平和列車
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平和列車(DMZ-train) 평화열차 | |
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幸信駅を通過するDMZ-train | |
運行者 | 韓国鉄道公社(KORAIL) |
列車種別 | (セマウル号等級) |
経由線区 | 京釜線・京義線 京釜線・京元線 |
使用車両 | 9501系気動車(3両編成) |
運行開始 | 2014年5月4日 |
運行終了 | 2023年12月28日 |
平和列車(DMZ train) | |
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各種表記 | |
ハングル: | 평화열차 |
漢字: | 平和列車 |
発音: | ピョンファヨルチャ |
日本語読み: | へいわれっしゃ |
英語表記: | DMZ-train |
平和列車(へいわれっしゃ、朝: 평화열차)、通称DMZ-trainは、かつて韓国鉄道公社(KORAIL)が運行していた観光列車である。DMZとは「非武装地帯」を意味する Demilitarized zone の略称で、列車の行き先が軍事境界線近傍であることにちなんだものであった。
後述の事情により、2019年から全列車が運休となっていたが、その後運行再開することなく廃止となった。
概要
[編集]車両はムグンファ号用の韓国鉄道9501系気動車を改造したもので、2013年に車両の改造・改装が始まった。当初、同年の10月頃に運行を開始する予定だったが、車両を改造する業者の選定に難航し、さらに相次いで鉄道労協がストライキを起こしたため、運行スケジュールが延期され、2014年5月4日から3両編成で運行を開始した。
料金帯はセマウル号特室料金(JRの特急グリーン車相当)が適用されていた。
北側の先頭車には「鉄馬は走りたい」に象徴される蒸気機関車を、中間車と南側の先頭車には平和を象徴する赤と青の服を着た東西の老若男女が手を取りあった姿がデザインされていた[1]。
歴史
[編集]- 2013年 - 列車の開発(改造)計画開始。
- 2014年
- 2016年5月16日 - 京義線系統を龍山駅発着に変更。
- 2017年
- 2019年
- 2023年
- 12月28日 - 使用車両である、9501系気動車の老朽化により廃止。
運行路線
[編集]停車駅
[編集]京義線
[編集]龍山駅 - ソウル駅 - 汶山駅 - 雲泉駅 - 臨津江駅 - 都羅山駅
京元線
[編集]ソウル駅 - 清凉里駅 - 議政府駅 - 東豆川駅 - 逍遥山駅 - 漣川駅 - 新炭里駅 - 白馬高地駅
- 白馬高地駅は韓国内で通常の旅客営業を行う駅としては最北端に位置している。
運賃
[編集]ナドゥリパス
[編集]2、3日券を発券し、自由席は2日券は50,000ウォン、3日券は70,000ウォンだが、座席指定券は2日券70,000ウォン、3日券は100,000ウォンであった。ナドゥリパスを購入すると、この列車だけでなく、一般列車のセマウル号はもちろん、ムグンファ号の特室も座席を指定して乗車できた。ただし、これらの指定席が満席の場合は立ち席で指定席車を利用するか、自由席の利用となっていた。
DMZ Pass
[編集]この列車は、他の観光列車のパスとは異なり、当日に限り利用が可能であった。京義線DMZ Passは、大人の場合16,000ウォンであり、京元線DMZ Passは23,000ウォンであった。ナドゥリパスとは異なり、63ビル、ソウルシティツアーバス、Nソウルタワー、グランドアンバサダーなど連携のメリットがあった。
料金はソウル - 都羅山間が8900ウォン、ソウル - 白馬高地間が12400ウォン(小人半額)。ただし、都羅山駅・白馬高地駅(往復)で発売時には、民統線立ち入り手続きを踏むため、身分証明書もしくは外国人の場合パスポートを提示しなければならなかった。
画像
[編集]- ロゴ
- 都羅山駅側から見た臨津江鉄橋
- 車内
- ソウル駅に停車中のDMZ-train
脚注
[編集]- ^ 5月から都羅山駅行きのDMZ-Train 運行再開へ, 뉴스원 (News 1 Korea), 2014年2月18日
- ^ 공지 DMZ-train(용산↔도라산) 운행조정 알림(公知 DMA-train(龍山↔都羅山)運行調整のお知らせ)
- ^ 공지사항 - 관광전용열차 운행구간조정 안내 (お知らせ - 観光専用列車の運行区間調整についてのご案内)
関連項目
[編集]外部リンク
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