徳山壮磨

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徳山 壮磨
横浜DeNAベイスターズ #15
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 兵庫県姫路市
生年月日 (1999-06-06) 1999年6月6日(24歳)
身長
体重
183 cm
83 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2021年 ドラフト2位
初出場 2024年3月30日
年俸 910万円(2024年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
派遣歴

徳山 壮磨(とくやま そうま、1999年6月6日[2] - )は、兵庫県姫路市出身のプロ野球選手投手)。右投右打。横浜DeNAベイスターズ所属。

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

姫路市立高岡小学校3年生の時にソフトボールを始め、姫路市立高丘中学校では硬式野球のクラブチームである兵庫夢前クラブでプレーした[2]

大阪桐蔭高等学校に進学し、1年秋からベンチ入り。2年春の第88回選抜高等学校野球大会に出場し、土佐との1回戦に救援登板した[3]。同年秋からエースとなり、3年春の第89回選抜高等学校野球大会に出場。全5試合に登板して39回を投げ、優勝に貢献[4]静岡との2回戦ではのちの同僚となる池谷蒼大秀岳館との準決勝では田浦文丸に投げ勝った[5][6]。春夏連覇を目指して同年夏の第99回全国高等学校野球選手権大会にも出場し、米子松蔭との1回戦、智辯和歌山との2回戦に先発していずれも勝利投手となったが、仙台育英との3回戦では登板がなく、チームも1点リードの9回二死無走者から逆転サヨナラ負けを喫した[7]。大会後に行われた2017 WBSC U-18ワールドカップの日本代表に選出された[8]。高校時代は2学年上に青柳昴樹福田光輝、1学年上に高山優希、同期に泉口友汰、1学年下に藤原恭大根尾昂柿木蓮横川凱、2学年下に中田惟斗がいた。高校時代からプロ入りを視野に入れていたが、西谷浩一監督から「大学に行って、もっと実績を積んで評価されるようになってからプロに行った方がいい」と助言され、大学進学を決意する[9]

早稲田大学に進学し、1年春からベンチ入り。2年秋から先発に回り、3年春のリーグ戦では最優秀防御率のタイトルを受賞し、ベストナインに選出された[10]。4年時は調子を落としたが、2021年9月16日にプロ志望届を提出[11]。10月11日に行われたドラフト会議にて、横浜DeNAベイスターズから2位指名を受けた[12]。ドラフト会議当日は大学内で中継を見ていたが、2位指名のタイミングで通信トラブルが起こって指名の瞬間が見られず、父からの連絡で指名されたことを知った[13]。ドラフト翌日の10月12日、東京六大学野球秋季リーグの法政大学戦が行われ、同じくDeNAからドラフト4位指名を受けた三浦銀二と投げ合い、互いに無失点投球で譲らず0対0で引き分けた[14]。三浦とは高校時代に共に日本代表に選ばれ同部屋で過ごした仲でもあった[14]。11月16日、契約金7000万円、年俸1200万円で仮契約を結んだ[15]。背番号は15[16]

DeNA時代[編集]

2022年は、春季キャンプでは一軍スタートとなるが、オープン戦で3試合に登板し、3月11日に二軍に合流する[17]。7月にはフレッシュオールスターゲームに出場し、1回無安打無失点に抑えた[18]イースタン・リーグで17試合に登板し、2勝6敗、防御率3.49の成績だった。 一軍への昇格はなく、オフに現状維持の年俸1200万円で契約更改[19]

2023年は、春季キャンプから二軍スタートとなり、当初は先発で結果が出せず制球にも苦しんでいたが、大家友和二軍投手コーチの提案でコンパクトなモーションの投球フォームに着手し、徐々に制球の精度と球速が上がりシーズン途中から中継ぎとして安定した成績を残していく[20]。シーズン終盤の9月26日に初めて一軍に昇格したが、登板機会がなくシーズンを終えた[21]。イースタン・リーグでの成績は22試合に登板し、1勝2敗、防御率3.23[22]。オフシーズンの10月24日、290万円減となる推定年俸910万円で契約を更改した[22]。11月からオーストラリアン・ベースボールリーグキャンベラ・キャバルリーに派遣され[23]、リリーフとして10イニングを投げ、1勝1敗3セーブ、防御率2.70、12.6という高い奪三振率を残した[24]

2024年は、オープン戦で結果を残し、初めての開幕一軍を迎える[25]。開幕2戦目となった3月30日の広島東洋カープ戦(横浜スタジアム)で、5点リードの9回二死一・三塁の場面でプロ初登板を果たし、坂倉将吾から空振り三振を奪った[26]。4月12日の東京ヤクルトスワローズ戦(横浜スタジアム)では、2点リードの7回に登板し無失点に抑え、プロ初ホールドを記録した[27]

選手としての特徴[編集]

最速156km/hのストレートに加え[28]スライダーフォーク、縦に落ちるカーブと多彩な球種を投げる[29]

詳細情報[編集]

記録[編集]

初記録
投手記録

背番号[編集]

  • 15(2022年 - )

代表歴[編集]

脚注[編集]

  1. ^ DeNA - 契約更改 - プロ野球」『日刊スポーツ』。2023年10月25日閲覧
  2. ^ a b 徳山 壮磨|侍ジャパン選手プロフィール」『野球日本代表 侍ジャパンオフィシャルサイト』。2022年3月17日閲覧
  3. ^ 土佐 対 大阪桐蔭 - スコア詳細 - 第88回選抜高校野球(2016)」『日刊スポーツ』。2021年11月18日閲覧
  4. ^ 大阪桐蔭 対 履正社 - スコア詳細 - 第89回選抜高校野球(2017)」『日刊スポーツ』。2021年11月18日閲覧
  5. ^ 大阪桐蔭 対 静岡 - スコア詳細 - 第89回選抜高校野球(2017)」『日刊スポーツ』。2021年11月18日閲覧
  6. ^ 大阪桐蔭 対 秀岳館 - スコア詳細 - 第89回選抜高校野球(2017)」『日刊スポーツ』。2021年11月18日閲覧
  7. ^ 仙台育英9回逆転サヨナラ!大阪桐蔭の春夏連覇砕く」『日刊スポーツ』2017年8月19日。2021年11月18日閲覧
  8. ^ U18徳山が7回1失点好投「勢い付けられた」」『日刊スポーツ』2017年9月2日。2021年11月18日閲覧
  9. ^ 大阪桐蔭・西谷監督はなぜエースに大学進学を勧めた? 「今頃ケガをして引退していたかも」DeNAドラ2徳山壮磨が振り返る4年前の選択」『Number Web』2022年2月24日。2022年3月17日閲覧
  10. ^ 東京六大学野球リーグ戦 ベストナイン」『一般財団法人 東京六大学野球連盟』。2021年11月18日閲覧
  11. ^ 17年センバツV早大・徳山壮磨 俊足強肩の明大・丸山和郁らプロ志望届」『日刊スポーツ』2021年9月16日。2021年11月18日閲覧
  12. ^ DeNA、早大の徳山壮磨を2位指名 最速151キロの直球と切れ鋭い変化球が武器」『スポニチ Sponichi Annex』2021年10月9日。2021年11月18日閲覧
  13. ^ DeNA2位・徳山、迷っていた志望届 背押した大阪桐蔭監督の言葉」『朝日新聞デジタル』2021年10月11日。2021年11月18日閲覧
  14. ^ a b DeNA、早大の徳山壮磨を2位指名 最速151キロの直球と切れ鋭い変化球が武器」『日刊スポーツ』2021年10月12日。2022年3月17日閲覧
  15. ^ DeNA2位徳山壮磨が仮契約、三浦監督サプライズ登場に「相当びっくり」」日刊スポーツ、2021年11月16日。2021年12月4日閲覧
  16. ^ 【DeNA】ドラ2徳山壮磨は背番「15」 大阪桐蔭高・西谷監督の金言が力に「成長するパートナー」」スポーツ報知、2021年12月3日。2021年12月4日閲覧
  17. ^ DeNAドラ2徳山壮磨 11日から2軍に合流」『カナロコ』2023年3月10日。2023年11月15日閲覧
  18. ^ 【フレッシュ球宴】DeNAのドラ2・徳山壮磨が走者を背負いながらも1回無失点「緊張しました」」『スポーツ報知』2022年7月23日。2023年11月15日閲覧
  19. ^ 【DeNA】昨年2位徳山壮磨、現状維持1200万「1軍で初登板できず悔しい思いをした1年」」『日刊スポーツ』2022年10月24日。2022年11月27日閲覧
  20. ^ 【REPORT BY DOCK】徳山壮磨「プライドは捨てた」 生きるための変革で取り戻したモノ」『神奈川新聞』2023年9月5日。2023年11月15日閲覧
  21. ^ 【DeNA】徳山壮磨が1軍合流「リリーフ補充」三浦監督 森原康平が前夜登板後に足の張りを訴え」『スポーツ報知』2023年9月26日。2023年11月15日閲覧
  22. ^ a b DeNA・徳山壮磨が290万円減の910万円でサイン 昨季D2位入団も2年連続1軍登板なし」サンケイスポーツ、2023年10月24日。2024年1月9日閲覧
  23. ^ キャンベラ・キャバルリー(オーストラリアン・ベースボールリーグ)に徳山壮磨選手、東妻純平選手が参加」『スポーツ報知』2023年10月7日。2023年11月15日閲覧
  24. ^ DeNA徳山壮磨は豪州WLで3セーブ、防御率2.70と奮闘…所属球団も感謝」『Full-Count』2024年1月2日。2024年1月8日閲覧
  25. ^ 24年度「開幕一軍」の登録公示 DeNAはOP戦打率トップのドラ1度会を含む28名」『Full-Count』2024年3月28日。2024年4月3日閲覧
  26. ^ 【DeNA】平良拳太郎が最長9回途中1失点の好投、後をプロ初登板の徳山壮磨が締め開幕2連勝」『日刊スポーツ』2024年3月30日。2024年4月3日閲覧
  27. ^ >2024年4月12日 【公式戦】 試合結果 (横浜DeNAvs東京ヤクルト)」『NPB.jp 日本野球機構』2024年4月12日。2024年4月16日閲覧
  28. ^ 【DeNA】徳山壮磨が最速156キロをマーク 今季は中継ぎで開幕1軍入り目指す」『日刊スポーツ』2024年3月15日。2024年3月15日閲覧
  29. ^ DeNA、早大の徳山壮磨を2位指名 最速151キロの直球と切れ鋭い変化球が武器」『スポーツニッポン』2021年10月11日。2023年11月13日閲覧

関連項目[編集]

外部リンク[編集]