千秋楽 (雅楽)

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千秋楽(せんしゅうらく)は、雅楽唐楽の曲名の一つ。

盤渉調で[1]、早八拍子の小曲である。管絃だけで舞はない[1]。また黄鐘調の渡物もある[1]

唐楽に含まれるが[1]、渡来したものではなく、その作風を真似て日本で作曲された本邦楽の一つである[2]1144年康治3年)後三条院の大嘗祭に王監物頼吉が作ったとされる[1]。『古今著聞集』や『大鏡』に奏された記録が残る[1]

相撲や演劇などの興行の最終日を表す「千秋楽」の語源とされる[2]。一説によると、仏教の法要で僧侶が退出する時に演奏されることから「最後」の意味になったという[2]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f 日本古典文学大辞典編集委員会『日本古典文学大辞典第3巻』岩波書店、1984年4月、645-646頁。 
  2. ^ a b c 千秋楽|雅楽 GAGAKU”. www2.ntj.jac.go.jp. 日本芸術文化振興会. 2023年1月14日閲覧。