回転変流機
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回転変流機(かいてんへんりゅうき、英語: rotary converter)とは、回転機の一種であり、1組の界磁と回転子を用いて交流と直流の変換を行う。ロータリーコンバーターとも[1]。
鉄道の直流電化の初期において、回転機型では「電動発電機」よりも効率の良い「回転変流機」が主に用いられた。
概説
[編集]回転変流機では回転子と巻線が交直両方で共用されており、直流側リードは各整流子セグメントに繋がれ、2組のブラシで直流負荷側に繋がれる直流電動機・発電機の構造で、この巻線から3等配で引き出した交流側リードは、スリップリングを介して三相交流電源側に接続する電機子回転型同期電動機の構造で、巻線が交直共通で電流が相殺され、負荷電流による電機子反作用が交直両巻き線で相殺されて、同寸法の電動発電機方式よりも遥かに大きな電力を扱えたことにより、電気鉄道用直流発生装置(変電所)に多用された。
1912年(明治45年)5月11日、信越本線横川駅 - 軽井沢駅間の碓氷峠アプト式区間が日本の幹線として初めて電化された際に、出力電圧600 Vの回転変流機が使われた。
整流子の絶縁性能の問題で800 Vを超える電圧の回転変流機は安定的に作れなかった。電動発電機も回転変流機も可逆的であり、電源側への電力回生を許容する。