ヴェルカパルドゥビツカ

ヴェルカパルドゥビツカ(Velká pardubická)は、毎年10月にチェコのパルドゥビツェ州パルドゥビツェ市にあるパルドゥビツェ競馬場で行われる競馬の競走である。本競走はクロスカントリー形式の障害競走である。出走条件は7歳以上、負担重量は67kg、牝馬2kg減。距離は6900m、障害数は31、賞金総額は450万CZK(約1800万円)である^[1]。

チェコの最大の障害競走であり、創設は1874年。障害は生垣が中心で高さは130cm前後だが、第4障害のタクシスジャンプは高さ160cm幅180cmの生垣の着地側に深さ1m幅5mの堀を設けた巨大なものであり、他にも障害の間隔が9m以下の連続障害や、バンケット、水濠、石壁などが設置されている。サラブレッド以外の馬も出走しており、1990年以降の優勝馬のうち2頭が半血種である。

歴史[編集]

• 1876年 開催中止
• 1908年 開催中止
• 1909年 完走馬なし
• 1912年、1913年 年2回開催
• 1920年 1位入線のジョナサン、タイムオーバー(20:15)により失格^[2]。
• 1914年～1919年 第一次世界大戦により中止
• 1938年～1945年 第二次世界大戦により中止
• 1968年 開催中止
• 1993年 出走馬9頭のうち、優勝馬リゴレットが唯一の完走。
• 2008年 1位入線のアマントグリス、異なる走路を通過したため失格。
• 2015年 1位入線のNikas、レース後のドーピング検査で禁止薬物（カフェイン等）が検出されたため、後日失格が発表される。

歴代優勝馬[編集]

脚注[編集]

1. ^ チェコダービーの賞金総額は300万CZKである
2. ^ 現在は優勝馬として認められている
3. ^ 2014年レース結果 - racingpost、2014年10月13日閲覧
4. ^ 1位入線のNikasは、レース後に尿からカフェインなどが検出され、2016年1月28日に失格が発表された。代わって、2位入線のRibelinoが優勝となった。Novým vítězem Velké pardubické je Ribelino - パルドゥビツェ競馬場、2016年2月23日閲覧
5. ^ 2016年レース結果 - racingpost、2016年10月10日閲覧
6. ^ 2017年レース結果 - racingpost、2017年10月9日閲覧
7. ^ 2018年レース結果 - racingpost、2018年10月16日閲覧
8. ^ “2019年レース結果”. レーシングポスト (2019年10月13日). 2019年10月14日閲覧。
9. ^ 2022年ヴェルカパルドゥビツカレーシングポスト、2022年10月10日閲覧
10. ^ 2023年ヴェルカパルドゥビツカレーシングポスト、2023年10月9日閲覧