ガンビールノキ
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ガンビールノキ | |||||||||||||||||||||
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ガンビールノキ | |||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Uncaria gambir (W.Hunter) Roxb., 1824 | |||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||
ガンビールノキ |
ガンビールノキ(学名:Uncaria gambir)は、アカネ科カギカズラ属の植物。この植物の葉及び若枝の乾燥水製エキスは、阿仙薬(あせんやく)という生薬の1種として用いられる(日本薬局方による)。別名はガンビール、ガンビール阿仙薬。阿仙薬は褐色でタンニン類を多く含み、整腸薬、収斂性止瀉薬、口腔清涼剤として用いる。身近な例では、正露丸、仁丹などに配合されている。
また、別種であるマメ科セネガリア属(旧アカシア属)のペグノキ Senegalia catechu を阿仙薬とすることがあるが、こちらはペグ阿仙薬ともいう。ペグ阿仙薬は、現在、輸入されていない。なおペグノキはカテキュー、ミモザなどの別名も持つが、ミモザはマメ科でアカシア属など数種の通称であり、必ずしもペグノキのことを指すとは限らない。
歴史
[編集]元の忽思慧が編纂した『飲膳正要』(1330年)に「孩兒茶」の原名で収載されており、日本では江戸時代の松岡玄達の『用薬須知』(1726年)には「百薬煎、和名 阿仙薬和製を用う。泉州堺にてこれを製す....」とあり、阿仙薬は和名である。[1]
成分
[編集]20~40%のカテキン、エピカテキンを含有するほか、フラボン、アルカロイド、樹脂、粘液などを含有する 。[1]
脚注
[編集]- ^ a b 難波恒雄; 富山医科薬科大学和漢薬研究所 (2007-11-30). 和漢薬の辞典. 朝倉書店. p. 3. ISBN 978-4-254-34008-2