2020年東京オリンピック
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第32回オリンピック競技大会 | |
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東京2020オリンピック競技大会 Jeux de la XXXIIe olympiade Games of the XXXII Olympiad | |
開催国・都市 | 日本 東京都 |
参加国・地域数 | 202並びに難民選手団 |
参加人数 | 11,420人[1] |
競技種目数 | 非追加種目 28競技321種目 追加種目 5競技18種目 合計 33競技339種目 |
開会式 | 2021年7月23日 |
閉会式 | 2021年8月8日 |
開会宣言 | 天皇徳仁(名誉総裁) |
選手宣誓 | 山縣亮太 石川佳純 |
審判宣誓 | 加藤将門 津崎明日美 |
コーチ宣誓 | 井上康生 宇津木麗華 |
最終聖火ランナー | 大坂なおみ(国立競技場) 高橋礼華(夢の大橋) |
主競技場 | オリンピックスタジアム (国立競技場) |
夏季 | |
冬季 | |
Portal:オリンピック |
東京2020オリンピック競技大会 |
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[注釈 1]、英: TOKYO 2020)は、2021年(令和3年)7月23日から8月8日までの17日間、日本の東京都などで開催された第32回オリンピック競技大会[2]。
(とうきょうニーゼロニーゼロオリンピックきょうぎたいかい205の国と地域[注釈 2]から11,092人が参加し、実質19日間(開会式に先立ち男女サッカーとソフトボールの一部試合が行われた2日間を含む)に33競技339種目が行われた[3][4]。一般的には東京オリンピックや東京2020オリンピックと呼称され、 (とうきょうごりん)、TOKYO 2020などとも略称される。また、公用文では第三十二回オリンピック競技大会の表記も用いられている[5]。
概要
[編集]2013年9月の第125次IOC総会で開催都市が東京に決定した。東京での開催は、1964年大会以来、57年ぶり[注釈 3]となり、競技は東京都の他に、埼玉県、神奈川県、千葉県、茨城県、静岡県、福島県、宮城県と北海道(計9都道県)で行われた。大会組織委員会は東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(TOCOG)。大会名誉総裁は今上天皇[6]。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的流行を受け、2020年夏の開催日程(同年7月24日開会)から1年延期して開催された[7]。大会延期により開催年は変わったが「東京2020」の名称に変更はない[7]。開催の延期は近代オリンピック史上初めてのことであり、そして、奇数年に開催されたのも夏季・冬季問わず史上初となった。
参加国・地域
[編集]2020年3月12日の時点で、以下の153か国・地域の国内オリンピック委員会(NOC)が出場資格を得ている(ただし、ユニバーサリティ出場枠を通して、出場資格にかかわらず競技者を派遣することができる陸上競技および水泳競技の参加資格未取得競技者を有するのみのNOCを除く)。
- 緑は参加国、灰色は不参加国、黄色は開催都市(東京)
- 各国の参加人数
2021年開幕時点で参加する205か国・地域の各国オリンピック委員会についての
なお、ロシアは2019年に起きたドーピングの検査データ改ざん問題による排除処分を受けて、国としての出場が事実上不可能になっているため、ロシア・オリンピック委員会(ROC)として、個人資格での出場となった[9][10]。
当初、参加を予定していた朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)は「新型コロナウイルスによる世界的な保健の危機状況から選手たちを守るため」として、大会への参加を断念することを2021年4月6日に発表した[11]。IOCは参加に向けて話し合いを模索したが、同年6月8日に不参加を事実上容認することを発表した[注釈 5][14][15]。北朝鮮が夏季五輪不参加となるのは1988年のソウルオリンピック以来である[15][16]。その他の国・地域は予定通り参加したため、IOC加盟国としては唯一の不参加国となった。大会終了後の2021年9月8日、「オリンピック憲章に違反した」として、IOCは北朝鮮に対し、2022年末までの資格停止処分を科すことを決定した。これにより、同国は同年に開催予定の北京オリンピックに参加することが事実上不可能となり[17][18]、2022年1月7日に個人資格を含む同大会への出場を断念することを正式発表した[19]。
開会式の入場行進の順番については、50音順で実施された。日本で過去に開催された1964年東京、1972年札幌、1998年長野はいずれもアルファベット順で入場行進しており、50音順での入場行進は初となる。なお、五輪発祥国のギリシャは最初、開催国である日本が最後に入場したほか、今後夏季オリンピックが開催される予定のアメリカとフランスが日本の直前に入場行進を行った[20]。
公式マスコット
[編集]東京2020オリンピックの公式マスコット・キャラクターとしてミライトワが作成されている[21]。これは、東京2020パラリンピックの同じく公式マスコットであるソメイティと一対のキャラクターとして作成されていて[22]、セットで事前の宣伝活動に登場しており、大会の気運を盛り上げている。 ミライトワという名前には、「素晴らしい未来を永遠に」 を意味した願いが込めており、伸びやかな眼差しをもって愛らしく語りかけてくるキャラクターに、未来の主人公となる子どもたちの支持が寄せられている(マスコットの最終選定は、小学生による投票をもって行われた[23][24])。
開会式
[編集]入場の先頭は慣例によりオリンピック発祥地のギリシャ、最後部は日本、その前がホスト国に内定しているフランス(2024年パリ大会)、米国(2028年ロサンゼルス大会)で、その他の国が50音順の並びになる。今回のテレビ放送では日本人選手名のローマ字表記を「名・姓」でなく、日本語表記と同じ「姓・名」に変更することも決まっている[25]。
閉会式
[編集]実施競技
[編集]2020年東京オリンピックでは、33競技339種目が実施される[26]。うち、非追加種目が28競技321種目、開催地の組織委員会提案の追加種目は5競技18種目となっている[26]。非追加種目はオリンピック憲章で定められた上限310種目を11種目上回った。下記の情報は2017年6月現在[26]。括弧内の数字は種目数、★は東京五輪における追加種目を含む競技、並びは競技名のアルファベット順。
- アーチェリー(5)(詳細)
- 陸上競技(48)(詳細)
- バドミントン(5)(詳細)
- 野球・ソフトボール (2)★
- バスケットボール(4)(詳細)
- ボクシング(13)(詳細)
- カヌー(16)(詳細)
- 自転車競技(22)(詳細)
- 馬術(6)(詳細)
- フェンシング(12)(詳細)
- ホッケー(2)(詳細)
- サッカー(2)(詳細)
- ゴルフ(2)(詳細)
- 体操 (18)(詳細)
- ハンドボール(2)(詳細)
- 柔道(15)(詳細)
- 空手(8)(詳細)★
- 形 (2)
- 組手 (6)
- 近代五種(2)(詳細)
- ボート(14)(詳細)
- ローラースポーツ(4)(詳細)★
- ラグビー(2)(詳細)
- 7人制ラグビー(2)
- セーリング(10)(詳細)
- 射撃(15)(詳細)
- スポーツクライミング(2)(詳細)★
- サーフィン(2)(詳細)★
- 水泳 (49)
- 卓球(5)(詳細)
- テコンドー(8)(詳細)
- テニス(5)(詳細)
- トライアスロン(3)(詳細)
- バレーボール(4)(詳細)
- ウエイトリフティング(14)(詳細)
- レスリング(18)(詳細)
- フリースタイル (12)
- グレコローマン (6)
実施競技の見直し
[編集]2020年夏季五輪においては実施競技について見直しが行われた。
2013年
[編集]- 2月12日 - IOCは2012年のロンドンで実施された26競技のうち、レスリングを除く25競技を「中核競技[注釈 6]」として位置付けた。その上で、2020年夏季五輪においては「中核競技」25競技と2016年リオデジャネイロ五輪で追加される2競技を併せた27競技を実施するものとし、レスリングを実施競技から除外する勧告を行った[27]。
- 5月22日 - カナダのケベックシティで行われたIOC理事会において、フィリップ・ボビIOCスポーツ局長が2020年大会での実施競技の選考過程を発表した。
- 5月29日 - IOC理事会において、2月の理事会で除外されたレスリングと新たな候補競技7競技(野球・ソフトボール、空手、ローラースポーツ、スカッシュ、ウェイクボード、武術太極拳、スポーツクライミング)の計8競技から、レスリング、野球・ソフトボール、スカッシュを選出。
- 9月8日 - 開催都市決定の翌日。アルゼンチンのブエノスアイレスで開かれる第125次IOC総会において、5月29日の理事会で選出された3競技からIOC委員による投票で、追加する1競技がレスリングに決定した[28]。
2015年
[編集]- 6月22日 - 組織委員会が提案できる追加種目の1次選考結果が組織委員会東京2020種目追加検討会議から発表され、野球・ソフトボール、ボウリング、空手、ローラースポーツ、スポーツクライミング、スカッシュ、サーフィン、武術太極拳の8競技内の種目に絞られた[29]。
- 9月28日 - スカッシュ、ボウリング、武術太極拳以外の、5競技18種目のIOCへの提案が決定される。それぞれ、野球・ソフトボールは野球(男子)、ソフトボール(女子)。空手は組手3階級(男女)、形(男女)。ローラースポーツはスケートボードストリート(男女)、スケートボードパーク(男女)。スポーツクライミングはボルダリング・リード・スピード複合(男女)、サーフィンショートボード(男女)[30]。
2016年
[編集]2017年
[編集]- 6月9日 - ローザンヌでのIOC理事会で柔道男女混合団体戦、水泳男子800メートル自由形、女子1500メートル自由形、400メートル男女混合メドレーリレー、アーチェリー男女混合団体、陸上競技1600メートル男女混合リレー、バスケットボール・3x3男女、自転車マディソン(トラック)男女、BMXフリースタイル男女、フェンシング団体男女、卓球男女混合ダブルス、トライアスロン男女混合リレー、ボクシング女子2階級などの導入、アーチェリー団体男女、ボクシング男子2階級、ウエイトリフティング男子1階級などの削減があり既存28競技の種目構成が決定される[26]。
2018年
[編集]2019年
[編集]- 6月26日、除外が検討されていたボクシングが上述のように主管団体は変更となったが、実施されることがローザンヌでのIOC総会で承認された[31]。
2020年
[編集]- 6月 - 国際ウエイトリフティング連盟前会長のドーピング隠蔽疑惑発覚などにより、ウエイトリフティングの当大会からの除外案が浮上した[32][33]。
開催日程
[編集]OC | 開会式 | ● | 予選 | 1 | 決勝 | EG | エキシビション | CC | 閉会式 |
2021年7月 / 8月 | 21 (水) | 22 (木) | 23 (金) | 24 (土) | 25 (日) | 26 (月) | 27 (火) | 28 (水) | 29 (木) | 30 (金) | 31 (土) | 1 (日) | 2 (月) | 3 (火) | 4 (水) | 5 (木) | 6 (金) | 7 (土) | 8 (日) | 種目数 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
式典 | OC | CC | |||||||||||||||||||
アーチェリー | ● | 1 | 1 | 1 | ● | ● | ● | 1 | 1 | 5 | |||||||||||
陸上競技 | 1 | 3 | 4 | 5 | 6 | 5 | 8 | 8 | 7 | 1 | 48 | ||||||||||
バドミントン | ● | ● | ● | ● | ● | ● | 1 | 1 | 1 | 2 | 5 | ||||||||||
バスケットボール | バスケットボール | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | 1 | 1 | 4 | ||||
3×3 | ● | ● | ● | ● | 2 | ||||||||||||||||
ボクシング | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | 2 | 1 | 1 | 1 | 4 | 4 | 13 | |||||
カヌー | スラローム | ● | 1 | 1 | ● | 1 | 1 | 16 | |||||||||||||
スプリント | ● | 4 | ● | 4 | ● | 4 | |||||||||||||||
自転車競技 | ロード | 1 | 1 | 2 | 22 | ||||||||||||||||
トラック | 1 | 2 | 1 | 2 | 2 | 1 | 3 | ||||||||||||||
BMX | ● | 2 | ● | 2 | |||||||||||||||||
マウンテンバイク | 1 | 1 | |||||||||||||||||||
馬術 | ● | ● | 1 | 1 | ● | ● | ● | 2 | ● | 1 | ● | 1 | 6 | ||||||||
フェンシング | 2 | 2 | 2 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 12 | |||||||||||
ホッケー | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | 1 | 1 | 2 | ||||||
サッカー | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | 1 | 1 | 2 | |||||||
ゴルフ | ● | ● | ● | 1 | ● | ● | ● | 1 | 2 | ||||||||||||
体操 | 体操競技 | ● | ● | 1 | 1 | 1 | 1 | 4 | 3 | 3 | EG | 18 | |||||||||
新体操 | ● | 1 | 1 | ||||||||||||||||||
トランポリン | 1 | 1 | |||||||||||||||||||
ハンドボール | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | 1 | 1 | 2 | ||||
柔道 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 1 | 15 | ||||||||||||
空手 | 3 | 3 | 2 | 8 | |||||||||||||||||
近代五種 | ● | 1 | 1 | 2 | |||||||||||||||||
ボート | ● | ● | ● | 6 | 4 | 4 | 14 | ||||||||||||||
ラグビー | 7人制ラグビー | ● | ● | 1 | ● | ● | 1 | 2 | |||||||||||||
セーリング | ● | ● | ● | ● | ● | ● | 2 | 2 | 4 | 2 | 10 | ||||||||||
射撃 | 2 | 2 | 2 | 2 | ● | 2 | 1 | 2 | ● | 2 | 15 | ||||||||||
ローラースポーツ | スケートボード | 1 | 1 | 1 | 1 | 4 | |||||||||||||||
野球ソフトボール | 野球 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | 1 | 1 | |||||||||
ソフトボール | ● | ● | ● | ● | ● | 1 | 1 | ||||||||||||||
スポーツクライミング | ● | ● | 1 | 1 | 2 | ||||||||||||||||
サーフィン | ● | ● | 2 | 2 | |||||||||||||||||
水泳 | 飛込 | 1 | 1 | 1 | 1 | ● | ● | 1 | ● | 1 | ● | 1 | ● | 1 | 8 | ||||||
競泳 | ● | 4 | 4 | 4 | 5 | 5 | 4 | 4 | 5 | 35 | |||||||||||
マラソンスイミング | 1 | 1 | 2 | ||||||||||||||||||
アーティスティックスイミング | ● | ● | 1 | ● | 1 | 2 | |||||||||||||||
水球 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | 1 | 1 | 2 | ||||
卓球 | ● | ● | 1 | ● | ● | 1 | 1 | ● | ● | ● | ● | 1 | 1 | 5 | |||||||
テコンドー | 2 | 2 | 2 | 2 | 8 | ||||||||||||||||
テニス | ● | ● | ● | ● | ● | ● | 1 | 1 | 3 | 5 | |||||||||||
トライアスロン | 1 | 1 | 1 | 3 | |||||||||||||||||
バレーボール | ビーチバレー | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | 1 | 1 | 4 | ||||
バレーボール | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | 1 | 1 | |||||
ウエイトリフティング | 1 | 2 | 1 | 2 | 1 | 2 | 1 | 2 | 1 | 1 | 14 | ||||||||||
レスリング | ● | 3 | 3 | 3 | 3 | 3 | 3 | 18 | |||||||||||||
決勝数 | 11 | 18 | 21 | 22 | 23 | 17 | 21 | 21 | 25 | 20 | 26 | 17 | 27 | 23 | 34 | 13 | 339 | ||||
累計 | 11 | 29 | 50 | 72 | 95 | 112 | 133 | 154 | 179 | 199 | 225 | 242 | 269 | 292 | 326 | 339 | |||||
2020年開催時の計画 7月 / 8月 | 22 (水) | 23 (木) | 24 (金) | 25 (土) | 26 (日) | 27 (月) | 28 (火) | 29 (水) | 30 (木) | 31 (金) | 1 (土) | 2 (日) | 3 (月) | 4 (火) | 5 (水) | 6 (木) | 7 (金) | 8 (土) | 9 (日) | 種目数 | |
2021年7月 / 8月 | 21 (水) | 22 (木) | 23 (金) | 24 (土) | 25 (日) | 26 (月) | 27 (火) | 28 (水) | 29 (木) | 30 (金) | 31 (土) | 1 (日) | 2 (月) | 3 (火) | 4 (水) | 5 (木) | 6 (金) | 7 (土) | 8 (日) |
国・地域別メダル獲得数
[編集]順 | 国・地域 | 金 | 銀 | 銅 | 計 |
---|---|---|---|---|---|
1 | アメリカ合衆国 (USA) | 39 | 41 | 33 | 113 |
2 | 中国 (CHN) | 38 | 32 | 18 | 88 |
3 | 日本 (JPN)(開催国) | 27 | 14 | 17 | 58 |
4 | イギリス (GBR) | 22 | 21 | 22 | 65 |
5 | ROC (ROC) | 20 | 28 | 23 | 71 |
6 | オーストラリア (AUS) | 17 | 7 | 22 | 46 |
7 | オランダ (NED) | 10 | 12 | 14 | 36 |
8 | フランス (FRA) | 10 | 12 | 11 | 33 |
9 | ドイツ (GER) | 10 | 11 | 16 | 37 |
10 | イタリア (ITA) | 10 | 10 | 20 | 40 |
11位以降 | 別表参照 | 137 | 150 | 206 | 493 |
合計 (93か国と地域) | 340 | 338 | 402 | 1080 |
※閉会時点。
※金メダル獲得数順に掲載[34]。
事故
[編集]自転車競技のBMXレーシングにおいて、オランダのニック・キンマンが練習中、コースを横断したスタッフに衝突して転倒し[35]、膝蓋骨を損傷した。なお、本番のレースには鎮痛剤を使用して参加し、金メダルを獲得した。
放送事業者
[編集]アメリカ国内ではNBCがソチオリンピックから今大会までの4大会分の放映権を43億3000万ドルで獲得した[36]。
ヨーロッパではディスカバリー・コミュニケーションズが平昌オリンピックからパリオリンピックまで、本大会を含む4大会分の欧州向け放映権を13億ユーロで獲得した[37][38]。
以下は、現在[いつ?]までに確定した放送事業者である。
- アジア22カ国1 – 電通[39]
- オーストラリア – セブン・ネットワーク[40]
- オーストリア – ORF[41]
- ブラジル – Grupo Globo[42]
- カナダ – CBC、Sportsnet、TSN[43][44]
- 中国 – CCTV[45]、快手[46]
- クロアチア – HRT[47]
- チェコ – ČT[48][49]
- 欧州連合2 – ディスカバリー・コミュニケーションズ、ユーロスポーツ[50]
- フィンランド – Yle[51]
- フランス – フランス・テレビジョン、Canal+[52][53]
- ハンガリー – MTVA[54]
- アイルランド – RTÉ[55]
- 日本 – ジャパンコンソーシアム[56]、J:COM[57]、グリーンチャンネル3[58]
- MENA – beIN Sports[59]
- オランダ – NOS[60]
- ニュージーランド – スカイ・テレビジョン[61]
- 朝鮮民主主義人民共和国 – SBS(朝鮮中央テレビ4)[62][63]
- オセアニア5 – スカイ・テレビジョン[61]
- 韓国 – SBS[62]
- スイス – SRG SSR[64]
- イギリス – BBC、ユーロスポーツ[65][66]
- アメリカ – NBC[67]
- 香港 – 香港政府[68]
- ^1 – 22カ国の放送事業者に販売する権利。
- ^2 – フランスを除く。
- ^3 – 馬術競技のみ。
- ^4 – 大会終了後に放送。
- ^5 – クック諸島、フィジー、キリバス、マーシャル諸島、ミクロネシア、ナウル、ニウエ、パラオ、サモア、ソロモン諸島、トンガ、ツバル、バヌアツにおける権利。
東京国際展示場が報道陣向けのプレスセンターとして使用される。
スポンサー
[編集]一業種1社を原則とするが、国際オリンピック委員会 (IOC) と協議して特例で2社共存したスポンサー[69]や、複数で共存したスポンサー[70][71]もある。
位置づけ | 企業 |
---|---|
ワールドワイド オリンピックパートナー | |
ゴールドパートナー | |
オフィシャルパートナー |
|
オフィシャルサポーター |
批判と論争
[編集]この節には、過剰に詳細な記述が含まれているおそれがあります。百科事典に相応しくない内容の増大は歓迎されません。 |
開幕前
[編集]- 2018年12月10日、フランス金融犯罪当局は、日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恆和会長に対し、2013年にアフリカの国際オリンピック委員会(IOC)委員から、2020年のオリンピック開催地をイスタンブールやマドリードではなく、東京に支持する票を得るためのスキームに関する調査を開始した[124] [125]。2020年3月、電通顧問の高橋治之が、東京のオリンピック招致を支持してもらうために、IOC委員にカメラや時計などの贈り物をしたことを認めた[126]。
- 2012年から「戦犯旗」問題を喚起する韓国は、旭日旗が日本の帝国主義の過去の象徴であり、ハーケンクロイツが「ヨーロッパ人に第二次世界大戦の悪夢を思い出させる」ように、韓国の人々に「歴史的な傷と痛み」を想起させた[127] [128]として、2020年夏季オリンピックでの旭日旗の使用禁止を国際オリンピック委員会(IOC)に要請した[129]。真珠湾攻撃を含む太平洋地域の多くの国に対する攻撃ないし侵略戦争に使用されたとして、オリンピックなどの国際的なスポーツイベントでの旭日旗の使用は韓国のいわゆる告げ口外交やVANKの活動により再三再四論議が喚起されている[130]。
2020五輪大会期間最終日の8月8日、大韓体育会李起興会長は記者会見で、IOCからオリンピック憲章50条をもって旭日旗の使用を禁止する旨の決定を書面で受け取ったと述べたが、すぐに虚偽であることが判明した。IOCは禁止にしていない旨の文書を改めて大韓体育会に伝えた[131]。
- 2020年に入り、韓国のVANKが、放射能汚染を連想させる白い防護服を着た聖火ランナーを描いた五輪ポスターを作成した。この種の印象悪化を狙った反日プロパガンダをIOCが強く非難する事態となった[132]。
- 韓国とロシアの政府関係者は、大会公式ウェブサイトに掲載された聖火リレーの地図で紛争中の竹島(1952年以降、日本側の見解では韓国が実効支配)と千島列島(1945年以降、日本側の見解ではソ連・ロシアが実効支配)が日本の一部であると描かれていることを問題視した[133]。
- オリンピックスタジアム建設に使われたマレーシアやインドネシア国内の森林や熱帯雨林の違法伐採や強制伐採が問題となり、住民や環境団体から懸念や抗議の声があがっていた[134] [135] [136] [137] [138] [139]。
- これを受け、IOCは人権侵害への抗議や表彰台でのひざまずきなど五輪での抗議活動を禁止するガイドラインを選手委員会に諮った結果、禁止を維持することを決定した[140][141]。後にIOCは試合開始前や選手紹介などの一部に限り、抗議運動を容認する方向に緩和したため、大会ではイギリスやアメリカ、日本などの女子サッカーチームが試合前に片ひざをついて人種差別に抗議した[142][143]。
- 2021年2月、東京オリンピック委員会の森喜朗会長が性差別発言で国内外の批判を浴びて辞任した[144] [145]。続く橋本聖子会長のこれまでの行為にも批判が集まり[146]、ある告発に対して「反省しているし、気をつけなければならないと思っている」とコメントするに至った[147]。5月には、日本政府の内閣官房参与である高橋洋一教授が、日本の新型コロナウィルス (COVID-19) パンデミックについて「さざ波」として冗談を交えてツイートしたことが反感を買い、辞任した[148] [149]。
- 佐野研二郎による当初の東京オリンピックのロゴは盗用疑惑が浮上したため、撤回して差し替えられた[150] [151]。ベルギーのデザイナーのオリビエ・ドゥビエ氏は自分のデザインが盗用されたと主張して訴訟を起こしたが、訴訟費用がかさむことを理由に訴訟を取り下げている[152]。さらに舛添要一都知事時代に採用された五輪ボランティアの制服(ユニフォーム)がネット上で不評だったため、小池百合子都知事が問題視し、新調された[153]。
- 2021年7月9日、開催に反対する東京都と長野県の住民ら4人が開催強行により新型コロナウイルスの感染が拡大し生存権が侵害されるとして、東京都知事と大会組織委員会会長を相手に開催差し止めを求める仮処分申し立てを行った[154][155][156][157]。これに対して、東京地方裁判所は同月15日付けで、「開催により、個人の生命や健康が侵害される具体的な危険が生じる恐れは認められない」との判断を示し、同申し立てを却下した[158][159]。この決定に対して、原告の1人は「東京で感染者が増えている現実から目を背けたもので、怒りを覚える」とコメントした[158]。