核磁子
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核磁子 nuclear magneton | |
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記号 | μN |
値 | 5.0507837393(16)×10−27 J T−1 [1] |
相対標準不確かさ | 3.1×10−10 |
核磁子(かくじし、英: nuclear magneton、記号 )は核子が持つ磁気モーメントの物理定数。まれに電子がもつ磁気モーメントであるのボーア磁子に対して核ボーア磁子ともよばれる。
国際単位系(SI)における値は
国際量体系(ISQ)において、核磁子は
で表される。 ここで e は電気素量、ħ はプランク定数、mp は陽子の質量である。 なお、ガウス単位系では電流と磁気の関係付け方が異なるため、光速度 c の因子が入って
で表される。
核子のなかで、陽子は電子と同じスピンと電気素量をもつフェルミオンである。しかし陽子の質量は電子の約1840倍あるため、核磁子の磁気モーメントは電子のボーア磁子のおよそ1840分の1である。 単純に考えると、核磁子の値は陽子の磁気モーメント とほぼ等しいはずである。また中性子は電荷をもたないため、磁気モーメント はゼロであるはずである。しかし実際の陽子、中性子のの磁気モーメントは核磁子 に比べて
であり単純な理論値とは大きく異なっている。これは異常磁気モーメントとよばれ、陽子や中性子が内部に電荷を持ったクォークからなる複合粒子であることに起因すると考えられている。
脚注
[編集]- ^ a b CODATA Value
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- “CODATA Value: nuclear magneton”. NIST. 2024年5月20日閲覧。