マディナ・アル=ハリール

ウィキペディアから無料の百科事典

マディナ・アル=ハリールマディーナ・アル=ハリール英語:Madinat al-Hareer、アラビア語: مدينة الحرير‎)は、クウェートスビヤ (Subiya)で計画中の大規模な再開発地の名称。

概要[編集]

スビヤは首都・クウェートシティの対岸に位置する。マディナ・アル=ハリールとはアラビア語で「絹の都市」を意味する。

ハイパービルディングブルジュ・ムバーラク・アル=カビール、2kmの砂漠保護地区、無税の産業地域、新空港、医療施設、大型スタジアムを含むスポーツ施設、メディアセンター、リゾート施設などを集積した大規模な新都心となる。完成まで25年を予定している。マディナ・アル=ハリールの予定人口は70万人である。クウェート湾を挟んだ対岸のクウェート市とは23.5kmの橋を建設して結ばれる。クウェート最大の島であるブビヤン島に位置するため、クウェート最大の港も計画されている(#ブビヤン港)。

ブルジュ・ムバーラク・アル=カビール[編集]

ブルジュ・ムバーラク・アル=カビール
地図
概要
用途 複合用途
所在地 クウェート マディナ・アル=ハリール スビヤ
座標 北緯29度37分01秒 東経48度04分01秒 / 北緯29.617度 東経48.067度 / 29.617; 48.067座標: 北緯29度37分01秒 東経48度04分01秒 / 北緯29.617度 東経48.067度 / 29.617; 48.067
着工 2023年
完成 2030年
開業 2035年[1]
所有者 Tamdeen Real Estate
高さ
最頂部 1001m
技術的詳細
階数 234
床面積 390,200m2
設計・建設
建築家 Eric Kuhne, Civicart, London
テンプレートを表示

マディーナ・アル=ハリールのランドマークとなる超超高層ビルがブルジュ・ムバラク・アル=カビールである。ブルジュはアラビア語でタワーの意味。クウェートの元の首長・ムバーラク・ビン・サバーハ・アッ=サバーハに因んでいる。

ブルジュ・ムバーラク・アル=カビールの高さは「千夜一夜物語」に因んで1,001mである。完成予定は2016年を見込んでいる[2]。ブルジュ・ムバーラク・アル=カビールでは3階建てのエレベーターを設置する予定である。設計はイギリスのEric Kuhne and Associates社。風の影響を考えて、ブルジュ・ムバラク・アル=カビールは3つの超高層ビルが絡み合ったようなデザインである。またエルロンが付いたビルとなる。

完成すると、サウジアラビアジッダの「キングダム・タワー」と並んで高さ1,000mを越す超超高層ビルは全て中東にできることになる(アラブ首長国連邦ドバイの「ナキールタワー」は計画中止)。

ブビヤン港[編集]

マディナ・アル=ハリールには、クウェートで最大の島であるブビヤン島に巨大な港を建設する構想もある。ブビヤン港と呼ばれる予定のこの港は、クウェート、イランイラクなどの中東やアジアの主要国の利益にかなうものを目指している。加えて、この港は中央アジアからも最も近い港湾となる予定である。

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ Extreme Engineering: The Tallest Skyscraper”. 2010年12月23日閲覧。
  2. ^ Extreme Engineering The Tallest Skyscraper”. Popular Science. 2009年10月30日閲覧。

外部リンク[編集]