プロジェクト・ヘイル・メアリー

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『プロジェクト・ヘイル・メアリー』
Project Hail Mary
作者 アンディ・ウィアー
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
ジャンル SF小説
刊本情報
刊行 2021年5月
受賞
第53回星雲賞海外長編部門、ほか
日本語訳
訳者 小野田和子
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プロジェクト・ヘイル・メアリー』 (Project Hail Mary) は、2021年5月に出版されたアメリカ合衆国のSF作家アンディ・ウィアーSF小説日本語版は同年12月に小野田和子の訳で早川書房から刊行された。第53回星雲賞海外長編部門の受賞作。

概要[編集]

アンディ・ウィアーの『火星の人』『アルテミス英語版』に次ぐ長編小説の3作目。いわゆるファーストコンタクトを扱ったSF作品で、『火星の人』同様に宇宙に一人きりの主人公が、人類の危機を救うべく奔走するストーリーとなっている[1]

本作は2021年ベストSF&ファンタジーの一冊として多く取り上げられており[1]、日本語版についても『火星の人』に次いで二度目となる第53回星雲賞海外長編部門を受賞している[2]

あらすじ[編集]

病室のような部屋で目を覚ました主人公は、記憶を喪失していた。ライランド・グレースという科学者であることを思い出した主人公は、実験からここが宇宙船の中であることに気づく。また徐々に取り戻される記憶から、地球が滅亡の危機に瀕していることと、自身が地球を救うためにここにいることにも気づき、一人地球の危機に立ち向かう。

映画[編集]

2021年時点で、MGM製作、ライアン・ゴズリング主演の映画化が進行中である[1]

フィル・ロード&クリス・ミラーが監督に就任し、2024年撮影開始予定であることが報じられた[3]

2026年公開を目処に制作中である事がアマゾンMGMスタジオより発表された。同作の脚本家は『オデッセイ』でも脚本を担当したドリュー・ゴダードが務めるほか、プロデューサーとしてエイミー・パスカルアディタヤ・スードレイチェル・オコナーアンディ・ウィアーがクレジットされている[4]

書誌情報[編集]

  • アンディ・ウィアー『プロジェクト・ヘイル・メアリー 上』小野田和子訳、早川書房、2021年。ISBN 9784152100702 
  • アンディ・ウィアー『プロジェクト・ヘイル・メアリー 下』小野田和子訳、早川書房、2021年。ISBN 9784152100719 

脚注[編集]

  1. ^ a b c アンディ・ウィアー『プロジェクト・ヘイル・メアリー』本日発売! 山岸真氏解説公開”. Hayakawa Books & Magazines(β) (2021年12月15日). 2022年9月1日閲覧。
  2. ^ 2022年 第53回星雲賞”. 日本SFファングループ連合会議 (2022年8月27日). 2022年9月1日閲覧。
  3. ^ The Widening Web of Phil Lord and Chris Miller”. The Hollywood Reporter (2023年5月25日). 2023年6月12日閲覧。
  4. ^ Amazon MGM Studios Shows Off Dwayne Johnson & Chris Evans’ ‘Red One’, Unveils Slate With Luca Guadagnino & Julia Roberts’ ‘After The Hunt’, Ryan Gosling’s ‘Project Hail Mary’ & More – CinemaCon”. Deadline (2024年4月10日). 2024年4月11日閲覧。

関連項目[編集]