ヤフー防災模試

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ヤフー防災模試(ヤフーぼうさいもし)は、LINEヤフー[注 1]Yahoo! JAPAN)がスマートフォン向けアプリまたはサイトにて実施している防災模擬試験企画である[1]。公式サイト内での略称は『防災模試[2]

本項目では前身に当たる2018年3月から2019年3月にかけて実施された全国統一防災模試(ぜんこくとういつぼうさいもし)[3]、および2020年から実施されている東京都防災模試(とうきょうとぼうさいもし)[4]についても記述する。

概要[編集]

東日本大震災から7年となる2018年3月1日から31日まで『全国統一防災模試』として実施した[5]。前年の2017年3月6日から12日まで銀座ソニービル(現在は解体)に赤い線で「ちょうどこの高さ。」と岩手県大船渡市で最大観測された16.7mの津波の高さを屋外広告で表現したものを掲出するなど[3][6]、防災意識を高める啓発活動を行っており、東北大学災害科学国際研究所准教授の佐藤翔輔の監修の下より、「発災」「避難」「避難所」「生活再建」といったフェーズに合わせ全25問を出題した[5]。また、実施期間中の同年3月10日KITTE丸の内にて防災模試が体感可能なイベントも開催された[5]

2018年8月30日から9月30日まで、第2弾として『全国統一防災模試 台風・豪雨編』を実施した[7]。同年に発生した平成30年7月豪雨(西日本豪雨)をはじめとする台風ゲリラ豪雨をきっかけとして実施された[7]

東日本大震災から8年となる2019年3月1日から31日まで、『第2回全国統一防災模試』を実施した[8]。また、MAGNET by SHIBUYA109には2017年3月と同じく津波の高さを表現した屋外広告を2019年3月1日から14日まで掲出した[8]

2020年9月1日より、常に防災模試への参加が可能になった『ヤフー防災模試』を実施[9][10]

2021年6月10日から30日まで、ヤフーと日本プロサッカーリーグの社会連携プロジェクト「ソナエル東海」の共同企画として、東海地方のユーザー向けに『ヤフー防災模試 エナソル東海杯』を実施した[11][12]

2021年9月1日から9月20日までヤフーと日本プロサッカーリーグの社会連携プロジェクト「ソナエルJapan杯」の共同企画として、『ヤフー防災模試 ソナエルJapan杯』を実施した[13]。また、実施の対象となる『ヤフー防災模試』に、新たに「地震編」が追加された[14]

2022年8月19日から9月4日まで、「ソナエルJapan杯」の第2弾を実施する共に、新たに「速習編」が追加された[15]

試験内容[編集]

  • 全国統一防災模試(2018年3月1日 - 31日実施分)[5]
    • 全25問(選択肢問題が18問、インタラクティブ問題が7問)[5]
    • 地震発生時の行動や、避難所生活における心がけに関する問題を出題[5]
  • 全国統一防災模試 台風・豪雨編(2018年8月30日 - 9月30日実施分)[7]
  • 第2回全国統一防災模試(2019年3月1日 - 31日実施分)[8]
    • 全25問[8]
    • 出題項目は2018年3月に実施されたものと同じ。
  • ヤフー防災模試(2020年9月1日 - 実施中)[9][10]
    • 全25問
    • 台風や大雨、洪水、暴風、地震発生時の知識や速習に関する問題を出題。
      • 地震編は前述した通り2021年9月1日より追加[14]
      • 速習編は前述した通り2022年8月19日より追加[15]

東京都防災模試[編集]

東京都防災模試(とうきょうとぼうさいもし)は、ヤフーと東京都総務局総合防災部の共同企画として2020年から実施されている東京都向けの防災の模擬試験企画である。『全国統一防災模試』『ヤフー防災模試』とは異なり、スマートフォンのほか、タブレットPCからも参加が可能となっているほか、東京都以外のエリアでも参加が可能となっている。

2020年11月22日から12月21日まで、東京都在住のユーザー向けに『東京都防災模試』を実施した[4]。また、実施に先駆け、キックオフイベントとして11月22日午前9時45分よりオンラインを用いた一般参加者向けの一斉模試も実施した[16]。その後、東京都知事小池百合子が、一般参加者と防災対策に関する意見交換を行った[16]

試験内容(東京都防災模試)[編集]

  • 東京都防災模試(2020年11月22日 - 12月21日)[4]
    • 全25問[17]
    • 過去に上記の『全国統一防災模試』で実施した問題のうち、正答率が低い設問および東京都内の都市構造や特性を踏まえる問題を出題[17]
    • 地震発生時の瞬間から避難までをストーリーとした問題および台風や水害新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する問題を出題[18]
  • 東京都防災模試2022(2022年2月1日 - 28日)[19]
    • 全20問[19]
    • 地震や台風、水害、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する問題を出題するほか、都市部や丘陵地、島しょ部等、住んでいる地域の特徴を踏まえる問題も主題[19]
  • 東京都防災模試×QuizKnock(2022年9月1日 - 30日)
    • 東京都とQuizKnockにより作成された問題を出題。問題は初級、中級、上級、超難問の4種類[20]
      • 各種類で全20問[21]
      • 内容は、2023年に関東大震災の発生から100年を迎えることから、その震災に関する設問が含まれており、伊沢拓司が運営するQuizKnockが問題を監修したもの[20]

CM出演者[編集]

いずれも『全国統一防災模試』に出演。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 2023年9月30日まではZホールディングス(ソフトバンクグループ)傘下のヤフー
  2. ^ Yahoo! JAPANへのCMとしては2016年から出演しており、同年のCMもYahoo! JAPANアプリにおける防災に関するものである[22]

出典[編集]

  1. ^ あなたの防災力を試そう。ヤフー防災模試”. Yahoo! JAPAN. 2021年10月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年10月14日閲覧。
  2. ^ 第2回全国統一防災模試”. Yahoo! JAPAN. 2020年3月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年12月25日閲覧。
  3. ^ a b c d 「第2回全国統一防災模試」 3月1日(金)より実施。次世代を担う若者に災害からの学びを伝えるべく、東日本大震災で発生した16.7mの津波の高さを知る新たな巨大広告を、渋谷スクランブル交差点に掲出。”. PR TIMES (2019年9月1日). 2020年11月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月21日閲覧。
  4. ^ a b c Yahoo! JAPANと東京都、 東京都独自の防災知識を測定する「東京都防災模試」を実施”. Yahoo! JAPAN (2020年11月20日). 2020年11月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月21日閲覧。
  5. ^ a b c d e f g 「防災力」を高め、防災タイプを診断する「全国統一防災模試」、「Yahoo! JAPAN」アプリで開始”. Yahoo! JAPAN (2018年3月1日). 2020年9月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月21日閲覧。
  6. ^ 「もしも銀座に、津波が来たら?」 ヤフーが屋外広告に込めた想い”. AdverTimes (2018年10月5日). 2020年11月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月22日閲覧。
  7. ^ a b c d e f g 防災に必要な知識を問う「全国統一防災模試 台風・豪雨編」を、「Yahoo! JAPAN」アプリで提供開始”. Yahoo! JAPAN (2018年8月30日). 2020年8月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月21日閲覧。
  8. ^ a b c d e 平成に発生した災害からの学びを次の時代へ伝える 昨年、のべ230万人以上が参加したヤフーの「全国統一防災模試」の新企画 「第2回全国統一防災模試」3月1日(金)より実施 本木雅弘さん、齋藤飛鳥さん(乃木坂46)起用のテレビCMもスタート”. Yahoo! JAPAN (2019年3月1日). 2020年8月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月21日閲覧。
  9. ^ a b 「令和2年7月豪雨」からまもなく3カ月 ヤフー防災模試で改めて災害への備えを”. Yahoo! JAPAN (2020年9月24日). 2020年11月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月21日閲覧。
  10. ^ a b YJcontributionのツイート2020年12月25日閲覧。
  11. ^ ヤフー防災模試 ソナエル東海杯”. Yahoo! JAPAN. 2021年8月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年8月5日閲覧。
  12. ^ 豪雨や台風に備えるJクラブ対抗企画「ヤフー防災模試 ソナエル東海杯」を開催”. Yahoo! JAPAN (2021年6月10日). 2021年6月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年6月10日閲覧。
  13. ^ 防災意識を高めるJリーグとYahoo! JAPANの共同企画「ソナエルJapan杯」を開催”. Yahoo! JAPAN (2021年9月1日). 2021年9月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021-09-31閲覧。
  14. ^ a b ヤフー×Jリーグ、サポーターが防災模試で競う“カップ戦”開催”. Impress Watch. インプレス (2021年9月1日). 2021年9月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年9月1日閲覧。
  15. ^ a b 防災意識を高めるJリーグとYahoo! JAPANの共同企画「ソナエルJapan杯」を開催”. Yahoo! JAPAN (2022年8月19日). 2022年8月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月20日閲覧。
  16. ^ a b 感染症対策も取り入れた東京都独自の防災知識を測定する「東京都防災模試」小池百合子都知事とオンライン一斉模試を開催 令和2年11月22日(日)キックオフイベント参加者募集のお知らせ”. PR TIMES (2020年10月30日). 2020年11月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月22日閲覧。
  17. ^ a b スマホで試せる「東京都防災模試」本日開始、感染症対策も”. ケータイ Watch (2020年11月22日). 2020年11月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月22日閲覧。
  18. ^ 東京都防災模試|東京都防災ホームページ”. 2020年11月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月22日閲覧。
  19. ^ a b c 「東京都防災模試」実施のお知らせ”. 東京都防災. 東京都 (2022年1月31日). 2022年2月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月10日閲覧。
  20. ^ a b 東京都防災模試×QuizKnock”. 2022年9月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月1日閲覧。
  21. ^ 「東京都防災模試」実施のお知らせ”. 東京都 (2022年8月26日). 2022年8月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月27日閲覧。
  22. ^ 「Yahoo! JAPANアプリ」 新テレビCM 俳優の本木雅弘さんが、「備える」大切さを訴える 「災害通知」篇、「避難情報通知」篇、「警戒情報」篇の3本を一挙公開”. Yahoo! JAPAN (2016年3月1日). 2020年8月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月21日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]