アンギラス (インド神話)

ウィキペディアから無料の百科事典

チョラデビ女王とアンギラス

アンギラス (Angiras, अंगिरस्) は、インド神話に登場する神話的リシ(聖仙、賢者[1]ブラフマーの心から生まれた7人(8人、10人、16人ともいわれる)のリシの一人[1]。その名は「敵対的な呪文」、「黒い呪文」を意味し、本来は大昔行われた「火の儀式」を主催する祭官の名称だったといわれている[1]。無数の呪文を知っており、それを『アタルヴァ・ヴェーダ』の形にまとめてインドラに捧げたとされている[2]

マハーバーラタ』においては、息子はブリハスパティ、孫はカチャ英語版

出典[編集]

  1. ^ a b c 『インド曼陀羅大陸』93頁。
  2. ^ 『東洋神名事典』49頁。

参考文献[編集]

  • 稲葉義明ほか『西洋神名事典』山北篤監修、新紀元社Truth In Fantasy事典シリーズ 4〉、1999年11月。ISBN 978-4-88317-342-6 
  • 蔡丈夫『インド曼陀羅大陸 - 神々/魔族/半神/精霊』新紀元社〈Truth In Fantasy 11〉、1991年12月。ISBN 978-4-88317-208-5