コロムビアハウス

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コロムビアハウス
親会社日本コロムビア株式会社
設立1965年(アニメソング制作開始)
販売元日本コロムビア株式会社
ジャンルアニメ特撮ゲーム、子供向け音楽、学校音楽
日本の旗 日本
本社所在地東京都港区南青山6丁目10番12号 フェイス南青山
公式サイトhttps://columbia.jp/

コロムビアハウスは、日本コロムビア株式会社のアニメ・ゲーム・エデュケーショナル事業部門アニメ特撮コンピュータゲーム、子供向け音楽、学校音楽教材を管轄する。

略歴[編集]

コロムビアレコードは、1965年12月発売の『ジャングル大帝』主題歌シングルレコードでアニメソングの制作を開始した[1]。その後、アニメ音楽部門が同社の特撮音楽レーベルであったブラジルレコードと統合してANIMEXレーベルが発足した。特撮音楽部門は1992年10月5日にて株式会社フォルテ・ミュージックエンタテインメントとして一時分社化するも業績不振により債務超過に陥り、1995年7月1日にて再び吸収合併となる。

2004年10月時点において、コロムビアハウスは映像、アニメ、エデュケーショナル、J-room、邦楽の5つの制作部門で構成されていた[2]

2010年1月1日、クリエイティヴ・コア株式会社の教育ソフト事業をコロムビアハウス制作部へ、ゲーム事業を新設したゲーム制作部へ移管[3]

2014年4月1日、純邦楽の制作業務をコロムビア・マーケティング株式会社へ移管[4]

2015年4月1日、レーベル事業部の「コロムビアハウス・アニメ」「コロムビアハウス・エデュケーショナル」ビジネスユニットと、ゲーム制作部(ゲーム・ビジネスユニットへ改称)を、新設したコロムビアハウス事業部へ移管[5]

事業[編集]

アニメ事業[編集]

アニメ特撮ドラマの音源に力を入れており、1970年代までは、日本製子供番組における大半の楽曲製作に深く関与していた。この事から現在でも、70年代以前の懐かしのアニメ・特撮は、同社のCDを求めるだけでかなりの作品を揃える事が出来る。

日本アニメーション制作作品に於いては積極的に音源が発売されており、1997年発売の3枚組アルバム『名作アニメ主題歌全集』や2000年発売の8枚組アルバム『創立25周年企画 アニメ主題歌大全集』、2004年の『日本アニメーションの世界(4作品 計12枚)』シリーズで自社原盤では無い作品の音源については全て保有者(他レコード会社・音楽出版社等)より借り入れる形でほぼ網羅のうえ収録している。

ゲーム事業[編集]

2010年1月にクリエイティヴ・コア(後の麻布リース)からコンピュータゲーム事業と関連知的財産権の譲り受けと所属スタッフ移籍する形で同種の事業に参入している。TDKコア時代におけるゲーム事業参入初期からの名残で、ラインナップはニンテンドーDS3DSNintendo Switch用の女子児童向けゲーム作品がお家芸[6]である。

中でも『すみっコぐらし』のキャラクターゲームシリーズが看板タイトルで、ゲーム機版はこの事業の独占供給であり、同じゲームエンジンの利用とキャラクターCGファイルを使い回すことで年1~2作のハイペースで作品を発売し続けている。2015年に発売された『すみっコぐらし ここがおちつくんです』の3DS版が一番売れた当社発売のゲームタイトルで、男児も含めた児童層全般をターゲットとして製作された。女児向けタイトルを主とする日本コロムビアのゲーム作品ということもあり、本作発売以降からすみっコぐらしの女児人気を固め、任天堂ハードとしては珍しく廉価版まで発売された。

エデュケーショナル事業[編集]

NHK教育などの子供向け番組の音楽や学校音楽教材を制作している。

1980年代頃よりNHKの音楽番組『みんなのうた』で放送された新曲を含めたアルバムを年2作品程度のペースで自社企画のうえ発売している。原盤の著作権の殆どはNHK出版が保有しているが、ニューミュージック系の楽曲でオリジナルアーティストの所属レコード会社が異なる場合は、コロムビアによって製作されたカバー曲を収録している。2005年頃発売作品より、原盤を製作者から借り入れてオリジナル版を収録するケースが増えている。

1993年より自社企画のオムニバスアルバム『こどものうた』をシリーズ展開している。童謡、子供向けのアニメ・特撮・バラエティ番組などの楽曲を選り取り構成し、2500円程度の廉価格で発売している。特におかあさんといっしょポンキッキ関係の音源はポニーキャニオンおよびフジパシフィックミュージックが保有しているため、これらの楽曲については原盤の借り入れをせず、全て自社係属アーティスト(山野さと子影山ヒロノブひまわりキッズなど)によるカバー音源で収録されている。

アーティスト[編集]

声優アーティスト[編集]

アニメ・特撮ソングアーティスト[編集]

作品一覧[編集]

2020年現在の規格品番はCOxC(アルバム以外)、COxX(アルバム)、COxE(教育用音楽)。

アニメ[編集]

1965年
1966年
1967年
1968年
1969年
1970年
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2019年
2020年
2021年
2022年
2023年
2024年

特撮[編集]

フォルテミュージック・エンタテインメントの作品を含む。

ゲーム[編集]

ナムコ(後のバンダイナムコエンターテインメント)との関係が深い。

子供向け番組[編集]

コンピレーションアルバム[編集]

  • コロ・シート - 1960年代にリリースされていた自社制作のソノシート。自社専属歌手のヒット曲集の低価格版として人気を呼んだ。またグラビア写真やインタビュー記事が盛り込まれた「コロ・シートブック」も作られた。
  • ファンファニーシリーズ - 1970年代後半に徳間音楽工業と提携して発売。
  • テレビまんが主題歌のあゆみシリーズ(1976年 - 1979年、1987年、1989年、1996年、1998年、2005年 - 2006年)
  • テレビまんが懐かしのB面コレクションシリーズ(1988年、1990年、1996年、1998年、2006年)
  • 学校行事・放送用音楽集(1988年 - )
  • コロちゃんパック(1992年 - 2016年)
  • こどものうた(1992年 - )
  • CDツイン(1994年 - ) - 「NHKみんなのうた」や、自社音源のアニメソング・特撮主題歌を2枚組のコンピレーションCDとした廉価なベスト・アルバム。
  • ANIMEX1200シリーズ(2003年 - 2015年)
  • ANIMEX 1300 Song Collection(2006年)
  • ザ・ベスト(2008年 - )
  • みんなアニメが好きだった(2009年 - 2010年、2014年)
  • コロムビア アニメ・特撮主題歌全集(2009年 - 2010年)
  • アニメソング史 / 特撮ソング史(2010年 - 2011年)
  • Columbia Sound Treasure Series(2015年 - 2018年)
  • コロムビアキッズパック(2017年 - )

ラジオ番組[編集]

ANIMEX RADIO!!」は、デジタルラジオ超!A&G+で2010年4月5日から2012年3月26日まで毎週月曜21時30分 - 22時に放送されていた、アニラジである。アニソンシンガーの2人がアニメソング、特撮ソングの魅力を最大限伝えていく、アニソン情報番組。2011年10月からの半年間は、Project.Rのメンバーから2人が月替わりで担当。

パーソナリティ
  • Project.R
  • 代理パーソナリティ(いずれも谷本の代理)
    • 2011年7月4日・11日 - 高取ヒデアキ
    • 2011年7月18日・25日 - Sister MAYO
    • 2011年8月1日・8日 - 大石憲一郎
コーナー
  • ANIMEX infomationシアター - ANIMEXからの最新情報を伝える。第3回目からは、小芝居を交えながら伝えるようになった。
  • 歌の元気玉 - リスナーからの思い出深い曲と曲にまつわるエピソードを紹介する。スーパー戦隊(ヒーロー)研究所開始後は、取り上げられるシリーズ作品の主題歌がED曲になることが多いため、放送回数は少なかったが、同コーナー終了後、時間を拡大し再開。
  • 輝け!アニソン列伝 - 歴史にさんぜんと輝くアニソン、アニソン歌手を取り上げ紹介する。
  • ANIMEX RADIO!!オリジナルソングプロジェクト - 五條、谷本が番組オリジナルソングを制作していく。
  • 谷本貴義芸人化計画 - 谷本が歌える芸人を目指すため、五條が歌うリスナーから寄せられた課題曲に、谷本が突っ込みを入れる以前は「谷本貴義アイドル化計画」として、リスナーからよせられた「アイドルの条件」を紹介し、谷本のアイドルスキルを検証していた。ゲストのSister MAYOにアイドルとしての素質を否定されたため、企画変更。
  • Dr.タニー診療所 - 健康オタクの谷本が、健康に関するうんちくを語る
  • スーパーヒーロー研究所 - 五條と谷本が、サカモト教授からのお題を元に毎週スーパーヒーローについて学んでいく。2011年9月までは「スーパー戦隊研究所」として、スーパー戦隊シリーズの作品を取り上げていたが、10月より仮面ライダーシリーズメタルヒーローシリーズを含めたヒーロー作品の他、魔女っ子メグちゃんマジンガーZなどのアニメ作品も取り上げるコーナーとなった。また、スーパー戦隊研究所時代に串田アキラが出演した5月23・30日の回では、串田が多くの作品に参加したメタルヒーローの特集となっている。
ゲスト

関連イベント[編集]

日本コロムビア アニソン50th THE LEGENDS
日本コロムビアが2015年にアニメソングを手がけて50周年になるのを記念して、同年9月27日にZepp Tokyoで開催したライブイベント[1][12]。当日はニコニコ生放送でもライブ配信された。
出演:ささきいさお水木一郎堀江美都子大杉久美子串田アキラ影山ヒロノブしまざき由理前川陽子タケカワユキヒデ弘田三枝子(特別出演)、古川登志夫(司会)
日本コロムビア創立110周年記念『#コロちゃんフェス supported by animelo mix』
2020年に日本コロムビアが創立110周年になるのを記念して、同年6月7日にパシフィコ横浜国立大ホールで開催予定のライブイベント。所属する女性声優アーティスト7人が出演する予定だったが[13][14]新型コロナウイルス感染症蔓延のため中止となった[15]

出典[編集]

  1. ^ a b コロムビア アニメソング50年”. 日本コロムビア. 2020年6月1日閲覧。
  2. ^ 機構改革および人事異動について”. 日本コロムビア (2004年4月14日). 2020年6月1日閲覧。
  3. ^ 機構改革および人事異動について” (PDF). 日本コロムビア (2009年12月28日). 2020年6月1日閲覧。
  4. ^ 当社並びに子会社の組織変更、役員体制の変更に関するお知らせ” (PDF). 日本コロムビア (2014年4月1日). 2020年6月1日閲覧。
  5. ^ 当社および子会社の組織変更、人事異動に関するお知らせ” (PDF). 日本コロムビア (2015年3月31日). 2020年6月1日閲覧。
  6. ^ 【インタビュー】「ゲームの入り口を担う責任感で取り組んでいる」 女児向けゲームの雄・日本コロムビア島田良尚氏が語る"コロムビア流ゲームづくり"”. Social Game Info (2016年3月28日). 2018年5月25日閲覧。
  7. ^ TVアニメ「ワールドトリガー」オリジナル・サウンドトラック2”. 日本コロムビアオフィシャルサイト. 日本コロムビア. 2022年9月10日閲覧。
  8. ^ STAFF&CAST”. TVアニメ「勇者パーティーを追放されたビーストテイマー、最強種の猫耳少女と出会う」公式サイト. 2022年8月7日閲覧。
  9. ^ “アニメ「マイホームヒーロー」来年4月放送!ティザーPV公開、鳥栖哲雄役は諏訪部順一”. コミックナタリー (ナターシャ). (2022年9月30日). https://natalie.mu/comic/news/495710 2022年9月30日閲覧。 
  10. ^ 〈AnimeJapan特別レポ〉『星屑テレパス』アフレコを終えたキャスト陣が語る、”きらら作品”に収まらない魅力と収録ウラ話”. オタク総研 (2023年3月31日). 2023年3月31日閲覧。
  11. ^ 義妹生活:学年一の美少女と兄妹に! テレビアニメ映像解禁”. まんたんウェブ. MANTAN (2024年3月24日). 2024年3月24日閲覧。
  12. ^ アニソン界のレジェンドによる熱狂の一夜! 日本コロムビアアニソン50周年ライブオフィシャルリポート,ファミ通.com,2015年9月28日
  13. ^ 日本コロムビア創立110周年記念『#コロちゃんフェス』 | 日本コロムビア
  14. ^ 悠木碧、内田彩、伊藤美来…日本コロムビアの女性声優アーティスト集結!コンサート初開催,アニメ!アニメ!,2020年1月7日
  15. ^ 【衝撃】新型コロナウイルス影響でコロちゃんフェス開催中止 / 運営がコメント「我々スタッフとしても苦渋の決断」”. バズプラスニュース (2020年4月24日). 2023年8月30日閲覧。

外部リンク[編集]