑事(不定期)
- 第541話「光と影のバラード」(1972年) - 木暮淳 ※水木刑事と二役。
- 緊急指令10-4・10-10(1972年、NET) - 岩城哲夫
- 魔人ハンター ミツルギ(1973年、CX) - 主演 ・ミツルギ銀河
- 恐怖劇場アンバランス 第8話「猫は知っていた」(1973年、CX) - 仁木雄太郎
- ベルサイユのトラック姐ちゃん 第3話「ベルトラ姐ちゃん大進撃!」(1976年、NET)
音楽
[編集]シングル
[編集]- おんなを捨てた女のブルース / おんな遍歴(1971年、クラウン)
- 緊急指令10-4・10-10 / 電波特捜隊(1972年、キャニオン) - 『緊急指令10-4・10-10』主題歌
- ふたりの愛 / ゴー・ヤングメン(1973年、日本コロムビア)
- 新宿海峡 / 裏町なみだ(1976年、東芝EMI)[注釈 1]
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f 『日本タレント名鑑'73』VIPタイムズ社、1972年、128頁。
- ^ a b c d e 『日本映画俳優全集・男優編』キネマ旬報社、1979年、556頁。
- ^ a b 『デーリー東北新聞』2010年9月14日(火)付
- ^ a b c d e f g 『福島民報』1966年8月9日付朝刊、10面。
- ^ a b c 『福島民報』1958年4月6日付朝刊、3面。
- ^ a b c 石橋春海「水木襄 再録インタビューとその後(ミリオン出版「ズームイン」1985年4月号より再録)」『'60年代 蘇る昭和特撮ヒーロー』コスミック出版〈COSMIC MOOK〉、2013年12月5日、84-85頁。ISBN 978-4-7747-5853-4。
- ^ 『宇宙船』Vol.131、ホビージャパン、2011年1月11日、117頁、ISBN 978-4798601724。
- ^ “安寿と厨子王丸”. メディア芸術データベース. 2016年10月29日閲覧。
- ^ 『福島民報』1976年8月22日付朝刊、10面。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 水木襄 - 日本映画データベース
- 水木襄 - テレビドラマデータベース