東グリーンランド海流
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東グリーンランド海流(ひがしグリーンランドかいりゅう、英: East Greenland Current)は、グリーンランドの東側の陸棚上を南下する典型的な寒流である。
水温は摂氏-1.5度~2度で、塩分は34.9~31.0‰という低温、低塩分の特性はデンマーク海峡まで保存されている。アイスランド西方ではイルミンガー海流と混合するため水温も塩分も急速に高くなる。また、スピッツベルゲン島南方において一部が南東に向かい、ノルウェー海流と接しその間に複雑な渦流を生ずる。流速は0.5ノット、流量は毎秒約350万トン。北極海から流出する海水の大部分はこの海流によるものである。