第7普通科連隊

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第7普通科連隊
令和6年能登半島地震に出動する第7普通科連隊のファストフォース
創設 1954年昭和29年)7月1日
所属政体 日本の旗 日本
所属組織 陸上自衛隊
部隊編制単位 連隊
兵科 普通科
所在地 京都府福知山市
編成地 水島
愛称 山猿連隊
上級単位 第3師団
担当地域 京都府北部・中部
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第7普通科連隊(だいななふつうかれんたい、英語: JGSDF 7th Infantry Regiment)は、京都府福知山市福知山駐屯地に駐屯する、陸上自衛隊第3師団隷下の普通科連隊である。

概要

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防衛警備担当区域は京都府宇治川以北の10市4町であり、訓練は主に長田野演習場と饗庭野演習場で実施する。また、レンジャー発祥の地としても有名である[1]

第36普通科連隊第37普通科連隊は、本連隊の普通科大隊を母体として編成された。

沿革

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第7連隊

  • 1951年昭和26年)5月1日:第3管区隊第7連隊が新編。
  1. 連隊本部及び第1大隊が岡山県水島駐屯地において編成完結。
  2. 第2大隊が福山駐屯地において編成完結。
  3. 第3大隊及び第14中隊が舞鶴駐屯地において編成完結。
  • 1952年(昭和27年)
    • 1月19日:部隊改編等。
    1. 第7連隊本部及び第1大隊が福知山駐屯地に移駐。
    2. 第7連隊第2大隊(福山駐屯地)が第8連隊第3大隊に、第8連隊第3大隊(米子駐屯地)が第7連隊第2大隊に改称。
    • 6月25日:第14中隊が舞鶴駐屯地から福知山駐屯地に移駐。
    • 7月9日:第3大隊が舞鶴駐屯地から久居駐屯地に移駐。
  • 1954年(昭和29年)
    • 6月24日:第7連隊第3大隊が久居駐屯地から富士駐屯地へ移駐。

第7普通科連隊

  • 1954年(昭和29年)7月1日:陸上自衛隊発足により、第7普通科連隊に称号変更。
  • 1955年(昭和30年)10月21日:部隊改編。
  1. 第7普通科連隊第2大隊(米子駐屯地)が第8普通科連隊第3大隊に改称。
  2. 第8普通科連隊第3大隊(福山駐屯地)が伊丹駐屯地に移駐し、第7普通科連隊第2大隊に改称。
  • 1957年(昭和32年)9月2日:第7連隊第3大隊が富士駐屯地から信太山駐屯地へ移駐。
  • 1962年(昭和37年)1月18日:第3管区隊の第3師団への改編に伴い、連隊再編。
  1. 第7普通科連隊第1大隊を基幹として編成完結。本部管理中隊及び4個普通科中隊、重迫撃砲中隊編成となる。
  2. 第36普通科連隊が第2大隊を基幹として伊丹駐屯地で新編。本部管理中隊及び4個普通科中隊、重迫撃砲中隊編成となる。
  3. 第37普通科連隊が第3大隊を基幹として信太山駐屯地で新編。本部管理中隊及び4個普通科中隊、重迫撃砲中隊編成となる。
  • 1992年(平成04年)3月27日:師団近代化への改編により、自動車化。
  • 1994年(平成06年)3月28日:第3対戦車隊の廃止に伴い、対戦車中隊を隷下に新編。 81mm迫撃砲 L16120mm迫撃砲 RTが配備。
  • 2004年(平成16年)3月:京都府で発生した鳥インフルエンザ対策支援に関する災害派遣に従事。約100名を派遣。
  • 2006年(平成18年)
    • 3月27日:第3師団の即応近代化師団への改編。
    1. 対戦車中隊及び本部管理中隊管理整備小隊を廃止し、対戦車中隊を基幹として第5普通科中隊を新編。
    2. 後方支援体制変換に伴い、整備部門を第3後方支援連隊第2整備大隊第1普通科直接支援中隊へ移管。
    • 7月:京都府で発生した土砂崩れ等に伴う行方不明者の捜索等に係る災害派遣に従事[2]
  • 2018年(平成30年)7月:平成30年7月豪雨に伴い、5日の16時40分にLO(連絡幹部)2名を京都府庁に出発させた。翌6日1時10分に京都府知事から第7普通科連隊長に対して水防活動に係る災害派遣要請があったため、中部方面後方支援隊と共に京都市伏見区久我橋付近で堤防補強のための土嚢積み作業に当たった。朝7時05分に府知事からの撤収要請により活動を終了した[3]が、同日18時35分に再度要請を受け、再び水防活動を実施。23時30分に活動を終えた[4]
  • 2024年(令和06年)8月:レンジャー訓練中の隊員5人が熱中症や急性腎不全で入院。うち1人が死亡[5]

部隊編成

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  • 第7普通科連隊本部
  • 本部管理中隊「7普‐本」:82式指揮通信車軽装甲機動車、偵察用オートバイ
  • 第1普通科中隊「7普‐1」:高機動車81mm迫撃砲 L1601式軽対戦車誘導弾
  • 第2普通科中隊「7普‐2」:高機動車、81mm迫撃砲 L16、01式軽対戦車誘導弾
  • 第3普通科中隊「7普‐3」:高機動車、81mm迫撃砲 L16、01式軽対戦車誘導弾
  • 第4普通科中隊「7普‐4」:高機動車、81mm迫撃砲 L16、01式軽対戦車誘導弾
  • 第5普通科中隊「7普‐5」:軽装甲機動車、81mm迫撃砲 L16、01式軽対戦車誘導弾
  • 重迫撃砲中隊「7普‐重」:120mm迫撃砲 RT

整備支援部隊

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  • 第3後方支援連隊第2整備大隊第1普通科直接支援中隊「3後支-2整-1」:2006年(平成18年)3月27日から

主要幹部

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官職名 階級 氏名 補職発令日 前職
第7普通科連隊長
兼 福知山駐屯地司令
1等陸佐 佐藤教人 2023年12月22日 北部方面総監部法務官
歴代の第7普通科連隊長
(1等陸佐・福知山駐屯地司令兼補)
氏名 在職期間 前職 後職
01 小口光男
(2等警察正)
1951年05月01日 - 1954年01月28日 第一幕僚監部第三部勤務
02 幸修三
(1等保安正)
1954年01月29日 - 1955年11月15日 第4管区総監部幕僚長
03 吉田俊隈 1955年11月16日 - 1958年07月31日 第1管区総監部第2部長 陸上自衛隊幹部学校研究部研究員
04 竹内一郎 1958年08月01日 - 1961年02月28日 伊丹駐とん地業務隊 第3管区総監部付
→1961年4月11日 停年退官
05 木幡信 1961年03月01日 - 1963年07月31日 東北方面総監部第3部長 第2師団司令部幕僚長
06 植田米蔵 1963年08月01日 - 1965年07月15日 西部方面総監部第1部長 東部方面総監部第1部長
07 宗重彦 1965年07月16日 - 1967年07月16日 自衛隊鹿児島地方連絡部 東部方面総監部総務課長
08 小林俊彦 1967年07月17日 - 1969年03月16日 北部方面総監部第1部長 陸上自衛隊富士学校総務部長
09 白戸宏 1969年03月17日 - 1971年03月15日 統合幕僚学校学校教官 自衛隊新潟地方連絡部
10 濱口孝知 1971年03月16日 - 1973年07月15日 自衛隊長崎地方連絡部 東部方面総監部第3部長
11 林繁己 1973年07月16日 - 1975年07月15日 空挺教育隊 陸上自衛隊幹部学校研究員
12 岡崎玄誠 1975年07月16日 - 1977年03月15日 陸上幕僚監部募集課企画班長 陸上幕僚監部第3部副部長
13 紫垣慶一 1977年03月16日 - 1979年03月15日 陸上自衛隊幹部候補生学校勤務 健軍駐とん地業務隊長
14 楯周治 1979年03月16日 - 1981年07月31日 自衛隊帯広地方連絡部 富士教導団副団長
15 北島壽一 1981年08月01日 - 1983年07月31日 東部方面総監部防衛部訓練課長 陸上幕僚監部教育訓練部訓練課
訓練班長
16 山下忍 1983年08月01日 - 1986年03月16日 陸上幕僚監部教育訓練部訓練課
訓練班長
防衛大学校訓練部訓練課長
17 吉岡誠 1986年03月17日 - 1988年07月06日 第1師団司令部第3部長 東部方面総監部防衛部長
18 佐藤和美 1988年07月07日 - 1990年07月08日 自衛隊愛知地方連絡部募集課長 自衛隊千葉地方連絡部
19 田川睦夫 1990年07月09日 - 1994年03月23日 第11師団司令部第3部長 北部方面総監部人事部長
20 武田能行 1993年03月24日 - 1995年07月31日 東北方面総監部防衛部訓練課長 陸上自衛隊幹部学校主任研究開発官
21 横山一 1995年08月01日 - 1998年07月31日 自衛隊福島地方連絡部 陸上自衛隊幹部学校主任教官
22 倉井明 1998年08月01日 - 2001年03月31日 東部方面総監部人事部人事課長 第13旅団司令部幕僚長
23 木野村謙一 2001年04月01日 - 2002年12月01日 陸上幕僚監部調査部調査課
調査運用室勤務
陸上幕僚監部人事部人事計画課長
24 財城昭彦 2002年12月02日 - 2004年11月30日 統合幕僚学校学校教官 真駒内駐屯地業務隊長
25 佐藤正久 2004年12月01日 - 2006年08月03日 陸上幕僚監部防衛部付 陸上自衛隊幹部学校学校教官
26 岸良和典 2006年08月04日 - 2008年11月30日 陸上自衛隊幹部学校教育部教務課長 仙台駐屯地業務隊長
27 端博幸 2008年12月01日 - 2010年07月25日 西部方面総監部調査部調査課長 陸上幕僚監部防衛部防衛課勤務
28 篠原啓一郎 2010年07月26日 - 2013年03月31日 第12旅団司令部第3部長 北部方面指揮所訓練支援隊長
29 井川賢一 2013年04月01日 - 2015年03月31日 陸上幕僚監部教育訓練部
教育訓練計画課制度班長
陸上幕僚監部防衛部防衛課勤務
統合幕僚監部防衛計画部勤務
30 上野和士 2015年04月01日 - 2016年06月30日 陸上幕僚監部防衛部防衛課
防衛班長
陸上幕僚監部教育訓練部
教育訓練計画課長
31 飯島達也 2016年07月01日 - 2019年03月22日 第1空挺団本部高級幕僚 自衛隊富山地方協力本部
32 小野田宏樹 2019年03月23日 - 2022年03月16日 水陸機動団副団長 第48普通科連隊
33 前野直樹 2022年03月17日 - 2023年12月21日 自衛隊山梨地方協力本部 第10師団司令部付
34 佐藤教人 2023年12月22日 - 北部方面総監部法務官

主要装備

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廃止(改編)部隊

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  • 第7普通科連隊対戦車中隊「7普‐対戦」:2006年(平成18年)3月26日廃止。第5普通科中隊に改編。
  • 第7普通科連隊本部管理中隊管理整備小隊「7普‐本」:2006年(平成18年)3月26日廃止。

脚注

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  1. ^ 陸上自衛隊 第7普通科連隊(福知山駐屯地)公式Twitter
  2. ^ 平成18年7月豪雨に伴う災害派遣について(最終報)”. 防衛省 (2006年7月29日). 2018年8月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年8月20日閲覧。
  3. ^ 京都府京都市における水防活動に係る災害派遣について(最終報)”. 防衛省 (2018年7月6日). 2018年8月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年7月21日閲覧。
  4. ^ 京都府京都市における水防活動に係る災害派遣について(最終報)”. 防衛省 (2018年7月7日). 2018年8月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年7月21日閲覧。
  5. ^ 20代陸曹が死亡 急性腎不全 他4人入院、訓練中止”. 毎日新聞 (2024年8月29日). 2024年8月29日閲覧。

出典

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  • 防衛省人事発令”. 2016年6月17日閲覧。
  • 福知山駐屯地創立40周年記念誌(福知山駐屯部隊・1990年)

外部リンク

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