キン肉マンの登場人物
ウィキペディアから無料の百科事典
この記事の内容の信頼性について検証が求められています。 |
キン肉マンの登場人物(キンにくマンのとうじょうじんぶつ)では、ゆでたまごの漫画『キン肉マン』およびそのアニメ化作品に登場する架空の人物について一覧する。
個別の項目がある登場人物についてはリンク先を参照。
媒体によってプロフィールが異なる登場人物もいるため、その場合は併記する。また基本的に原作の設定により、アニメと異なる点については都度触れている。
以下の項目では、団体やタッグや総称について解説する。それぞれ、続編の『キン肉マンII世』に登場するものも含む。
- アイドル超人 - 作中に登場したアイドル超人の解説。
- 悪魔超人 - 作中に登場した悪魔超人の解説。
- 完璧超人 - 作中に登場した完璧超人の解説。
- 残虐超人 - 作中に登場した残虐超人の解説。
- キン肉マンのタッグ - 作中に登場したタッグチームの解説。
- 運命の5王子 - 作中に登場した運命の5王子の解説。
- 時間超人 - 作中に登場した時間超人の解説。
第1次怪獣退治編 初登場
アブドーラ / アブドドーラ
宇宙怪獣の中で、最も凶悪といわれている怪獣。国会議事堂を襲うも、テリーマンのマグナム銃攻撃によって一撃で敗れ去った。
後に猛虎星人とタッグを組み、「超人と怪獣どちらが偉いか決定戦」でテリーマン・キン肉マンとタッグで対戦。凶器攻撃でテリーマンを苦しめた。
アニメでの名前は「アブドドーラ」で、超人モンスター軍団の一員として登場。テリーマンに敗れた後に、アブドドーラJr.が登場している。
アポロ・ザ・ジャイアント
- 種別 - 怪獣
- 出身 - アメリカ合衆国[3] / 宇宙[1]
- 身長体重 - 223cm 236kg[1]
- 超人強度 - 35万パワー[2] / 不明[1]
- 主な必殺技 - 大ぶりアッパーカット[2]
ボクシングの使い手の強豪怪獣。映画『ロッキー』に影響され、自身を名トレーナーだと思い込んだヨサクじいさんの特訓を受けたキン肉マンに敗れる(実際はダブルノックダウン)。
イワオ
- 種別 - 怪獣 / 残虐超人[4]
- 出身 - ドクロ星
- 身長体重 - 166cm 214kg
- 超人強度 - 15万パワー
- 主な必殺技 - 岩石攻撃、急所へのせこいケリ[4]、反則攻撃[5]
- 年齢 - 21歳
- タッグチーム - 凸凹ブラザーズ、怪人師弟コンビ
- 声 - 佐藤正治 / 川津泰彦(王位編) / 小西克幸(完璧超人始祖編[6])
全身が岩石でできている怪獣。上記の技以外にも口からの火炎放射も使用可能。キン肉マンに2度もあっけなく敗れており、宇宙一弱いナチグロンよりさらに弱いと馬鹿にされていた。後に再登場し、キン骨マンを「先生」と呼び、舎弟となる。
アニメでは最初からキン骨マンの部下という設定。初期からキン骨マンと共にギャグキャラクターとしてレギュラーで登場。初期に登場した悪の怪獣・宇宙人たちやカニベースを含めた「超人モンスター軍団」の一員となっており、キン骨マンの一の子分を自称していた。アニメオリジナルの「地獄の極悪超人編」では、極悪超人と同じ裏超人界の出身であることを明らかにした。また、度々キン骨マンの語尾を真似たり(原作では『II世』合わせて2回のみ)、ギャグ演出で体が粉々になる描写も散見した。アニメにおいてはキン骨マン、五分刈刑事の3人(黄金のマスク編からはキン骨オババを加えた4人)でコメディリリーフの役割を担う。劇場版『キン肉マン 正義超人vs戦士超人』では正義超人たちが駆けつけるまで、五分刈刑事と共に2人で並み居る戦士超人たちを蹴散らす活躍を見せている。
- 主な肩書き
- キン骨マンの舎弟
- 異名
- 岩石怪獣
- 単細胞
- ダミ声のイワオ
- タイトル歴
- 100万円クイズ優勝[8]
ウコン
- 種別 - 怪獣
「南からの使者の巻」「伝説の救世主の巻」に登場。ルーツ島を占領した怪獣の頂点となる存在で、オクトバスドラゴンやハリゴラスを率いて何人もの島民を殺害した。ゴリラのような体型をしており、当初は生身の怪獣と思われていたが、キン肉マンの仕掛けたダイナマイト葉巻で表皮が吹き飛びロボットであることが判明。キン肉フラッシュを跳ね返すなど、キン肉マンを全く寄せ付けないほどの強さだったが、島民に召喚されたマンモラーの体当たりによってバラバラに破壊される。その頭部から操縦していたキン骨マンとイワオが逃げ出し、彼らが黒幕であったと判明する。
劇場版第1作『キン肉マン』では忍者超人として同名のキャラクター、そして後の劇場版にその一族の者が登場しているが、外見は異なり関連性はない。原作・劇場版共に、キン肉マンから名前を間違えられる。
エラギネス
顔のエラが張ったいかつい顔の怪獣。キン骨マンの策略でキン肉マンが捕まった際、ツバの掛け合いをしていた(アニメでは影の踏み合い)。連載前の読み切り版で初登場し、国宝の建造物「銅閣寺(どうかくじ)」を壊そうとした。
ゆでたまごの2人が考えた怪獣であり、顔のモデルは作画担当の中井義則本人とも、笑福亭仁鶴とも語っている[10]。また胴体部分はレッドキングをモチーフとしているという[10]。
『キン肉マンII世』番外編「キン肉マンVSテリーマン」では、キン肉星に帰還するキン肉マンを見送っている。
- 異名
- エラ恐竜
オカマラス
恐竜の血を引く雌雄同体の怪獣[1]。エラギネスやアブドーラ(アニメではアブドドーラJr.)、シーク星人らと共に地球に侵攻する宇宙怪獣たちを構成していたり、ナチグロンをリンチする怪獣たちの中に紛れていたことがある。キン肉マンに惚れており、キン骨マンの罠に捕まった際に脱出のアシストをした。アニメでは身を挺してくれたオカマラスにキン肉マンは涙している。イワオに惚れられている。初登場である読み切り版「オカマラスの巻」では光線を吐いていた。
『キン肉マンII世』番外編「キン肉マンVSテリーマン」では、キン肉マンを涙ながら見送っていた。
元々は原作担当の嶋田隆司が小学5年生の時にキン肉マンと共に描いたキャラクター[10]。
- 異名
- オカマの怪獣[11]
オクトバスドラゴン
ルーツ島を荒らしていたウコンの配下。蛇のような胴体に蛸の足が前後4本ずつ生えた姿で、腰に「SWWF」と書かれたベルトを着けている。キン肉マンと戦い、キン肉マンの必殺技を(拳を突きだしたポーズを取ったので)ゾフィのM87光線と勘違いしていたが、それはフェイントであり、直後にキン肉マンが放ったキン肉フラッシュにより倒された。
アニメの劇場版第1作では、同名の3世と名乗るキャラクターが敵のボス超人として登場している。
カッパトロン
カメ型の怪獣。甲羅に「41」と書かれている。テリーマンにより一瞬で倒された。しかし実力はそれなりにあり、イワオいわく「キン肉マンの勝てる相手じゃない」とのこと(原作のみ)。
アニメ版では超人モンスター軍団の一員となっており、田園調布にイワオを派遣したことを忘れていたキン骨マンに送り込まれている。関西弁で喋り、頭部に皿を乗せていた。
キング・トーン
キン肉マンが王立幼稚園入園のお祝いに両親と出かけた宇宙旅行(初期設定では、生まれたばかりのキン肉マンを連れての地球旅行)の際、忍び込んでいたブタ。本名はイクエちゃん。
この時、キン肉マンはブタと間違えられて船外に放り出されてしまう。それから数年後、キン肉族恒例の格闘技オリンピックに出場し全種目(柔道、ボクシング、レスリング)制覇。そしてキン肉真弓の持つ格闘技宇宙一のチャンピオンベルトに挑戦状を叩きつけ、65分の激闘の末に2対1で勝利。第53代宇宙格闘技チャンピオン、およびキン肉星大王の座を奪う。
この頃からキング・トーンと名乗り、キン肉星をブタの惑星にしてしまう。真弓やキン肉マンを打倒した実力者のはずだったが、20年前に逃げだしたトンカツ屋の主人(声 - 田中秀幸)に追いかけられて逃走した(アニメでは、小型の宇宙船でキン肉星より脱出していた)。
『キン肉マンII世』では、キン肉マンが通うはずだったヘラクレス・ファクトリーに入校し、授業を受ける回想シーンが描かれた。また、テルテルボーイのテレフォン・ボディの中に100件メモリーされているという、キン肉万太郎の人生の中で苦手とする者の電話番号の1つにキングトーン2という名前がある。
- 異名
- 無敵の王者!?[11]
キン肉小百合(キンにく さゆり)
- 種別 - 正義超人
- 出身 - キン肉星
- 身長体重 - 170cm 48kg[1][12]
- 超人強度 - 6万パワー
- 主な必殺技 - キン肉フラッシュらしき技[13]、マミーフラッシュ[12]
- 声 - 山口奈々、松岡洋子(王位編)
キン肉サユリとも表記。キン肉マンの母で、第57代キン肉星王妃。額に「ママ」と書かれている。原作ではママとしか呼ばれていなかったが、アニメ『キン肉星王位争奪編』第1話にて呼称され、『キン肉マンII世』より設定された。
キン肉マンの名誉挽回のため、キン肉マンに変装し巨大怪獣と戦ったり、ボケる夫の真弓に凄いツッコミを入れ、時に尻に敷いている描写があるなど、かなり気の強い女性として描かれていた。真弓と同様に息子思いで、基本的には慈愛に満ちた接し方をするが、怒らせると息子でも容赦しない。キン肉星王位争奪サバイバル・マッチでは、城取り合戦という試合方法を決めた。
『キン肉マンII世』では、すでに故人となっている。
ゴーリキ
ミートが携帯しているカプセル超人。キン肉マンをキン肉星に連れ戻すためにミートが連れてきた。キン肉星人のシュラスコ族の戦士[1] で、筋骨逞しい大男。作中でキン肉マンがレスリングのリングで戦った初めての超人である。
必殺技のベアーハッグでキン肉マンを締め上げるが、苦しみ悶えるキン肉マンの顔を見て爆笑し、腰骨が外れてしまう。
ゴリザエモン
キン肉マンの子分怪獣。キン肉マンが計画した「ナナちゃん救出作戦」で悪役を演じるも、途中でキン肉マンを裏切った。
- プロフィール
- 家族 - 弟 ゴンタ
ザンギャク星人
強豪宇宙人の一人。片手が銃になっており、九州弁で喋る。父親をキン肉マンに殺されたことを恥じ、汚名をすすごうと住之江幼稚園のバスをジャックし、キン肉マンに決闘を挑む。しかし、キン肉フラッシュを喰らいバスごと爆散した。
アニメでは第20回超人オリンピックの決勝戦前に、園児バスの旅行中にキン骨マンに頼まれてキン肉マンを倒しに来た刺客として登場した。手下にナチグロンを抱えている。
スプリンタソード / クビフリンガー
アニメ版の名前はクビフリンガー。キン骨マン製のロボット怪獣。4つ足で歩行する。頭部をドリルのように回転させて、動けなくなったキン肉マンを攻撃したが、駆けつけたテリーマンの銃撃で破壊された。
頭部の鋭いかぎ爪を振って攻撃することから別名「クビフリンガー」という説明もある[1]。
底無し星人(そこなしせいじん)
自分の星の食べ物が無くなってしまったため、地球に来た巨大な宇宙人。名前の通り何でも吸い込む底無しの胃袋を持ち、高層ビルはおろか惑星すら飲み込んでいた。胃液は一瞬で人間を骨にするほど強力で、キン肉マンとナツ子を吸い込むが、体内から腹を裂かれ脱出される。後にキン骨マンの配下として、小さくなり裂かれた腹を縫った姿で再登場を果たす(原作のみ)。
ダイキング
丸い頭の覆面を被っているが正体は単眼と二本角が特徴の口裂け怪獣。人質をとってキン肉マンとの対戦を希望した。頭脳派で、牛乳が苦手という弱点をついてキン肉マンを苦しめたが、レアーの投げたニンニクによってパワーを取り戻し、トサカを持ったキン肉マンに斬首され敗れる。
ダイブツラー
海の主と呼ばれる大仏顔の怪獣。50年に一度、海を二つに割り現れ、美女の下着を引ん剥いて裸を見るのが趣味であり、伝説の怪物の正体でもある。公子を殺害し、マリを襲ったところをキン肉マン怒りの新兵器・早い、安い、うまいの三拍子「吉野屋の舞」で油断させられキン肉フラッシュにより敗れる。
この怪獣が海を割る様子が、旧約聖書にあるモーセの出エジプト伝説の原典になったという[1]。
テンドン / テンドーン
天ぷらエビの怪獣。キン肉マンに恋人のエビ子を殺された(天ぷらになっても丼の中で2匹愛し合っていた所を、不気味がられて投げ捨てられた)天丼のエビがキン骨マンのモンスターガンにより怪獣となった。牛丼屋を破壊して回り、キン肉マンを誘き寄せ恋人の敵討ちに挑んだが、キン肉フラッシュを受け敗れる。「食われた時に『うまい』と言ってもらえるのが救い」と言い残した後、元のエビに戻ってキン肉マンに食べられる。
アニメ版ではテンドーン(本名エビオ)としてアフリカ遠征中に、ナイロビにある日本食堂にて登場。恋人エビ子をクシャミで跳ばしたキン肉マンに復讐するため、自らすすんでキン骨マンのモンスターガンを受けて怪獣化した。自身の両目から放つフラッシュを受けて一時的に失明したキン肉マンをくしざし攻撃で苦しめるが、最後は威力を弱めたキン肉フラッシュとキン肉ビームを立て続けに食らった後、ツームストーンパイルドライバーを受けて元の姿に戻った。その後はエビ子と共に海に帰された。
絵本『いただき!!キン肉マン』でも、テンドーンの名で登場。エビ以外の天ぷらも怪獣化したが正義超人たちに倒され、テンドーンもキン肉マンのキン肉ドライバーにより敗れる。
長足ゴン(ながあしゴン)
ダチョウのように発達した脚を持つ怪獣。250万年前に現れた時には地球を21954周したという。ひたすら走り続けるだけの悪意のない怪獣だが、建築物を破壊するなどの被害を懸念したキン肉マンはこれを追跡。大分県にあるダムを踏み壊そうとしたところを間一髪のところで転倒させ、被害を防いだ。
手が退化しているために一度転ぶと起き上がれない長足ゴンは、その場で脚を動かし続け、3日後に力尽きて息絶えた。
ナチグロン
- 種別 - 怪獣
- 出身 - 宇宙
- 身長体重 - 通常時は不明。巨大化時は60m 5万t
- 超人強度 - 2万パワー[2] / 不明[1]
- 主な必殺技 - 体当たり、泣き声[2]、ブラックキャンディアタック[15]
- 声 - 山本圭子 / 長沢直美(王位編)
全身真っ黒の容姿の、和歌山県の那智黒飴の化身怪獣[1]。後にヘアスタイルをスキンヘッドからセミロングの金髪に変えている。気弱で人間を怖がり、宇宙一弱いとまでいわれている。ダメ超人と蔑まれながらも平和のために戦うキン肉マンの姿に感動し、キン肉マンの家に押しかけ居候になる。超人対怪獣どちらが偉いか決定戦や第20回超人オリンピックではレフェリーを務めた。また、イビキが物凄い。
原作では序盤で数回登場し、7人の悪魔超人編でモブキャラクターとして観客席で元のスキンヘッド姿を見せたのみだが、アニメ版ではザンギャク星人の手下として登場した後、レギュラーで登場しキン肉マンのサポーター的存在となった。たびたびミートと共にキン肉マンにツッコミを入れる。
空は飛べないようで、自身の体重が重いながらもミートや真弓に運んでもらっている。
- 異名
- ダメ怪獣
- 落ちこぼれ怪獣
- ドジ怪獣
ネッシー
ネス湖に住む正体不明の巨大生物。中生代の水棲恐竜プレシオサウルス[注 1]ではないかとの説がある。
全長は20メートルぐらいと推定されていたが、実際はそれより遥かに大きく数百メートルはあった。
キン肉マンは今までの汚名返上とばかりにテレビ中継でこのネッシーを倒そうとしたが、すさまじい巨体の前に顔を舐められ戦意喪失してしまう(アニメではその後も立ち向かうが、丸呑みにされて尻から脱出した)。
バズーガーラ
キン骨マンの子分。背中に二門のバズーカ砲を備えており、そこからキン肉マンの弱点である牛乳(アニメ版ではラッキョウ)を発射して動けなくした。さらに、巨大化ナツ子が押さえたテリーマンを撃とうとしたが、力を振り絞ったキン肉マンに足を取られ失敗。テリーマンにより倒される。
ハリゴラス
ルーツ島を荒らしていたウコンの配下。体中に刺があり、全身をボール状に変化させ体当たりする。テリーマンのマグナム銃で粉砕された。
アニメの劇場版第1作ではオクトバスドラゴンの部下で同名のキャラクターが登場した。
フランキー
全身黒い毛に覆われた地底怪獣。子供ばかりを襲う凶悪怪獣と言われていたが、実際には子供好きで、子供からも好かれていた。ミートによって体の皮を剥かれて逃走。その後、ナチグロンをリンチする怪獣たちの一体として登場。
アニメでは超人モンスター軍団の一員。
マンモラー
ルーツ島に伝わる伝説の怪獣。マンモスに翼を生やした姿をしている。原住民の祈りにより壁画の中から蘇る。ルーツ島を荒らしていたウコンを葬った後は、再び壁画の中に戻った。
猛虎星人(もうこせいじん)
ターバン、サーベルを装備したトラ型の宇宙人。アブドーラと組んでテリーマン&キン肉マンに挑戦状を送りつけて「超人と怪獣どちらが偉いか決定戦」と称して日本武道館で争った。それ以前にもキン肉マンと対戦し、尻をサーベルでメッタ突きにしたことがある。
アニメの劇場版第1作に同名のキャラクターが登場するが、デザインは異なる。こちらでもキン肉マン&テリーマンとタッグマッチを演じた。
第20回超人オリンピック編 初登場
ウルドラマン
第18回超人オリンピック優勝者で、日本を代表する超人だった。プライドが高く、第19回超人オリンピック決勝でロビンマスクに敗北したことを苦にして第20回大会の出場を辞退し、以後作中には登場しなかった(アニメ版では予選大会で登場している他、黄金のマスク編でも姿を見せている)。キン肉マンはその代理で日本代表として超人オリンピックに出場することになる。『キン肉マンII世』での回想シーンにて、ロビンマスクとの試合は「熱闘」と称される名勝負だったことや、タワーブリッジで腰から真っ二つにされる様子が描かれている。
アニメ版では名称はウットラマン(第1期)、ウラドラマン(『キン肉マンII世 ULTIMATE MUSCLE2』)。
- 個人タイトル歴
- 第18回超人オリンピック優勝
- 第19回超人オリンピック準優勝
カニベース
- 種別 - 正義超人
- 出身 - イタリア
- 身長体重 - 208cm 50kg
- 超人強度 - 2パワー
- 年齢 - 35歳
- 主な必殺技 - ジャンケン、必殺カニ固め[5]
- 声 - はせさん治[9] / 竹本英史(キン肉マンII世)
カニ型の超人。突き出た目とハサミ状になっている手が特徴。超人強度2パワーは、判明している中で最低値。第20回超人オリンピックではテリーマンに「すごいメンバー」として名前が挙げられていたが、第1予選「じゃんけん」でチョキしか出せない弱点を利用され、咄嗟に対戦相手を自分にすり替えたキン肉マンに敗退。そのことがショックで気が狂ったらしく、その後はキン骨マンと共に他の超人たちを邪魔して回った。
第21回超人オリンピックでは大手術の末、手をハサミ型からグローブ型に変え、予選開始前にキン肉マンにリベンジを挑むが、今度はチョキを出されあえなく敗北する(アニメではこの描写がカットされた)。その後、第1予選の超人らしい体格の者を選別する「超人ふるい落とし」で落とされ失格となった。後に、キン肉マン対ベンキマン戦の試合前のデモンストレーションで登場する[注 2] が、ベンキマンのベンキ流しで流される。その後キン肉マンがパンツ詰めでベンキマンの水を逆流させた際、一緒に流されたタイルマン共々脱出した。
アニメではキン骨マンが超人オリンピックに送り込んだ刺客にして、超人モンスター軍団の秘密兵器となっている。また、第1予選では自らキン肉マンを対戦相手に指名している。
『キン肉マンII世』でも登場。超人オリンピック2年連続第1予選敗退の実績とその内容から、本国にて「史上最弱超人」のレッテルを貼られ罵声を浴びせられたことでキン肉一族を逆恨みし、手を6本(グー、ハサミ、グローブが2本ずつ)に改造する。その執念を大会委員長イケメン・マッスルに評価され、キン肉一族への刺客として超人オリンピック ザ・レザレクションに招聘。キン肉マンの息子であるキン肉万太郎と第1予選にて対戦する。じゃんけんには初勝利するものの競技が「あっちむいてホイ」であったため、じゃんけんの勝利が第1予選の勝利にはならず、万太郎の奇策によりまたしても敗北する。
- 異名
- 最弱超人[11]
スペシャルマン
- 種別 - 正義超人
- 出身 - アメリカ合衆国東部(エントリーはアメリカ北部)
- 身長体重 - 173cm 86kg
- 超人強度 - 65万パワー
- 年齢 - 20歳
- 主な必殺技 - フットボール・タックル、スターリーナイト・タックル、ハンバーガーヒルドライバー、栄光のタッチダウン、クロスチョップ[5]
- タッグチーム - ビッグ・ボンバーズ
- 声 - 蟹江栄司[9](第10、11話)/ 小野健一(PS2ゲーム) / 田丸篤志(完璧超人始祖編[16])
アメフト選手のような姿をした超人。胸には「SPECIAL」と「99」が書かれている。額に「S」の字があり(旧アニメ版では書かれていない)、頭には2つに分かれたとさかを持つ。テリーマンとは親友で、苦戦するテリーマンのもとへ病院を抜け出して応援に駆けつけている。
第20回超人オリンピックでは、キン骨マン一味の策略により予選敗退。夢の超人タッグ編では、はぐれ悪魔超人コンビの乱入により出場権を奪われるなど、初期から終盤まで登場しているが、一度もまともな活躍が描かれたことがない。しかし故国・アメリカではタイトル奪取経験もあり、スパーリングなどでロビンマスクやラーメンマンが何度も寝技を極められたとの噂もあるなど、他の超人からは一目置かれていた影の実力者だったらしい[17]。
完璧・無量大数軍襲来の際には、カナディアンマンと共に戦うもマックス・ラジアルに一撃で敗れ去る。その後、カナディアンマンと共に激しい修練の日々を重ねている。
『キン肉マンII世』には、伝説超人の一人として登場。『究極の超人タッグ編』では、リザーブマッチに出場を渋っている。また、宇宙超人タッグ・トーナメントに敗退し本国に戻った際、罵声を浴びせられていた。
ゆでたまごの作画担当の中井は相棒のカナディアンマン共々デザインを気に入っていたが、原作担当の嶋田隆司はそういう超人はかませ犬にしたかったらしく、代わりにラーメンマンが活躍することになった[18]。後年、嶋田は「活かし方を間違えたかもしれない(笑)」、中井は「別の意味で愛されているようで嬉しい」とも語っている[19]。
スピンオフ作品『THE超人様』では、主人公格として登場。カナディアンマンとプリプリマンを含めた3人で、よく駄弁っている。誠実で他者に対して思いやりのある性格だが、カナディアンマンを親友として好く余り暴走することもある。
- 個人タイトル歴
- ミネソタ超人ヘビー級[20]
- 全米超人J(ジュニア)・ヘビー級[20]
- 異名
- 誇り高き正義超人[11]
- 未知なるスペシャルな実力[11]
- プロフィール
- 家族 - 息子 スペシャルマンJr.
バトルロイヤル参加者
ルピーン
- 種別 - 正義超人 / 伝説超人
- 出身 - フランス
- 身長体重 - 186cm 78kg
- 超人強度 - 1万パワー
- 年齢 - 32歳
- 主な必殺技 - ベルサイユパッケージホールド
力づくの戦いを嫌う、芸術的技巧派超人。痩身で、燕尾服にマント、シルクハット、片眼鏡を着用。第20回超人オリンピック最終予選にてキン肉マンたちと同着になり、バトルロイヤルに参加するが敗退する。第三次予選の月への往復マラソンで失格したという記録もある[21]。
『キン肉マンII世』では、伝説超人として登場する。国際超人会議に参加した際に、ロビンマスクのヘラクレス・ファクトリー創設の提案を受け、驚嘆している。究極の超人タッグ編では、超人オタクのカオスがオークションで47万円で落札したシルクハットを直接、彼に手渡した[22]。
小説『キン肉マン 四次元殺法殺人事件』では怪盗として登場。本業は泥棒で、地元フランスでは悪人からしか盗みを行わない義賊と呼ばれている。作者のおぎぬまXは、ルピーンが怪盗という設定は小説『ディープオブマッスル!!』から拝借したと語っている[23]。
- 異名
- 神出鬼没の怪盗超人[11]
銅ベルマン(どうベルマン)
- 種別 - 正義超人
- 出身 - ペルー(古代インカ)
- 身長体重 - 189cm 450kg
- 超人強度 - 55万パワー
- 主な必殺技 - ブロンズ・クロー
- 年齢 - およそ600歳
全身銅でできており、胸に「銅」のマークがある超人。頭部は鐘状で、右手には盾を持っている。左腕はツメ状になっているが、普通の腕になっているシーンが散見される。
第20回超人オリンピックではバトルロイヤルにて敗退。第21回大会でも第3次予選の新幹線アタックまでは勝ち抜いていた。ペルー予選でヒガンテマンに敗れているが、敗者復活で本予選に進出している[24]。
2020年8月、精密鋳造メーカーであるキャステムから銅ベルマンの純銅製アシストフックが発売された[25]。
スフィンクスマン / スフィンクス
アニメ版の名前はスフィンクス。ファラオの冠状の頭部を持つ超人。額には「S」の文字がある。第20回超人オリンピック最終予選にてキン肉マンたちと同着し、バトルロイヤルに参加するが敗退。その後は上野動物園でデートしていた[26]。黄金のマスク編ではリングを支える正義超人の一人として登場する。
キンターマン
第20回超人オリンピック第2予選「重量挙げ」で1トンの怪獣を股間で持ち上げたパワー超人。同最終予選の「月往復飛行マラソン」では8位に付けゴール目前で余裕を見せていたが、月で爆発した爆弾で吹き飛ばされてきたキン肉マンたちに激突され、同着。その後のバトルロイヤルで敗退した。黄金のマスク編ではリングを支える正義超人の一人として登場する。
アニメでの名前はクンターマン。テレビスペシャル『決戦!7人の正義超人vs宇宙野武士』ではビーンズマンからタンキーマンと呼ばれていた。
アマゾンマン
頭部に被っている頭蓋骨や、鼻の下に付けている骨が特徴。これらの装飾品は、コミック文庫版発売以降の版では一部修正され、彼の存在自体をまるまる消されているコマもある。第20回超人オリンピック予選に参加したものの、バトルロイヤルで敗退。
黄金のマスク編では、プラネットマンの「魔技・惑星直列」でアフリカを攻撃された際に、ブラジル出身であるはずの彼の生命維持装置が割れてしまう。
ホワイトベアマン
- 種別 - 超人
- 出身 - ソビエト連邦
白熊姿のアニメオリジナル超人。第20回超人オリンピックの入場行進に登場し、描写こそ無いが競技で予選を勝ち進む。最終予選の「月往復飛行マラソン」で月で爆発した爆弾で吹き飛ばされてきたキン肉マンたちに巻き込まれ、彼らと同着になる。その後バトルロイヤルで登場し敗退した。
本選出場者
ブロッケンマン
- 種別 - 残虐超人
- 出身 - 西ドイツ・ベルリン
- 身長体重 - 185cm 85kg / 198cm 86kg[1]
- 超人強度 - 90万パワー
- 主な必殺技 - 凶器攻撃、毒ガス攻撃、ベルリンの赤い雨
- 声 - 水鳥鉄夫[9] / 笠間淳(完璧超人始祖編[6])
ブロッケンJr.の父で、世界三大残虐超人の一人。第20回超人オリンピック1回戦でラーメンマンと対戦する。凶器や毒ガスの攻撃で苦しめるが反撃を受け、「キャメル・クラッチ」により胴体を真っ二つにされ死亡した。アニメ版では背骨を折られた後、肉体を引き伸ばされ手打ちラーメンに変えられてしまった。ブロッケンJr.によると、リング上で死ねれば本望だったという。
『キン肉マンII世』では、ブロッケンJr.の回想シーンに幾度か登場。自分を父と呼んでいいのは家の中だけとし、家の外では「師匠(レーラァ)」と呼ばせるなど、息子を厳しく鍛え上げる姿が描かれた。
小説『ディープオブマッスル!!』では、現世に舞い戻ってブロッケンJr.に一族の秘義秘術を授けるために超人墓場で労働を続け、生命の玉を4つ集める。しかし、ブロッケンJr.が正義超人の一員として成長し活躍する姿を知ると「もはや私の出る幕はない」「ブロッケン一族の新たなる伝統を、Jr.がしっかりと築きあげて行ってくれることだろう」と語り、現世への未練を断ち切る。
なお、ブロッケンマンの肩にはナチスのシンボルであるハーケンクロイツの刺青があったため、アニメが放送禁止になる国があったほか、日本国内での再放送でも時期によってはカットないしボカシ処理されている。
- 異名
- ドイツの鬼(ブロッケンJr.のテーマ曲より)
- プロフィール
- 家族 - 息子 ブロッケンJr.
カレクック
- 種別 - 残虐超人→正義超人
- 出身 - インド
- 身長体重 - 200cm 105kg
- 超人強度 - 60万パワー
- 年齢 - 40歳
- 主な必殺技 - カレー・ルーのすりこみ(カレールーガウジング[注 3])、ジャンピング・ミドルキック[28]、ガラムマサラサミング、チャルカスティング、オールスパイスシールド、マンダラファイヤーボール、デモリッション・アーサナー、ガンジスブリーカー
- 声 - 佐藤正治[9] / 増谷康紀(II世[29]) / 利根健太朗(完璧超人始祖編[16])
頭にカレーライスを乗せている超人。ラーメンマン、ブロッケンマンと並ぶ「世界三大残虐超人」[28]と名を馳せていた。頭に食物を乗せることによりパワーを供給しており、乗せる物は牛丼や牛乳でも問題はないのだが、インド出身ということでカレーを乗せている[30]。そのカレーは絶品だが、無断で食べると激怒する[31]。戦闘用として使っている頭のカレーは一見日本風だがスパイスの利いた刺激の強いインド系であり、スパイスは荒く具材の野菜は大きめで尖らせており非常に不味い[32]。
第20回超人オリンピック本選では、キン肉マンに凶器攻撃をしかけさらにその傷口にカレー・ルーをすりこみ苦しめる(アニメではキン肉マンをカレーの豚肉にすることを宣言)が、それにより頭が一時的に麻痺し「マッスル・デビル」と化し、圧倒的な強さを見せたキン肉マンを恐れ、逃走した。グラウンドのテクニシャンではないかとの噂もあったが[33]、真相は不明。また、正義超人のスカイマンとタッグチームを組んでいたこともある。
完璧・無量大数軍襲来の際は、ストロング・ザ・武道にベンキマンと共に挑むも、零の悲劇により超人パワーを抜かれ人間にされてしまう。その姿はゆでたまごの中井いわく「普通のカレー好きのインド人」であり[34]、常にカレーライスの皿を抱えている。
その後、再び超人に戻り、オメガ・ケンタウリの六鎗客襲来時にスペインに現れ、サグラダ・ファミリア特設リングにてマリキータマンと対戦する。友情パワーの秘密を探らせないために、その気持ちを封印し、残虐超人として憤怒の心を抱きながら残虐ファイトを始めるものの、マリキータマンに「天道羽根抜刀」で脇腹を切り裂かれ死亡。
『キン肉マンII世』では、伝説超人の一人として登場する。ヘラクレス・ファクトリーでは、教官を務めた。究極の超人タッグ編では、リザーブマッチの候補者席にいたが、時間超人が出場するや否や、高みの見物を決めることを提案していた。
ゆでたまごの嶋田は一発で特徴がわかるゆでたまごのギャグの象徴のような超人であり、思い入れは深いと語る[28]。また、ゆでたまごの中井は度々また描いてみたいキャラクターとしてカレクックの名前を挙げている[34]。後に『グランドジャンプ』2016年21号にカレクックを主役とした読切漫画「キン肉マン超人列伝 カレクック -愛と怒りの聖人-の巻」が掲載され、中井は「ようやくカッコいいカレクックを描く機会をいただけた」と語っている[35]。
前述の読切で過去が語られた。本名はシンといい、厳格な師アジャンタのもとで頭に食物を載せて戦う格闘技・頭載格闘術(マーラレスリング)を学んでいた。1年間、怒りを抑えれば免許皆伝となるはずだったが、好意を抱いていた女性ミーナが悪行超人ケンブリッジマンに苦しめられたため、彼女を救うために禁忌とされていたカレーを頭に載せ、ケンブリッジマンを残虐ファイトで殺害する。しかし助けたミーナは感謝するどころか怯えてしまい、シンはカレーを頭に載せた外道・カレクックを名乗るようになった。
スカイマン
- 種別 - 正義超人
- 出身 - メキシコ
- 身長体重 - 180cm 89kg
- 超人強度 - 45万パワー
- 年齢 - 28歳
- 主な必殺技 - 空中戦法、フライング魚雷、コブラツイスト
- 声 - 二又一成[9]
千のマスクを持つといわれ、華麗な空中殺法を使う覆面超人。第20回超人オリンピックで本戦に出場し、一回戦で対戦したテリーマンを追い詰めるが逆転負けを喫した。超人オリンピック ザ・ビッグファイト終了後の総集編では「テリーマンをつぶしたのはこのオレだ!」とコメントしていた[37]。第21回超人オリンピックではキン肉マンにカナディアンマンと共に声をかけたが、「キンターマン」と「カレクック」に間違えられてしまう。
アメリカ遠征編ではタッグマッチにて、キン肉マンとテリーマンを他の超人たちと応援した。その際テリーマンがスカイマンの技である「フライング魚雷」に似た技を使われた際は「俺の技だ!」と立ち上がっていたが、カレクックになだめられてしまう。
試合開始前には観客にオーバーマスクを放り投げ、観客の間で争奪戦となった。「エル・アホ〜メ軍団」というファンクラブがあり、ファンの集いなどを開催している。オーバーマスクを獲得した中野和雄もファンクラブに入会した。オーバーマスクはファンの集いの時も投げており、『キン肉マンII世 究極の超人タッグ編』では超人オタクのカオスが所有している[38]。
カレクックとタッグチームを組んで、銀河系超人タッグのタイトルを保持していたことがある。また「究極の超人タッグ編」に登場する悪行超人・オルテガとモアイドンとも組んで、宇宙超人6人タッグチャンピオンとなった経歴を持つ[39]。
超人ランキング〈人気超人の部〉では第4位にランク入りしていた[40]。
姿形はミル・マスカラスをベースに、入場曲の「スカイ・ハイ」から取られている[27]。
カナディアンマン
- 種別 - 正義超人
- 出身 - カナダ
- 身長体重 - 265cm 218kg
- 超人強度 - 100万パワー
- 年齢 - 30歳
- 主な必殺技 - カナディアンバックブリーカー、永久凍土落とし、アトミック・ボムズ・アウェー、フットボール・タックル、メイプルデスロック&カナディアンバックブリーカー、リビルト・カナディアンバックブリーカー
- タッグチーム - ビッグ・ボンバーズ
- 声 - 北川米彦[9](第10、88話)/ 岸野一彦[14](68、70話) / 戸谷公次(85話、PS2ゲーム) / 駒田航(完璧超人始祖編[16])
カナダの国旗をモチーフとした、怪力自慢の大型超人。普段は木こりとして生活し、心身ともに鍛えている[41]。超人強度も正義超人内ではトップクラスだが、格闘スキルが未熟であるがゆえに活躍の場は少なく、弱小超人扱いされていた。好きな言葉は「捲土重来」[42]。
第20回超人オリンピック編では、本戦に進出し一回戦でロビンマスクと対戦。巨大化して試合会場の後楽園球場を持ち上げ揺さぶり、先にリング入りしていたロビンに奇襲攻撃を仕掛けるが逆転負けを喫する。その後は上野動物園でデートしている姿も見られた[26]。
第21回超人オリンピックの第3予選新幹線アタックでは小倉まで押す好記録を残すが、最終予選で失格。大会後のインタビューでは「10年前なら優勝できた」とコメントを残している[37]。
黄金のマスク編では、他の正義超人と共にパワーを失い生命維持装置に入る。スニゲーターと共倒れしたキン肉マンを「どうせ死ぬなら黄金のマスクを取り返してから死ねばよかったんだ」と罵倒するが、自らの命を投げ出してキン肉マンを救ったウルフマンの姿に打たれ、改心する。キン肉マン対プラネットマン戦では、キン肉マンの体に描かれた地図のカナダが攻撃された際に老化するように衰弱死したが、プラネットマンの魔技・人面プラネットにより人質として登場し、プラネットマンが倒されたことで蘇った(アニメでは取り込まれなかった)。キン肉マン対悪魔将軍戦では、リングを支える正義超人の一人として描かれた。
夢の超人タッグ編では、スペシャルマンとコンビを組み「ビッグ・ボンバーズ」として出場する。しかし乱入してきたはぐれ悪魔超人コンビに「弱体チーム」と挑発され、他の正義超人の制止を振り切り戦いを挑むが返り討ちにあい、敗北。出場権を奪われた。
完璧・無量大数軍襲来の際には、スペシャルマンと共に戦うもマックス・ラジアルに一撃で敗れ去る。
オメガ・ケンタウリの六鎗客襲来時にはスペインに現れ、サグラダ・ファミリア特設リングにてパイレートマンと対戦。完璧超人始祖との戦いにおいて何の成果も残せなかったことを恥じ、捲土重来のために今日に至るまでスペシャルマンと特訓を積んでいたことを明かし、これまで見せることのなかった高度な美技の数々を見せる。新必殺技「リビルト・カナディアンバックブリーカー」を放つも強靭な背骨を持つパイレートマンには通用せず逆転されて、パイレートマンに誇りを貫いて死ぬか、誇りを差し出して生きるかの選択を迫られる。死を覚悟しながらも誇りを選び、スペシャルマンに謝罪をしながら背骨を真っ二つに折られ死亡した。ティーパックマンが倒され、気落ちする仲間に檄を入れるなど精神的に成長も見られた。
『キン肉マンII世』では、ヘラクレス・ファクトリーの教官の一人として登場した。究極の超人タッグ編では、宇宙超人タッグ・トーナメントから帰国後に自分が経営するジムを暴徒によって破壊されたことを語り、リザーブマッチ出場にも乗り気ではなく、富士の樹海で炭焼きの隠遁生活を送ることを考えていた。その後、3代目キン肉マングレートの正体を委員長に密告し本戦出場を狙うが、逆に正義超人の風上にも置けぬ行為として非難された。
PlayStation 2用ゲーム『キン肉マン ジェネレーションズ』では、キン肉マンらと同じ覆面超人(マスクマン)に分類されている。
ドリーマン
シニアマンの別名を持つ[2][45][注 4]、テリーマンの父。テリーマンを厳しく育てた。第6回超人オリンピックの優勝経験者でもある[44]。第20回超人オリンピック編と黄金のマスク編の回想シーンに登場。
ガニア・マスク
- 種別 - 超人
ロビンマスクの専属トレーナー。スポークスマンも務める。夢の超人タッグ編にはロビンマスクの回想に登場。『キン肉マンII世』番外編「キン肉マンVSテリーマン」では、キン肉星に帰還するキン肉マンを見送っている。
『キン肉マンII世 究極のタッグ』編ではロビン王朝(ダイナスティ)先祖たちの鎧を繋ぎ合わせて作られた「ヒストリーアーマー」の職人がガニアに酷似しているが、詳しい関連は不明。
ドーロ・フレアース
ゴッド・フォン・エリックの弟子のひとりで、世界超人協会(WSA)の会長。没落した超人協会を救うため、キン肉マンに救援を要請する。
第20回超人オリンピック編の終盤から登場し、決勝戦を観戦した。
アメリカ遠征編 初登場
ジェシー・メイビア
- 種別 - 正義超人
- 出身 - アメリカ合衆国・ハワイ
- 身長体重 - 195cm 110kg
- 超人強度 - 85万パワー
- 年齢 - 18歳
- 主な必殺技 - ジャパニーズ・レッグ・ロール・ホールド、フロント・スープレックス、一連の返し技[47]
- 声 - 田中亮一
ハワイ超人界の強豪で、返し技の名手と言われる超人。当時ハワイ最強を誇っていたプリンス・カメハメを倒し、ハワイチャンピオンとなる。カプ・クイアルアの使い手[1]。
その実力とルックス、派手な入場スタイルなどでハワイの英雄的存在であったが、カピオラニ公園特設リング場にてキン肉マンとノーロープデスマッチで対戦し、カメハメにより48の殺人技を授けられたキン肉マンに敗れ、王座を失う。キン肉マンがタイトルを返上した後に奪還するが、ジェロニモにより再びタイトルを奪われている。
第21回超人オリンピック ザ・ビッグ・ファイトでは、第一予選で失格。黄金のマスク編では、パワーを奪われた他の正義超人同様に生命維持装置に入っていた。
キン肉星王位争奪編では、ロビンマスクとマンモスマンの対戦をテレビで観戦し、涙を流して感動していた。その直後にネプチューンマンが世界中の正義超人に発したメッセージを、ハワイ巡業を終えたウルフマンらと共に受けて、他の正義超人たちと合流して大阪城までキン肉マンチームの応援に駆けつけた。この時は、口調が片言の日本語となっていた。残虐の神が変身したキン肉マンソルジャー(ソルジャーマン)をパイルドライバーで撃退する活躍も見せている。
『キン肉マンII世』では、ヘラクレス・ファクトリーの教官として登場している。
アニメ版では、超人同盟の手先であることが語られた。
- 個人タイトル歴
- ハワイ超人ヘビー級(2、4代目)[48]
- 主要対戦成績
- ○プリンス・カメハメ(不明)
- ×キン肉マン(風林火山)
- ×ジェロニモ(体固め)
- ×スカーフェイス(不明)
- 異名
- BIG MOUNTAIN[49]
- 返し技の名手[49]
チャボ・ケロリ
- 種別 - 正義超人
- 出身 - アメリカ合衆国(カリフォルニア[1])
- 身長体重 - 180cm 103kg[1]
- 超人強度 - 51万パワー[3]
- 主な必殺技 - チャボ・キック[2]
- 声 - 岸野一彦[9]
超人協会カリフォルニアチャンピオンの超人。超人協会に残されたカリフォルニアを守るため超人同盟のスカル・ボーズと対戦するが敗れる。人生ゲーム ハイ・アンド・ローが好き。
アニメ版ではアメリカ支部代表だったが、ビューティー・ロローデスに倒される。
スカル・ボーズ
- 種別 - 残虐超人→正義超人
- 出身 - アメリカ合衆国(初代アニメ版ではアフリカ[50])
- 身長体重 - 204cm 160kg
- 超人強度 - 60万パワー
- 年齢 - 38歳
- 主な必殺技 - 凶器攻撃、フライング・ニードロップ、針ネズミ殺法、火炎放射、8の字固め(デビル・マジシャンとのツープラトン)
- タッグチーム - 宇宙一凶悪コンビ(ブラッド・イリュージョンズ)
- 声 - 佐藤正治[9]
超人同盟の幹部的な存在の超人。全身に「SUKARU」の文字が刻まれている。超人同盟構成員からはスカルさんと敬称されている。初登場のコマではまつ毛が長かった。ハゲタカと形容されることがしばしばある。ローデスの上唇を引き裂くなど残虐な性格で、試合中に凶器を使うことも厭わない。体中を針ネズミ状にとがらせ体当たりする技を使う。デビル・マジシャンと共に「宇宙一凶悪コンビ」を結成し、ザ・マシンガンズと交戦するが、最後はテリーマンのカーフ・ブランディングによりKOされた。
第21回超人オリンピック ザ・ビッグファイトにも参加したが、第一次予選のふるい落としで失格する。その時はアデランスをしていた。その後、夢の超人タッグ前の試合でロビンマスクとウォーズマンの超人師弟コンビにデビル・マジシャンと共に敗れている。
『キン肉マンII世』第4回の扉絵では、スカル・ボーズらしき超人が万太郎にジャンピングラリアットを食らう姿が描かれた。その際の身体の文字は「SUKRU」だった。
アニメでは、超人同盟のアフリカチャンピオンとして登場し、額に「S」の文字が書かれている。こちらではキン肉マンとシングルで対戦し、その試合に前後して原作での人間の少年ロバート(アニメではニカオ)との触れあいを基にしたエピソードが盛り込まれた。キン骨マンが放った麻酔銃により、キン肉マンが戦力ダウンしたことで一気に優位に立つが、ニカオ少年との友情で復活したキン肉マンの「鳥肉屋の舞台裏」で全身の針をむしり取られ、最後は48の殺人技「超人サッカーボール」で金星まで蹴り飛ばされて場外アウトとなって敗北した。
- 異名
- 極悪坊主[51]
ダイナマイトパイパー
超人同盟のランバージャック・ショーでロビンマスクと戦ったが、甘さゆえキン肉マン風情に敗れたと罵倒したことが災いし、タワーブリッジで引き裂かれてしまう。
アニメでは超人同盟ブラジル代表として登場。原作とは顔のデザインが変わっている。同じくタワーブリッジを食らうが引き裂かれずに投げ飛ばされ、試合後に担架で運び出された。
- 異名
- 超人同盟きってのあばれん坊
デビル・マジシャン
- 種別 - 残虐超人→正義超人
- 出身 - スペイン
- 身長体重 - 190cm 130kg
- 超人強度 - 60万パワー
- 年齢 - 不明
- 主な必殺技 - トランプ攻撃、凶器攻撃、8の字固め(スカル・ボーズとのツープラトン)
- タッグチーム - 宇宙一凶悪コンビ(ブラッド・イリュージョンズ)
- 声 - 佐藤正治[9]
超人同盟の若手超人で、スカル・ボーズの過酷なスパーリングに耐え、見出されてコンビを組む。凶器攻撃が得意で体中に凶器を隠し持ち、左腕の義手にはナイフが隠されている。他にもトランプやナイフなどを武器とする。
ザ・マシンガンズとの対戦の際には、レフェリーを務めたラーメンマンにより凶器保持を見破られるが、凶器なしでも実力があるところを見せた。
アニメ版では、超人同盟のフランス代表として「マジシャン」の名前で登場。こちらではキン肉マンとシングルで対戦し、ここでもラーメンマンがレフェリーを務めている。ピアノ線を使ったトリックや肩当に仕込んだ凶器をラーメンマンに見破られ、48の殺人技「人間ヘリコプター」によって宇宙まで投げ飛ばされリングアウト負けとなった。夢の超人タッグ編では、原作通り「デビル・マジシャン」と呼ばれた。
『ディープオブマッスル!!』では、本名は「エンゼル」であり、元は心美しい少年だったが、超人界きっての手品師である父デビル・マギーとの確執がきっかけで残虐超人に転身したことが語られている。
ビューティー・ローデス / ビューティー・ロローデス
- 種別 - 正義超人 / ロボ超人(アニメ版)
- 出身 - アメリカ合衆国・フロリダ[52]
- 身長体重 - 190cm 180kg
- 超人強度 - 55万パワー
- 年齢 - 28歳
- 主な必殺技 - エルボー、サーフボード、デッドリー・ドライブ、エアープレンスピン、ベア・ハッグ
- タッグチーム - ジ・エンペラーズ
- 声 - 佐藤正治[9]
超人評議会のチャンピオンで、エルボーを得意とする重量ファイター。超人同盟との抗争中、スカル・ボーズによって唇から額にかけての顔面の皮を剥がされた後は、金属製のマスクをつけている。タッグリーグ敗北後は苦戦するザ・マシンガンズを応援し、キン骨マンに奪われたテリーマンの義足を取り返し、テリーマンに投げ渡した。第21回超人オリンピック ザ・ビッグファイトにも参加したが、スカル・ボーズと共にふるい落としで失格。
黄金のマスク編の決戦でリングを支えてた時には、金属製のマスクに口の部分が付けられていた。キン肉星王位争奪編の頃には、普通の顔に戻っていた[注 5]。
アニメ版では名前をビューティー・ロローデスと改められ、皮膚の下は機械で覆われたロボ超人となっていた。こちらでは超人同盟のアメリカチャンピオン(しかし保持していたベルトは「WSC」のロゴ)としてキン肉マンとシングルで対戦。試合を圧倒的優位に進めていたが、キン骨マンの鳥もち弾がキン肉マンを外れ、ロローデスを誤射したことで顔の皮膚が剥がれ、機械超人の正体露出とともに怯み、48の殺人技「人間風車」を喰らい逆転負けを喫した。
- 異名
- マジソンの帝王[54]
ジャンヌ・スティムボード
- 種別 - 正義超人
- 出身 - フランス / アメリカ西海岸[52]
- 身長体重 - 198cm 143kg
- 超人強度 - 65万パワー
- 年齢 - 20歳
- 主な必殺技 - フライングチョップ、空手殺法、サイド・スープレックス
- タッグチーム - ジ・エンペラーズ
J・スティムボードとも表記。超人評議会のレスラーで、超人協会・超人同盟とのタッグ戦にあたりフランスから呼び出された。テリーマンをゴリラと形容するほど口が悪い。タッグリーグ敗北後は超人同盟のやり方に反発し、苦戦するマシンガンズを応援した。その後、第21回超人オリンピック ザ・ビッグファイトの開会時や、黄金のマスク編の悪魔将軍戦でリングを支えた正義超人の一人として、また王位争奪戦決勝の際にネプチューン・メッセージを受けて大阪城を目指す正義超人たちの中にも顔を出していた。アニメ第1期には登場していない。
- 異名
- 毒舌超人[11]
ブラック・シャドー
- 種別 - 超人
- 出身 - アメリカ合衆国・テキサス州ヒューストン(製作地) / ドクロ星[3]
- 身長体重 - 265cm 229kg[55] / 190cm 180kg[1]
- 超人強度 - 55万パワー[3]
- 主な必殺技 - 無差別攻撃[2]
- タッグチーム - 凸凹ブラザーズ
キン骨マンがイワオのタッグパートナーとして作った人造超人。パワーはビューティー・ローデス、技はロビンマスク、残虐性はラーメンマン、頭脳は作者のキン骨マンに相当する(キン骨マンの自称による)。自我があるものの会話ができず、宇宙一凶悪コンビにギブアップを告げられず、あっけなく破壊された。誤ってパートナーのイワオを殴る場面がある。
アニメには登場していない。
- 異名
- パワーマシン[11]
イヤデス・ハリスン
- 種別 - 超人
- 出身 - アメリカ合衆国
- 身長体重 - 不明
- 声 - 山口奈々
ゴッド・フォン・エリックの弟子のひとりで、アメリカ東部・南部に勢力を持つ世界超人評議会(WSC)の会長。アニメ第1期では世界超人同盟(WSF)の会長。超人同盟と抗争を繰り広げるが、終盤ではタッグリーグ棄権後、超人同盟のやり方に反発し、テリーマンの奪われた義足を取り返し、キン骨マンによって気絶させられたロバートを介抱した。モデルはイーデス・ハンソン[56]。
アニメでは結末が異なり、ロビンマスク転落直後にドーロ・フレアースと殴り合いの末、崖まで追い詰められたところを数々の不正が暴かれ、五分刈たちに逮捕され、連行されていった。
シーク星人
ザ・シークとも呼ばれる。ゴッド・フォン・エリックの弟子のひとりで、アメリカ西部に勢力を持つ世界超人同盟(WSF)の会長。
第1次怪獣退治編ではラクダにまたがった怪獣として登場していた[57]。地球では人間の姿で潜伏しており、世界超人同盟会長としての名前は「ファーハット」[1]。モデルはプロレスラーのザ・シーク[57]。
アニメではイヤデス・ハリスンの部下にして世界超人同盟の作戦参謀として登場。キン骨マンたちを利用して卑劣な策を講じた末、キン肉マンの怒りを買い「人間風車」によって倒された。
ゴッド・フォン・エリック
アメリカ超人界の創始者。約150年間にわたって米国最高峰に君臨した超人で、ドーロ・フレアースら3団体会長の師匠でもある。現役を退き、後進の指導にあたっている。キン肉マンからは「E・H・エリック」と、名前を間違われていた。モチーフはフリッツ・フォン・エリック[58]。
アニメ第1期では登場しない。
- 主な肩書き
- 元世界超人チャンピオン[11]
- 異名
- 鋼鉄の爪
第2次怪獣退治編 初登場
ビビンバ
- 種別 - 正義超人
- 出身 - キン肉星・ホルモンシティー
- 身長体重 - 163cm 43kg
- 超人強度 - 10万パワー
- 年齢 - 16歳(王位争奪編時20歳、キン肉マンII世時50歳)
- 主な必殺技 - ホルモン・ソバット、お色気攻撃[5]、剣術[59]
- 声 - 山本百合子(劇場版第二作) / 富沢美智恵(王位編) / 高木早苗(キン肉マンII世)/ 上坂すみれ(完璧超人始祖編[6])
ホルモン族出身で、女性超人である。父ホルモン・ヤーキによりキン肉マン打倒の刺客として送り込まれるが、キン肉マンの思いやりに触れて片想いする(『キン肉マンII世』ではキン肉マンの許婚と設定されている)。その後はキン肉マンについて地球まで行き、キン肉ハウスに押しかけ裸にエプロンの格好になったり、地球防衛軍に入ってキン肉マンの仕事を奪ったりと、かなりのオテンバ振りを見せキン肉マンを困らせたりもしたが、後にキン肉マンの正式な妻となった。得意料理は特製のオカユ[注 6]。
第21回超人オリンピック編では、残虐ファイトで勝ち上がるウォーズマンの隠された優しさに気付き、ウォーズマンの計量前に重いベルトをプレゼントすることでベアークローを外させようとするなど、始終気に掛ける様子を見せた。
7人の悪魔超人編以降は、基本的にリングの近くでキン肉マンらの試合を見守っていた程度だった。夢の超人タッグ編では、準決勝終了直後に左腕を負傷したキン肉マンの見舞いに駆け付けている。キン肉星王位争奪編では、終盤に髪型を変えて登場。騎士の鎧を纏って大坂城に潜入し、キン肉真弓夫妻を最上階から脱出させるが、共にキン肉マンスーパー・フェニックス率いる知性チームに捕まる。フェニックスは自分と釣り合う才色兼備と見て、キン肉マンに勝った暁には妻としようとしていた。自力で拘束から脱出し、ネプチューンマンの消滅直後に特設スタンドの上辺からフェニックスに対し正々堂々と戦うよう懇願してスタンド内側に投身、地表激突寸前に灰となったキン肉アタルに救われる。
旧アニメ版では、劇場版第二作のみに登場した。テレビ版には登場していないため、前述のウォーズマンとのエピソードではナツコが同じ役割を務めている。アニメ版王位争奪編にも原作と同様の経緯で登場するが、原作と異なりキン肉マンの幼馴染となっている。キン肉星大神殿に毎日参拝してキン肉マンの勝利を祈っていたが、予言者の声に従い、地球へ向かう。最後はフェニックスと恋仲になった(キン肉マンは二階堂マリと結婚)。
『キン肉マンII世』では、当初はオールバックの髪型だったが、火事場のクソ力修練編では髪を下ろしていた(アニメ版では最初からこの姿で登場)。
- 主な肩書き
- 第58代キン肉星大王妃
- 地球防衛軍所属
- プロフィール
- 家族 - 父 ホルモン・ヤーキ 母 ハラミ 夫 キン肉スグル 息子 キン肉万太郎
ホルモン・ヤーキ
ホルモン族頭首。その昔、キン肉族より偉かったホルモン族だが、キン肉族と戦争になり敗れて以来、崩壊の一途をたどった(劇場版では、戦争ではなく王族同士のレスリングの試合と語っている)。ホルモン自身、キン肉真弓には何度か挑戦したが一勝もできず(劇場版では病弱な体がたたって敗れ、再起不能となったと語っている)、妻ハラミはキン肉族に殺された。キン肉族に復讐すべく、娘ビビンバや、バーベキュー族のシシカバ・ブーを刺客として送り込むが、いずれも失敗。
アニメでは劇場版『キン肉マン 大暴れ!正義超人』に登場。「キン肉マンの結婚式!!の巻」では、ビビンバのウエディングドレス姿を見て涙を流し喜んでいた。『キン肉マンII世』では、キン肉星の超人評議会(カウンシル)、四大長老の一人として登場。ホルモン族にはマスクを被る掟はなく、自宅では着用していないが、正装時はキン肉カッター付きのマスクをかぶる[1]。
シシカバ・ブー
- 種別 - 正義超人
- 出身 - キン肉星・バーベキュー村
- 身長体重 - 185cm 90kg
- 超人強度 - 95万パワー
- 年齢 - 21歳
- 主な必殺技 - シシカバ・ビーム、牛丼の早食い
- 声 - 野田圭一
バーベキュー族の超人。キン肉星No.1のブ男だが、格闘家としての実力は本物で、過去に宇宙超人カーニバルに優勝したこともある。同盟族であるホルモン族の頭首ホルモン・ヤーキに篭絡され、キン肉マンと決闘し勝利した(劇場版では互角で、超人強度もキン肉マンと同数値)。しかし、ビビンバのキン肉マンに対する真剣な思いを感じ、潔く身を引いた。
初代アニメでは、劇場版『キン肉マン 大暴れ!正義超人』に登場。『キン肉マンII世』では、超人評議会のバーベキュー族頭首として登場。基本的には真面目だが、ザ・ニンジャにサインを求めるなど、ミーハーな部分もある。
デザインはキン肉マンの原型の流用。一度きりの登場の割には人気があったと嶋田は語っている[60]。
- 個人タイトル歴
- 宇宙超人カーニバル優勝
- 異名
- バーベキュー族勇者[11]
- プロフィール
- 家族 - 父 シャミカバ・ブー 母 マサラ
- 特技 - 牛丼の早食い
ブルゴラス
キン肉マンがグアムで休暇中に、日本に現れた凶悪怪獣。キン肉マンは、この怪獣を倒しに日本へ戻ったことで超人オリンピックのタイトル防衛試合に間に合わず、タイトル剥奪となった。
クリスタルマン
- 種別 - 正義超人
- 出身 - 南極
- 身長体重 - 280cm 200kg
- 超人強度 - 90万パワー
- 年齢 - 10万歳
- 主な必殺技 - つめたいファイト、ビーム攻撃
10万年間、南極の氷の下で眠っていた巨人。ミルク金時食べ放題という条件でビーンズマンの誘いに乗り、ラッカ星防衛に加わる。冷静な性格で、宇宙野武士の弱点にいち早く気づいた。
- プロフィール
- 好物 - ミルク金時
- 趣味 - アイススケート
- 異名
- 冷静沈着な南極超人[11]
ゴキブリかぞく
- 種別 - ゴキブリ
キン肉マンらがアメリカ遠征に行っているスキに、キン肉ハウスに住み着いていた巨大ゴキブリの家族。キン肉マンに牛丼をおごってもらった。
モンスター・ターキー
クリスマスの夜に食べられる仲間の復讐に来た巨大七面鳥。キン肉フラッシュと地球防衛軍のロイヤル・ストレート・フラッシュ砲の同時攻撃により、こんがり焼けて、自身もクリスマス料理となった。
ゴンタ
ゴリザエモンの弟で、兄同様キン肉マンの子分格。キン肉マンの命によって、ビビンバを襲う。しかし、見かねたキン肉マンのげんこつ一発と脅しで逃げ出してしまい、これがキン肉マンとビビンバとの愛情を深めることになり、地球防衛隊に入るキッカケを作ってしまう。
- プロフィール
- 家族 - 兄 ゴリザエモン
プヨプヨ
- 種別 - 正義超人 / 変身超人
- 出身 - 南アフリカ共和国
- 身長体重 - 120cm 120kg
- 超人強度 - 25パワー / 25万パワー[1][3]
- 年齢 - 10歳
- 主な必殺技 - 変身、変身パンチ[2]
宇宙野武士を倒すために、ビーンズマンがスカウトした7人の超人の一人。軟体質の体躯を持ち、あらゆるものに変身できる。普段は気弱だが、キン肉マンに対しては強気。大きな拳に変身してキン肉マンを倒したり、宇宙船に変身してキン肉マンの席を分離したりした。野武士戦では、ロープに変身して足止めした。
学研の図鑑『キン肉マン「超人」』では、基本的に超人は大なり小なり変身能力を備えているが、プヨプヨは変身という特性を前面に打ち出した現在確認されている唯一の変身超人だとされている[1]。
ビーンズマン
- 種別 - 正義超人
- 出身 - ラッカ星(アニメ版ではキンギョ星)
- 身長体重 - 140cm 40kg
- 超人強度 - 10パワー
- 年齢 - 12歳
- 主な必殺技 - 携帯怪獣攻撃[2](自身の技はなし)
- 声 - 間嶋里美
ラッカ星の大長老インゲンの弟子。故郷ラッカ星を宇宙野武士に侵略され、テリーマンら地球の超人に助けを求める。趣味は怪獣コレクション。モンスター1号という怪獣を携帯している。アニメ版では、髪の毛を1-3本飛ばして様々なタイプのモンスターを作り出す。
初登場時は出しゃばりなキン肉マンを無視するような態度もとっていたが、王位争奪編ではネプチューンマンのメッセージを受けた他の正義超人と共に、キン肉マンの応援に駆け付けている。
テレビスペシャル版では、キン肉マンの実力を見ずにいた原作とは異なり、モンスターを使ってキン肉マンの実力を測るが、簡単に負けたために実力を疑問視するようになる。その後、キン肉マンたちとともに宇宙船でラッカ星へ向かうが、キン肉マンがワープボタンを誤って押したことでスペース戦艦トマトに衝突し、足止めを食う。終盤で、実は「キンギョ星」生まれの「メダカ王子」であると身分を明かし、マロン姫の求愛を受け入れて結ばれた。
- 異名
- 宇宙からの使者[11]
- プロフィール
- 好物 - おたふく豆
- 趣味 - 怪獣コレクション
インゲン長老
- 種別 - 正義超人
- 出身 - ラッカ星
- 声 - 八奈見乗児
ラッカ星の大長老。宇宙野武士の侵略に対抗し、ビーンズマンを地球に送り出す。頭に矢が刺さっても平気だが、野武士に正面から矢を刺されて以降は登場しなかった。
テレビスペシャルでは国務大臣にあたる長老とされ、ビーンズマンに助っ人となる正義超人のリストを渡す[注 7]。また、リストのトップに載っていたキン肉マンの当初の実力のなさと性格に呆れ返っていた。
宇宙野武士(うちゅうのぶし)
- 出身 - 大宇宙のどこか
- 身長体重 - 230cm 180kg[1]
- 超人強度 - 85万パワーぐらいとされている
- 主な必殺技 - 無限流星剣、肉体分裂分身の術
ラッカ星を襲う侵略者集団。戦争時でも、食事のためには戦闘を休止する。非常に豪華な食事をし、また大食でもある。細胞分裂により倒されても次々に復活するが、クリスタルマンに心臓部の弱点を見破られ合体・巨大化するも、キン肉マンら超人チームに打倒された。
テレビスペシャル版では、リーダーのブラックキングによって率いられていた。
第21回超人オリンピック編 初登場
チエの輪マン(チエのわマン)
- 種別 - 正義超人 / 伝説超人
- 出身 - ノルウェー(アニメではタモーリ国、当初は不明とされていた)
- 身長体重 - 150cm 30kg[61] / 175cm 65kg
- 超人強度 - 30万パワー
- 年齢 - 18歳
- 主な必殺技 - チエの輪絡み、チエの輪ヘッドバット、キーロック[5](当初は「ナシ」とされていた)
- 声 - 岸野一彦[14] / 加藤将之(完璧超人始祖編[62])
容姿は知恵の輪そのままの超人。キューブマンとの新旧パズル対決に敗れてバラバラにされ「近代オモチャにゃかなわん」と述べた。完璧超人始祖編では、キン肉マンとネメシスの阪神甲子園球場での試合にキン肉マンの応援に駆けつけた。
『キン肉マンII世』では、伝説超人の一人として紹介されている。また、究極の超人タッグ編でキューブマンとのタッグで招集され、リザーブマッチの候補席にいる。
『ぱちんこキン肉マン 夢の超人タッグ編』でのマッスルタッグトーナメントでは、キューブマンと「ザ・ビッグパズルズ」を組んで登場。
- 異名
- 難関パズル[11]
ウォッチマン
- 種別 - 正義超人 / 機械超人
- 出身 - スイス
- 身長体重 - 192cm 300kg[61] / 185cm 680kg
- 超人強度 - 25万パワー
- 年齢 - 10歳
- 主な必殺技 - スリーパーホールド、大きな古時計[11]
- 声 - 田中秀幸[9]
時計型の機械超人。「スリーパーホールド」を得意とし、正確に相手を絞め落とす時間の殺し屋と呼ばれている。ブロッケンJr.と対戦したが顔を破壊され、ラーメンマンに見せつけるため「キャメル・クラッチ」で真っ二つにされた。時計屋にドック入りしたことが語られているが[37]、王位争奪編にて超人墓場に浮遊している。『キン肉マンII世』では、超人オタクのカオスにサインを送った。
アニメ版では、真っ二つにされる前にギブアップしたため、場外に投げ飛ばされるだけで済んだ。
『ぱちんこキン肉マン 夢の超人タッグ編』でのマッスルタッグトーナメントでは、ステカセキングと「殺人家電コンビ」を組んで登場している。タッグ必殺技の「眠りの交響曲(シンフォニー)」は、ステカセキングが相手に地獄のシンフォニーを仕掛けた後、とどめにウォッチマンがスリーパーホールドを決める技となっている。
ティーパックマン
- 種別 - 正義超人
- 出身 - スリランカ
- 身長体重 - 215cm 100kg[61] / 170cm 78kg
- 超人強度 - 25万パワー
- 年齢 - 19歳
- 主な必殺技 - ティーパック・パンチ、ヘビーパック・クラッシュ[2]、ティーバッグ・ウィップ、死のティータイム
- 声 - 広瀬正志[9]
頭部が巨大なティーカップ状になっている超人。その頭部には常に熱い紅茶で満たされている。得意技は頭の熱い紅茶を吸わせ砂鉄のように硬くした巨大なティーバッグで相手を殴りつける「ティーパック・パンチ」。
第21回超人オリンピック決勝トーナメント一回戦においてウォーズマンと戦うが、自身のティーバッグがコーナーポストに絡みついてしまい身動きが取れなくなった所にスクリュー・ドライバーを受け敗れた。大会後、超人オリンピック総集編でのインタビューでは「今さら何を言えってんだ!」というコメントを残している[37]。キン肉星王位争奪サバイバル・マッチ一回戦では超人墓場で浮遊していたが、決勝戦時には復活している。
頭部の紅茶は美味であり、ウォーズマンに敗れた後は彼に頭部をもぎ取られて飲まれ、その後はタザハマに飲み干された。味や香りに紅茶超人としてのこだわりが詰まった究極の一品であり、客をもてなす際にも欠かしていない。しかし、内心気に入っていない客には頭からは注がず、別の適当な紅茶を用意してお茶を濁す[63]。
アニメでは、スクリュー・ドライバーを受けて両足で立てないほどのダメージを負うが、ウォーズマンに持ち上げられ、そのまま頭部の紅茶を飲み干されてしまった。
オメガ・ケンタウリの六鎗客襲来時にスペインに現れ、サグラダ・ファミリア特設リングにてヘイルマンと対戦する。かつてウォーズマンにもぎ取られた首を徹底的に鍛え上げており、ヘイルマンによって凍らされた滑りやすいリングでも持ち前の平衡感覚を駆使して瞬時に対応して戦い、新必殺技「死のティータイム」に捉えることに成功するも、超人強度の低さという弱点から技を外された上に、ヘイルブレスでティーバッグを凍らされ、さらにブリザードハンドで真っ二つに切られたことで無力化される。なおも立ち向かうがフリージングボディで体を凍らされ、首を切断されて死亡した。
六鎗客襲来時は大きく身体をビルドアップしているが、作画担当の中井は以前からティーパックマンの本気の闘いを改めて描いてみたいと思っており、ギャグなのかなんなのかどっちつかずに陥らないように思い切って別人に見えるくらいまで進化させたと語っている[64]。
フジテレビのバラエティ番組『芸能人が本気で考えた!ドッキリGP』では、「秒でティーパックマン」のドッキリを仕掛ける役割で登場し、標的に熱い紅茶をかけたりティーバッグで殴りつけたりしている[65]。
2022年および2024年に、キャステムと丸朝製陶所の合同制作により、新旧のティーパックマンをモチーフにしたティーカップが発売された[66]。
- 異名
- 鋼鉄の紅茶[11]
ベンキマン / ベンキーマン
- 種別 - 正義超人 / 残虐超人
- 出身 - 古代インカ帝国(現ペルー)
- 身長体重 - 190cm 125kg[61] / 185cm 87kg
- 超人強度 - 40万パワー
- 年齢 - 2000歳
- 主な必殺技 - 恐怖のベンキ流し、アリダンゴ、エラードスピン、ベンキーヤウォッシング
- 声 - 二又一成 / 加藤将之(完璧超人始祖編[16])
アニメ第1作ではザ・ベンキーマン。胴体が和式便器、頭にとぐろを巻いた陶器製の[67] の大便のオブジェを頂く超人。自分の便器を大切にしており、背中には「タバコの吸いがら、ガムやパンツを、流さないで下さい」と書かれた注意書きの張り紙がしてある。アニメでは、視聴する子供に対する衛生観念上[68]、頭部のオブジェが蛇口、リングシューズが水色の長靴となり、相手を便器に流した後、手を洗うようになった。
得意技「ベンキ流し」は、相手を自身の便器で流す荒技。自分よりも大きな相手はアリダンゴにして丸めて流す。流された超人がどうなるのかはベンキマンも作者にもわからない。消化して排泄するにも肛門がないと言っていたが、トイレで大便をする姿がミートによって撮影されている[69]。基本は相手をアリダンゴ状に丸めて便器に流すファイトスタイルだが、ゲーム版では便所道具を武器にして闘うこともある。
非常に清潔で綺麗好きであり、ほぼ毎日ドラッグストアなどで売っている洗浄剤を使って専用のブラシで念入りに体を磨いているため常に滅菌されている[70]。ただし目の前に緊急で困っている人がいた場合は特例で自分の便器を使って紳士的に解放させる[70]。
超人オリンピック ザ・ビッグファイトにて古代インカ帝国代表として出場。予選を突破し、決勝トーナメントの組み合わせではAブロックのシード権を得た。組み合わせ抽選会の際、原作では応援団が大便のオブジェを投げていたが、アニメではこれらは描かれず、おまるにまたがって入場していた[71]。決勝トーナメントでは1回戦の試合が行なわれる中、ポテチを買いに売店にいたところ、キン肉マンとの試合で頭に火をつけられたキングコブラを、キン肉マンの運命とばかりにそのまま便器に流す。自信家であり、2回戦のキン肉マン戦前では予選を敗退した超人たちに自分の身体に触れられたら、決勝進出の権利を譲るデモンストレーションを行って、タイルマンやカニベースなどを便器に流し込み自分の実力を誇示していた。試合はキン肉マンが逃げ回る中、疲れたふりをして近づいた所を便器に流すが、便器の中にパンツを詰められ、今まで流し込んだ超人と共に大量の水が便器から逆流して敗北。大会終了後のインタビューでは「キン肉マンの臭いパンツが一番効いた」とコメントしている[37]。
完璧超人始祖編では突如襲来したストロング・ザ・武道にカレクックと共に挑むも、零の悲劇により人間にされてしまう。その姿は長髪の優男風であり、常に和式便器を持っている。
その後、再び超人に戻り、オメガ・ケンタウリの六鎗客襲来時にスペインに現れ、サグラダ・ファミリア特設リングにてギヤマスターと対戦する。自身の知恵を駆使して戦い、さらにキン肉マンの火事場のクソ力に似た力を発揮し、1度はギヤマスターをアリダンゴにし恐怖のベンキ流しの餌食にするも、ギヤを変動させたことにより体中を歯車に侵食された上に脱出され、ジェノサイドギヤにより全身をズタズタに破壊され死亡した。
『キン肉マンII世』では、すでに他界している。打倒キン肉族を、弟子のウォッシュ・アスに託した。
超人募集の葉書が間に合わなかったため、作者がデザインした超人であり、当時、あやふやな情報だが古代インカの遺跡にてトイレの原型が発見されたことを聞き、出身地に設定したという[72]。
人気投票企画「キン肉マン超人総選挙2013」では29位となり、『週刊プレイボーイ』2013年43号にベンキマンを主役とした読切漫画「キン肉マン外伝 ベンキマン〜失われたインカの記憶〜」が掲載された。超人オリンピック ザ・ビッグファイトのペルー予選に際し、ベンキマンがかつてインカ帝国皇帝のお抱え超人であり、フランシスコ・ピサロ率いるスペインの侵攻においてスペイン兵に食らわされた技により記憶喪失となり、その後頭のオブジェの形からエラード(ソフトクリーム)マンと呼ばれるようになったことや、世界最古の水洗トイレを発明したのがベンキマンたちベンキーヤ一族の先祖であることが語られた。ゆでたまご・嶋田隆司はギャグ漫画としての『キン肉マン』のエッセンスのかたまりのような超人であり、古代インカ出身や2000歳など「なんでこんなアホな設定にしたんだ」と昔の自分を恨みながらストーリーを考えたという。また、ベンキマンの性格は冷静沈着で思慮深く、ラーメンマンに通じるものがあると語っている[73]。
- 異名
- 全てを水に流す男[74]
- 誇り高きベンキーヤ一族[11]
- インカの叡知[11]
- 古代インカの戦士[11]
- 万物押し流す鋼色の器[11]
- 主要対戦成績
- ○アルパカーン(スリーパーホールド)
- ○ヒガンテマン(ベンキ流し)
- ○カニベース(ベンキ流し)
- ○サボテンマン(ベンキ流し)(アニメ)
- ○タイルマン(アリダンゴ・ベンキ流し)
- ○ヒョロヒョロマン(ベンキ流し)(アニメ)
- ×キン肉マン(パンツ詰め)
- ×ギヤマスター(ジェノサイドギヤ)
キューブマン / キュービックマン
- 種別 - 正義超人
- 出身 - ハンガリー
- 身長体重 - 250cm 150kg[61] / 200cm 100kg
- 超人強度 - 8万パワー
- 年齢 - 18歳
- 主な必殺技 - ヘッドロック、地獄の六面体、パズルバスター[5]
- 声 - 田中秀幸[9]
ルービックキューブの形をした頭部と胴体を持つ超人。六面体を揃えると何かが起こるらしく、試合中対戦相手に「六面体を作ってみろ」と挑発する。
第21回超人オリンピックで本戦に進出し、1回戦でチエの輪マンの知恵の輪を外し、新旧パズル対決に勝利する。特に攻撃などしていないが、息を荒らげていた。準々決勝ではウルフマンと対戦し、六面体を作れるかと挑発するが、ルービックキューブ張り手によって血豆・青タン・膿などの偽の六面体を作られ、激怒。しかし、あっけなく合掌捻りで投げ飛ばされ、観客席の老婆の日傘に刺さって破裂し、敗北する。この後に準決勝でウルフマンの合掌捻りが死のコースと呼称されたが、キューブマン自身は死んだわけではなく、大会終了後に「チャンピオンベルトは短すぎて腰に負けない。次回までにオレにも巻けるように調整しとけ」とコメントした[37]。アニメでは、頭部全体をルービックキューブ張り手で赤一色に腫らされて合掌ひねりで倒された後、日傘で破裂はしなかった。王位争奪編の決勝で、全世界の正義超人たち同様に、キン肉マンの応援に大阪城へ駆けつけた。完璧超人始祖編では、キン肉マンとネメシスの阪神甲子園球場での試合に、キン肉マンの応援に駆けつけた。
アニメの黄金のマスク編では、名前がキュービックマンとなっていた。
『キン肉マンII世』では、チエの輪マンとのタッグで招集され、リザーブマッチの候補席にいる。
作者のゆでたまごによると、ルービックキューブブームにあやかり登場させたとされる[75]。
- 主要対戦成績
- ○チエの輪マン
- ×ウルフマン(ルービックキューブ張り手→合掌ひねり)
- 異名
- 解体パズル[11]
キングコブラ
- 種別 - 正義超人
- 出身 - インド / タイ[76]
- 身長体重 - 200cm 150kg[61] / 186cm 123kg
- 超人強度 - 30万パワー
- 年齢 - 28歳
- 主な必殺技 - ロウがため殺法、頭部の蛇による噛みつき
- 声 - 佐藤正治[9]
キングコブラの被り物を着けた超人で、全身がロウソクでできている。当初はキン肉マンと戦う前にもかかわらず、キューブマンとチエノワマンの戦いに一緒に野次を飛ばしたり、ずっこけたりしていた。
ロウを相手に浴びせて、身動きを取れなくして、頭部のコブラで止めを刺す戦法を得意とする。キン肉マンの苦し紛れの言葉にも「汚いほどいいダシがでてうまい」と答えていた。
第21回超人オリンピック1回戦で球場のラッキーゾーン特設リングに飛んできたホームランボールを受けて頭のコブラが外れ、ロウのはがれたキン肉マンにロープの摩擦で頭の導火線に火をつけられ敗退。アニメでは噛みつきでキン肉マンのエネルギーを吸い取るも、ミートの投げたニンニクでキン肉マンが復活。48の殺人技の風林火山で倒された後、火をつけられた。火を消そうとベンキマンに助けを求めるが、火がついた状態でそのまま便器に流された。後のキン肉マンとベンキマンの試合では、ベンキマンがキン肉マンのパンツ詰めにやられ、直前に流した超人たちを便器から吐き出すがキングコブラのみ吐き出されていない。キン肉星王位争奪編の決勝では、世界各地の正義超人と共に大阪城に駆け付けている。完璧超人始祖編では、キン肉マンとネメシスの阪神甲子園球場での試合にキン肉マンの応援に駆けつけた。ダメ超人扱いされていたキン肉マンが人々の大歓声を受け感慨にふける場面は、漫画『あしたのジョー』のオマージュとなっている[77]。
- 異名
- ロウソクの使い手[11]
タイルマン
- 種別 - 正義超人
- 出身 - フランス
- 身長体重 - 325cm 3500kg / 225cm 5000kg[78]
- 超人強度 - 20万パワー
- 年齢 - 16歳
- 主な必殺技 - タイルアタック、タイルクラッシュ[5]
- 声 - 佐藤正治[9] / 稲岡晃大(完璧超人始祖編[16])
タイルをモチーフにした巨漢超人。第21回超人オリンピックにフランス代表として出場。予選3回戦の新幹線アタックで最高記録を樹立し、最終予選のローラースケートレースでもトップ通過目前だったが、ゴール直前でザ・フィッシャーズに阻まれて失格した。
完璧超人始祖編では突如襲来したストロング・ザ・武道に挑むも、零の悲劇により超人パワーを抜かれ人間にされてしまう。
2017年3月、タイルの生産量日本一の多治見市のPRとして多治見駅前にタイルで忠実に再現された等身大タイルマン像が建てられた[79]。2013年に結成された有志団体「タイルマンを造る会」によりタイルマン像の制作が行われ、当初はアニメ版タイルマンのイメージと地元の伝統工芸・織部焼を融合させた緑色が想定されていたが、緑はアニメ独自のものでゆでたまごの中ではイメージがなく、改めてグレーに近い乳白色であると設定された[80]。
- 異名
- 鉄壁の装飾品[11]
ザ・フィッシャーズ
- 種別 - 正義超人
- 出身 - ブラジル
- 身長体重 - 100cm 50kg(両者とも)
- 超人強度 - 2万パワー(両者とも)
- 年齢 - 18歳(1号)、16歳(2号)
- 主な必殺技 - フィッシャーマンズ・スープレックス、フィッシャー・フライングアウェイ[11]
大きな唇をした小柄な超人の2人組。超人オリンピック最終予選のローラーゲームで多くの超人たちを妨害して回った。最後はコンビを組んだキン肉マンとウルフマンに返り討ちにされ予選敗退となる。第21回超人オリンピック後のインタビューでは「タッグ選手権と間違えて出場してしまった」とコメントしていた[37]。
『キン肉マンII世 究極の超人タッグ編』ではリザーブマッチの候補者席にいたが、凄惨な試合に身の程を弁え辞退した。「キン肉マンVSテリーマン」にも、1コマだけ登場している。
笑い声は「ゲヒヒ」。『キン肉マンII世』では「ガヒュガヒュ〜」。
オイルマン
- 種別 - 正義超人
- 出身 - サウジアラビア
- 身長体重 - 180cm 520kg
- 超人強度 - 33万パワー
- 年齢 - 23歳
- 主な必殺技 - オイルリバー・スリップ
石油入りのドラム缶をモチーフにした超人。第21回超人オリンピックにサウジアラビア代表として出場。最終予選のローラースケートレースで競合超人に突き倒された際、体内の石油が路上にこぼれ出て、相手を含め周辺の超人たちも巻き添えで転倒。このアクシデントは一時共闘していたキン肉マン・ウルフマンの両者に本選トーナメント進出への最後のチャンスを与えた。
黄金のマスク編冒頭ではオイルの取りすぎで体重が50キロもオーバーしたため、グラウンドを走らされていた。
スマイルマン
アフリカに古くから伝わる呪術を得意とする超人。原作では番外編で残虐超人タイラントの部下として登場。アニメでは第21回超人オリンピック出場選手で、テリーマンの紹介で登場。テリーマンいわく「底知れぬ力を秘めている」らしいが、ほとんど競技シーンが描かれることなく失格になった。
作者いわく優勝候補にする予定だった超人であり、ウォーズマンのウォーズマンスマイルはその名残だったかもしれないと語っている[72]。
キン肉タツノリ(キンにく タツノリ)
- 種別 - 正義超人
- 出身 - キン肉星[1]
- 身長体重 - 195cm 103kg[1]
- 超人強度 - 81万パワー[1]
- 主な必殺技 - 肉のカーテン、タツノリ版マッスル・スパーク[11]
- 声 - 神谷明[81]、田中秀幸(完璧超人始祖編)
キン肉星第56代大王。キン肉真弓の父であり、キン肉アタルとキン肉スグルの祖父。額にKINマークがある。キン肉族の間で「偉大な戦士」と評されている超人の1人。キン肉星を立て直した一族の中興の祖でもある[1]。
政権を託されて20年目の祝賀会の最中に攻め込んできた敵勢力に囚われ捕虜となった際、タツノリに助けは出ず、敵にマスクを脱がされそうになるが、キン肉族に代々伝わる「肉のカーテン」を編みだし3日間崩さずにマスクを守り、敵の猛攻をしのぎきり一人脱出して帰ってきた。アニメ版では容姿が異なり、キン肉星に攻めて来た宇宙野武士からマスクを守るために「キン肉ガード」を使ったという設定。また、その時に痩せこけたことでマスクがずり落ちて真弓に素顔を見られたが、金太郎飴を与えて目をつぶってもらった。キン肉真弓による回想や『キン肉マンII世』で登場したときは貧弱な肉体であったが、完璧超人始祖編での回想シーンなどでは筋骨隆々の姿で登場していた。
完璧超人始祖編では、完璧・無量大数軍のネメシス(キン肉サダハル)が実の弟であることが明かされ、自分以上の才能を持つネメシスが歴史から存在を抹消され、人々の記憶から忘れられた頃に第56代大王に即位したことが語られている。弟との仲は良好で、ネメシスからも非常に気のいい高潔な男であり、王としてもこれ以上ない人物であっただろうと評されている。ネメシスとの今生の別れの際、ネメシスの弱点がキン肉族の力の源泉である慈悲の心が欠けていることだと指摘した。
王として清廉潔白で民衆からの支持も厚かったが、タツノリの改革により利権を失った王宮内の旧勢力からは疎まれており、常に命を狙われ続けていた。捕虜となった経緯も、旧勢力によるクーデターとなっている。
キン肉星王位争奪編および『キン肉マンII世』では設定が改められ、キン肉王家始祖で「肉のカーテン」の考案者とされている。完璧超人始祖編では、開祖シルバーマンの特技だった「パーフェクトディフェンダー」のおぼろげな伝承をもとに「肉のカーテン」を完成させたことが明かされた。
巨大熊ゴロータ
アニメのみ登場。ウォーズマンとの決戦前に山篭りをしたキン肉マンの前に現れた、雪山で登山者を襲う巨大熊。テリーマンやブロッケンJr.を返り討ちにし、パロ・スペシャルでキン肉マンを苦しめるが初披露のキン肉バスターによって倒された。ケガは腕だけで、その後は決戦戦をハンターの与作と観戦している。
7人の悪魔超人編 初登場
プリプリマン
- 種別 - 悪魔超人
- 出身 - カメルーン
顔が尻のようになっている超人。7人の悪魔超人編の冒頭に1コマだけ登場。後の『キン肉マンII世〜オール超人大進撃〜』やアニメ版『キン肉マンII世』のオリジナルエピソードにおいて正式に登場した。詳細はキン肉マンII世〜オール超人大進撃〜#d.M.p編およびキン肉マンII世の登場人物#アニメ版・劇場版オリジナルの登場人物を参照。
当初は名前が不明で「ケツ超人」と呼ばれていたが、作者が『キン肉マンII世総集編』において初めて名前を明かしている。お笑いコンビ・バッファロー吾郎の木村明浩が作者に「最強の超人は一体誰なんですか?」と質問した際、このプリプリマンの名が挙げられたという[82]。
原作担当の嶋田によると、「来週違うキャラを考えればいいやと」と軽い気持ちで考えた超人で、翌週ステカセキングに差し替えられたが[83]、これをきっかけに下ネタモチーフの超人募集投稿がさらに増えて困惑したという[84]。
『キン肉マンII世』の「特別編 キン肉マンVSテリーマン」では、キン肉星に帰還するキン肉マンを見送っている。
クモのコチラス
クモの子チラスとも。7人の悪魔超人編に1コマだけ登場した超人の一人。のちに番外編で残虐超人タイラントの部下として登場。顔面が蜘蛛になっている。
逃げるときは無数の小さなクモになって分散する。
黄金のマスク編 初登場
シルバーマン
- 種別 - 完璧超人 / 正義超人[86]
- 出身 - 天上界
- 身長体重 - 220cm 162kg
- 超人強度 - 1500万パワー
- 主な必殺技 - パーフェクトディフェンダー、完璧・弐式奥義 アロガント・スパーク
- 声 - 松島みのり(銀のマスク時)[9] → 二又一成
キン肉大神殿で祀られている銀のマスクの正体。太古の昔、超人界において兄のゴールドマン(黄金のマスク)と共に神として崇められ、兄と互角の実力を持つが、争いを好まず防御一辺倒のスタイルのため平和の神と称された。伝説ではゴールドマンと意見の食い違いから兄弟喧嘩をはじめ、「裁きの神」ジャスティス("完璧・陸式"・ジャスティスマン)の提案の下、彼を立会人とする決闘で相打ちになり命を落とし、そのマスクがキン肉族に渡ることとなったとされる。黄金のマスク編では、悪魔六騎士にパワーを奪われた正義超人たちのために生命維持装置を与え、六騎士と戦うキン肉マンやテリーマンたちに助言を施した。終盤ではキン肉マンたち正義超人に敗れ改心した黄金のマスクと融合し、完璧なマスクとなる。
完璧超人始祖編では、かつて神々による全超人の粛清「カピラリア大災害」からザ・マンにより救われた「完璧超人始祖」の一人「完璧・弐式(パーフェクト・セカンド)」であったこと、キン肉マンらキン肉族の祖先であったことが判明。「地のダンベル」を所有する。前述の通り「平和の神」として崇められているが、「カピラリア大災害」を生き残った、完璧超人以外の超人が力を身につけ弱者を虐げ始めたことに対する「見せしめ」として「許されざる世界樹(アンフォーギブン・ユグドラシル)」内で行われた完璧超人始祖たちによる粛清においては、多くの超人を虐殺し、兄であるゴールドマン(悪魔将軍)と並んで「虐殺王」と呼ばれていた。ザ・マン(超人閻魔)からは兄のゴールドマンと共に最も信頼されていて左腕とまで言われていたが、後に超人閻魔と決裂してゴールドマンが地上に降り立った後、ゴールドマンを説得するためにサイコマンと超人閻魔により地上に送り出される。ゴールドマンの観察と説得を続けるうちに地上の超人たちの可能性に気付き、急進的なゴールドマンに同調する超人(後の「悪魔超人」)の勢力とは違う穏やかな道を目指し、銀閣寺が立つ場所に自分の道場「シルバーキャッスル」を建築して後に「正義超人」となる超人たちを育て、その源流を作った。
キン肉大神殿にて完璧のマスクが分離して銀のマスクに戻ったことによって何かを知らせるかのように、超人墓場の入口がある北極海付近、「完璧の塔(トゥール・パルフェ)」の跡地があるイタリアのピサの斜塔、地下にサイコマンの研究所とアポロン・ウィンドウがあるスペインのサグラダ・ファミリアの3か所に向けて光を照射した。アシュラマンとジャスティスマンの闘いが終わると、光の照射が止まり戦闘モードへと変化した。その後、「許されざる世界樹」内のサイフォンリング4階で、サイコマンがブロッケンJr.に完璧・拾式奥義で止めを刺そうとしたところに実体を伴い突然現れた。ブロッケンJr.の生死を自分に委ねさせてほしいと頼み彼を救った。
動揺するキン肉マンたちへ完璧超人を離脱し正義超人を目指した真意を語り、ザ・マンとサイコマンへ改めて完璧超人との決別の意志を告げるが、それに納得しないサイコマンとサイフォンリング4階にて交戦する。なお、攻撃時の掛け声は「ツアッ!」。
サイコマンのマグネット・パワーに苦しめられながらも、その力に執着するサイコマンを説き伏せるための戦いを繰り広げ、サイコマンの放ったロンゲストサンダーアローを利用した消磁によってマグネット・パワーを攻略し、さらにマグネット・パワーに頼りすぎたことで掛け方が甘くなっていた輪廻転生落しを破ると完璧・弐式奥義 アロガント・スパークによって自らの残虐な本性を晒すと同時に勝利した。
正義超人を目指して完璧超人を離脱したものの、自身の理想とする正義超人像に自らはたどり着くことができず、確実に相手を殺めてしまう奥義も失敗作と考えていた。それから人を生かす新たな奥義を開発していたが、ジャスティスマン立会いのもと行われる兄・ゴールドマンとの決闘の日が迫っていたため、決闘前夜に「マッスル・スパーク」の断片を壁画として遺し、後世に真の奥義の完成を託していた。
スーパー・フェニックス戦で自分が理想としていた以上のマッスル・スパークを放ったキン肉マンをはじめとした超人たちの成熟と巣立ちの時を認め、テリーマンへ役目を終えた自分たちを死なせてくれるように頼み、テリーマンから光のダンベルを受け取った。そして始祖の10個のダンベルの力で消滅するはずだったが、サイコマンがそのシステムを作り変えていたことで生き残る。
サイコマンの消滅を見届けた後、完璧のマスクの力で生み出していた1試合だけ闘うことのできる体の消滅が始まり、再び銀のマスクとして超人たちの未来を見守っていくことを伝え、銀のマスクだけを残して消滅し、キン肉大神殿に戻った。
戦闘モードではフェイスガードと盾(シールド)、キン肉族の戦闘スタイルを思わせる[87] アーマーを着用。胸の印はシルバーマンの頭文字Sを横向きにしたもので、キン肉族の証であるKINマークを意識している[87]。そのキャラクターデザインは登場する1年以上前から準備が進められ、ボツ案を含め全13パターンが試作された[87]。また、「悪魔将軍と同格」という設定を意識したデザインとなっている[87][88]。
読切版「奇跡の救世主伝説の巻」では、100万年前にクッピン星で暴れていた残虐超人タイラントを倒し救世主としてあがめられている超人「ミュースマン」の像がシルバーマンの姿であり、復活したタイラントはキン肉マンを見て「ミュースマンの子孫」だと判断している。学研の図鑑『キン肉マン「超人」』では、シルバーマンとミュースマンが同一人物であることが解説されている[1]。
「キン肉マン超人総選挙2017」では6位にランクインしている[89]。
- 異名
- 完璧・弐式(パーフェクト・セカンド)
- 虐殺王
- 正義超人の創始者[11]
- 慈悲深き正義の先駆者[11]
- 正義になれなかった完璧[11]
- 伝説の正義超人開祖[11]
- 究極の平和主義者[11]
- 燦爛たる正義の開祖[11]
- プロフィール
- 家族 - 兄 ゴールドマン
ジャスティス
- 種別 - 完璧超人
- 声 - 小野健一(PS2ゲーム『キン肉マン マッスルグランプリMAX』)
伝説に語られる裁きの神。ラーメンマン、モンゴルマンと同様の弁髪姿。兄弟喧嘩を続けるゴールドマンとシルバーマンに剣を渡し、決着をつけさせた。この勝負により両者とも命を落とすことになった。
完璧超人始祖としてのジャスティスはジャスティスマンの項を参照。
キン骨オババ(キンこつオババ)
アニメオリジナルキャラクター。キン骨マンの伯母(母の姉)で、甥やイワオと共に極悪超人と同じ裏超人界の出身。黒いローブを被っており、額に「オババ」の文字がある。いい男に目が無く、好みのタイプは五分刈刑事。水晶玉で遠くの試合を観戦したり、魔法で人間をワープさせたりする能力を持ち、劇場版『キン肉マン 晴れ姿!正義超人』では正義超人たちを江戸時代にタイムスリップさせた。
「いつもイワオをいじめているキン骨マンをいじめる奴が出たら面白い」という理由[92]で脚本家の寺田憲史が創作した[93]。
夢の超人タッグ編 初登場
アシュラマンの父
魔界を治める大王。夫婦共々、息子アシュラマンに幼い時から徹底した悪魔教育を施した。
アシュラマンの母
アシュラマンの母であり、夫と共に魔界を治める。
宇宙超人タッグトーナメント決勝戦において、アシュラマンがマッスルブラザーズの味方をして、憤る夫を「今のアシュラマンは、正義超人よりも完璧超人のほうが憎いのよ」と告げてなだめた。
サムソン・ティーチャー
アシュラマンの家庭教師。命を大切にすることをモットーとしている。「竜巻地獄」「阿修羅バスター」「阿修羅稲綱落とし」などはサムソンがアシュラマンに授けた技である(ただし技としては未完成)。幼い頃のアシュラマンに愛の大切さを教えるが、理解されなかった。しかし、不慮の事故で激流に落ちたアシュラマンを救い、代わりに自分が流されたことで我が身を挺して命の大切さを教えた。その後、行方不明となった。
キン肉星王位争奪編では、サタンクロスとして登場。詳細はサタンクロスの項を参照。
- 異名
- 格闘技の家庭教師[11]
ドクター・ボンベ
- 種別 - 正義超人
- 出身 - スイス
- 身長体重 - 189cm 90kg
- 超人強度 - 78万パワー
- 主な必殺技 - 麻酔を一切使用しない医術、超人医療術[94]、手術(オペ)[94]
- 年齢 - 不明
- 声 - 佐藤正治
超人医師。幾多の超人たちを治療した名医で、カメハメとは長年の親友。どんな難病でも治す伝説の超人専門医として知られる。ボンベの手術は麻酔を一切使わず、しかも患者に痛みを与えないのが特徴。清廉にして厳格な性格で、自分の認めた超人しか治療しない[94]。ラーメンマンのために霊命木でモンゴルマンマスクを作るなど、手術以外にも辣腕を見せる。
旅立つカメハメを見送った後、カメハメが死ぬ夢を見て日本へ向かう。重傷のジェロニモを救い、さらにヘル・ミッショネルズの「クロス・ボンバー」で切断されたキン肉マンの左腕を治すため、ジェロニモを助手として手術を行い、バッファローマンのロングホーンを加工した骨で左腕を接合した。手術終了後、胃の悪性腫瘍が悪化し、人知れず、息を引き取る。亡骸は最初に発見したテリーの手でカメハメ同様に埋葬されたが、ビッグ・ザ・武道に掘り起こされたことで、決勝戦の最中にボンベの死も公になった。アニメ版では、キン肉マングレートに扮しているテリーマンがジェロニモに助手を代わってもらい、ボンベはグレートの正体がテリーマンであることを見抜いており、2人でカメハメの遺志を継ぐ発言をした。
超人墓場では、ウォーズマンに人工心臓を埋め込んで蘇生させるが、ウォーズマンの人工頭脳を復活させるのを忘れるミスを犯してしまった。そのため、友情パワーで完全復活したウォーズマンの感謝の言葉に対し、自分ではなく、友情パワーがウォーズマンを復活させたと返答した。
元超人レスラーという説がある[95]。学研の図鑑『キン肉マン「超人」』では、若い頃にスペインを中心に「ハング・キラー」のリングネームで格闘超人として活動していたと解説されている[1]。原作担当の嶋田によると、若き日は超人として戦っていたが、大怪我で引退したことで超人の怪我を治す医者を志すようになったという[96]。一方で、「格闘家ではなく、あくまで超人医師」とも語っている[97]。『ディープオブマッスル!!』では、『キン肉マンII世』に登場するケビンマスクやスカーフェイスが使用していたアルティメットアイを使う場面があった。
ゆでたまごによると、「超人専門医の医者というキャラがいても面白いかな」という思いつきで出したが、予想以上の人気で驚いたという[94]。また、若い頃に「超人の病院をもっと作ろう」という啓蒙運動を広げ世界各地に超人KO病院が建てられたことで、世界中の超人から伝説の偉人として尊敬されているという[98]。
アモイマン
モアイの頭部を持つ超人。口癖は「ゴアッ」。ほぼ全身が凝灰岩で風化しやすいため、極端な温度と湿度の変化を嫌う[1]。ヘル・ミッショネルズに狩られたロビンのマスクを被る予定だった。
オメガ・ケンタウリの六鎗客編では回想で登場。超人墓場のリングでジ・オメガマンと対戦するが、Ωカタストロフ・ドロップをくらって全身がバラバラになり敗北する。
『キン肉マンII世 究極の超人タッグ編』ではザ・ターボマンと同様、自害したネプチューンマンの潔さと勇気に感動した同胞に加わっている。自分たち全ての超人パワーを使って完璧超人に伝わる“超人再生術”を施し、ネプチューンマンを蘇らせる。『究極の超人タッグ編』に登場するモアイドンとは同郷で、親類という説がある[1]。
セメントス
アニメオリジナルキャラクター。北海道に突如出現したピラミッドリングとともに現れた謎の長老。古代正義超人のエリート「正統派超人」であり、かつてネプチューンマンを自分の後継者として育てたことがある。
キン肉星王位争奪編 初登場
知性チーム
知性の神が乗り移ったキン肉マンスーパー・フェニックスが集めたチーム。初戦の強力チームをマンモスマンとフェニックスの2人だけで破り、続く残虐チームとの対戦でも引き分けこそあったが無敗のまま勝利するなど、圧倒的な強さを誇った。決勝戦でのキン肉マンチームとの対戦は超人史上に残る激戦となり、最後はフェニックスがキン肉マンとの直接対決で倒された。
サタンクロス
- 種別 - 超人
- 出身 - 魔界
- 身長体重 - 235cm 250kg
- 超人強度 - 4100万パワー[注 8]
- 年齢 - 37歳
- 主な必殺技 - 忍法エスケープ・ウォーター、忍法うつせみの術、忍法超人浮き袋、昇技・トライアングルドリーマー、忍法サンド・クッション、ブレイクダンス・シュート、忍法伸縮自在腕、忍法魔界沼、忍法人馬紙切り、ロデオシュタイナー、ケンタウルスブリーカー、ロデオダンスストンピング、魔界稲綱落とし、波羅密多ラリアット、竜巻地獄、クアドラプルバスター
- 声 - 中村秀利 / 掛川裕彦(寄生超人)
西洋の忍者超人。その正体はアシュラマンの家庭教師サムソン・ティーチャー。かつてアシュラマンを救い激流に流され、一命は取り留めたものの両脚を砕かれてしまい、知性の神に助けを請い、寄生虫サタンクロスを身に宿すことになる。これをきっかけに残虐の精神を身につけ、肉体再生後はサタンクロスを名乗った。
寄生虫サタンクロスはサムソンと分離・合体が可能。普段はサムソンの背から腹部に頭を突っ込みケンタウロスのような姿となるが、サムソンのどんな傷口からでも侵入できるため、キン肉マン戦では腹部への合体を封じられながらもサムソンの左首の傷に侵入して、頭を2つ並べた姿となった。
賞金稼ぎとして生活していたが、知性の神への借りを返すべく、フェニックスの知性チームに参加。当初はオーバーボディに身を包み、王位争奪サバイバル・マッチ準決勝の先鋒として登場。残虐チームのザ・ニンジャとの西洋東洋忍者対決を制した。そして残虐チーム次鋒は愛弟子だったアシュラマンで、試合の序盤でアシュラマンとの戦いの最中、オーバーボディが破れ、サムソンの姿を現す。この師弟対決は両者ノックアウトの引き分けに終わった。なお、アニメ版ではオーバーボディを解いたのは、キン肉マンチームとの決勝戦となっている。
キン肉マンチームとの決勝戦でも先鋒としてリングに上がり、先鋒として出てきたキン肉マンと魔方陣リング装着デス・マッチで対戦。戦いの中で真の格闘者精神を取り戻し、溺れたミートの姿をかつてのアシュラマンと重ね、非情の鬼になれずミートを助ける。最後はキン肉マンの完璧マッスル・スパークに捉えられながらも寄生虫サタンクロスの頭だけを破壊され、サタンクロスの支配から解放されたサムソンは、キン肉マンの気高さに涙した。
寄生虫サタンクロスは、完璧マッスル・スパークの威力に驚愕し敗北を認めた後、キン肉マンのディフェンドスーツが真っ赤に染まるほどの吐血をするが、それを見たサムソンは「私の息の根を止めるんだ」とキン肉マンに懇願。その理由は、不完全な血の鎧では血縛りの門を突破できないためであった。
オメガ・ケンタウリの六鎗客編の後の新シリーズで、寄生虫サタンクロスは復活し、サムソンも再びサタンクロスとして合体して、ソ連(現リトアニア)シャウレイの十字架の丘に到着した三体の超神とキン肉マンソルジャー(キン肉アタル)とブロッケンJr.たちの前に出現する。そして、安寧の神こと超神ザ・ナチュラルと対戦する。寄生虫サタンクロスを消し去られて改めて超人レスラーのサムソンとして戦うが、その最中にアシュラマンがその場に到着し、魔界から無断で出たのはかつて知性チームの一員として悪行を働いたことへの禊として超神との戦いに赴いた決意を語り、ザ・ナチュラルとの戦いを続けるが必殺技「クアドラプルバスター」をザ・ナチュラルに破られた上に、ザ・ナチュラルの必殺技「ナチュラルボーンクラッシュ」をくらい敗北する。そして、預かっていたカピラリアの欠片をザ・ナチュラルに奪われた上に、十字架に磔にされる。すぐにアシュラマンが救助しようとするが、既に致命傷を負っていたサムソンはアシュラマンに、自身の試合を最後の特別講座の授業として超神たちとの戦いの参考にし、超人界の未来を託すと告げて、息を引き取った。
ゆでたまごによると、サタンクロス自体はシングル戦でツープラトンが見せられるのは面白いと出して考えて出した超人であり、アシュラマンとの因縁はテーマを与えるため。またアシュラマンとはまた違う形で、手足が多く、複雑なパーツが多いためあまり描きたくないとも語る[99]。
第4回人気投票では第13位にランク入りしている[100]。
- 主な肩書き
- 知性チーム・先鋒(準決勝、決勝)
- アシュラマンの師匠
プリズマン
- 種別 - 超人
- 出身 - 南極
- 身長体重 - 304cm 200kg
- 超人強度 - 5200万パワー
- 年齢 - 不明
- 主な必殺技 - レインボー・シャワー、クリスタル・コンパス、キャンバス・ソーサー、キャンバス手裏剣、血風観覧車、背面大圧壁、地獄の三重殺・超人デコレーション・ツリー(フェニックス、マンモスマンとのタッグ技)、ベルリンの赤い雨、プリズムシュピーゲルクラッシュ、トライアングル・クリスタルシューター
- 声 - 山口健 / 田中亮一(王位編35話 - )
全身がガラス張りでプリズムになっている光学部品超人[1]。普段は重厚なボディであるが、本来の姿はシャープなボディに鋭利な手足を持つ。血の気の多い性格で、普段はフェニックスに忠誠を誓っているが、「これから奴をどうするね、フェニックス、あんたなら」と対等の口調で話すときもある(廉価コミックでは訂正)。笑い声は「キョーキョキョキョ」。
自らのプリズムボディに太陽光線を取り込んで発射する「レインボー・シャワー」が得意技。この光線には、超人にとって有害な「カピラリア七光線」が含まれている。
初期はミステリアス・パートナー1号として姿を隠し登場。王位争奪サバイバル・マッチ準決勝、キン肉マンソルジャー(キン肉アタル)率いる残虐チームとの対戦中にプリズムの姿を現し、3対3の6人タッグマッチ戦のメンバーとしてリングに上がる。タッグマッチでは事実上ブロッケンJr.との1対1の構図になる。試合中にレインボー・シャワーでソルジャーを狙うが、超人から人間に戻ったブロッケンJr.によって阻止され、最後はブロッケンJr.の決死の技ブレーメン・サンセットを受けて引き分けた。
決勝のキン肉マンチーム戦ではラーメンマンと対戦。対戦舞台となったジャングルジムにレインボー・シャワーを反射させる仕掛けを仕組んでおくなど、有利な条件下にあったにもかかわらず、ラーメンマンの閃きによって大ダメージを受け、最終的には九龍城落地で全身を粉々にされる。同時にラーメンマンも力尽きたため、試合結果は引分だったが、事実上の敗戦を喫した。
オメガ・ケンタウリの六鎗客編の後の新シリーズで復活し、エジプトギザのスフィンクスの石像前に到着した三体の超神とテリーマンとジェロニモたちの前に出現する。初戦の相手として憤怒の神=バイコーンと対決する。以前と変わらず正義超人を揶揄するが、正義超人戦ではなかった熱血漢的な面も見せている。
レインボー・シャワーを浴びせるも、超神にはオゾン層のようにカピラリア七光線の毒素を遮断する膜(オーラ)があり、レインボー・シャワーが通用しなかった上、バイコーンの憤怒の二角獣落としで大ダメージを負う。しかし、贅肉を削いだ本来の姿を現し、クリスタルコンパスで切り取ったキャンバス手裏剣で攻撃する。ブラッドスクイーズホルンで締め上げられるが、ジェロニモを「超人もどき」と呼び、バイコーンに隙を与えたところで脱出。同じく「超人もどき」と見ていたブロッケンJr.の必殺技・ベルリンの赤い雨でバイコーンの背中に傷を負わせた。その傷を負ったバイコーンの背中に3回目のレインボー・シャワーを浴びせその部分だけ膜が薄くなっていたバイコーンを苦しめる。さらに猛攻を重ねるが、バイコーンの超硬質な角に阻まれて逆に重傷を負う。だが、それは捨て身のフェイクで、密着状態から膜の薄い背中にレインボー・シャワーを直接叩きこむことでバイコーンを完全に消滅させ、勝利を収め超神も無敵でないということを証明した。
決着後、ジェロニモにのみ近づくように告げ、レインボー・シャワーを浴びせる。元は人間だったジェロニモにダメージが無いことを確認すると「たぶんお前には効かない気がした」と告げ、自らの心臓であるカピラリアの欠片を取り出し、「不本意極まりないが…これも運命の綾だ。ジェロニモ…オレの力をお前に託した」と、自身の心臓をジェロニモの体へ押し込み彼の心臓と融合させる。プリズマンは彼にカピラリア七光線が効かないということは裏を返せばその力を使いこなすことができるはずと告げ、「お前が…対超神戦の切り札だ!」と言い遺し、息を引き取った。
ゆでたまごによると、初期の超人クリスタルマンを充分活かしきれなかったという後悔があって、その反省から強豪に進化させた超人であるという。作画では気を抜くとギャグ系の超人に見えるため、貫禄の維持が大変であると語る[101]。
- 主な肩書き
- 知性チーム・中堅(準決勝)→次鋒(決勝)
- 異名
- 七色の痩身男[11]
ジ・オメガマン
- 種別 - 完璧超人
- 出身 - オメガ・ケンタウルス星団
- 身長体重 - 231cm 208kg
- 超人強度 - 8600万パワー
- 年齢 - 不明
- 主な必殺技 - Ωカタストロフ・ドロップ、背中の巨大指を利用した一連の技[102]、オメガ血煙り牙、Ω・メタモルフォーゼ(変身)
- 声 - 山口健
ホッケーマスク状の仮面を被り、背中から巨大な右手の掌が生えた姿の超人。当初は尻尾が生えていたが、後に削除されている。目の前のあらゆる物体や別の超人に変身する特殊能力を持つ。笑い声は「フォーフォフォ」。宇宙の犯罪超人を処刑することを生業とし、超人墓場から脱獄を図ったネプチューン・キングやサンシャインらをハントした。なお、ハントした超人の首を巨大指の先にコレクションしている。この首は戦闘時に操ることが可能。Ω・カタストロフドロップ以外にも巨大指を使った技があることが扉絵で紹介されている。また、超人ハントの際は銃を使う。
フェニックスの命令を受けて、フェニックスを王位に就かせるためと、超人閻魔から受けたネプチューンマンやキン肉マンチーム抹殺の依頼のために知性チームに加わる。決勝戦の中堅戦においてジェロニモを破り、最終戦では数々の物体に変身して、ネプチューンマンとキン肉マンを苦しめた。マンモスマンが消滅した後、キン肉マンスーパー・フェニックスとのタッグでキン肉マンたちを追い詰める。しかし、キン肉マンが最も苦手とするプリンス・カメハメの肉体に変身した結果、体に宿ったカメハメの意思で戦いの中でキン肉マンにカメハメ100殺法をマスターさせてしまう。変身を解除した後、キン肉マンの隙を突いてΩ・カタストロフドロップに捉えることに成功するが、助けに入ったネプチューンマンに妨害され、キン肉マンではなくネプチューンマンに技をかけてしまう。そして、キン肉マンとの勝負では師の技を学んだキン肉マンには敵わず、「完璧版マッスル・スパーク」を受けて敗北・戦死した。倒されたオメガマンの遺体は大会委員会側によっていったん片付けられた描写があるが、再びリング上に戻っていた(アニメでは遺体が置き去りにされたままだったのでキン肉マンが委員長に注意している)。予言書のページが燃えたことで遺体の消滅が始まり、その間際に腕を組み祈るような状態になって、キン肉マンに何かを託すように両手を握った状態で消えていった[注 9]。この有様にはキン肉マンにも「死んでしまえば怨みもない」と死体の消滅は行き過ぎたものだと同情されていた。
ネプチューンマンは、「超人閻魔・フェニックスといった強大なバックアップがないと何もできない軟弱な奴」と評している(そのような者を最も嫌うという意見では、完璧超人と正義超人は一致している)が忠誠心はあり、フェニックスを我が身に代えて守ろうとした。
アニメ版での超人閻魔は邪悪の神々を操る黒幕ゆえ、オメガマンはフェニックスと対等な関係となっている。また、ハンター稼業にレスラーの誇りよりも重きを置いており、ビビンバを介抱しているキン肉マンに攻撃を行おうとするが、フェニックスに止められた。
ゆでたまごは、物語終盤のどんどん強い超人を登場させねばならない状況で出し、闘っている間もイメージが固まらなかったと語る[103]。
オメガ・ケンタウリの六鎗客編にて本名が「オメガマン・ディクシア」であることと、双子の兄であるオメガマン・アリステラの存在が明らかにされた。また、オメガの民の仇敵ザ・マン(超人閻魔)や星を救うための力であるマグネット・パワーの情報を探るために超人墓場に潜り込み、一般の完璧超人になりすましながらザ・マンに近い立場まで上り詰め、ザ・マン直属の完璧・無量大数軍登用試験としてネプチューンマンの首を狩るよう命じられ、キン肉星王位争奪戦で彼と対戦する可能性が最も高い強豪チームとしてフェニックスのチームを選んでいたことも明かされた。
ディクシアはギリシャ語で「右」を意味する[104]。
- 個人タイトル歴
- 不明[102]
- 主な肩書き
- 知性チーム・中堅(決勝)
- 超人ハンター
- 宇宙犯罪超人ハンター[11]
- プロフィール
- 趣味:ハントした首のコレクション
飛翔チーム
飛翔の神が乗り移ったキン肉マンマリポーサが集めたチーム。勝利に貢献するために自らの命も顧みないなど、マリポーサに対するメンバーの忠誠心は高い。1回戦でキン肉マンチームと対戦。邪悪神の助力を得た中堅ミキサー大帝がキン肉マンを下し、残るミートも副将キング・ザ・100tが追い詰めるが、テリーマンとロビンマスクの参戦により逆転敗北を喫した。
ザ・ホークマン
- 種別 - 超人
- 出身 - フランス
- 身長体重 - 206cm 110kg 翼長は450cm[1]
- 超人強度 - 520万パワー / 5100万パワー[1]
- 年齢 - 18歳
- 主な必殺技 - スパイラル・ブレット、ウィング・カッター、ネイル・クラッシュ、変化フクロウ目
- 声 - 速水奨[105]
王位争奪サバイバル・マッチにおけるキン肉マン最初の対戦相手。背中に翼、爪先に鉤爪を持つ。頭部にヘルバードと呼ばれる鷹を飼っている。ヘルバードは、他の鳥類やホークマンそっくりの姿に変身できる。自身の羽毛を保護色のようにして、姿を消すことも可能。笑い声は「ホーホホホ」。
兵隊超人としての生活に嫌気がさしており、キン肉マンを倒し邪悪の神に認めてもらおうとしていた。姿を消した状態でキン肉マンを攻め立てるが、ヘルバードの帰巣本能を逆手に取られて居場所を悟られ、キン肉ドライバーを受けて敗れた。
読者考案の同名超人とコンドル・マスクを合わせたデザインとなっている。
- 主な肩書き
- 飛翔チーム・先鋒
- 兵隊超人
- 異名
- 飛翔する鷹翼の刃[11]
ミスター・VTR
- 種別 - 機械超人
- 出身 - アメリカ・シリコンバレー
- 身長体重 - 190cm 790kg
- 超人強度 - 280万パワー / 5400万パワー[1]
- 年齢 - 21歳
- 主な必殺技 - アクション・ストップ、シーン・チェンジャー、カメラレンズズーム・イン、ズーム・アウト
- 声 - 小林俊夫
頭部がビデオカメラになっているほか、身体がビデオ編集機器で構成された機械超人。撮影した映像に対し巻き戻しやビデオ合成などの操作をすると、それがそのまま現実に反映されるという特殊能力を持つ。
キン肉マンとの対戦で各機能を駆使して苦しめたが、自らの攻撃方法の弱点を見抜かれ、新キン肉バスターと超人絞殺刑の連続攻撃で敗北。それでも生きており、続くキン肉マン対ミキサー大帝の試合では、最後の力を振り絞って状況予測装置と編集機能により、ミキサー大帝が倒されるシーンを削除。チームメイトの勝利を助けて死んでいった。原作では、キン肉マンの動きを止めた後に無抵抗の相手をいたぶっても面白くないということで元に戻したが、アニメでは嬲り続けている(キン肉マンは何とか動く舌でスイッチを押して、難を逃れている)。
読者投稿時の名前はマックスター[106]。
- 主な肩書き
- 飛翔チーム・次鋒
- 異名
- 変幻自在のシーン・チェンジャー[11]
ミキサー大帝
- 種別 - 悪行超人[107]
- 出身 - 日本
- 身長体重 - 245cm 700kg
- 超人強度 - 700万パワー / 5900万パワー[1]
- 年齢 - 20歳
- 主な必殺技 - パワー分離機
- 声 - 川津泰彦
ミキサー型の超人。キン肉マンに、シングルマッチで黒星をつけた数少ない超人の一人。ボディのミキサーは「パワー分離機」になっており、中に放り込んだ超人の肉体からパワーを分離することが可能。笑い声は「ハーハーハー」。
キン肉マンとの対戦で、運命の5王子の力も加えてのパワー分離機により、火事場のクソ力を肉体から分離させた。これにより、キン肉マンを一時的に超人墓場へ送り込むが、ウォーズマンの助力でキン肉マンは復活。残った95万パワーでキン肉ドライバーを仕掛けられるが、ミスター・VTRが状況予測と編集機能で技を妨害し、エルボードロップでキン肉マンに逆転勝ちする。実はこの時、キン肉マンにより、ボディのネジを1本抜き取られていた。
続くミートとの試合では、相手を力のない小者と見くびっていたが、長年に渡りアイドル超人たちの戦いを間近で見ていたミートは、優れたテクニックで奮戦。それでも反撃に出て、ミートをパワー分離機に投げ込もうとしたが回避され、閉門クラッシュで胴を砕かれる。間髪入れずバックドロップを決められ、ネジが抜けていたこともあり、技の衝撃で全身がバラバラになって敗北した。なお、抜かれたネジは後に記念品としてキン肉城の寝室に飾られている。
キン肉マンとの試合前、パワー分離機を説明するため子犬を投げ入れ、骨と皮に分離させていた。アニメでは、コンクリートの柱をセメントと鉄柱に分離することに変更された。
- 主な肩書き
- 飛翔チーム・中堅
- 異名
- 悪に染まりし封印術[11]
キング・ザ・100t
- 種別 - 超人
- 出身 - アメリカ・デトロイト
- 身長体重 - 270cm 1t〜100t(増減自在)
- 超人強度 - 1000万パワー / 6500万パワー[1]
- 年齢 - 18歳
- 主な必殺技 - ジェット・ローラー・シーソー、Uターン・シーソー、変身殺法
- 声 - 岡和男
分銅のような姿の超人。100トンの特殊金属ボディを持ち、等身大キャラクターで判明している中では最も重い超重量級。ボディの分銅はいくつかのパーツに分けられており、状況に応じて自らの重量を調節して戦う。特殊金属ボディは高い硬度に加え、外部からのイメージ(絵が描かれたプラカードなど)により鉄球やバーベルに変形が可能な形状記憶合金製。笑い声は「ゴーホホホ」または「グオホホ」。勝利予告のようなパフォーマンス「血殺のVサイン」がある。
王位争奪サバイバル・マッチ一回戦では、その能力と重量でミートを圧倒しテリーマンも苦しめるが、一度に多数のカードを見せられたため金属ボディの分子配列がバラバラになってしまい、カーフ・ブランディングで身体を砕かれる。しかし最後の力を振り絞ってテリーマンに拳を飛ばし、引き分けに持ち込んだ。
ボディが形状記憶合金という設定は、当時の担当編集者茨木政彦のアイディア。この設定が使われた時は、自分の超人が採用されたように嬉しかったという[108]。
- 主な肩書き
- 飛翔チーム・副将
強力チーム
強力の神が乗り移ったキン肉マンビッグボディが集めたチーム。巨漢揃いのメンバーは強力超人とも呼ばれる。1回戦で知性チームと対戦するが、マンモスマン1人に実質4人抜きされ、大将戦でも手も足も出ないまま瞬殺されるなど惨敗を喫した。ビッグボディもメンバーも不甲斐ない姿を見せてしまったことを互いに申し訳なく思い、次の戦いでは相手のために捲土重来を期して死力を尽くすなど、メンバー間の結束は非常に強い。
キン肉マンビッグボディ(ストロングマン)
- 種別 - 運命の5王子
- 出身 - キン肉星 / カナダ
- 身長体重 - 245cm 215kg
- 超人強度 - 100万パワー(ストロングマン)→1億パワー(ビッグボディ)
- 生年月日 - 地球時間で1960年4月1日[109]
- 年齢 - 24歳
- 主な必殺技 - メイプルリーフ・クラッチ、強力アトミックボム、強力エクスプロイダー、強力ジェットトルネード、マッスル・リベンジャー[110]、強力タックル、強力スピア、強力スイング、強力ドラゴンスリーパー、マッスル・インパクト[111]、ビッグボディ・プレス[112]、マッスル・ストロングインパクト[11]、マッスル・ウェポン[11]、オクラホマアバランシュクラッシュ、ゴッドブレス・リベンジャー(フェニックスとのツープラトン)
- タッグチーム - ゴッドセレクテッド
- 声 - 平野正人
強力の神が乗り移った運命の5王子の一人で、元は開拓者ストロングマン。5王子の中でも抜きんでた巨体とパワーを持っている。王位争奪サバイバル・マッチでは、強力(ビッグボディ)チームを率いて出場。1回戦で知性チームと対戦するが、マンモスマン1人にチームメイトたちを倒されていき、自身はキン肉マンスーパー・フェニックスのマッスル・リベンジャーの前に完敗を喫した。原作ではフェニックスにやられる直前、「強力の神にそそのかされてムリヤリ出場させられたんだ」と弱音を吐いていた。
アニメではわずかに戦う姿が描写されたが、フェニックスからは「プロレスごっこ」と酷評された。エピローグにて、キン肉マンのフェイス・フラッシュで他の運命の王子や超人たちと共に復活した。
オメガ・ケンタウリの六鎗客編では、フェニックスたちと共に運命の四王子の一人としてサグラダ・ファミリアに現れる。五大城決戦では、中国の紫禁城にてギヤマスターと対戦、メイプルリーフ・クラッチを決めて勝利する。王位争奪編ではほとんど良い所が描かれないまま倒されたが、本編では強力チームのメンバーを仲間と呼んで彼らの信頼に報いるために勝利を飾ろうと奮戦したり、倒したギヤマスターにも止めは刺さず軒轅星に潰された際には助けようとするなど、義理人情を重んじる好人物であることが明らかになった。また、基本的なファイトスタイルは深く考えず真正面から豪快に技を繰り出す単純明快なものだが、ギヤマスターの発言から心の奥にある恐れを見抜いたり、ギヤを封じるために機転を利かせたりといった高い洞察力も見せていた。実は強力の神から、超人たちを死滅させるために必要な108のカピラリアの欠片(ピース)の話を聞いていて、オメガ・ケンタウリの六鎗客編の終盤で調和の神をリーダーとする神々が地上に下天して襲来したことを察知する。
そして、調和の神を始めとする超神たちが地上に襲来した後、超神たちが近くにある中国の秦始皇帝陵に降り立ったのを見て、負傷した状態で秦始皇帝陵に向かう。超神の一体であるランペイジマンからカピラリアの欠片の情報を聞き出すための挑戦を受けようとする寸前で、兵馬俑から出現した強力チームの面々に驚き、彼らが次々とランペイジマンに倒された後で瀕死の強力チームの面々を守るためにランペイジマンと激突する寸前で、モニター越しに介入してきたフェニックスの提案で超神たちが秦始皇帝陵から去った後で、フェニックスに強力チームの面々の命が救われたことに涙ながらに感謝した。フェニックスからの提案で24時間後にイタリア・ローマのコロッセオに到着し、合流したフェニックスから超神たちと闘うためのタッグパートナーに指名される。フェニックスとのタッグ「ゴッドセレクテッド」と超神イデアマンと超神ザ・ノトーリアスのタッグ「マイティハーキュリーズ」との試合では、当初はフェニックスの命令口調に反発するが、キン肉マンからの助言で自らの過ちに気づいたフェニックスと和解し、フェニックスとのコンビ技「ゴッドブレス・リベンジャー」でマイティハーキュリーズに勝利する。地上と天界を繋ぐ道であるバベルの塔へ入る8名の超人を決める話し合いでは、ギヤマスターと超神タッグと二連戦による負傷からキン肉マンに後を託し、ザ・マンが現出させたバベルの塔への道を辿るキン肉マンをフェニックスやミートと共に見送った。
ゆでたまごオリジナルであり、読者採用の超人ではない[113]。ゆでたまごによると、運命の5王子の中で最後にデザインしたキャラクターだが[114]、始めからやられ役としてであり、デザインも安直のやっつけ仕事で、さらには技すらも考えていなかったという。しかし、意外とファンが多かったらしい[115]。デザインの大元のイメージは鉄人28号[114]。ゆでたまごの中井は「正直に言うと描いていて大変だった奴がすぐ消えてくれて助かった」と語っている[116]。「キン肉マン超人総選挙2019」では10位[117]、「キン肉マン超人総選挙2021」では6位にランクインしている[118]。また、「キン肉マン超人総選挙2021」の「カムバック賞部門」では1位を獲得している。
ゲームなどでは当初設定のみの技だったメイプルリーフクラッチの他、偽マッスル・リベンジャーやマッスル・インパクトといった技を使う。メイプルリーフクラッチはカナダの象徴である楓の葉を思わせる難技だとされる[114]。
- 主な肩書き
- 強力チーム・大将
- キン肉星王位継承者候補
- 異名
- 豪力無双のパワーファイター[119]
- 強力巨人[120]
- 神より授かりしストロングパワー[11]
- 溢れ出る豪気[11]
- 力を得た古豪[11]
- 五王子唯一無二の強力[11]
- 強力の申し子[11]
- 神に選ばれし強力の王子[11]
ペンチマン
- 種別 - 超人
- 出身 - トリニダード・トバゴ
- 身長体重 - 228cm 200kg
- 超人強度 - 340万パワー
- 年齢 - 26歳
- 主な必殺技 - ペンチ・クロー
頭と両腕がペンチ型をした、勇猛果敢な超人。王位争奪サバイバル・マッチ1回戦、先鋒としてマンモスマンと対戦し得意技の「ペンチ・クロー」を出すが、顔を傷つけられ逆上したマンモスマンの「パワフル・ノーズ・ブリーカー」により胴体を真っ二つにされ敗北した。
オメガ・ケンタウリの六鎗客編の後の新シリーズでは、キャノン・ボーラーやゴーレムマンと共に兵馬俑から出現し、超神ランペイジマンに戦いを挑むが、ランペイジマンのパニッシュメントエングレイバーで胴体を貫かれて重傷を負う。その後、モニター越しに介入してきたフェニックスからの提案で超神たちが秦始皇帝陵から去ったことで、フェニックスに命を救われた。
- 主な肩書き
- 強力チーム・先鋒
- 異名
- 鋼鉄の巨大ペンチ[11]
レオパルドン
- 種別 - 超人
- 出身 - ドイツ
- 身長体重 - 230cm 776kg
- 超人強度 - 460万パワー
- 年齢 - 24歳
- 主な必殺技 - レオパルドンパンツァーショット、ターンバックルクーゲル、地獄の砲弾、タンクシューター
- 声 - 川津泰彦
戦車型の超人。背中が砲台、腕が銃になっている。アニメ版では両腕が素手に、両足が裸足からシューズに変更。強力チームの次鋒として登場した直後、マンモスマンの「ノーズ・フェンシング」により一撃で倒された。その後入院しており、あっけなく敗れ去ったビッグボディに対してコメントを求められた際、ノーコメントとしていた[121]。
試合に実弾を持ち込まないという信念のもと、リング内の物質を砲身に取り込み、砲弾に加工して使用する[122]。
2014年12月4日放送のTBSの『水曜日のダウンタウン』でレオパルドンが取り上げられた際に、ゆでたまごの原作担当(嶋田隆司)の談によるとわずか0.9秒で倒されたとされている。また、嶋田は「緊張していただけでスパーリングではめちゃくちゃ強い」と語っている[123]。
オメガ・ケンタウリの六鎗客編の後の新シリーズでは、中国の秦始皇帝陵でキャノン・ボーラーとペンチマンとゴーレムマンが超神ランペイジマンに倒された後に、兵馬俑から出現。胸にはマンモスマンにやられた傷跡が残っていて、アニメ版同様に両足が裸足からシューズに変更。かつて0.9秒で敗北し、強力チームに迷惑をかけた分まで戦うとビッグボディに告げて、ランペイジマンに戦いを挑む。そして、ランペイジマン相手に0.9秒の呪縛の壁を越えて奮戦するが、ランペイジマンのパニッシュメントエングレイバーをくらって敗北。瀕死の重傷を負いランペイジマンに殺される寸前で、モニター越しに介入してきたフェニックスからの提案で超神たちが秦始皇帝陵から去ったため、フェニックスに命を救われた。
『キン肉マンII世 究極の超人タッグ編』では、時間超人・サンダーの伝説正義超人の回想に、レオパルドンのシルエットもある。
ゆでたまごの嶋田隆司は「昔は一瞬でやられたので弱いと思われがちだが、改めて見直すと結構カッコいい造形してる」「どんな闘い方をするのかと考え出すとだんだん楽しくなってきた」「73巻から始まる新シリーズではトップバッターで出てもらうことにした」とコメントしている[124]。また、「キン肉マン超人総選挙2021」の「カムバック賞部門」では3位を獲得している。
- 主な肩書き
- 強力チーム・次鋒
ゴーレムマン
- 種別 - 超人
- 出身 - イスラエル
- 身長体重 - 300cm 1000kg
- 超人強度 - 580万パワー
- 年齢 - 25歳
- 主な必殺技 - フロント・ネック・チャンスリードロップ、ジャイアントスイング、フライング・ニードロップ、ゴーレムスピアー、ゴーレムジャイアントスウィング、ゴーレム・ボディプレス[112]
聖地エルサレムの「嘆きの壁」のようなボディを持つ巨大な超人。王位争奪サバイバル・マッチ一回戦ではキン肉マンチーム対飛翔チームが3試合を終える間、マンモスマンを相手に互角以上に渡り合う善戦を見せるが、マンモスマンの「ゴースト・キャンバス」により首を捻じ切られて絶命した。原作では、その死体はフェニックスの「デスボディ・シュート」により場外へと蹴り出され、テリーマンとロビンマスクをキン肉マンチームに合流させるための道具にされた。
オメガ・ケンタウリの六鎗客編の後の新シリーズで復活し、キャノン・ボーラーやペンチマンと共に兵馬俑から出現。超神ランペイジマンに戦いを挑むが、ランペイジマンのカシードラルボンバーをくらって敗北。外壁もかなり破損して大きなダメージを負いながらも、その後にさらに兵馬俑から出現したレオパルドンまでもランペイジマンに倒され瀕死の重傷を負ったため、ビッグボディが機転でランペイジマンに殺されかけていたレオパルドンを何とかリング外へ出したところをゴーレムマンがキャッチした。直後にモニター越しに介入してきたフェニックスからの提案で超神たちが秦始皇帝陵から去ったため、命を救われることとなった。
読者投稿時の名前はゴーレマンで、「サンシャインの兄?」と書かれていた。身長体重の設定はサンシャインと同じ[106]。
- 主な肩書き
- 強力チーム・中堅
キャノン・ボーラー
- 種別 - 超人
- 出身 - イラク(イラン説もあり)
- 身長体重 - 200cm 180kg
- 超人強度 - 800万パワー
- 年齢 - 29歳
- 主な必殺技 - キャノン・ラリアート、キャノンラリアット、キャノンボム[11]
頭にヘッドギア状のパーツを装着した超人。王位争奪サバイバル・マッチ一回戦でマンモスマンと対戦し、マンモス・ラリアートに対し得意のキャノン・ラリアートを放ち、相討ちで両者ノックアウトとなる。実際にはフェニックスとビッグボディを直接対戦させるためのお膳立てを目的としたマンモスマンの演技でしかなかった。『キン肉マンジャンプ Vol.2』ではビッグボディのチームメイト中、唯一命拾いした超人と説明されている[125]。頭の装甲はタングステン合金製で非常に重い[1]。
オメガ・ケンタウリの六鎗客編の後の新シリーズでは、中国の秦始皇帝陵で兵馬俑からペンチマンやゴーレムマンと共に出現。超神ランペイジマンに戦いを挑むが、キャノンラリアットが通じず、逆に地面へ背中から叩きつけられ、その衝撃からのダメージでダウンした。その後、キャノン・ボーラーは「オレたちは一蓮托生」と瀕死の重傷を負ったペンチマンに肩を貸しながら、強力チーム全員でランペイジマンとの激突を覚悟する。しかし、直後にモニター越しに介入してきたフェニックスが提案して超神たちを秦始皇帝陵から去らせたため、強力チームはフェニックスに救われた。
『キン肉マンII世』の超人オリンピック組み合わせ抽選会で、抽選用の巨大パチンコに他の正義超人と一緒に、キャノン・ボーラーの顔も写されている。
ゲーム『キン肉マンII世 超人聖戦史』では、超人オリンピック ザ・ビッグファイトでじゃんけん競技に登場した。その後、有名な超人になる方法についてを悩むイベントで登場する。
読者投稿時の名前はキャノンボールマン[106]。
- 主な肩書き
- 強力チーム・副将
技巧チーム
技巧の神が乗り移ったキン肉マンゼブラが集めたチーム。ゼブラ以外のメンバーは四天王とも呼ばれ、いずれも大金で雇われた。他の超人には見られない独自の技でキン肉マンチームを翻弄した。最後は両チームの大将・副将によるタッグマッチとなり、キン肉マンチームに敗北。
ザ・マンリキ
- 種別 - 超人
- 出身 - スウェーデン
- 身長体重 - 250cm 500kg
- 超人強度 - 721万パワー
- 年齢 - 25歳
- 主な必殺技 - スクランブル・バイス
- 声 - 佐藤正治
ザ・万力とも。名前が示す通り巨大な万力「スクランブル・バイス」が両肩から生えており、腹部にも同じものが内蔵されている。その威力は鋼鉄やダイヤモンドを軽々と粉砕するほどで、対戦相手をジワジワと挟み潰す。頭部も頑丈でウォーズマンの「スクリュー・ドライバー」を食らっても致命傷にはならなかった。
先鋒戦ではミートを一方的に痛めつけ、その後超人墓場より復活してミートと交代したウォーズマンと対戦。当初は戦闘技術を忘れたウォーズマンを圧倒するも、バラクーダによって氷の精神を思い出したウォーズマンの残虐技で痛めつけられる。そこでスクランブル・バイスを折られてしまい、止めを刺そうとしたウォーズマンの隙を突き隠し持っていたスクランブル・バイスを起動させるも、それを見越して妨害に入ったキン肉マンを挟んでしまう。そのまま絞め殺そうとするが、我が身を呈してでも仲間を庇う姿に友情パワーを取り戻しウォーズマンが完全復活。最後は「パロ・スペシャル」により敗れた。アニメ版ではエピローグの記念撮影に顔を出していた。
『週刊少年ジャンプ』初登場時は読者応募超人「ザ・万力」に近いデザインだったが、後に顔のデザインが変更された。
- 主な肩書き
- 技巧チーム・先鋒
モーターマン
- 種別 - 機械超人
- 出身 - フランス
- 身長体重 - 190cm 210kg
- 超人強度 - 460万パワー
- 年齢 - 23歳
- 主な必殺技 - ドリル・ア・ホール・スパーク、バッテリー・クロー、スパーク・リング・フラッシュ
- 声 - 川津泰彦
ドリル状の頭部、乾電池の手足、モーターのボディを持つ超人。両腕の電池には、膨大な電気が蓄えられている。技巧チーム四天王の一人だが、実際はバイクマンの充電役としてチーム入りを許されており、戦力扱いはされていなかった。笑い声は「キキキー」。原作では、コマ毎に微妙に容姿が変わっている。
前試合の傷が癒えていないテリーマンを痛めつけて戦線離脱させるが、復活したラーメンマンとの対戦となる。最初こそ攻め立てたものの、それがラーメンマンの試合勘を呼び戻すことになり、キャメルクラッチで真っ二つに裂かれ秒殺された。
アニメではテリーマンの負傷はほとんど癒えており、モーターマンは実力でテリーマンを追い詰めていた。
- 主な肩書き
- 技巧チーム・次鋒
- バイクマンの充電役[11]
バイクマン
- 種別 - 機械超人
- 出身地 - オーストラリア
- 身長体重 - 195cm 150kg
- 超人強度 - 1200万パワー
- 年齢 - 24歳
- 主な必殺技 - モーター・サイクリング・キック、キル・ザ・スカイダイブ、マッドマックス・アタック、コントロール・タイヤ、サイクリング・カンガルーキック、エレキリング、バズソー・ドライブ
オートバイをモチーフとした機械超人で、タイヤを装備して人間型からバイク型に変形できる。二重に被ったヘルメットで、ドクロのような素顔を隠している。ガソリンと電気をエネルギー源としており、バイクマンへの充電のためだけにモーターマンをチームに加入させるなど、ゼブラから2人分の戦力として相当に信頼をおかれていた。電気を自在に操ることもできる。機械超人ゆえに、一瞬の判断に優れているが、試合展開の予測に関しては生身の超人に劣る。
王位争奪サバイバル・マッチ準決勝の会場である姫路城入りの直前、ラーメンマンからの奇襲を受けて城内の鎧置き場に監禁され、変装した彼と入れ替わられてしまう。テリーマンとモーターマンの試合が中断された直後、与作(アニメ版では中野さん)に助けられて、公の場に姿を現す。因縁のラーメンマンとサンダードームデスマッチ(金網デスマッチの一種、アニメ版では「キリングドームデスマッチ」という名称)を展開。ラーメンマンをキル・ザ・スカイダイブで一度は死に至らしめるが、ラーメンマンは観客たちの「涙雨」の奇跡によって復活。最終的には、サンダードームを吊るす鎖が千切れることを見越したラーメンマンが、バイクマンの攻撃を利用して鎖を破壊。そこからラーメンマンが体当たりで金網ドームを回転させたことで発生した竜巻によって、上空へ打ち上げられたところを九龍城落地に捉えられ、敗北。これから先に起こることを予言して、死亡した。
初登場時はライダーマンと呼ばれていた(文庫版などでは修正)。
『ディープオブマッスル!!』では、かつてモーターマンと「チーム・キラーモータース」を組んでいたことが語られている。また、アニメではモーターマンにねぎらいの言葉をかけながら彼のドリルについた返り血を拭くシーンがある。
- 主な肩書き
- 技巧チーム・中堅
- 異名
- 唸る暴走エンジン[11]
パルテノン
- 種別 - 超人
- 出身 - ギリシャ
- 身長体重 - 280cm 950kg
- 超人強度 - 1500万パワー
- 年齢 - 43歳
- 主な必殺技 - ギロチン・ドロップ[126]、人体化石封じ、神殿瓦礫崩し、影のシャワー、残虐技キャンバス・プレッサー(ゼブラとのツープラトン)
- 声 - 佐藤正治[9]
パルテノン神殿の化身超人で、全身が石造りの巨漢。怨念渦巻く神殿の化身であり、その力の込められた影のシャワー(闇の衣)によってキン肉マンゼブラの残虐性を引き出すことができる。その体は幾万の生物の死骸によって固められており、柱の内部にはメタンガスが充満している。笑い声は「ギョギョギョギョ」。強欲な性格であり、他のチームメイトと同じく30億超人ドルという報酬金と、ゼブラが王位に就いた際は大臣の位の約束を条件にチームに参加。体内にはゼブラから受け取った札束(アニメ版では金塊)が詰まっている。体をバラバラにすることができるが、柔軟性は低く関節技を極められると体の筋が引っ張られバラバラにできない[1]。
王位争奪サバイバル・マッチ準決勝の終盤において、ゼブラとコンビを組み、キン肉マン・ロビンマスクとタッグマッチで戦う。「人体化石封じ」によりロビンを柱の中に封じ込めた上、影のシャワーでキン肉マンを洗脳しようとするが、ロビンを閉じ込めた状態で使ったため、洗脳に失敗(アニメ版では洗脳自体がカット)。さらに、ロビンがアノアロの杖の炎でメタンガスを爆発させて脱出に成功してしまい、タワーブリッジとロビン・スペシャルの連続攻撃で敗北する。アニメ版では、最終回にキン肉マンのフェイス・フラッシュを浴びて、マンリキやホークマンとともに復活した。
嶋田によると技巧チームとの決着はタッグに決めていて、そのために選んだ大型超人であるとのこと。また中井はバースさえ取れれば、背景を描くように描けるため、意外と苦労はしないと語る[126]。嶋田は「タッグ映えするし色んなギミックも搭載できるし、好きな超人」、中井は「顔の彫りの深さでギリシア人らしさを出そうとしてます」と語っている[126]。
- 主な肩書き
- 技巧チーム・副将
- 異名
- 怨念渦巻く神殿の化身[11]
真・残虐チーム
残虐の神が乗り移ったキン肉マンソルジャーが集めたチーム。本来なら彼らが残虐チームとして王位争奪サバイバル・マッチに参加するはずだったが、出場前にキン肉アタルの襲撃を受けて全滅している。
キン肉マンソルジャー(ソルジャーマン)
- 種別 - 運命の5王子
- 出身 - キン肉星 → 東ドイツ[76] / 西ドイツ
- 身長体重 - 197cm 102kg
- 超人強度 - 87万パワー(ソルジャーマン)→1億パワー(ソルジャー)
- 生年月日 - 地球時間で1960年4月1日[109]
- 年齢 - 24歳
- 主な必殺技 - アサルト・ドライバー[2]
- 声 - 中村秀利
運命の5王子の一人で元は軍人ソルジャーマン。戦場で敵の銃弾に撃たれるが、その瞬間に残虐の神が乗り移ったことで「キン肉マンソルジャー」として復活。残虐非道なファイトが売りの超人で、超人凶器を自称する。王位継承候補者として残虐チームを率いて王位争奪サバイバル・マッチに参加するはずだったが、試合前にチームメイトと共に富士山で強化合宿を行った際、キン肉アタルの襲撃を受けて全員倒され、自身はマスクを奪われる(以降はアタルがキン肉マンソルジャーを名乗り、残虐チームを率いて出場する)。数日後に発見され、病院へ搬送されるが途中でチームメイトは力尽き、残ったソルジャーも同じ病院に入院中のテリーマン、ウォーズマン、ミート(アニメ版ではナチグロンも)に上記の事情を語った後に絶命した。原作ではアタルがフェニックスにナパーム・ストレッチをかけるのを見た直後に狂乱して息絶えたが、アニメ版では残虐の神がフェニックスに憑依した影響で絶命した。
実力は不明だが、読切「超人血盟軍、結成秘話」ではアタルに「奴は明らかに運命の王子ではなかった。その実力に達していない」と評されている。このためアタルはソルジャーを倒して入れ替わったという。『キン肉マン 77の謎』では、ビッグボディ以上フェニックス以下と推測されている[127]。
- 主な肩書き
- 真・残虐チーム・大将
- キン肉星王位継承者候補
- 異名
- 超人凶器
ヘビー・メタル
- 種別 - 残虐超人
- 出身 - オランダ
- 身長体重 - 191cm 102kg
- 超人強度 - 72万パワー
- 年齢 - 17歳
- 主な必殺技 - スカル・クロー
強化合宿中にキン肉アタルの襲撃を受けて倒された。『ディープオブマッスル!!』では「攻撃性とスピードを前面に押し出した、残虐超人界の切り込み隊長」と紹介されている。
ジャンプコミックスセレクション版の超人紹介で描かれたイラストが、読者応募超人発表時の物と大きく変更されており、iモード用ゲーム『キン肉マン☆超人コロシアム』においては、前者をヘビー・メタル、後者を真・残虐チームの一員ヘビ・メタとして、それぞれ別々の超人として登場させている。ヘビ・メタは「クールなリズムで相手を翻弄する真・残虐チームの遊撃部隊」「必殺技はシャウト・スタンプ」と紹介されている。
- 主な肩書き
- 真・残虐チーム・先鋒[85]
ザ・ゴッド・シャーク
- 種別 - 残虐超人 / 正義超人[1]
- 出身 - キューバ[85] / バハマ[1]
- 身長体重 - 193cm 105kg[1]
- 超人強度 - 78万パワー[1]
- 主な必殺技 - ジョーズクラッシュ[11]
ホホジロザメ型[1] の超人。強化合宿中にキン肉アタルの襲撃を受けて倒された。『ディープオブマッスル!!』では「食らいついたら離れない、人食いカリビアン・パイレーツ」と紹介されている。
原作担当の嶋田隆司が腰痛を患っている間の『週刊少年ジャンプ』に掲載された『キン肉星王位争奪編 熱闘メモリアル・スペシャル 第四次超人募集発表」[128]にて発表された超人で、該当記事が長らくコミック未収録だったがリミックス版で公表された。
iモード用ゲーム『キン肉マン☆超人コロシアム』においては、イラストがジョーズマンで、超人名はシャークマンになっている。シャークマンは「真・残虐チームの突撃隊長を担う」「必殺技はジョーズ・クラッシュ」と紹介されている。
ウールマン
ヒツジ型の超人。強化合宿中にキン肉アタルの襲撃を受けて倒された。ソルジャーの参謀役であり、丁寧な口調とは裏腹にファイトスタイルは残虐そのもの[2]。『ディープオブマッスル!!』では「羊の皮をかぶった悪魔、温厚に見せかけて腹の中身は真っ黒だ」と紹介されている。
- 主な肩書き
- 真・残虐チーム・中堅[85]
ブルドーザーマン
ブルドーザー型の超人。圧倒的な力で相手をねじ伏せるパワーファイターで、その巨体を活かした戦いを得意とする[2]。ウールマンらと同じく、強化合宿中にキン肉アタルの襲撃を受けて倒され、その後死亡。アニメ版では登場しない。『ディープオブマッスル!!』では「すべてを更地に戻す男、スーパー・パワフル・リセットキング」と紹介されている。
- 主な肩書き
- 真・残虐チーム・副将[85]
フェニックスシズ子
キン肉マンスーパー・フェニックス(フェニックスマン)の母。病弱であり、夫であるフェニックス太郎に事故で先立たれている。貧しい家庭に生まれた息子を不憫に思い、病院の火災で本物のキン肉星王子と取り違えた可能性を仄めかしたことで後の禍根を作ることとなる。その後、病に倒れるが、邪悪の神々にたぶらかされた息子を説得するため、キン肉星王位争奪サバイバル・マッチ決勝戦の会場である大阪城へ向かう。
フェニックスが赤ん坊の頃、筋肉の滝に毎晩忍び込み、そこの水をフェニックスの顔に刷り込んでいった。アニメ版では、小百合に見つかってしまうが、彼女の温情で不問にしてもらったことも語られている。
アニメ版王位争奪編では初登場回で死亡するが、フェニックスが家を出て行った後、超人予言者の手で復活。
フェニックス太郎
- 種別 - 超人
キン肉マンスーパー・フェニックス(フェニックスマン)の父。行方不明のキン肉スグルの代わりにキン肉星の新たな王子を決めるための格闘技大会にフェニックスマンが出場した日、建設現場で事故死。これにより、フェニックスマンは決勝戦を辞退し、新たな王子もスグルが見つかったことでなかったことになった。
ディッキーマン
- 種別 - 正義超人
- 出身 - アメリカ合衆国・テキサス州[85] / フロリダ[1]
- 身長体重 - 188cm 117kg[1]
- 超人強度 - 81万パワー[3][4]
- 年齢 - 18歳[85]
- 主な必殺技 - なし[4]
- 声 - 掛川裕彦
テリーマンが講師を務めるアメリカ・テキサス超人学校格闘科の生徒。飛翔チームに苦戦するキン肉マンを助けることができない立場にいるテリーマンを気遣っており、授業の代行を任されていた。その後、他の生徒たちと共にテリーマンをキン肉マンの所へ行かせるため超人警察隊の妨害を阻止した。
『ディープオブマッスル!!』では、超人委員会の命を受けて現れたマグニチュードIマンと乱闘を繰り広げる。
墓守鬼(はかもりおに)
- 出身 - 超人墓場[3]
- 声 - 岡和男(ボス鬼)
超人閻魔と完璧超人始祖の命により、超人墓場を警備・管理し、死人となった超人たちに終わり無き労働を強いたり、脱走を止めたりする鬼たち。その一方、生命を持った超人を取り締まることはできない。
完璧超人始祖編では、悪魔将軍や悪魔六騎士が超人墓場に侵攻した際に迎撃を行うが、次々と蹴散らされる。オメガ・ケンタウリの六鎗客編では、半壊した超人墓場を修復している最中に帰還したジャスティスマンが連れてきたキン肉マンたちを見て、生きたまま彼らが超人墓場を訪れたことに動揺するが、直後にジャスティスマンから自分が連れてきた客人たちだと聞くと動揺を収める。そして、年老いた墓守鬼が戦死したミラージュマンとアビスマンとペインマンの亡骸とリングを、完璧超人始祖への敬意から恐れ多くて手が出せずに埋葬できなかったことをジャスティスマンに報告すると、ジャスティスマンの許可を得たことで埋葬できるようになり、墓守鬼たちは歓喜の声を上げた。
- 異名
- 超人墓場の番人[11]
ロビンナイト
ロビンマスクの父。名前は『キン肉マンII世』で判明。ロビンの付けているマスクとはひさしの部分が異なり、両端から二本の角が生えている。厳格な性格であり、家宝である「アノアロの杖」を持ち出したロビンを叱っていた。格闘家であると同時に絶滅動物の化石収集家でもある。
アニメ版王位争奪編ではロビンの前に彼の幻が現れ、「アノアロの杖」は自分の手に戻ると助言した。『キン肉マンII世』倫敦の若大将編にも登場。
ボックマン
西ドイツ・ベルリン市街で子供を人質に立てこもっていた強盗犯。牧師に変装したキン肉マンソルジャー(キン肉アタル)に倒される。名前の初出は『ディープオブマッスル!!』で、サンケイスポーツ特別版『キン肉マン新聞2号』や学研の図鑑『キン肉マン「超人」』でも採用されている。
『ディープオブマッスル!!』では東ドイツからの亡命超人であり、共に亡命した母親が寝たきりになったために自暴自棄となり凶行へと走ったと説明されている。
- 異名
- 卑劣な強盗超人[11]
完璧超人始祖編 初登場
完璧・無量大数軍(パーフェクト・ラージナンバーズ)
ストロング・ザ・武道(ブドー)
- 種別 - 完璧超人
- 出身 - 天上界[1]
- 身長体重 - 290cm 320kg
- 超人強度 - 9999万パワー[1]
- 主な必殺技 - 審判のロックアップ、零の悲劇、武道岩砕クロー(週プレNEWS連載時は武道鉄拳)、ワンハンド・ブレーンバスター、完武・兜砕き、ダブルニークラッシャー、超人圧搾機、冥府頭壊手、硬度10ダイヤモンドパワー、無欠雁字搦め、完璧・零式奥義 千兵殲滅落とし
- 声 - 大塚明夫[129]
完璧・無量大数軍のリーダー格であり、最古参メンバー。“完武”の異名を持つ。口癖は「グロロ〜」[130]。正義超人・悪魔超人・完璧超人の間で行われた三属性超人不可侵条約を撤回させるために現れ、ネプチューンマンの代表権を認めず、三属性超人不可侵条約の撤回を要求し条約文を燃やした。剣道の面や防具と袴を身につけた巨漢で、ビッグ・ザ・武道とほぼ同一の姿だが別人。仮面の奥の目は常に充血しており、超人界の現状に果てしない憤りを感じている。完璧超人の掟には特に厳しく「カタブツ」と無量大数軍からも言われるほどの苛烈な性格だが、実力や気概を認めた相手に対してはたとえ下等超人であっても敬意を払う一面を持つ。自らをあらゆる超人格闘技の“道”を知る完璧なる武士(もののふ)超人と称し、皮膚自体が強靭で固い鎧を纏っているようなものだと豪語している。
使用する技はシンプルながら、その驚異的な怪力により全てが必殺技級の威力となる。また、組み合った相手から超人パワーを抜き取り人間にしてしまう「零の悲劇」と呼ばれる能力を持っている。手にした竹刀は炎を纏い、マックス・ラジアルの肉体を容易く貫くなど威力も凄まじい。悪魔超人からは完璧・無量大数軍の中でも特に厄介な相手と目されていて、また悪魔将軍の遥か遠い昔からの知り合いや古代の時代から生きている超人と自称している。
全面対抗戦ではアメリカのグランドキャニオンに特設された空中リングにてザ・魔雲天と対戦し、終始一方的な試合展開で圧倒し勝利する。その戦いを見ていたキン肉マンやピークア・ブーを恐れさせた。試合後、生きていた魔雲天によってリングもろともグランドキャニオンの谷底へ落下し消息を絶つが、プラネットマンの人面プラネットに召喚されなかったため、生存していることが判明した。
その正体は神から超人に身を落とした元・神であり、完璧超人の創始者の超人閻魔。真の名は"完璧・零式(パーフェクト・ゼロ)" ザ・マン。
アシュラマンとジャスティスマンの試合が終了した後、京都にいる正義超人軍の前に再び姿を現してキン肉マンを"許されざる世界樹"の眠る国立競技場に誘う。その後、許されざる世界樹での完璧超人と正義・悪魔超人との戦いを貴賓席にて観戦するが、自身の存在がガンマンやネメシスの勝敗を大きく左右することとなる。さらにジャスティスマンの離反やシルバーマンの出現、サイコマンが犯していた大罪に激しい怒りをあらわにするが、サイコマンの消滅の間際には今まで尽くしてくれたサイコマンへ礼を告げて消滅を静かに見守るなどかつてのザ・マンだった頃の一面も垣間見せている。
キン肉マンとネメシスの戦いが終わると、掟のとおりネメシスを処刑しようとするが、完璧超人界に必要不可欠な存在であるネメシスを命を懸けて守ろうとするネプチューンマンと対立。しかし変わり果ててしまったザ・マンをかつて交わした約束を果たすために討とうとする悪魔将軍が現れると、ネプチューンマンたちが自分を守ろうとする姿を見て考え直し、先に悪魔将軍の処刑を行うこととし、ネメシスについては保留にした。その後、悪魔将軍をかつての修行場があるオーストラリアのエアーズロックへと誘い、完璧超人始祖編を飾る最後の戦いを繰り広げる。10人の完璧超人始祖たちを超える怪力やボディの強靭さ、さらに悪魔将軍の技である「地獄の九所封じその八」の原型となった「零の悲劇」やダイヤモンドパワーを駆使して圧倒。「完武・兜砕き」と「完璧・零式奥義 千兵殲滅落とし」の連続攻撃で悪魔将軍を下したかと思われたが、師を超えるという弟子の務めを果たそうと立ち上がった悪魔将軍の新境地「超人硬度10♯ロンズデーライトパワー」に徐々に押され始める。最後の審判として再び零式奥義を放つも悪魔将軍のロンズデーライトパワーに逆に足が砕け、悪魔将軍が師を超えるために完成させた奥義「神威の断頭台」を受けて敗北した。師匠越えを果たした悪魔将軍に対して穏やかな笑みを浮かべ、数億年にもわたる師弟の因縁に決着がつけられた。
敗北後は悪魔将軍やシルバーマンが選んだ道に納得し、悪魔将軍の介錯を受け入れる覚悟だったが、間に入ったキン肉マンの説得を受けた悪魔将軍から"二度と超人墓場から出ないこと"、"不老不死を永久に廃止すること"を条件に生かされる。その後、ネメシスとピークア・ブーに連れられながら「自身は一線を退くが再び過ちを犯すことがあれば完璧超人が粛清に現れる」とキン肉マンに忠告して、超人墓場へ帰還する。
オメガ・ケンタウリの六鎗客編では、サタンが超人墓場に強力な結界を張ったために閉じ込められ、超人閻魔の玉座からキン肉マンたちとオメガ・ケンタウリの六鎗客の試合の様子を見ている。ジャスティスマンが大魔王サタンの実体を粉々に砕いて勝利した後、太古にジャスティスマンがザ・マンから聞いた更なる危機についての話を聞くために、ジャスティスマンがキン肉マンたちやオメガマン・アリステラたちを超人墓場まで連れてきたことで、超人閻魔の玉座の周囲に鉄格子を張り巡らせているのは二度と超人墓場から出ることはないという決意の表れとして行っている上で、ストロング・ザ・武道の装束も封印したとキン肉マンたちに語った。そして、天界にいた頃の神としての名前が「慈悲の神(じひのかみ)」であったことと、その頃に優秀な超人たちを生かそうとする勢力を束ねていた自身と対立していた、調和の神をリーダーとする超人を絶滅させようとする勢力があったことを語った後で、自身が神の座を降りて一超人になる(カピラリア大災害が引き起こされる)直前に二度と神の気まぐれで超人たちが絶滅されないように、カピラリア光線を全宇宙に照射できる唯一無二の装置を、自身を含めた108人の神たちに分け与える提案を行ったことを語った。そして、レコード盤の中のカピラリアの欠片をキン肉マンたちに見せると、サタンが今回実体化したのはこのカピラリアの欠片を盗み出すためだったことも語り、近い将来に調和の神とその一派が全宇宙の超人たちを死滅させるために下天して、地上に襲来するだろうと予言する。太古にオメガの民たちを地球から追いやったのは、オメガの民たちが神を目指そうとしていたことがキッカケであり、神々の超人たちに対する目が厳しかった時代だったこともあり、調和の神ら超人殲滅を目論む一派に、殲滅の大義名分をもたらす危険性があったため、それを阻止するためにオメガの民を殲滅するふりをして、オメガの宗家を宇宙に逃がすためであったことも語った上で、そのことがさらにオメガの民たちに苦労を与える結果となってしまったことをアリステラたちに謝罪した後で、星から超人パワーを抽出する装置である禁断の石臼をアリステラたちに譲って、禁断の石臼を逆に作用させればアリステラたちの超人パワーを滅びつつあるオメガの星に注入することでオメガの星を救えるであろうと語った。
調和の神を始めとする超神たちが地上に襲来した後、元は神であったことからいち早く超神たちの気配を察知し、キン肉マンスーパー・フェニックスと知性の神の提案で12体の超神が3体ごとに4つの場所に向かったことで、キン肉マンたちやテリーマンたちと軍議を行って、それぞれに自身が察知した超神たちの行き先を告げる。また、ケンダマンと新たに完璧無量大数軍に加入したスクリュー・キッドをとある場所へと偵察任務に出しており、バベルの塔4階リングでのはぐれ悪魔超人コンビとモデスティーズとの試合が終了した頃に、超人墓場の超人閻魔の間に負傷した状態で帰還したスクリュー・キッドからの報告を受けた際に、時代の潮流の変わり目が来ているとネメシスに語っている。そして、超神たちとの試合を終えバベルの塔最上階に転移したキン肉マンたちが、アポロン・ウィンドウと同じ形の大穴に天界が吸い込まれ続けるという光景を目撃した後、幻影体を送って彼らの前に現れる。
ゆでたまごの中井は、フィギュア製作メーカー「CCP」によるビッグ・ザ・武道のフィギュアにインスピレーションを受けたため、同じ容姿の新超人として登場させたと語り[131]、嶋田は「見覚えのある超人がコーチ的な立場で新シリーズに登場したら衝撃的かなと思った」と語っている[132]。必殺技の兜砕きの原型はジャイアント馬場のココナッツクラッシュ[133]。
マックス・ラジアル
- 種別 - 完璧超人
- 出身 - フランス
- 身長体重 - 256cm 423kg
- 超人強度 - 4800万パワー
- 主な必殺技 - ドリフト・タックル、ビッグ・ラジアルフィン、サスペンションブーツ、ビッグラジアル・インパクト
- 声 - 小林親弘[129]
完璧・無量大数軍の一人で、“完裂”の異名を持つ。両肩に巨大な「裂殺タイヤ」を装備し、両膝下はサスペンションになっている巨漢。その異名は巨大タイヤにより対戦相手の皮膚を完全に切り裂き死に追いやることを意味する。口癖は「バルルーン」[130]。
超人と子供たちのファン感謝デーに乱入した際、カナディアンマンとスペシャルマンを倒す。全面対抗戦の一番手としてテリーマンと対戦し、巨大タイヤやサスペンションの脚を攻防に活かして苦しめた。しかし、不屈の粘りを見せるテリーマンに右のタイヤを破壊され、カーフ・ブランディング、テキサス・コンドルキック、ブレーンバスターの連続攻撃でKO負けする。完璧超人の掟に従い、ストロング・ザ・武道の竹刀でボディを刺し貫き自害した。
ターボメン
- 種別 - 完璧超人
- 出身 - シリア
- 身長体重 - 215cm 180kg
- 超人強度 - 4000万パワー
- 主な必殺技 - 完遂刺し(コンプリート・スティング)、ターボメンスタナー、リボルバースタッド、リボルバーグローブ、タービンチョップ、アースクラッシュ、高速ターボクラッシュ、〈完遂〉リボルバーフィン、ジョン・ドウズ アロウ / ハイキャパシティ ジョン・ドウズ アロウ(グリムリパーとのツープラトン)
- タッグチーム - ジョン・ドウズ
- 声 - 野島健児[129]
完璧・無量大数軍の一人で機械超人。“完遂”の異名を持つ。戦闘で受けたダメージを蓄積し、体内のターボチャージャーで増幅させた後に「アースユニット」と呼ばれる管でそのエネルギーを相手の体に流し込んで自壊させる技「アースクラッシュ」を持つ。両腕にあるリボルバー状のパーツからは鉄鋲(スタット)が飛び出す。口癖は「ボシュー」[130]。
悪魔超人軍との対抗戦ではソ連のモスクワ・赤の広場にてステカセキングと闘い、上記の自壊戦法で勝利する。その際、ウォーズマンの技を使ったステカセキングに問答していた。
ステカセキングを破ったことから「悪魔超人キラー」と異名され、鳥取砂丘の階段ピラミッドで行なわれた第二戦では、悪魔超人との対戦を望んでいた。望みどおりに、第5ステップでバッファローマンと対戦するが途中でリングが崩落し、第4ステップに両者落下。試合は急遽タッグマッチとなり、グリムリパーと組んだ「ジョン・ドウズ」としてバッファローマン・スプリングマン組「ディアボロス」と戦う。スプリングマンのバネボディをアースクラッシュにより硬化させることで弾性を失わせKO寸前まで追い詰めた。しかしスプリングマンの死力を尽くしたディアボロス・ロングホーン・トレイン 四連打“死の舞”の連打を受け、4発目で〈完遂〉リボルバーフィンとロングホーンの激突となる。アースクラッシュを放ったために自身のパワーがほとんど残されておらず、死力を尽くした一撃の前にリボルバー・スタッドが破壊され、自身も胸板を貫通されながらも立とうとするが及ばず絶命した。直後、グリムリパーにアースユニットを奪われている。
死後、プラネットマンの人面プラネットで魂を召喚される。谷底に落ちて死んだと思われたストロング・ザ・武道の魂が召喚されなかったことから武道の正体に気づくも、サイコマンによって口を封じられて消滅した。
戦いを完遂するためならばリングが崩壊するような窮地に陥っても平然と試合を続行する性格である。ターボメン自身は「完璧超人は如何なる理由があろうと戦いをやめたりしない」と語っているが、ポーラマンからは「感情のない戦うだけの機械」扱いされている。
原作担当の嶋田によると「全然違う超人よりも、ネプチューンマンの仲間を思わせる超人を入れないと昔の読者が付いてこれないかもしれない」という理由で、夢の超人タッグ編に登場した完璧超人ザ・ターボマンがモデルになっている[134]。ゆでたまごの嶋田、中井は共にお気に入りの完璧超人としてターボメンとグリムリパーを挙げている[135]。
ターボメンが複数形の名を名乗るのは、ザ・ターボマンの量産型であるため[1]。
クラッシュマン
- 種別 - 完璧超人
- 出身 - パキスタン
- 身長体重 - 283cm 880kg
- 超人強度 - 3000万パワー
- 主な必殺技 - アイアングローブ、アイアン・ディスカス、レッグ・アイアングローブ、〈完掌〉アイアングローブ
- 声 - 富岡佑介[129]
完璧・無量大数軍の一人で、“完掌”の異名を持つ完璧超人。背中から巨大な鋼鉄の指「アイアングローブ」が生えており、攻防一体のアイアングローブに特化した戦法をとる。脚部にも小型のアイアングローブを持つ。口癖は「ギガギガ」[130]。
悪魔超人軍との全面対抗戦第一線では、東ドイツ・東ベルリンのブランデンブルク門にてミスター・カーメンと対戦。カーメンの秘術に翻弄されミイラパッケージに閉じ込められるが、肉体の半分が機械であるためミイラにされず、〈完掌〉アイアングローブでカーメンを血祭りにあげて逆転勝利を収めた。
第二戦では鳥取砂丘に出現した階段ピラミッドの第2ステップでブロッケンJr.と対戦、序盤は押されるが一気に反撃してKO寸前まで追い詰めた。ブロッケンJr.を「未完の大器」と見下すが、ラーメンマンの激励で闘志を取り戻したブロッケンJr.のトマホークチョップ、キャメルクラッチと連続攻撃を受け、折られたアイアングローブの隙間から本体を「ベルリンの赤い雨」で切り裂かれて敗北。試合後、ブロッケンJr.が紙一重の勝利であったことを認識すると、機械でできた心臓部を自ら握りつぶして自害した。
- 異名
- 攻防隙なしの"完掌"[11]