ガラスの知恵の輪

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ガラスの知恵の輪
ジャンル テレビドラマ
脚本 倉本聰
演出 瀬木宏康
出演者 萩原健一
大竹しのぶ
河原崎国太郎
結城美栄子
児島美ゆき
火野正平
村井国夫
下條正巳
芹明香
深江章喜
高橋基子
ガッツ石松
青地公美
音楽 朝川朋之
エンディングムーンライト・セレナーデ
国・地域 日本の旗 日本
言語 日本語
話数 6話
製作
制作 毎日放送
放送
放送チャンネルTBS系列
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間1982年5月26日 (1982-05-26) - 1982年6月30日 (1982-6-30)
放送時間水曜 22:00 - 22:55
放送枠TBS水曜10時枠の連続ドラマ
放送分55分
回数6回
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ガラスの知恵の輪』(ガラスのちえのわ)は、毎日放送の制作によりTBS系列で、1982年昭和57年)5月26日から同年6月30日まで放送されたテレビドラマ。放送時間は、毎週水曜日22:00 - 22:54。全6話。

概要[編集]

倉本聰の書き下ろし脚本による作品。メディアがスキャンダリズムにあふれる芸能界を背景に、スキャンダルに巻き込まれて芸能ジャーナリストやレポーターたちに追いかけられる新進の清純派女優と、ピエロサンドイッチマンを通し、その世相の一端と彼らが織りなす優しくそして脆い人生模様を描いた。その脆さと優しさを、ハチ(沢木八郎)の父親が作る「ガラスの知恵の輪」に象徴し例えて、作品を創り上げている[1][2]

新進女優の安西ユカは、ホテルで密会する約束を電話で恋人の男優・松山洋介にしていたが、サンドイッチマンの沢木八郎(ハチ)がこれを偶然聞いてしまい、ルポライターの泉にこれを教えてしまう。泉は子供の入院費用を必要としていたのだった。そして泉はこれを記事にしたために芸能界は騒然、ユカはたちまちマスコミに追われる羽目になってしまう。窮地に陥ったユカはハチに救われるが、ユカはハチが同郷だと知って親近感を持つ。そこでユカはハチに洋介との連絡役を頼むが、後に洋介は「ユカとは遊びの関係だった」とのことを発言、洋介がユカの兄・力夫に殴られたことでユカの評判は失墜し、更にユカはマリから「洋介との子を堕胎したと聞いて傷心に陥り、姿を消してしまう[1][2][3]

オープニングのタイトルバック映像は、原宿歩行者天国の雑踏の中で、ピエロの格好でパントマイムをしている八郎の前を通り過ぎていく人々の、普通の映像とシルエットそれぞれのものが使われた。

本作のすぐ前に、安西ユカ役の大竹しのぶとTBSのドラマディレクターの服部晴治との恋愛スキャンダルがあり、本作はこれを引用して製作されたものであったが、主演の萩原健一はこの手法に疑問を抱き、倉本と少し距離を置くようになったが、黒澤明に会ってこの話をされた時には「倉本さんとの仕事を一所懸命やった」として倉本を守ったとし、また本作を推奨している[4]

キャスト[編集]

主なゲスト[編集]

スタッフ[編集]

  • 脚本:倉本聰(全話)
  • プロデューサー:青木民男
  • 制作補:見留多佳城、丸谷嘉彦
  • プロデューサー補:青井邦臣
  • 音楽:朝川朋之
  • 演出補:江上官
  • 技術:塚越捷、田村輝夫
  • 技術担当:白瀬研一
  • 効果:寺田卓夫
  • 記録:土屋克代
  • カメラ:河内和美
  • カラー調整:横田久雄
  • VTR:長谷川克己、山崎悟
  • 編集:一戸鮎美
  • 照明:田村輝夫
  • 音声:片岡博司
  • 技術協力:東通
  • 美術デザイン:佐野均
  • 美術制作:島田孝之
  • 美術進行:岸聡光
  • 化粧:ユミ・ビュアクス
  • 衣装デザイン:村岡勝重
  • 衣装協力:ホリディ、きものやまと
  • 協力:小樽 北一硝子全日空(3 - 5話)
  • ガラス工芸指導:飯降喜三郎
  • パントマイム指導:並木孝雄
  • 制作協力:PTV
  • 主題歌:『ムーンライト・セレナーデ』(『グレン・ミラー物語』サントラ盤)
  • 演出:瀬木宏康(全話)
  • 制作著作:毎日放送

脚注[編集]

  1. ^ a b 京都新聞 1982年5月26日テレビ欄での本作の紹介記事より。
  2. ^ a b 毎日新聞 1982年5月26日テレビ欄での本作の紹介記事より。
  3. ^ 『1980年代全ドラマクロニクル』(TV LIFE学研パブリッシング)編集部編)p.144「ガラスの知恵の輪」の項目
  4. ^ 萩原健一・絓秀実共著『日本映画[監督・俳優]論 (~黒澤明神代辰巳、そして多くの名監督・名優たちの素顔~)』(2010年10月25日発行 ワニブックスISBN 978-4847060236 )p.97 - 99より。
毎日放送制作・TBS系列 水曜22時枠
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ガラスの知恵の輪