ブルックリー・ハン

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ブルックリー・ハン
Brooklee Han
フィギュアスケート選手
生誕 (1995-07-06) 1995年7月6日(28歳)
アメリカ合衆国 マサチューセッツ州ビヴァリー
居住地 アメリカ合衆国 バージニア州ベッドフォード
身長 149 cm
選手情報
代表国 オーストラリアの旗 オーストラリア
コーチ ペーター・ケイン
ダーレーン・ケイン
エフゲニー・ネミロフスキー
所属クラブ Boondall FSC Queensland
練習拠点 アメリカ合衆国 テキサス州ユーレス
開始 2000
引退 2019
ISUパーソナルベストスコア
総合165.402018 CSアルペン杯
SP62.142018 CSアルペン杯
FS103.262018 CSアルペン杯

ブルックリー・ハン: Brooklee Han1995年7月6日 - )は、アメリカ合衆国マサチューセッツ州出身。オーストラリアの元フィギュアスケート選手(女子シングル)。

オーストラリア人の父を持つ。

2014年ソチオリンピックオーストラリア代表。2013年ボルボオープンカップ優勝。

経歴[編集]

アメリカマサチューセッツ州で生まれる。5歳でスケートを始め[1]、12歳の時にキャンプで出会ったセルヒーイ・ベイパンに指導を受けるようになった。ベイパンに出会ってから1年で2回転ジャンプを習得し、2年で3回転ジャンプを降りられるようになった[2]

2010-2011シーズンから国際大会に出場するようになり、2012年メラーノ杯では銅メダルを獲得。3度出場した世界ジュニア選手権では2013年大会の16位が最高成績だった。ソチオリンピックへの出場権を懸けた世界選手権では21位となり、枠獲得には順位が一つ及ばなかった。

2013-2014シーズン、ソチオリンピックの最終予選であるネーベルホルン杯に出場。結果は5位で出場枠獲得が懸かった国では1位の成績でオーストラリアの出場枠を獲得した。ボルボオープンカップでは優勝。同国のシャンテル・ケリーにより、「スケート連盟からの許可を得ずにスケートクラブの大会に出場したために、オリンピックへの出場権は無い。」との訴えがオーストラリアスポーツ仲裁裁判所に提出された[3]。12月の審理でハンの大会出場には問題がなく、オリンピックへの出場は可能との見解が下され、ケリーの訴えは棄却された[4]。男子シングルとアイスダンスの代表発表から遅れること2週間、ハンのオリンピック代表が内定した。オリンピックでは20位という成績を残した。

2016年8月にコーチの変更を発表し、ペーター・ケイン/ダーレーン・ケイン夫妻の元へ移った。

主な戦績[編集]

大会/年 2010
-11
2011
-12
2012
-13
2013
-14
2014
-15
2015
-16
2016
-17
2017
-18
2018
-19
冬季オリンピック 20
世界選手権 21 19 35
四大陸選手権 12 14 17 17 14 14 WD[5]
オーストラリア選手権 2 1 2 2 2 2
GPエリック杯 10[6]
GPスケートカナダ 8
CSフィンランディア杯 8
GPスケートアメリカ 10
CSオータムクラシック 7 10
CSゴールデンスピン 11
CSネーベルホルン杯 8 5 4 7 11 9
CSデンスタ杯 6
CS USクラシック 6 10 7
CSアルペン杯 3
レイキャヴィークインターナショナル 2
ネスレ杯 8
ボルボオープン 1
メラーノ杯 3
トリグラフトロフィー 6
世界Jr.選手権 21 30 16
JGPチェコスケート 11
JGPメキシコ杯 8
JGPレークプラシッド 8
JGPボスポラス 12
JGPブリスベン 8
JGP W.ロンバルディ杯 13
JGP B.シュベルター杯 17
JGP J.カリー記念 10
ババリアンオープン 2 J

詳細[編集]

2018-2019 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2018年11月14日 - 17日 ISUチャレンジャーシリーズアルペントロフィー(インスブルック 2
62.14
7
103.26
3
165.40
2018年9月26日 - 29日 ISUチャレンジャーシリーズネーベルホルン杯オーベルストドルフ 9
49.71
9
91.10
9
140.81
2018年9月20日 - 22日 ISUチャレンジャーシリーズオータムクラシックオークビル 8
54.05
12
76.39
10
130.44
2017-2018 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2018年1月22日 - 27日 2018年四大陸フィギュアスケート選手権台北 13
52.29
14
98.36
14
150.65
2017年10月6日 - 8日 ISUチャレンジャーシリーズフィンランディア杯エスポー 7
55.40
10
105.71
8
161.11
2017年9月20日 - 23日 ISUチャレンジャーシリーズオータムクラシックピエールフォン 4
57.65
7
101.16
7
158.81
2017年9月13日 - 17日 ISUチャレンジャーシリーズUSインターナショナルクラシックソルトレイクシティ 8
45.93
7
85.09
7
131.02
2016-2017 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2017年2月14日 - 19日 2017年四大陸フィギュアスケート選手権江陵 16
48.44
14
103.61
14
152.05
2017年2月3日 - 5日 レイキャヴィーク・インターナショナル・ゲームスフィギュアスケート競技レイキャヴィーク 3
46.82
2
76.95
2
123.77
2016年12月7日 - 10日 ISUチャレンジャーシリーズ ゴールデンスピンザグレブ 9
53.65
12
85.70
11
139.35
2016年11月25日 - 12月2日 オーストラリアフィギュアスケート選手権メルボルン 1
59.45
2
91.27
2
150.72
2016年9月22日 - 24日 ISUチャレンジャーシリーズ ネーベルホルン杯オーベルストドルフ 12
44.53
10
76.73
11
121.26
2015-2016 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2016年2月16日 - 21日 2016年四大陸フィギュアスケート選手権台北 14
52.80
17
82.95
17
135.75
2016年1月6日 - 10日 2016年メンターネスレネスクイックトルン杯トルン 12
42.92
7
86.85
8
129.77
2015年11月28日 - 12月4日 オーストラリアフィギュアスケート選手権ペンリス 3
46.18
2
86.33
2
132.51
2015年11月13日 - 15日 ISUグランプリシリーズ エリック・ボンパール杯ボルドー 10
47.65
中止 10
2015年10月20日 - 25日 ISUチャレンジャーシリーズ デンコヴァ・スタビスキー杯ソフィア 5
50.95
6
94.21
6
145.16
2015年9月23日 - 26日 ISUチャレンジャーシリーズ ネーベルホルン杯オーベルストドルフ 6
51.92
7
99.98
7
151.90
2015年9月16日 - 20日 ISUチャレンジャーシリーズ USインターナショナルクラシックソルトレイクシティ 10
50.25
9
90.29
10
140.54
2014-2015 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2015年3月23日 - 29日 2015年世界フィギュアスケート選手権上海 35
35.54
- 35
2015年2月9日 - 15日 2015年四大陸フィギュアスケート選手権ソウル 18
40.68
17
73.34
17
114.02
2014年11月28日 - 12月5日 オーストラリアフィギュアスケート選手権(ブーンダル) 1
58.80
2
93.39
2
152.19
2014年10月31日 - 11月2日 ISUグランプリシリーズ スケートカナダケロウナ 11
51.55
8
95.25
8
146.80
2014年10月24日 - 26日 ISUグランプリシリーズ スケートアメリカシカゴ 11
47.38
8
102.99
10
150.37
2014年9月24日 - 27日 ISUチャレンジャーシリーズ ネーベルホルン杯オーベルストドルフ 5
52.41
5
97.28
4
149.69
2014年9月10日 - 14日 ISUチャレンジャーシリーズ USインターナショナルクラシックソルトレイクシティ 8
42.74
6
89.90
6
132.64
2013-2014 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2014年3月24日 - 30日 2014年世界フィギュアスケート選手権さいたま 18
53.20
19
91.08
19
144.28
2014年2月6日 - 22日 ソチオリンピックソチ 22
49.32
18
94.52
20
143.84
2014年1月20日 - 25日 2014年四大陸フィギュアスケート選手権台北 14
52.55
14
97.62
14
150.17
2013年11月30日 - 12月6日 オーストラリアフィギュアスケート選手権メルボルン 1
58.61
1
102.81
1
161.42
2013年11月7日 - 10日 2013年ボルボオープンカップリガ 1
53.95
1
97.81
1
151.76
2013年10月2日 - 6日 ISUジュニアグランプリ チェコスケートオストラヴァ 11
47.09
10
88.36
11
135.45
2013年9月25日 - 28日 2013年ネーベルホルン杯オーベルストドルフ 10
48.74
5
98.42
5
147.16
2013年9月4日 - 8日 ISUジュニアグランプリ メキシコ杯メキシコシティ 16
39.01
7
80.97
8
119.98
2012-2013 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2013年3月10日 - 17日 2013年世界フィギュアスケート選手権ロンドン 20
50.62
20
91.26
21
141.88
2013年2月25日 - 3月3日 2013年世界ジュニアフィギュアスケート選手権ミラノ 15
47.20
17
78.42
16
125.62
2013年2月6日 - 11日 2013年四大陸フィギュアスケート選手権大阪 11
48.54
12
86.36
12
134.90
2012年12月1日 - 7日 オーストラリアフィギュアスケート選手権ブリスベン 2
41.35
5
56.07
2
97.42
2012年11月16日 - 18日 2012年メラーノ杯メラーノ 5
43.54
3
85.13
3
128.67
2012年9月27日 - 29日 2012年ネーベルホルン杯オーベルストドルフ 6
49.08
8
92.94
8
142.02
2012年9月19日 - 23日 ISUジュニアグランプリ ボスポラスイスタンブール 15
37.24
9
77.34
12
114.58
2012年8月29日 - 9月2日 ISUジュニアグランプリ レークプラシッドレークプラシッド 7
44.96
8
83.96
8
128.92
2011-2012 シーズン
開催日 大会名 予選 SP FS 結果
2012年4月4日-8日 2012年トリグラフトロフィーイェセニツェ - 13
40.44
4
87.26
6
127.70
2012年2月27日-3月4日 2011年世界ジュニアフィギュアスケート選手権ミンスク 5
82.05
30
35.37
- 30
2011年10月5日-9日 ISUジュニアグランプリ ワルテル・ロンバルディ杯ミラノ - 15
37.68
11
71.38
13
109.06
2011年9月7日-11日 ISUジュニアグランプリ ブリスベンブリスベン - 11
37.53
7
77.96
8
115.49
2010-2011 シーズン
開催日 大会名 予選 SP FS 結果
2011年2月28日-3月6日 2011年世界ジュニアフィギュアスケート選手権江陵 12
68.49
23
38.28
20
68.70
21
106.98
2011年2月10日-13日 2011年ババリアンオープン ジュニアクラス(オーベルストドルフ - 2
37.80
4
70.69
2
108.49
2010年10月6日-10日 ISUジュニアグランプリ ブラエオン・シュベルター杯ドレスデン - 14
38.72
18
63.43
17
102.15
2010年9月29日-10月3日 ISUジュニアグランプリ ジョン・カリー記念シェフィールド - 8
40.42
11
66.78
10
107.20

プログラム使用曲[編集]

シーズン SP FS EX
2018-2019 夢やぶれて
(ミュージカル『レ・ミゼラブル』より)
作曲:クロード=ミシェル・シェーンベルク
ミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』より
作曲:レナード・バーンスタイン
2017-2018[7] ポル・ウナ・カベサ
作曲:カルロス・ガルデル
作詞:アルフレード・レ・ペラ
2016-2017[8] 映画『危険なプロット』サウンドトラックより
作曲:フィリップ・ロンビ
Day of Wrath
作曲:Bogdan Ota
2015-2016 揚げひばり
作曲:レイフ・ヴォーン・ウィリアムズ
2014-2015 映画『シングルマン』より
作曲:アベエル・コジェニオウスキ、梅林茂
映画『ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋』より
作曲:アベエル・コジェニオウスキ
映画『言えない秘密』サウンドトラックより
作曲:周杰倫
2013-2014 Prayer for Taylor
作曲:マイケル・W・スミス
タイタニック・シンフォニー
演奏:リチャード・クレイダーマン
Come Away With Me
曲:ノラ・ジョーンズ
2012-2013 カッチーニのアヴェ・マリア
作曲:ウラディーミル・ヴァヴィロフ
2011-2012 テイク・ファイヴ
アンスクエア・ダンス
作曲:デイヴ・ブルーベック
2010-2011 When My Mother Sings
作曲:ジェームス・ラスト
演奏:リチャード・クレイダーマン

脚注[編集]

  1. ^ Redding's Brooklee Han Aims To Skate In Sochi Olympics
  2. ^ Austaralian Olympic Team Brookle Han
  3. ^ Brooklee Han on Australian team after appeal dismissed
  4. ^ Australian skater loses Olympic appeal Archived 2013年12月26日, at the Wayback Machine.
  5. ^ 左足の負傷により棄権。https://twitter.com/ISU_Figure/status/1094028763203923968
  6. ^ パリ同時多発テロ事件によるフリー種目の中止でSPの順位が最終結果となった。
  7. ^ Capellazzi, Gina (2017年5月17日). “Brooklee Han and Aimee Buchanan settle in Texas with the Cains as coaches”. Figure Skaters Online. http://figureskatersonline.com/news/2017/05/17/brooklee-han-and-aimee-buchanan-settle-in-texas-with-the-cains-as-coaches/ 
  8. ^ Olympic Figure Skater From Redding Looks To Grow With Move To Texas

参考文献[編集]