拮抗薬
ウィキペディアから無料の百科事典
拮抗薬(きっこうやく、英: antagonist)とはある薬物の作用を弱める別の薬物である[1]。作用機序により以下に大別される。狭義には受容体拮抗薬を意味する[1]。
- 受容体拮抗薬 - 生体内の受容体分子に働いて神経伝達物質やホルモンなどの働きを阻害する薬。
- 生理学的拮抗薬 - 同じ受容体に結合しない機序により、別の物質の作用を打ち消す作用をもたらす物質[2]。
- 化学的拮抗薬 - 薬品相互間における化学反応によって、一方の薬が他方の薬の化学的性状を変えこれらを不活化する場合をいう[3]。
脚注
[編集]- ^ a b 中木敏夫 (2007). “薬物拮抗の分類と機序”. LiSA 14: 450 .
- ^ “physiological antagonist” (英語). Oxford Reference. doi:10.1093/oi/authority.20110803100325438. 2024年3月2日閲覧。
- ^ 中井健五 (1975). “薬物のPharmacodynamicsに関する用語の問題点”. 臨床薬理 6: 283-290 .