大久保和郎
ウィキペディアから無料の百科事典
大久保 和郎(おおくぼ かずお、1923年11月1日 - 1975年1月20日)は、日本の翻訳家。 ドイツ語、フランス語の翻訳を行なった。東京出身。慶應義塾大学文学部中退。
翻訳
[編集]- 『恋を追う女 ラミエル』(Lamiel、スタンダール、新人社) 1948
- のち『ラミエル』(角川文庫)
- 『幻想物語』(ホフマン、新人社) 1948
- 『或る心の破滅』(ツワイク、蒼樹社、蒼樹選書62) 1949
- 『ドイツ小説集 カントよりワーグナーまで』(片山敏彦共編訳、みすず書房) 1950
- 『心の焦躁』(上・下)(シュテファン・ツヴァイク、慶友社) 1950
- のち「シュテファン・ツヴァイク全集6」(みすず書房)
- 『ロマン・ロラン』(シュテファン・ツヴァイク、慶友社) 1951、のち角川文庫
- 『運命の賭』(ツヴァイク、みすず書房) 1951
- 『二十世紀の知的冒険』(上・下)(R・M・アルベレース、みすず書房) 1952
- 『赤と黒』(スタンダール、角川文庫) 1952
- 『実存主義と常識』(ボーヴォワール、小野敏子共訳、創元社) 1952
- 『忘れじの面影』(ツヴァイク、三笠書房) 1954
- 『モンテ・クリスト伯』(上・下)( アレグザンドル・デュマ、三笠書房) 1954 - 1955
- 『巌窟王』(デューマ、筑摩書房) 1956
- 『モンテ・クリスト伯』 1 - 6 (アレクサンドル・デュマ、角川文庫) 1958 - 1960
- 『近代芸術の状況』(ジャン・カスー、瀧口修造共訳、人文書院) 1956
- 『激流 ある愛の記録』(マリ=アンヌ・デマレ(Marie-Anne Desmarest)、秋元書房) 1957
- 『十六才』(フランス・ノリ(François Nourissier)、新潮社) 1957
- 『懲役船』(アンドレ・シャンソン、大日本雄弁会講談社) 1957
- 『E=mc[2]』(ピエール・ブール、筑摩書房) 1958
- 『王妃の首飾り』(アレクサンドル・デュマ、東京創元社) 1958、創元推理文庫(上・下)1981
- 『含羞草』(ミシェール・ペラン(Michele Perrein)、秋元書房) 1959
- 『思い乱れて』(A cœur perdu、ボワロ&ナルスジャック、創元推理文庫) 1959
- 『技師は数字を愛しすぎた』(L'ingenieur aimait trop les chiffres、ボワロ&ナルスジャック、創元推理文庫) 1960
- 『秘密機関長の手記』(Le chef du contre-espionnage nazi parle、シェレンベルグ、角川書店) 1960
- 『だまし絵』(ミシェル・ラゴン、河出書房新社) 1960
- 『秘境マンダラ 最後の裸族』(Mandara : unbekanntes Bergland in Kamerun、ルネ・ガルディ(René Gardi)、二見書房) 1960
- 『エカテリーナ回想記』(エカテリーナ二世、筑摩書房、世界ノンフィクション全集18) 1961
- 『死よ汝の勝利はいずくにありや』(上・下)(Mort,où est ta victoire、ダニエル=ロップス(Daniel-Rops)、七曜社) 1962
- 『呪い』(Maléfices、ボワロ、ナルスジャック、創元推理文庫) 1963
- 『帰らざる肉体』(Le retour des cendres、ユーベル・モンテイェ、早川書房、世界ミステリシリーズ) 1963
- 『キューバの祭り』(アニア・フランコ、筑摩書房) 1963
- 『愛と血 男ありて汝を愛すされど…』(ダニエル・ロップス、七曜社) 1963
- 『マックス・ウェーバー 1・2』(マリアンネ・ウェーバー(Marianne Weber)、みすず書房) 1963 - 1965。新版全1巻、1987
- 『蠅を殺せ』(O.S.S.117 Tue la taon、ジャン・ブリュース(Jean Bruce)、早川書房、世界ミステリシリーズ) 1963
- 『ルーヴルに陽は昇る』(Le Soleil nait Derriére le Louvre、レオ・マレ、早川書房、世界ミステリシリーズ) 1964
- 『第二次大戦を起こした男』(ギュンター・パイス、筑摩書房) 1964
- 『中国人民の声』(イアン・ミュルダール、筑摩書房、グリーンベルト・シリーズ64) 1965
- 『レ・ミゼラブル 縮約版』(ユゴー 、旺文社文庫) 1965
- 『ろばに乗った英雄』(プラトーヴィッチ(Miodrag Bulatovic)、恒文社、現代東欧文学全集13) 1966
- 『最後の楽園』(ベルナール・ゴルスキー(Bernard Gorsky )、筑摩書房、現代世界ノンフィクション全集15) 1967
- 『ヴァイオリン』(Le Violon、マルク・パンシェルル、 白水社、文庫クセジュ) 1967
- 『風車小屋だより』(ドーデ、旺文社、旺文社文庫) 1967
- 『ベルリン日記』(ウィリアム・シャイラー、筑摩書房、現代世界ノンフィクション全集08) 1968、のち完訳・筑摩叢書 1977
- 『グラント船長の子供たち』(ジュール・ヴェルヌ、集英社、ヴェルヌ全集) 1968、のち旺文社文庫
- 『悪魔の発明』(ジュール・ヴェルヌ、角川文庫) 1968
- 『月曜物語』(Contes du lundi、ドーデ、旺文社文庫) 1968
- 『イェルサレムのアイヒマン 悪の陳腐さについての報告』(ハンナ・アーレント、みすず書房) 1969、のち度々新版
- 『ストリップ・ティーズ』(Striptease、シムノン、集英社、シムノン選集2) 1969、のち集英社文庫
- 『政治的ロマン主義』(Politische Romantik、カール・シュミット、みすず書房) 1970
- 『パルムの僧院』(全2巻)(スタンダール、旺文社文庫) 1970 - 1971
- 『全体主義の起原』(全3巻)(ハンナ・アーレント、大島かおり共訳、みすず書房) 1972 - 1974、のち度々新版
- 『アイヒマンの告白 裁きの日の前に』(アドルフ・アイヒマン、番町書房) 1972
- 『地球壊滅一九八六年「ゼロ時」』(Unternehmen stunde null 1986、G・シュタインホイザー(Gerhard R. Steinhauser)、朝日新聞社) 1974
- 『一粒の麦もし死なずば』(ジイド、旺文社文庫) 1974
- 『暗い春 勝者と敗者』(The victors and the vanquished、ヘダ・コヴァーリ(Heda Kovaly) / エラジム・コハーク(Erazim V Kohák)、文化放送開発センター出版部) 1975
- 『北海の越冬 / 緑の光線』(ヴェルヌ、 中村三郎共訳、パシフィカ、海と空の大ロマン) 1979