Ƅ
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Ƅ, ƅは、ラテン文字の一つ。
概要
[編集]1957年に、中華人民共和国がチワン語のアルファベット表記法を導入した後、第六声調を表す文字として使用されていた[1]。1982年以降は代わりにhが使用されている[1]。
形状
[編集]この文字の形状は、キリル文字のソフト・サイン(Ь)やハード・サイン(Ъ)、セミソフト・サイン(Ҍ)、ニュートラル・ヤー(Ꙏ)の一般的な表記に近い[2]。
この文字独自の特徴として、上部に左向きの三角形が存在する[2]。
符号位置
[編集]この文字には、以下のUnicode(ラテン文字拡張B)表現が存在する[1]。しかし、このUnicode表記の形状は一般的に用いられていた形状と異なるため、修正する必要があるという主張も存在する[3]。
大文字 | Unicode | JIS X 0213 | 文字参照 | 小文字 | Unicode | JIS X 0213 | 文字参照 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Ƅ | U+0184 | - | Ƅ Ƅ | ƅ | U+0185 | - | ƅ ƅ |
脚注
[編集]- ^ a b c Zhong 2019, p. 1
- ^ a b Pentzlin 2019, p. 1
- ^ Zhong 2019, p. 4
参考文献
[編集]- Zhong, Juechen (2019-5-14) (英語) (PDF). Proposal to correct LATIN SMALL LETTER TONE SIX (U+0185). ユニコードコンソーシアム 2022年7月3日閲覧。
- Pentzlin, Karl (2019-7-4) (英語) (PDF). Proposal to change the representative glyphs of the Latin letter tone six (U+0184/0185). ユニコードコンソーシアム 2022年7月3日閲覧。