中華四川

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中華四川
中華四川・外観
中華四川・外観
本社所在地 日本の旗 日本
250-0202
神奈川県小田原市上曽我172-1
本店所在地
北緯35度18分58.9秒 東経139度10分18.5秒 / 北緯35.316361度 東経139.171806度 / 35.316361; 139.171806
設立 1975年
事業内容 飲食業
代表者 内田光正
外部リンク https://shisenodawara.jimdofree.com/
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中華四川(ちゅうかしせん)は、1975年に神奈川県小田原市で創業したタンタン麺[1]専門店である。ひき肉・ザーサイ・ニンニク・豆板醤などをベースとした、とろみの強いあんかけ風甘辛スープの坦々麺を提供している。小田原系坦々麺の源流とされる[2]

概要[編集]

  • 当店は、1975年に神奈川県小田原市下大井(現在は上曽我)で内田光正により創業されたタンタン麺[1]専門店である。
  • 場所は、中心市街地である小田原駅からは直線距離で北方7~8kmであり、最寄駅である東海旅客鉄道(JR東海)御殿場線上大井駅から徒歩13分と不利な立地に存するにもかかわらず、提供されるタンタン麺が地元などで話題となる[3]
その後、それが小田原市のご当地ラーメンとして各メディアで紹介されるようになり、現在では、小田原系坦々麺と呼称されるようになった[4][5][6][7]

特徴[編集]

屋号[編集]

商標[編集]

  • 小田原タンタン麺は商標登録されている[1][9]

ラーメンの構成[編集]

  • ①あん状になっている、②基本的な調味料や具材はひき肉・ザーサイ・ニンニク・豆板醤である、③担々麺としてはそれ程、辛くはないこと、の3点が大きな特徴である[2]
    • 麺は、自家製である。中太で、縮れており、甘みを持たせるため卵を使用している[2][10]
    • スープは、豚と鶏でとったシンプルなダシ[6]で、あん状(「トロトロ」、「とろみたっぷり」と評される)であり、麺を囲むように配される。この特徴から麺によく絡む[2]7段階ある辛さのレベルを注文時にオーダーできる[5]
    • 具材は、豚ひき肉(これにより甘味が出る)・ザーサイ・みじん切りのネギなどがたっぷり入っている[2]
    • その他、ご飯と一緒に食べたり、味変で酢を投入したりすることが推奨されている[5][注 1]

歴史[編集]

  • 創業以前 - 創業者である内田光正が中華料理の大御所である張釗欽に師事し、紅蘭(池袋、閉店)、中華街などで修行[2]
  • 1975年 - 創業。下大井の地にて、いわゆる中華料理店としてスタート[5]
  • 1990年代 - 上曽我の現在の地に移転した際に、メニューをタンタン麺一本に絞る[5]
  • 2000年代 - 横浜ウォーカーなど雑誌のラーメン特集で小田原系坦々麺が話題となる。
  • 2005年 - 横浜ウォーカーのうまい店グランプリで部門別第1位となる[12]
  • 2015年 - 横浜・神奈川グルメフェスティバルに参加[13]
  • 2015年 - 寿がきや食品から全国のスーパーやコンビニでカップ麺として販売される[14]
  • 2020年2月 - 寿がきや食品からカップラーメンが販売される[15]

メディア[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 田中一明は「挽き肉と餡状のスープが織り成すうま味とコクのハーモニー…」「 …スープがゲル状になっており、麺にゼリー状のスープを付着させながらいただくといったニュアンス。スープの中には固形の挽き肉が大量に含まれ、食感にアクセントを与えるとともに、味わいに動物系のコクを添える。一度目にしたら記憶から抹消することが困難な、麺がスープから飛び出した独特のフォルム、ゼリーのようなスープを啜ったときに受ける快感。ハマれば、定期的に食べたくなることは確実。」と述べている[11]

出典[編集]

  1. ^ a b c 商標:小田原タンタン麺、登録番号:第5797949号、権利者:内田光正
  2. ^ a b c d e f ラーメン王国神奈川2011. 西東社. (2011年2月) 
  3. ^ 「…西湘地区で行列ができるタンタン麺と言ったらこのお店。開店前から車で次々と乗りつけ、ドライバーや家族連れを中心に30分足らずで満席。早くも町人が出るほどの人気ぶりです。…」(ラーメン王国神奈川2011. 西東社. (2011年2月).)
  4. ^ ラーメンWalker神奈川2019 ラーメンウォーカームック. KADOKAWA. (2018-10-05) 
  5. ^ a b c d e 神奈川県内千円満足-1000円持ってアレ食べに行こう! (湘南海童社繁盛店シリーズ). 湘南海童社. (2007年3月) 
  6. ^ a b 最新ラーメンの本 vol.7-首都圏版. 交通タイムス社. (20101012) 
  7. ^ a b ラーメンマップ神奈川<1>. 幹書房. (2008-04-01) 
  8. ^ 本日グランドオープンにご来店頂きました…”. 小田原タンタン麺たかみ. 20190804閲覧。
  9. ^ 商標:小田原タンタン麺、登録番号:第5797950号、権利者:内田光正
  10. ^ ラーメンWalker神奈川2018 ラーメンウォーカームック. KADOKAWA. (20171006) 
  11. ^ 【神奈川・上大井】ラーメン官僚が「好みの味」と明かす、タンタン麺【中華四川】”. MAG2NEWS. 2020年3月14日閲覧。
  12. ^ 横浜ウォーカー. KADOKAWA. (2005-12-07) 
  13. ^ 県外にも名をとどろかす老舗・名店がついに出店! 「横浜・神奈川グルメフェスティバル」が開幕”. ウォーカープラス. 20190721閲覧。
  14. ^ 「四川」の味 カップ麺で登場”. タウンニュース. 20190804閲覧。
  15. ^ 小田原タンタン麺中辛”. 日本食糧新聞社. 2020年3月17日閲覧。
  16. ^ 「日曜ビッグバラエティ・こりゃウマすぎだよ人情食堂」で紹介されたお店”. テレビに出たお店(番組情報提供:株式会社エム・データ). 20190804閲覧。
  17. ^ 「Nスタ」で紹介されたお店”. テレビに出たお店(番組情報提供:株式会社エム・データ). 20180804閲覧。
  18. ^ 「newsevery.」で紹介されたお店”. テレビに出たお店(番組情報提供:株式会社エム・データ). 20180804閲覧。
  19. ^ 四川に「黄金伝説」現る”. タウンニュース. 20190804閲覧。
  20. ^ 「SmaSTATION!!」で紹介されたお店”. テレビに出たお店(番組情報提供:株式会社エム・データ). 20180804閲覧。
  21. ^ 森の中の繁盛店5”. みんなのニュース. 20190804閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]