美しき野獣 (1936年の映画)

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美しき野獣
Klondike Annie
監督 ラオール・ウォルシュ
脚本 メイ・ウエスト
マリオン・モーガン
ジョージ・ブレンダン・ドウェル
製作 ウィリアム・ルバロン英語版
出演者 メイ・ウエスト
ヴィクター・マクラグレン
音楽 ヴィクター・ヤング
撮影 ジョージ・T・クレメンス英語版
編集 スチュアート・ヘイスラー
配給 パラマウント映画
公開
  • 1936年2月21日 (1936-02-21)
上映時間 80分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
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美しき野獣』(うつくしきやじゅう、Klondike Annie)は、メイ・ウエストヴィクター・マクラグレンの主演により、1936年に公開された白黒ドラマ映画。ウエストが1921年に書いた戯曲『Frisco Kate』を基に、マリオン・モーガン英語版とジョージ・ブレンダン・ドウェル (George Brendan Dowell) のチームが脚本を共作した[1][2]。監督は、ラオール・ウォルシュが務めた。

あらすじ[編集]

1890年代サンフランシスコ中華街。歌手であるローズ・カールトンは、「フリスコ・ドール」という名で賭博場の舞台に立ち、経営者チャン・ロウの愛人にされていた。そこから逃げ出そうとしてロウに発見された彼女は、ロウを殺してしまい、逃亡する。乗り込んだアラスカ行きの船の航海中、ローズは船長ブル・ブラケットと惹かれ合う。

途中で寄港したシアトルから、アラスカでの伝道に赴くアニー・オルデンが乗り込んでくる。ブルは警察の手配からローズが殺人犯である事を悟り、困惑するが、彼女を助けることを決意する。一方、ローズはアニーと接するうちに聖書を学び始める。ところが、船がアラスカへ到着する前に、アニーは船中で病死してしまう。...[3]

キャスト[編集]

評価[編集]

グレアム・グリーンは、1936年に『スペクテイター (The Spectator)』への寄稿で、この映画を好意的に評し、「映画全体が楽しめるし、大傑作『わたしは別よ』以降のミス・ウエストの出演作のどれよりも面白い」と述べた。グリーンは、自分の意見が少数派であろうと認めた上で、ホーリネス運動救済の姿を描いたウエストの演技が、害のない楽しいものであり、宗教に対する風刺ではないという自身の解釈を強調している[4]

脚注[編集]

  1. ^ Mayne, Judith (1994). Directed by Dorothy Arzner. Bloomington, Indiana: Indiana University Press. p. 66. ISBN 0-253-20896-3. https://books.google.com/books?id=Y1xSHLHGh7MC&pg=PA41 
  2. ^ Curry, Ramona (1996). Too Much of a Good Thing: Mae West as Cultural Icon. Minneapolis, Minnesota: University of Minnesota Press. p. 209. ISBN 978-0-8166-2790-5. https://books.google.com/books?id=8VaCU_z2W8EC&pg=PA209 
  3. ^ 美しき野獣(1936) - 映画.com - ネタバレを含むあらすじが記載されている。
  4. ^ Greene, Graham (22 May 1936). “Klondyke Annie/Professional Soldier”. The Spectator.  (reprinted in: Taylor, John Russell, ed (1980). The Pleasure Dome. pp. 75–76. ISBN 0192812866. https://archive.org/details/pleasuredomegrah00gree/page/75 )

外部リンク[編集]