スキップフロア

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スキップフロアの例(五稜郭タワーアトリウム

スキップフロアとは、建築物において、その床面の一部に高さを変えた部分を持たせた構成のことである。小上がりとも呼称される。

概要[編集]

建築は一般に、多層化・高層化する際にも、ひとつの床高さをできるだけ広く設定して平面方向だけでの移動を多くするよう考慮する。この結果として、同じ平面形が上下に積み重なるビルディング状の建物が生まれるが、スキップフロアは、ひとつの建築平面を同じ高さに揃えず、部屋ごと区画ごとにあえて高さを変え、また、その高さが違うフロアを繋ぎながら徐々に上層階へと結んでいく。

このような方法を採る理由は様々だが、建築の敷地に勾配があり、ある程度これに沿って建築した場合のずれの吸収や、部屋によって天井高を変更したことによる段差の解消などにも用いられる。平屋の建物にあっても、場所によってレベルが異なる構成もスキップフロアと呼ぶ場合がある。

一方で、建物内の段差が増えることから、一般的にバリアフリーの概念とは逆行する[1]

代表的な建築物[編集]

脚注[編集]

関連項目[編集]