デルマーバ半島

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デルマーバ半島

デルマーバ半島(デルマーバはんとう、: Delmarva Peninsula)は、アメリカ合衆国東海岸のデラウェア州メリーランド州バージニア州にまたがる半島である。デルマーヴァ半島とも表記される。

概要[編集]

デラウェア湾チェサピーク湾とに挟まれ、南に延びる半島で、東海岸は大西洋に面している。北側にあたる半島の基端にはデラウェア・チェサピーク運河が通っており、この部分から先の半島の総面積は14,127.044 km2、人口は681,030人(2000年国勢調査)である。

デルマーバ半島という名称は、デラウェア州(DELaware)、メリーランド州(MARyland)、バージニア州(VirginiA)からの合成地名である。デラウェア州は3つの郡からなる小さな州であるが、そのほぼ全てがこの半島の東側に位置している。また、半島の先端部はバージニア州の一部に、半島の西側のほとんどと東側の一部はメリーランド州の一部になっている。デラウェア州とメリーランド州とは、東西に走る半島横断線(Transpeninsular Line)と呼ばれる境界線と、ほぼ南北に走るメイソン=ディクソン線とで画されており、メリーランド州とバージニア州とは、ポコモーク川英語版とその延長線で画されている。

南端部のバージニア州内のバージニア海岸保護区英語版は北米で最も重要な渡り鳥の中継地の1つであり、沿岸にバリアー島湿地塩性湿地海草藻場カキ礁英語版などが多い。一帯にアマモ属英語版カキアメリカイタヤガイ英語版が生息しており、フエコチドリ英語版の繁殖地である。1979年にユネスコ生物圏保護区に指定された[1]

脚注[編集]

  1. ^ Virginia Coast Biosphere Reserve, United States of America” (英語). UNESCO (2019年6月). 2023年2月18日閲覧。