チック・ガンディル

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チック・ガンディル
Chick Gandil
ホワイトソックスでの現役時代
(1917年)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 ミネソタ州セントポール
生年月日 (1888-01-19) 1888年1月19日
没年月日 (1970-12-13) 1970年12月13日(82歳没)
身長
体重
6' 2" =約188 cm
190 lb =約86.2 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 一塁手
プロ入り 1906年
初出場 1910年4月14日
最終出場 1919年9月28日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

チック・ガンディル英語: Chick Gandil, 本名:チャールズ・アーノルド・ガンディルCharles Arnold Gandil, 1888年1月19日 - 1970年12月13日)は、アメリカ合衆国ミネソタ州セントポール出身の元プロ野球選手一塁手)。右投右打。

経歴[編集]

1906年にプロ入りし、1910年シカゴ・ホワイトソックスでメジャーデビュー。その後、ワシントン・セネタースクリーブランド・インディアンスでキャリアを重ね、1917年にホワイトソックスへ復帰した。この年はレギュラー一塁手としてワールドシリーズ制覇に貢献した。

2年後の1919年にもリーグ優勝に貢献し、チームはシンシナティ・レッズとのワールドシリーズに駒を進める。だが、当時のチームと球団フロントとの関係は良好と言えず、ホワイトソックスのオーナーであるチャールズ・コミスキーは、必要な経費を出さない極端な吝嗇家だった。当時ホワイトソックスの選手たちは他のどのチームより低賃金でプレーさせられ、ついにはユニフォームのクリーニング代も選手の自腹としたため、彼らのユニフォームはトレードマークであるはずの白ソックスまで常に黒ずんでいた。そのために、彼らは「ブラックソックス」と揶揄されるありさまであった。

こうした仕打ちに耐えかねていた選手たちのうち、賭博の主導者であるアーノルド・ロススタインの手下の誘いに乗り、最初に八百長に手を染めたのがこのガンディルである。ロススタインはガンディルに敗退行為に協力する選手を集めさせた。そしてシリーズは投打の主力が八百長に加わったこともあり、5勝3敗でレッズが球団初のワールドシリーズ優勝を果たした[1]

その2年後の1921年、ガンディル、同じく八百長に手を染めたシューレス・ジョー・ジャクソンエディ・シーコットら8人を球界から永久追放とする処分を下された(この事件については、ブラックソックス事件も参照。)。

上記の事件により球界を去った後は少年時代を過ごしたカリフォルニア州に戻り、配管工に転身した。その後、1970年心不全により死去した。

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
1910 CWS 77 310 275 21 53 7 3 2 72 21 12 7 24 4 40 .193 .267 .262 .529
1912 WSH 117 492 443 59 135 20 15 2 191 81 19 17 18 27 4 43 .305 .350 .431 .781
1913 148 603 550 61 175 25 8 1 219 72 22 14 36 3 33 .318 .363 .398 .762
1914 145 615 526 48 136 24 10 3 189 75 30 19 38 44 7 44 .259 .324 .359 .683
1915 136 541 485 53 141 20 15 2 197 64 20 13 20 29 7 33 .291 .340 .406 .746
1916 CLE 146 601 533 51 138 26 9 0 182 72 13 27 36 5 48 .259 .312 .341 .653
1917 CWS 149 602 553 53 151 9 7 0 174 56 16 13 30 5 36 .273 .316 .315 .631
1918 114 480 439 49 119 18 4 0 145 55 9 10 27 4 19 .271 .319 .330 .649
1919 115 480 441 54 128 24 7 1 169 60 10 16 20 3 20 .290 .325 .383 .709
MLB:9年 1147 4724 4245 449 1176 173 78 11 1538 556 151 49* 163 273 42 316 .277 .327 .362 .689

脚注[編集]

  1. ^ 「ダークサイドMLB “裏歴史”の主人公たち 第20回 MLB史上最大の醜聞・ブラックソックス事件」『隔月刊スラッガー』2019年11月号 日本スポーツ企画出版社 60頁

関連項目[編集]

外部リンク[編集]