カルラ・デル・ポンテ

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カルラ・デル・ポンテ、元 旧ユーゴスラビア国際戦犯法廷(ICTY) 検事

カルラ・デル・ポンテ(Carla Del Ponte 、1947年2月9日 - )は、前国際連合戦争犯罪主任検事、元スイス法務長官、2008年より駐アルゼンチン・スイス大使。

彼女は1999年、前任者ルイーズ・アルブールの後を継ぎ、旧ユーゴスラビア国際戦犯法廷(ICTY)検事およびルワンダ国際戦犯法廷(ICTR)検事となった。ICTR検事の座は2003年に後任のHassan Bubacar Jallowに譲ったが、ICTY検事を2007年末まで務め、旧ユーゴ内戦の戦犯たちを追跡した。

略歴[編集]

1947年にスイスのルガーノで生まれたカルラ・デル・ポンテは、イタリア語ドイツ語フランス語英語を流暢に話す。ベルンジェノヴァイギリス法学を学び、1972年に法学修士(LL.M.)を取得。

1972年から1975年まで、ルガーノの法律事務所に勤務し、1975年に独立して法律事務所を設立した。1981年にティチノ郡の検事に任命される。カルラはそこで資金洗浄、詐欺、麻薬・武器の密輸、テロなど様々なケースを担当した。また、この時期にジョヴァンニ・ファルコーネと共にマフィアの資金浄化や麻薬密輸の取り締まりに関わった。その結果ファルコーネは1992年に暗殺され、カルラの家にも爆発物が仕掛けられるなどしたため、24時間の警護や防弾仕様の車で保護されるようになる。

その後、更にスイスで司法長官として5年勤務し、1999年に旧ユーゴスラビア国際戦犯法廷(2007年末まで)およびルワンダ国際戦犯法廷(2003年まで)の検事に任命される。

家族は夫、および子供1人。

関連事項[編集]

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