トヨタ・アバンザ

トヨタ・アバンザ
3代目
概要
別名 ダイハツ・セニア
一汽・森雅M80(初代)
一汽・森雅S80(初代)
トヨタ・ヴェロッツ(3代目)
プロドゥア・アルザ(3代目)
製造国 インドネシアの旗 インドネシア
 ベトナム
販売期間 2004年 -
ボディ
ボディタイプ 5ドアミニバン
駆動方式 後輪駆動(初代・2代目)
前輪駆動(3代目 - )
系譜
先代 トヨタ・キジャン
後継 トヨタ・ルミオン(南アフリカ)
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アバンザAVANZA)は、トヨタ自動車ダイハツ工業が共同開発した7人乗り小型ミニバンである。インドネシアベトナムなどで生産が行われ、主に新興国市場で販売が行われている。

概要

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IMVの小型車版であるU-IMVプロジェクトとしてトヨタとダイハツで共同開発が行われた[1]。背景にはインドネシアで主力車種であったキジャンが90年代のアジア経済危機後に価格上昇したことがあった[2]。アバンザとセニアの外観上の相違点はエンブレム程度である。生産はジャカルタ近郊にあるアストラ・ダイハツ・モーター(ADM)のスンター工場にて行われる。セニアはインドネシア専用車となるが、アバンザは東南アジア中近東アフリカ中南米諸国にも輸出される。なお、マレーシア市場向けのアバンザについてはプロドゥアCKD(完全ノックダウン生産)を行っている。

初代 F600型(2004年 - 2011年)

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トヨタ・アバンザ(初代)
F600型
2004年1月発売型(フロント)
2006年7月改良型(リア)
概要
別名 ダイハツ・セニア(初代)
一汽・森雅M80
一汽・森雅S80
製造国 インドネシアの旗 インドネシアカラワン
販売期間 2004年 - 2011年
ボディ
乗車定員 7名
ボディタイプ 5ドアミニバン
エンジン位置 フロント
駆動方式 後輪駆動
パワートレイン
エンジン K3-DE型 1,297 cc 直列4気筒 DOHC
K3-VE型 1,297 cc 直列4気筒 DOHC
3SZ-VE型 1,495 cc 直列4気筒 DOHC
最高出力 EJ-DE
42 kW (57 PS) / 5,200 rpm
EJ-VE
46 kW (63 PS) / 5,600 rpm
K3-DE
63 kW (86 PS) / 6,000 rpm
K3-VE
68 kW (92 PS) / 6,000 rpm
3SZ-VE
80 kW (109 PS) / 6,000 rpm
最大トルク EJ-DE
90 N・m (9.2 kg・m) / 3,600 rpm
EJ-VE
90 N・m (9.2 kg・m) / 3,600 rpm
K3-DE
116 N・m (11.8 kg・m) / 3,600 rpm
K3-VE
119 N・m (12.1 kg・m) / 4,400 rpm
3SZ-VE
141 N・m (14.4 kg・m) / 4,400 rpm
変速機 5速MT
4速AT
車両寸法
ホイールベース 2,655 mm
全長 4,070 mm
全幅 1,630 mm
全高 1,685 mm
系譜
先代 トヨタ・キジャン
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2003年12月発表[3]、翌2004年1月販売開始。プラットフォームは新開発で、ダイハツ・ビーゴ/トヨタ・ラッシュはこれをベースに開発が進められた[4]2006年7月にはフェイスリフトが行われている。

エンジンは当初アバンザがK3-VE直列4気筒 DOHC 1.3 Lを搭載していたが、フェイスリフト後に3SZ-VE型直列4気筒 DOHC 1.5 Lが追加された。なお、可変バルブ機構についてはアバンザ/セニアともDVVTではなくVVT-iの呼称を使用している。また、組み合わせられるトランスミッションは5速MTもしくは4速ATとなる。

前期型
中期型
後期型

2代目 F650型(2011年 - 2021年)

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トヨタ・アバンザ(2代目)
F650型
2011年11月発売型 Eグレード
2015年8月改良型 Eグレード
2019年1月改良型 Eグレード
概要
別名 ダイハツ・セニア(2代目)
製造国 インドネシアの旗 インドネシアカラワン
販売期間 2011年 - 2021年
ボディ
乗車定員 7名
ボディタイプ 5ドアミニバン
エンジン位置 フロント
駆動方式 後輪駆動
パワートレイン
エンジン EJ-VE型 989 cc 直列3気筒 DOHCセニアのみ、2011年11月 - 2015年8月
K3-VE型 1,297 cc 直列4気筒 DOHC2011年11月 - 2015年8月
1NR-VE型 1,329 cc 直列4気筒 DOHC2015年8月 - 2021年11月
3SZ-VE型 1,495 cc 直列4気筒 DOHCアバンザのみ、2011年11月 - 2015年8月
2NR-VE型 1,496 cc 直列4気筒 DOHCアバンザ:2015年8月 - 2021年11月、セニア:2019年1月 - 2021年11月
最高出力 EJ-VE
46 kW (63 PS) / 5,600 rpm
K3-VE
68 kW (92 PS) / 6,000 rpm
1NR-VE
71 kW (97 PS) / 6,000 rpm
3SZ-VE
77 kW (104 PS) / 6,000 rpm
2NR-VE
77 kW (104 PS) / 6,000 rpm
最大トルク EJ-VE
90 N・m (9.2 kg・m) / 3,600 rpm
K3-VE
119 N・m (12.1 kg・m) / 4,400 rpm
1NR-VE
120 N・m (12.2 kg・m) / 4,200 rpm
3SZ-VE
136 N・m (13.9 kg・m) / 4,400 rpm
2NR-VE
136 N・m (13.9 kg・m) / 4,200 rpm
変速機 5速MT
4速AT
車両寸法
ホイールベース 2,655 mm
全長 4,140 mm
全幅 1,660 mm
全高 1,695 mm
系譜
後継 トヨタ・ルミオン(南アフリカ)
トヨタ・ヴェロッツ(ヴェロッツグレード)
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インドネシアにて2011年11月7日発表[2]、9日から発売開始。プラットフォームは先代のものを流用しており、エンジンも先代と同様、アバンザがK3-VE型直列4気筒 DOHC 1.3 Lと3SZ-VE型直列4気筒 DOHC 1.5 L、セニアが当初可変バルブ機構なしのEJ-VE型直列3気筒 DOHC 1.0 LとK3-VE型直列4気筒 DOHC 1.3 Lとなる。いずれもトランスミッションは5速MTまたは4速ATとなる。

2015年8月にマイナーチェンジを行い、エンジンはアバンザが2NR-VE型直列4気筒 DOHC 1.5 L、セニアが1NR-VE型直列4気筒 DOHC 1.3 Lにそれぞれ換装されている(セニアの1.0 Lは引き続きEJ-VE型を搭載)。またアバンザにはスポーティーグレードとなる「ヴェロッツ」を追加している。

前期型
中期型
後期型

3代目 W100型(2021年 - )

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トヨタ・アバンザ(3代目)
W100型
2021年11月発売型
2021年11月発売型(リア)
2021年11月発売型(内装)
概要
別名 トヨタ・アバンザプレミオ
ダイハツ・セニア(3代目)
トヨタ・ヴェロッツ
プロドゥア・アルザ(2代目)
製造国 インドネシアの旗 インドネシアカラワン
 ベトナム
販売期間 2021年11月11日 -
ボディ
乗車定員 7名
ボディタイプ 5ドアミニバン
エンジン位置 フロント
駆動方式 前輪駆動
プラットフォーム DNGA-Bプラットフォーム
パワートレイン
エンジン 1NR-VE型 1,329 cc 直列4気筒 DOHC(アバンザ・セニアのみ)
2NR-VE型 1,496 cc 直列4気筒 DOHC
最高出力 1NR-VE
72 kW (98 PS) / 6,000 rpm
2NR-VE
78 kW (106 PS) / 6,000 rpm
最大トルク 1NR-VE
121 N・m (12.3 kg・m) / 4,200 rpm
2NR-VE
137 N・m (14.0 kg・m) / 4,200 rpm
変速機 5速MT
CVT
車両寸法
ホイールベース 2,750 mm
全長 4,395 mm
4,475 mm(ヴェロッツ)
全幅 1,730 mm
1,750 mm(ヴェロッツ)
全高 1,665 - 1,700 mm
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2021年11月11日、インドネシアでフルモデルチェンジされ発売された[5]

インドネシアにおけるDNGA採用車種第2弾に位置づけられ、プラットフォームがDNGAとして初めてとなるBセグメント用の「DNGA-Bプラットフォーム」に刷新され、初のFFレイアウトを採用。室内長が2代目に比べて160mm拡大。また、トランスミッションには5MTに加えて「D-CVT」が採用された。タイヤが2代目よりも大径化され、外内装ともにスポーティーデザインとなった。さらに、予防安全装備「Advanced Safety Assist(日本名:スマートアシスト)」も設定された。

2022年10月26日、ベトナムモーターショー2022でベトナムで販売するアバンザプレミオをベトナムで生産すると発表した[6]。実際の生産は同年12月から行う。

車名の由来

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AVANZA」は、スペイン語で「動く」を意味する。また、イタリア語でAvanzatoは「前進」を意味する。

脚注

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  1. ^ ダイハツ・トヨタ、インドネシアで小型車(U-IMV)の生産開始を決定』(プレスリリース)ダイハツ工業株式会社・トヨタ自動車株式会社、2003年10月23日https://global.toyota/jp/detail/13342082021年11月16日閲覧 
  2. ^ a b 8年ぶり、フルモデルチェンジ:トヨタとダイハツの「国民車」[車両]”. NNA.ASIA (2011年11月8日). 2011年11月16日閲覧。
  3. ^ ダイハツ、トヨタ インドネシアで共同開発車を発表』(プレスリリース)ダイハツ工業株式会社・トヨタ自動車株式会社、2003年12月11日https://global.toyota/jp/detail/16081932021年11月16日閲覧 
  4. ^ 【ダイハツ ビーゴ/トヨタ ラッシュ 発表】今度は小型車専用ボディ
  5. ^ ダイハツ、インドネシアでDNGA初となるBセグメント小型車を新発売~7人乗りコンパクトMPV「XENIA(セニア)」をフルモデルチェンジ~』(プレスリリース)ダイハツ工業株式会社、2021年11月11日https://www.daihatsu.com/jp/news/2021/20211111-1.html2021年11月15日閲覧 
  6. ^ トヨタ新型ミニバン「ヴェロズ クロス」ベトナム生産モデル登場! 現地ミニバンを12月より切り替え”. くるまのニュース. 2022年11月1日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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