第26回スーパーボウル
第26回スーパーボウル Super Bowl XXVI | |||||||||||||||||||||||||
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開催日 | 1992年1月26日 | ||||||||||||||||||||||||
スタジアム | ヒューバート・H・ハンフリー・メトロドーム | ||||||||||||||||||||||||
開催地 | ミネソタ州ミネアポリス | ||||||||||||||||||||||||
MVP | マーク・リッピン, レッドスキンズ | ||||||||||||||||||||||||
優勝予想 | Redskins by 7 | ||||||||||||||||||||||||
国歌斉唱 | ハリー・コニック・ジュニア | ||||||||||||||||||||||||
コイントス | チャック・ノール | ||||||||||||||||||||||||
ハーフタイム | グロリア・エステファン、ブライアン・ボイタノ、ドロシー・ハミル | ||||||||||||||||||||||||
入場者数 | 63,130 | ||||||||||||||||||||||||
アメリカにおけるテレビ放送 | |||||||||||||||||||||||||
ネットワーク | CBS | ||||||||||||||||||||||||
実況と解説 | パット・サマロール、ジョン・マッデン | ||||||||||||||||||||||||
視聴率 | 40.3 (全米) | ||||||||||||||||||||||||
占有率 | 61 (全米) | ||||||||||||||||||||||||
CM広告料 (30秒) | 85万ドル | ||||||||||||||||||||||||
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第26回スーパーボウル(だい26かいスーパーボウル、Super Bowl XXVI)は1992年1月26日にミネソタ州ミネアポリスのヒューバート・H・ハンフリー・メトロドームで行われた26回目のスーパーボウル。NFCチャンピオンであるワシントン・レッドスキンズとAFCチャンピオンであるバッファロー・ビルズの対戦。レッドスキンズがビルズを37-24で破って4年ぶり3度目のスーパーボウル制覇を果たした。MVPはレッドスキンズのクォーターバックであるマーク・リッピンが受賞した。
テレビ中継はCBSが担当した。
背景
[編集]1989年5月24日のオーナー会議でミネアポリスでの開催が決定した。寒冷地でスーパーボウルが開催されるのは、1982年1月24日にデトロイト郊外のポンティアックにあるシルバードームで行われた第16回スーパーボウル以来2度目のことであった。本大会の誘致には、デトロイト、ヒュージャー・ドームのあるインディアナポリス、キング・ドームのあるシアトルも手を上げていた[1]。
メトロドームは、この年NCAAトーナメントのファイナル4の開催が決まっており、同じ年にスーパーボウルとファイナル4を開催することは、初めてであった。また1991年のワールドシリーズで、ミネソタ・ツインズがアトランタ・ブレーブスを破っており、12ヶ月のうちに3つのイベントを開催する初のスタジアムとなった。観衆は63,130人と第1回スーパーボウルに次いで史上2番目に少ない入場者数となったが、これはメトロドームがスーパーボウルを開催したスタジアムでは、最も収容人数が少ないスタジアムであったためである。メトロドームは、スーパーボウルが開催された最も北にあるスタジアムとなっている。
ワシントン・レッドスキンズ
[編集]レッドスキンズは、レギュラーシーズンNFLトップの485得点をあげ、NFLで2番目に少ない224失点であった。QBはマーク・リッピンで、ジョー・ギブスヘッドコーチは、ジョー・サイズマン、ダグ・ウィリアムス、3人目の先発QBで3回目のスーパーボウル出場を果たした。
リッピンは、パス421回中249回成功、NFCトップの3,564ヤードを投げて、28TDパスを成功、インターセプトはわずか11回、QBレイティングはNFL2位の97.9でシーズンを終えた。WRゲイリー・クラークは、ディープスリートで、70回のレシーブで1,340ヤード、10TDをあげた。反対サイドのWRは、12年目のアート・モンクで、この年71回のレシーブで1,049ヤード、8TDをあげた。モンクは、この年スティーブ・ラージェントが持っていた通算レシーブ記録を更新し、801レシーブまで記録を伸ばした。またもう1人のWRリッキー・サンダースは、45回のレシーブで580ヤード、5TDをあげた。
ランでは、アーネスト・バイナーが、NFL5位の1,048ヤードを走るとともに、34回のレシーブで308ヤード、5TDをあげた。また新人RBのリッキー・アービンスは145回のランで680ヤード(平均4.7ヤード)を走るとともに、16回のレシーブで181ヤードを獲得した。ゴールライン付近では、FBのジェラルド・リグズをしばしば起用し、彼は248ヤードを走り、11TDをあげた。ホグスと呼ばれるオフェンスラインからは、ジム・ラシェイ、マーク・シュレーレスがプロボウルに選ばれ、ラス・グリムはプロボウルに4度選ばれた選手であった。この年ホグスは、相手ディフェンスにNFL最少の9サックしか許さなかった。スペシャルチームもチームの調書であり、リターナーのブライアン・ミッチェルは、パントリターンでNFLトップの600ヤード(平均13.3ヤード)をリターンし、2TD、キックオフリターンでも583ヤードをリターンした。
ディフェンスは、トータルディフェンスでNFL最少の4,638ヤードしか与えなかった。オールプロのディフェンシブバックダレル・グリーンは、NFL最速の選手の1人であり、ウィルバー・マーシャルとともに5インターセプトをあげた。マーシャルは、5.5サック、1TDもあげた。セイフティのブラッド・エドワーズも4インターセプトをあげた。フロントでは、ディフェンシブエンドのチャールズ・マンが11サックをあげるなど、50サックをあげた。もう1人のディフェンシブエンドフレッド・ストークスは、6.5サック、2ファンブルリカバー、1インターセプトをあげた。
レッドスキンズは、開幕戦でデトロイト・ライオンズに45-0で勝利すると、ダラス・カウボーイズに21-24で敗れるまで、11連勝を果たし、NFLベストの14勝2敗でシーズンを終えた[2]。もう1敗は、レギュラーシーズン最終週、すでにNFC第1シードが決まった後で、主力を温存したフィラデルフィア・イーグルス戦での敗戦であった。
バッファロー・ビルズ
[編集]ビルズのKガンと呼ばれるノーハドルオフェンスは、再びリーグを席捲し[2]、オフェンスではNFLトップの6,525ヤードを獲得し、レッドスキンズに次ぐNFL2位の458得点をあげた。オフェンスのリーダーは、ジム・ケリーとサーマン・トーマスで2人ともキャリアベストのシーズンを過ごした。ケリーはパス成功率64.1%で3,844ヤードを投げて33TDパスに対して17インターセプト、QBレイティングは97.6であった。トーマスは、1,407ヤードを走るとともに、62回のレシーブで620ヤードを獲得、12TDをあげて、NFL最優秀攻撃選手、シーズンMVPに選ばれた。もう1人のRBケネス・デービスも624ヤードを走るとともに20回のレシーブで118ヤード、5TDをあげた。
WRのアンドレ・リードは、チームトップの81回のレシーブで、1,113ヤード、10TD、ラン12回で136ヤードを獲得した。反対サイドのWRジェームズ・ロフトンは57回のレシーブで1,072ヤード、8TDをあげて、スティーブ・ラージェントの持つ通算レシーブ獲得ヤード記録13,089ヤードにあと55ヤードと迫り、8度目のプロボウルに選ばれた。タイトエンドのキース・マッケラーは44回のレシーブで434ヤードを獲得、WRドン・ビービーは、32回のレシーブで414ヤード、6TDをあげた。オフェンスラインでは、Cケント・ハルと、Gジム・リッチャーがプロボウルに選ばれた。
一方、ディフェンスは問題を抱えており、NFL28チーム中27位の喪失ヤードを許し、失点はNFL19位、ブルース・スミス、ジェフ・ライトの2人がシーズン大半を怪我で欠場したこともあり、31サックしかあげられなかった。そうした中、LBコーネリアス・ベネットは、78タックル、9サック、2ファンブルリカバーをあげ、ダリル・タリーは、90タックル、5インターセプト、2ファンブルリカバーをあげた。ディフェンシブバックのネイト・オドムスは、チームトップの5インターセプトをあげて、120ヤードをリターン、1TDをあげるとともに、66タックルで、1ファンブルリカバーを記録した。
ディフェンスにトラブルを抱えたもののチームはレギュラーシーズンをAFCトップの13勝3敗で終えた。
プレーオフ
[編集]レッドスキンズは、レギュラーシーズンでマーク・リッピンが6TDパスを投げて、56-17と圧勝したアトランタ・ファルコンズと対戦、リッピンはパス28回中14回成功、170ヤード、TDパスなしに終わったが、6回のターンオーバーを奪い、ランで162ヤードを獲得し、24-7で勝利した。この試合でチームは36分以上ボールをコントロールし、リッキー・アービンスが104ヤードを走り、1TDをあげた。NFCチャンピオンシップゲームで開幕戦で45-0でレッドスキンズに敗れたものの、レギュラーシーズンを12勝4敗で終えたデトロイト・ライオンズと対戦した。開始5分も経たずに、2度のターンオーバーで10-0とリードするとジェラルド・リグズの2TDラン、チップ・ローミラーの2FG、リッピンからアート・モンク、ゲイリー・クラークへのTDパス、ダレル・グリーンの32ヤードのインターセプトリターンTDで41-10と圧勝した。ディフェンスは、この年1,548ヤード、16TDを走ったバリー・サンダースをわずか44ヤードに抑え[3]、ウィルバー・マーシャルがエリック・クレイマーを3サックした。
ビルズは、レギュラーシーズン中のマンデーナイトフットボールで、ハーベイ・ウィリアムズとクリスチャン・オコイエにそれぞれ100ヤード以上、合計247ヤードを走られ、6-33と敗れた相手、カンザスシティ・チーフスと対戦、第3Qまでにケリーの3本のTDパスで24-0とリードし、トーマスが100ヤード以上走り、キッカーのスコット・ノーウッドが3本のFGを成功させ、37-14で勝利した。大量リードを許したチーフスは、コーネリアス・ベネット、ダリル・タリーに合わせて13タックルされるなど、ランが不発で3試合連続100ヤード以上走っていたバリー・ワードを50ヤードに抑えた。さらにスティーブ・ディバーグをノックアウトし、控えQBのマーク・ブラシックからは4インターセプトを奪った[4]。
AFCチャンピオンシップゲームでは、ヒューストン・オイラーズを26-24で破ったデンバー・ブロンコスと対戦した。この試合では、ブロンコスのジョン・エルウェイ、ビルズそれぞれのオフェンスがあまり機能せず、ベネットは、エルウェイにプレッシャーをかけるとともに、3度のロスタックルを記録した。またカールトン・ベイリーがエルウェイのスクリーンパスをインターセプトし、11ヤードのリターンTDをあげた[4]。残り2分を切ってから、ブロンコスは控えQBのゲイリー・キュービアックがTDパスを決めたが、ビルズはカービー・ジャクソンがブロンコスRBスティーブ・スウェルからファンブルでボールを奪い、10-7で勝利した。この試合でビルズのディフェンスは、エルウェイをパス21回中11回成功、121ヤード、TDパスなし、1インターセプトに抑えた。
試合前のニュースと話題
[編集]スーパーボウルまでの1週間、ビルズにはプレッシャーがかかった。ブロンコスとのプレーオフで、ビルズのディフェンスは、エルウェイをパス21回中11回成功、121ヤード、TDパスなし、1インターセプトと、シーズン最高の出来を見せたが、彼らのハイパーオフェンスはFG1つと完璧に封じられた。またその試合ではブロンコスのキッカー、デビッド・トレドウェルが3本のFGを外す幸運もあった。ブロンコスの成功は、レッドスキンズのゲームプランにも影響を与えた。
レッドスキンズのLBマット・ミレンは、オークランド/ロサンゼルス・レイダースで第15回、第18回、サンフランシスコ・フォーティナイナーズで第24回と優勝を経験しており、史上3チーム目での優勝がなるかどうかについても注目された。彼は試合に出場することなく、サイドラインで過ごし、スーパーボウル直後に現役を引退、解説者になった。
CBSは、ビルズの先発ストロングセイフティ、レナード・スミスがひざの負傷により出場できなくなったことを報じた。
ビルズのディフェンスラインコーチ、チャック・ディッカーソンは、テレビのインタビューで、レッドスキンズのオフェンスライン、ホグスに対する挑発のコメントを行った。レッドスキンズのギブスヘッドコーチは、試合前日、ディッカーソンのコメントをチームミーティングで見せて、チームの士気を高めた。(試合終了から3日後、リービービルズヘッドコーチは、ディッカーソンコーチを解任した。)
試合経過
[編集]ドライブごとの試合経過 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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シーズン得点でNFL1位、2位チームの対戦であったが、第1Qはお互いに無得点に終わった[2]。
ブラッド・ダルイソのキックオフは、レフェリーのジェリー・マークブライトが試合開始のシグナルを出す前に行われたため、蹴り直しとなった。レッドスキンズの最初の攻撃はパントに終わった。ビルズのサーマン・トーマスはヘルメットが見つからずに、最初の2プレーには出場できなかった。
第1Q終盤、レッドスキンズはマーク・リッピンからアート・モンクへのTDパスが決まり、89ヤードのTDドライブを成功させたかに見えたが、インスタントリプレーの結果、モンクがボールをキャッチした際、足がアウト・オブ・バーンズに出ていたと判定し、タッチダウンは取り消された(スーパーボウルでのタッチダウンがインスタントリプレーで取り消しになるのは、初めてであった。)。レッドスキンズはFGを試みたが、ホールダーのジェフ・ラトリッジがスナップをファンブルし、得点できなかった[2]。
ビルズの直後の攻撃で、ジム・ケリーのパスをブラッド・エドワーズがインターセプト、敵陣12ヤード地点まで21ヤードをリターンした。しかし、今度はリッピンのパスをカービー・ジャクソンがインターセプトして、ボールを取り戻した。この年、リッピンがインターセプトされるのは珍しいことであった[2]。
第2Q、レッドスキンズは、リッキー・サンダースへの41ヤードのパス、アーネスト・バイナーの19ヤードのランでボールを進め、チップ・ローミラーが34ヤードのFGを成功させ、3-0と先制した。次のビルズの攻撃は3回でパントとなり、クリス・モーアのパントは23ヤードの失敗パントとなり、レッドスキンズは自陣49ヤード地点からの攻撃権を得た。レッドスキンズは5プレーで51ヤード、アーネスト・バイナーの10ヤードのTDレシーブで10-0とリードを広げた。続くビルズの攻撃では、ダレル・グリーンがケリーのパスを自陣45ヤード地点でインターセプトした。ゲイリー・クラークへの34ヤードのパス、リッキー・アービンスの14ヤードのランの後、FBジェラルド・リグズによる1ヤードのTDランで17-0となった。
ビルズは第2Q終盤にモーアの48ヤードのパントをスティーブ・タスカーが敵陣1ヤード地点でカバー、レッドスキンズは続く攻撃で前進できず、ケリー・グッドバーンの42ヤードのパントをクリフ・ヒックスが2ヤードリターンし、ビルズは敵陣41ヤード地点からの攻撃権を得た。ケリーからキース・マッケラーへの21ヤードのパスが成功し、ビルズは敵陣20ヤード地点まで前進したが、ケリーがウィルバー・マーシャルにサックされ8ヤードをロス、第3ダウンにアンドレ・リードを狙ったパスはブラッド・エドワーズに防がれた。このプレーで、エドワーズはリードがキャッチしようとする前にヒットしていたが、フラッグは投げられず、パスインターフェアランスのコールはされなかった。リードはヘルメットをグラウンドにたたきつけて抗議したが、逆にアンスポーツマンライクコンダクトの反則を取られ、15ヤードのペナルティが課され、ビルズはFGレンジから後退させられ、パントを蹴った。
ビルズは第3回スーパーボウルでのボルチモア・コルツ、第4回スーパーボウル、第8回スーパーボウル、第9回スーパーボウル、第11回スーパーボウルでのミネソタ・バイキングス、第7回スーパーボウルでのワシントン・レッドスキンズ、第12回スーパーボウルでのデンバー・ブロンコス、第16回スーパーボウルでのシンシナティ・ベンガルズに続いて、スーパーボウルで無得点で前半を終えた9チーム目となった。
後半、レッドスキンズは最初のプレーで、アンドレ・コリンズのブリッツであわてたケリーのパスをカート・ゴーベイがインターセプトして敵陣2ヤード地点まで23ヤードをリターンし、次のプレーで、ジェラルド・リグズが2ヤードのTDランをあげ、後半開始16秒で24-0と点差を広げた[2]。
その後、ビルズはドン・ビービーへの43ヤードのパスなどで敵陣3ヤード地点まで77ヤードを前進、タッチダウンこそあげられなかったものの、スコット・ノーウッドが21ヤードのFGを成功し、24-3となった。さらにマーティン・メイヒューのエンドゾーン内でのパスインターフェアランスの反則により、29ヤードを獲得し、敵陣1ヤードまでボールを進めたビルズは、サーマン・トーマスの1ヤードのTDランで24-10と点差を縮めた[2]。
しかし、レッドスキンズは、11プレーで79ヤード、第3Q残り1分24秒に、ゲイリー・クラークへの30ヤードのTDパスで31-10とリードをまた広げた[2]。ビルズはキックオフから3プレー後、ケリーがアルボイド・メイズにサックされ、ボールをファンブル、DEフレッド・ストークスにボールをリカバーされた。レッドスキンズは、敵陣7ヤード地点までボールを進め、第4Q、2つ目のプレーで、ローミラーの25ヤードのFGによって、34-10とリードした。
ビルズはケリーがストークスにサックされ9ヤードをロス、パス失敗の後、エドワーズにこの日2回目となるインターセプトを喫し、35ヤードをリターンされ、自陣33ヤード地点からの攻撃権を与えた。試合時間残り11分36秒にローミラーがこの日3本目となるFGを成功させ、37-10となった。ゲームの勝敗はここでほぼ決し、ビルズは15プレーで79ヤード、最後はピート;メッツェラーズへの2ヤードのTDパスで37-17とし、さらにオンサイドキックをリカバーして得た攻撃権で50ヤードを前進、ビービーへの4ヤードのTDパスで37-24と迫った。だが、2度目のオンサイドキックは失敗し、レッドスキンズがそのまま時間を消費し、試合は終了した。
ビルズでは、ケリーはスーパーボウル記録となる58回のパスを投げて、28回成功、275ヤードを獲得し、2TDをあげたが、5サック>、4インターセプト、1ファンブルロストを喫した。トーマスは10回のランでわずか13ヤード[2]、レシーブでも4回で27ヤードに終わった。ジェームズ・ロフトンは、ビルズトップの7回のレシーブで92ヤードを獲得したが、リードは、5回のレシーブで31ヤードにとどまった。
レッドスキンズでは、リッピンがパス33回中18回成功、292ヤードを獲得、2タッチダウンをあげた[2]。クラークが7回のレシーブで114ヤードを獲得し1TD、モンクも7回のレシーブで113ヤードを獲得した[2](同一チームから100ヤード以上レシーブした選手が2人出たのは、第13回スーパーボウルのジョン・ストールワースとリン・スワン、第16回スーパーボウルのクリス・コリンズワース、ダン・ロスに続き3組目であった。)。アービンスがチームトップの79ヤードを走り、バイナーは49ヤードを走った他、3回のレシーブで24ヤード、1TDをあげた。
ウィルバー・マーシャルがチームトップの11タックル、1サック、2ファンブルフォース、フレッド・ストークスが6タックル、1サック、1ファンブルフォースをあげた。またブラッド・エドワーズが2インターセプト、ダレル・グリーン、カート・ゴーベイがインターセプトをあげた。
レッドスキンズはトータルで417ヤードを獲得、ビルズの爆発的なオフェンスは、トータルで283ヤード、ランでは43ヤードに抑えられた。
両チームが第3Qにあげた合計24得点、後半にあげた合計44得点は、スーパーボウル記録となった。
この勝利でレッドスキンズは、3人の異なるQBのもとでスーパーボウルに優勝した最初のチームとなった。この記録には後にニューヨーク・ジャイアンツ(第21回スーパーボウルのフィル・シムズ、第25回スーパーボウルのジェフ・ホステトラー、第42回スーパーボウル、第46回スーパーボウルのイーライ・マニング)とグリーンベイ・パッカーズ(第1回スーパーボウル、第2回スーパーボウルのバート・スター、第31回スーパーボウルのブレット・ファーヴ、第45回スーパーボウルのアーロン・ロジャース)が並んでいる。
スターティングラインアップ
[編集]トーナメント表
[編集]12月29日 ソルジャー・フィールド | 1月5日 ポンティアック・シルバードーム | |||||||||||||||||
5 | カウボーイズ | 17 | ||||||||||||||||
5 | カウボーイズ | 6 | ||||||||||||||||
4 | ベアーズ | 13 | 1月12日 RFKスタジアム | |||||||||||||||
2 | ライオンズ | 38 | ||||||||||||||||
NFC | ||||||||||||||||||
12月28日 ルイジアナ・スーパードーム | 2 | ライオンズ | 10 | |||||||||||||||
1月4日 RFKスタジアム | ||||||||||||||||||
1 | レッドスキンズ | 41 | ||||||||||||||||
6 | ファルコンズ | 27 | NFC チャンピオンシップ | |||||||||||||||
6 | ファルコンズ | 7 | ||||||||||||||||
3 | セインツ | 20 | 1月26日 HHHメトロドーム | |||||||||||||||
1 | レッドスキンズ | 24 | ||||||||||||||||
ワイルドカード・プレーオフ | ||||||||||||||||||
ディビジョナル・プレーオフ | ||||||||||||||||||
12月29日 アストロドーム | N1 | レッドスキンズ | 37 | |||||||||||||||
1月4日 マイルハイ・スタジアム | ||||||||||||||||||
A1 | ビルズ | 24 | ||||||||||||||||
6 | ジェッツ | 24 | 第26回スーパーボウル | |||||||||||||||
3 | オイラーズ | 24 | ||||||||||||||||
3 | オイラーズ | 17 | 1月12日 リッチ・スタジアム | |||||||||||||||
2 | ブロンコス | 26 | ||||||||||||||||
AFC | ||||||||||||||||||
12月28日 アローヘッド・スタジアム | 2 | ブロンコス | 7 | |||||||||||||||
1月5日 リッチ・スタジアム | ||||||||||||||||||
1 | ビルズ | 10 | ||||||||||||||||
5 | レイダース | 6 | AFC チャンピオンシップ | |||||||||||||||
4 | チーフス | 14 | ||||||||||||||||
4 | チーフス | 10 | ||||||||||||||||
1 | ビルズ | 37 | ||||||||||||||||
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関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ Danny O'Neil (2006年1月27日). “What makes a city Super to NFL?”. seattlepi.com. 2013年6月16日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k “SUPER BOWL XXVI”. ワシントン・レッドスキンズ. 2020年2月5日閲覧。
- ^ Aaron Schatz (2005年). “Best in playoffs? Da Bears”. ESPN. 2015年1月25日閲覧。
- ^ a b Warner Hessler (1992年1月25日). “Bills Healed Old Wound In '91”. デイリープレス. 2015年1月25日閲覧。