富田砕花賞
ウィキペディアから無料の百科事典
富田砕花賞(とみたさいかしょう)は、優れた現代詩の詩集に贈られる文学賞。主催は兵庫県芦屋市・芦屋市教育委員会。2015年(平成27年)までは主催が富田砕花顕彰会、共催として兵庫県芦屋市・芦屋市教育委員会であった。1990年(平成2年)に詩人で「兵庫県文化の父」[1]とも称される富田砕花の生誕100年および芦屋市制施行50周年を記念して創設された。 受賞者には、正賞(賞状)と副賞(30万円)が贈られる。 2023年(第34回)時点の選考委員は、季村敏夫、たかとう匡子、時里二郎の3名[2]。
受賞作
[編集]第1回 - 第10回
[編集]- 第1回 1990年(平成2年)長田弘「心の中にもっている問題」晶文社。
- 第2回 1991年(平成3年)時里二郎「星痕を巡る七つの異文」書肆山田。
- 第3回 1992年(平成4年)北畑光男「救沢まで」土曜美術社出版販売。
- 第4回 1993年(平成5年)大崎二郎「沖縄島」青帖社。
- 第5回 1994年(平成6年)平林敏彦「磔刑の夏」思潮社。
- 第6回 1995年(平成7年)西岡寿美子「へんろみちで」二人発行所。
- 第7回 1996年(平成8年)深津朝雄「石の蔵」書肆青樹社。
- 第8回 1997年(平成9年)中塚鞠子「駱駝の園」思潮社。
- 第9回 1998年(平成10年)広部英一「苜蓿」詩学社。
- 第10回 1999年(平成11年)清岳こう「天南星の食卓から」土曜美術社出版販売。
第11回 - 第20回
[編集]- 第11回 2000年(平成12年)川島完「ピエタの夜」紙鳶社。
- 第12回 2001年(平成13年)山本美代子「西洋梨そのほか」編集工房ノア。
- 第13回 2002年(平成14年)木津川昭夫「掌の上の小さい国」思潮社。
- 第14回 2003年(平成15年)皆木信昭「ごんごの渕」書肆青樹社。
- 第15回 2004年(平成16年)くにさだきみ「壁の目録」土曜美術社出版販売。
- 第16回 2005年(平成17年)秋山基夫「家庭生活」思潮社、川上明日夫「夕陽魂」思潮社。
- 第17回 2006年(平成18年)苗村吉昭「オーブの河」編集工房ノア、境節「薔薇のはなびら」思潮社。
- 第18回 2007年(平成19年)秋川久紫「花泥棒は象に乗り」ミッドナイト・プレス、日笠芙美子「海と巻貝」砂子屋書房。
- 第19回 2008年(平成20年)中西弘貴「飲食」編集工房ノア、松尾静明「地球の庭先で」三宝社。
- 第20回 2009年(平成21年)金田弘「虎擲龍拏」書肆山田。
第21回 - 第30回
[編集]- 第21回 2010年(平成22年)永井ますみ「愛のかたち」土曜美術社出版販売、閤田真太郎「十三番目の男」砂子屋書房。
- 第22回 2011年(平成23年)司茜「塩っ辛街道」思潮社、万亀佳子「夜の中の家族」花神社。
- 第23回 2012年(平成24年)髙橋冨美子「子盗り」思潮社、嶋岡晨「終点オクシモロン」洪水企画。
- 第24回 2013年(平成25年)江口節「オルガン」編集工房ノア、岩佐なを「海町」思潮社。
- 第25回 2014年(平成26年)尾世川正明「フラクタルな回転運動と彼の信念」土曜美術社出版販売。
- 第26回 2015年(平成27年)宮内憲夫「地球にカットバン」思潮社。
- 第27回 2016年(平成28年)井上嘉明「宙吊り」詩誌「菱」の会。
- 第28回 2017年(平成29年)神原芳之「青山記」本多企画。
- 第29回 2018年(平成30年)北川朱実「夜明けをぜんぶ知っているよ」思潮社。
- 第30回 2019年(令和元年)田中武「半結晶質群」ぼうろの会。
第21回 - 第30回
[編集]- 第31回 2020年(令和2年)金堀則夫「ひの石まつり」思潮社。
- 第32回 2021年(令和3年)北爪満喜「Bridge」思潮社。
- 第33回 2022年(令和4年)小林坩堝「小松川叙景」共和国
- 第34回 2023年(令和5年)文月悠光「パラレルワールドのようなもの」思潮社[3]。
脚注
[編集]- ^ 「第34回募集要項」
- ^ 芦屋市公式サイト内「富田砕花賞」2024年1月2日閲覧。
- ^ “芦屋市/富田砕花賞”. www.city.ashiya.lg.jp. 2023年10月16日閲覧。