ローソン銀行
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本社の入居するThinkPark Tower | |
種類 | 株式会社 |
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機関設計 | 監査役会設置会社[1] |
市場情報 | 非上場 |
本社所在地 | 日本 〒141-6005 東京都品川区大崎二丁目1番1号 ThinkPark Tower |
設立 | 2016年(平成28年)11月25日 (ローソンバンク設立準備株式会社) |
業種 | 銀行業 |
法人番号 | 7010701033357 |
金融機関コード | 0042 |
SWIFTコード | なし |
事業内容 | ATM事業、金融サービス事業 |
代表者 | 代表取締役会長 岩下正 代表取締役社長 鶴田直樹 |
資本金 | 116億円 (2024年3月31日現在) |
発行済株式総数 | 4万株 (2024年3月31日現在) |
純利益 | 19億17百万円 (2024年3月期) |
純資産 | 296億96百万円 (2024年3月31日現在) |
総資産 | 4,561億59百万円 (2024年3月31日現在) |
従業員数 | 190人 (2024年3月31日現在) |
主要株主 | 株式会社ローソン 95% 株式会社三菱UFJ銀行 5% |
外部リンク | https://www.lawsonbank.jp/ |
特記事項:2018年(平成30年)7月2日に商号変更。 |
株式会社ローソン銀行のデータ | |
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統一金融機関コード | 0042 |
SWIFTコード | なし |
法人番号 | 7010701033357 |
貸出金残高 | 4億98百万円 (2022年3月31日現在) |
預金残高 | 1,253億59百万円 (2022年3月31日現在) |
株式会社ローソン銀行(ローソンぎんこう、英語: Lawson Bank, Inc.)は、大手コンビニエンスストアチェーンのローソンが主導して設立した日本の銀行。全国銀行協会準会員。
本項では、同行の実質的な前身であり、コンビニATM(現金自動預け払い機)の一つである「ローソンATM」の管理運営を行っていた株式会社ローソン・エイティエム・ネットワークス(LAWSON ATM NETWORKS, Inc.、LANs)についても記す。
概要
[編集]小売業主導で設立された銀行としてはセブン銀行(セブン&アイ・ホールディングス主導)、イオン銀行(イオングループ主導)に次ぐもので、いわゆる「新たな形態の銀行」に分類される。2016年(平成28年)11月25日に「ローソンバンク設立準備株式会社」として設立され[2]、2018年(平成30年)6月1日にローソン・エイティエム・ネットワークス(以下「LANs」と記す。)から「ローソンATM」事業を承継し企業としての業務を開始、同年10月15日に銀行としての業務を開始した。企業理念は「私たちは“みんなと暮らすマチ”を幸せにします。」。
セブン銀行・イオン銀行同様にATMを使用したリテール部門が業務の主軸となるが、一方で「事業方針」においては、「将来的には新たな決済手段、資産形成をサポートする商品、生活に必要な金融サービスの展開を検討していく」としており[3]、ローソンを含めた複数の店舗でのキャッシュレス決済プラットフォームの構築や地域金融機関のサポートも手がけるとしている。
設立の経緯
[編集]元々はLANsが2001年(平成13年)10月3日にサービスを開始したコンビニATMサービス「ローソンATM」が端緒となっていたが、この時点ではLANs自身は銀行業免許を有しておらず、単に「他の銀行のATMのアウトソーシング請負」にとどまっており、独自の金融サービスを手がけることができなかった。
こうした中、ローソンでは銀行業への参入を念頭に「ローソンバンク設立準備株式会社」を設立。設立に当たってはローソンの親会社である三菱商事と同じ三菱グループの一員である三菱東京UFJ銀行(現・三菱UFJ銀行)が5%を出資する一方で、幹部には金融庁とのやりとりを見据えて財務省出身でローソン顧問(大和証券グループ本社非常勤顧問)の岩下正を会長に、新生銀行常務執行役員の山下雅史を社長に据え、「三菱色」があまり出過ぎない人事とした[4]。
2018年3月26日に、銀行業免許の予備審査を申請し、銀行業免許が得られ次第、同社を「ローソン銀行」に商号変更する予定とした上で、その関係でLANsから共同ATM事業を吸収分割により承継する予定もあることを発表した[5]。同年6月26日に同社の銀行業予備審査が終了したため、免許申請に先駆けて、同社7月2日付で株式会社ローソン銀行に商号を変更[6]、同年8月10日付で銀行業の営業免許を取得した[7]。
取扱商品
[編集]普通預金口座と定期預金口座をそれぞれ取り扱っている(セブン銀行・イオン銀行と異なり総合口座ではないため、貸越は行われない)。口座を開設するには、スマートフォンの専用アプリ「口座開設アプリ」をダウンロードするか、パソコンから専用サイト「口座開設Web」にアクセスする必要がある。口座を開設する本人の運転免許証・個人番号カード・日本国発行のパスポート・在留カードのいずれかの画像をアップロードすることで本人確認が行われ、口座が開設される。本人確認書類の画像を送付したくない場合は郵送も可能だが、その場合は「口座開設Web」で申し込んだ上で、運転免許証(運転経歴証明書含む)・個人番号カード・住民基本台帳カード(顔写真入り)・健康保険証・日本国発行のパスポート・在留カード(特別永住者証明書含む)・年金手帳のいずれかの写しに加え、公共料金の請求書・領収書の原本を送付する必要がある[8]。
すべての預金口座開設者にキャッシュカードが発行され、預金通帳は提供されない。パソコン・スマートフォンからの各種取引き・手続き(ローソン銀行ダイレクト)をサービスの基本としており、口座開設にあたってはローソン銀行からの通知を受けるためのメールアドレスの登録が必要になる。口座維持手数料は存在しないが、2年3ヶ月以上一度も取引(ローソン銀行ダイレクトへのアクセスを含む)が行われなかった口座に対しては「未使用口座管理手数料」が発生する(一定条件を満たした場合に限り、未使用口座管理手数料が発生しない場合もある)。また、ローソン銀行の口座を振替(引き落とし)対象口座に指定することは原則としてできない(自行で発行するクレジットカード「ローソンPontaプラス」を除く)[9]。ただし、ローソン銀行の口座からの振込は行えるほか、証券会社・FX会社の利用口座に指定することもできる。ローソン銀行のキャッシュカードを使った取引はローソン銀行のATMでのみ利用可能で、他の金融機関で利用することはできない。
各口座にはローソンを含めた共通ポイントサービス「Ponta」のIDを紐付けることが出来、取引ごとにポイントが加算される。
2024年3月31日現在の口座数は、110,628口座[10]。
店舗
[編集]ローソン銀行の店舗は全てインターネット上の無人店舗で、本店及び個人向け口座を管理する支店(12店舗)、振込専用口座を管理する支店(2店舗)、ATM管理店であるATM統括支店が存在する。実店舗は存在せず、全ての支店が「24時間営業」という形になっている。
個人向け口座を管理する支店名にはローソンで取り扱う商品に因んだ名前が用いられており[11]、口座開設者の誕生月によって支店割り当てが決まる。
支店番号 | 支店名 | 誕生月 | 支店番号 | 支店名 | 誕生月 | |
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201 | おもち | 1月 | 207 | アイス | 7月 | |
202 | チョコ | 2月 | 208 | フルーツ | 8月 | |
203 | おすし | 3月 | 209 | パスタ | 9月 | |
204 | カフェ | 4月 | 210 | おべんとう | 10月 | |
205 | おにぎり | 5月 | 211 | スープ | 11月 | |
206 | サラダ | 6月 | 212 | デザート | 12月 |
ローソン・エイティエム・ネットワークス
[編集] 左が本社の入っていたイーストタワー | |
種類 | 株式会社 |
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略称 | LANs ローソンATM |
本社所在地 | 日本 〒141-0032 東京都品川区大崎一丁目11番2号 ゲートシティ大崎イーストタワー6階 |
設立 | 2001年(平成13年)5月15日 |
業種 | サービス業 |
法人番号 | 7010701015487 |
事業内容 | ローソン店舗におけるATMの設置、管理および運用に関する業務 ATM網を利用した提携金融機関の金融サービスに係る事務受託 |
代表者 | 熊谷智(代表取締役社長) |
資本金 | 30億円(2011年2月28日時点) |
売上高 | 273億4100万円(2018年02月28日時点)[12] |
営業利益 | 55億5500万円(2018年02月28日時点)[12] |
経常利益 | 53億4000万円(2018年02月28日時点)[12] |
純利益 | 36億8400万円(2018年02月28日時点)[12] |
純資産 | 311億7200万円(2018年02月28日時点)[12] |
総資産 | 419億9100万円(2018年02月28日時点)[12] |
従業員数 | 22人(2011年2月28日時点) |
決算期 | 2月末日 |
主要株主 | 株式会社ローソン 44% 三菱商事株式会社 株式会社みずほ銀行 株式会社三菱UFJ銀行 株式会社三井住友銀行 (2011年2月28日時点) |
特記事項:解散時点の情報 |
LANsはローソンの他、提携している都市銀行・地方銀行などの金融機関、システム開発・運営を担当する日本アイ・ビー・エム、ATMの遠隔監視・警備・資金警送を行うセコムなどの各社が出資しており(イーネットと同様)、また多くのコンビニATM同様、各ATMの管理は地域ごとに提携する銀行に委託する形態をとっていた。ただし、一部を除き管理銀行の口座でもMICS手数料がかかる。ジャパンネット銀行(現:PayPay銀行)及びイオン銀行の口座は非提携だったが、イオン銀行は2014年10月6日、ジャパンネット銀行は同年10月8日より接続開始されたため利用可能となった。セブン銀行は、各都市銀行の管理機に限り、当該行経由扱いで利用可能となっている。
海外発行のカードは、中国銀聯(ユニオンペイ)は2016年2月5日より、全拠点で対応を始め(新型機に入れ替え済みの拠点は、2015年9月28日から先行対応し、旧来の端末のままだった拠点も含めての対応開始となった)、他のブランドも今後対応させる予定。ユニオンペイは、りそな銀行/埼玉りそな銀行及び各地方銀行及び第二地方銀行管理機は三菱UFJ銀行経由扱いの対応となる。
前述のとおり、2018年(平成30年)6月1日付で「ローソンATM」の事業をローソン銀行に承継して実質的に業務を終了(管理は、ローソン銀行が銀行業免許取得後に各幹事行からローソン銀行ATM統括支店に変更。MICS扱いは、原則三菱UFJ銀行経由とされた)、法人としても同年10月20日付で解散[13]。翌2019年3月4日、清算結了により法人格消滅。
ATM設置状況
[編集]2024年3月末時点で、全国47都道府県に13,584台のローソンATMを設置している[14]。なお、一部のローソンの店舗には、ローソン銀行ATMでなく他のATMを設置している場合がある。日本郵便が展開するJPローソンにもほとんど置かれていないが、JPローソン赤れんがテラス店にはゆうちょ銀行ATMが、JPローソン東陽公園店にはローソン銀行ATMが設置されている。詳細はローソン#ATMを参照。
一方、ローソン銀行ATMは、ローソン以外に信用農業協同組合連合会を含む農業協同組合(いわゆるJAバンク)、病院等や複数の金融機関の共同ATMに換える形で設置される事例がある(通常これらの場所には、共同ATMや各金融機関のATMコーナーが置かれており、すべての店舗にローソン銀行ATMが設置されるわけではない)。過去には、ドン.キホーテ[15][16]や、日興コーディアル証券(現:SMBC日興証券)の一部支店にも設置されていた[17]。
ローソン銀行に移行後も各金融機関との提携関係は維持されている(直接提携していない金融機関の扱いは、各幹事行経由から三菱UFJ銀行経由によるMICS扱いに統一)。
脚注
[編集]- ^ 会社概要内組織図 - 株式会社ローソン銀行 2022年1月1日
- ^ 『ローソンバンク設立準備株式会社の設立について』(プレスリリース)ローソン、2016年11月25日 。2018年3月27日閲覧。
- ^ 『株式会社ローソン銀行の事業方針について』(プレスリリース)株式会社ローソン・株式会社ローソン銀行、2018年9月10日 。2018年10月31日閲覧。
- ^ 又吉龍吾 (2016年12月19日). “ローソンが今さらながら銀行に参入するワケ”. 東洋経済オンライン. 2018年10月31日閲覧。
- ^ 『ローソンバンク設立準備株式会社における銀行業免許の予備審査申請、及びシンジケートローン契約締結について』(プレスリリース)ローソン、2018年3月26日 。2018年3月26日閲覧。
- ^ ローソンバンク設立準備株式会社の「株式会社ローソン銀行」への商号変更について|ローソン
- ^ 『銀行業の営業免許取得について』(プレスリリース)株式会社ローソン、2018年8月10日 。2018年11月1日閲覧。
- ^ “本人確認書類について”. ローソン銀行. 2018年10月31日閲覧。
- ^ “クレジットカードなどの引き落とし口座をローソン銀行にできますか”. ローソン銀行. 2018年10月31日閲覧。
- ^ 「お客さま本位の業務運営に関する基本方針」を踏まえた取組状況について - 株式会社ローソン銀行
- ^ “「おもち支店」に「チョコ支店」 支店名がおいしそうな「ローソン銀行」、10月15日開業”. ねとらぼ. ITmedia (2018年9月11日). 2018年10月31日閲覧。
- ^ a b c d e f 株式会社ローソン・エイティエム・ネットワークス 第17期決算公告
- ^ 官報号外第232号(平成30年10月22日発行)83頁
- ^ “ディスクロージャー誌2024” (PDF). 株式会社ローソン銀行 (2024年7月16日). 2024年8月1日閲覧。
- ^ ドン・キホーテ公式・ATMのご案内
- ^ 2004年(平成16年)7月9日の日経MJ(流通新聞) 5ページ
- ^ 日興コーディアル証券(当時)のニュースリリース
関連項目
[編集]- メロディー・チューバック - ローソンATM時代のCMキャラクター
- サンドウィッチマン - ローソン銀行発足後のイメージキャラクター