金色BITTER

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金色BITTER
ウカスカジーEP
リリース
録音 Higashi-Azabu Studio
ジャンル
時間
レーベル トイズファクトリー
プロデュース ウカスカジー
チャート最高順位
ウカスカジー アルバム 年表
Tシャツと私たち
(2016年)
金色BITTER
(2019年)
どんなことでも起こりうる
(2021年)
ミュージックビデオ
「We are not afraid」
「時代」
- YouTube
ライブ映像
「言葉」 (2021)
「Hi-Five」 (2019)
「雪物語」 (2022)
- YouTube
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金色BITTER』(きんいろビター)は、日本音楽ユニットウカスカジー配信限定ミニアルバム。2019年8月19日にトイズファクトリーより発売された[6]

背景・音楽性[編集]

制作は2年以上前から、Mr.ChildrenGAKU-MCソロとしての活動の合間を縫って行なわれた[7]。本作では全曲SUNNYが編曲を担当している。

これまでウカスカジーが発表してきた明るく元気な楽曲とは異なる、落ち着いた楽曲が多く収録されている[8]。本作について、GAKUは「ウカスカジーは、ふたりともサッカーが好きなので、日本代表の応援歌を作ったりとか、背中を押すような応援曲というのが今まで多かったんです。今回もそうなるのかなという思いで作業を始めたんですけど、意外と『光があるのは影があるおかげ』『ポジティブなのはネガティブがあるおかげ』という、そういう影の部分にもどんどんフォーカスしていくようになりました」と語っている[9]

アルバムタイトルについても、GAKUが「甘いんですけど、ほろ苦さもちゃんとある、チョコレートみたいなタイトルになりました」と発言している[9]ように、本作の方向性を表したものになっている。

2021年12月1日に発売されたオリジナルアルバムどんなことでも起こりうる』に本作の楽曲が全曲収録された[10]

リリース・プロモーション[編集]

前作『Tシャツと私たち』以来およそ3年ぶりに発売されたアルバムで、ウカスカジーのアルバムとしては初となる配信限定でのリリースとなった。また、本作の発売と同時に過去の2枚のアルバムのダウンロード配信ストリーミング配信も解禁されている[6]

アートワーク[編集]

本作のアートディレクター榮良太が担当[8]。ジャケットには金色のアルミ箔に包まれたコインチョコレートが使用されている[9]。また、本作がウカスカジー初となる週間チャート1位を獲得した[1][4]ことを記念して、本作のジャケットをモチーフにしたキーホルダーが販売された[11]

ツアー[編集]

本作の発売日当日である8月19日から29日まで、5会場5公演に渡るホールツアー『ウカスカジー TOUR 2019 WE ARE NOT AFRAID!!』を開催[12]。本作の収録曲が全曲披露された[13]。また、本作発表と同時に、2019年9月29日に豊洲PITで同ツアーの追加公演が開催されることも発表された[6]

バンドアミーゴ[注 1]として、SUNNYキーボードコーラスバンドマスター)、設楽博臣(ギター)、藤谷一郎[注 2]ベース)、脇山広介(ドラム)が参加。計6人体制で演奏、パフォーマンスが行なわれた。

追加公演となった2019年9月29日の豊洲PIT公演の模様は、映像作品『ウカスカジーの大冒険 〜TOUR "WE ARE NOT AFRAID!!"〜』に収録されている[14]ほか、2019年11月30日にBSスカパー! にて放送された[15]

収録曲[編集]

  1. We are not afraid [3:35]
    ミュージック・ビデオが制作されており、2019年に開催されたライブツアー『ウカスカジー TOUR 2019 WE ARE NOT AFRAID!!福岡サンパレスホテル&ホール公演で収録が行なわれた[16]。3テイク撮影が行なわれ、収録翌日にMIFAの公式YouTubeチャンネルで公開された。監督は稲垣哲朗 (KITE) が務めた[17]
  2. 敗戦の夜に [4:43]
    2018年に開催されたホールツアー『ウカスカジー TOUR 2018 日本のアンセム』で初披露された。
    Mr.Childrenの楽曲「天頂バス」の歌詞の一節が登場する。
  3. 言葉 [5:10]
    niko and ...CMソング[18][19]
    『ウカスカジー TOUR 2018 日本のアンセム』で初披露された。
  4. Hi-Five [4:37]
    『ウカスカジー TOUR 2018 日本のアンセム』で初披露された。
    GAKU-MC曰く、「知らない人同士が気軽にハイタッチ出来るような、そんな幸せな空気が作れるような曲」を目指し制作された[20]
  5. 雪物語 [4:42]
    2017年に開催されたライブツアー『ウカスカジー ツアー2017 ポジティ部 VS グッジョ部』Zepp Sapporo公演中の「20分で曲を作ってみよう」というコーナー[注 3]で生まれた楽曲が元になっている[9]
  6. 時代 [5:34]
    本楽曲に込めた思いとして、桜井和寿は「ついつい、新しいものを否定して、古き良きものを懐かしんでしまいがちですが、きっと新しいものも良くなっている。否定するんじゃなくて、どんどん新しいものを受け入れて、明日を、未来を肯定していきたい」とコメントしている[21]
    ミュージック・ビデオが制作されており、MIFAの公式YouTubeチャンネルで公開されている[22]。監督はチェンコ塚越が務め、映像の中ではメンバー2人の幼少期の写真も使用されている。
  7. また会う日まで [4:15]
    ライブをイメージして制作された楽曲[13]

参加ミュージシャン[編集]

ライブ映像作品[編集]

曲名 作品名
We are not afraid ウカスカジーの大冒険 〜TOUR "WE ARE NOT AFRAID!!"〜
ウカスカジーの夢工場 〜TOUR “アディショナルタイム”〜
敗戦の夜に ウカスカジーの大冒険 〜TOUR "WE ARE NOT AFRAID!!"〜
言葉 ウカスカジーの大冒険 〜TOUR "WE ARE NOT AFRAID!!"〜
ウカスカジーの夢工場 〜TOUR “アディショナルタイム”〜
Hi-Five ウカスカジーの大冒険 〜TOUR "WE ARE NOT AFRAID!!"〜
雪物語 ウカスカジーの大冒険 〜TOUR "WE ARE NOT AFRAID!!"〜
ウカスカジーの夢工場 〜TOUR “アディショナルタイム”〜
時代 ウカスカジーの大冒険 〜TOUR "WE ARE NOT AFRAID!!"〜
ウカスカジーの夢工場 〜TOUR “アディショナルタイム”〜
また会う日まで ウカスカジーの大冒険 〜TOUR "WE ARE NOT AFRAID!!"〜

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ ウカスカジーバックバンドの呼称。
  2. ^ 追加公演となった2019年9月29日の豊洲PIT公演のみ、藤谷一郎の代わりに山田 "Anthony" サトシが参加。
  3. ^ 曲のテンポやコード、歌い出しをくじ引きにより決定し、観客の前で20分以内に楽曲を制作し披露するという企画[9]

出典[編集]

  1. ^ a b 桜井和寿とGAKU-MCによるウカスカジー、初のデジタルランキング1位【オリコンランキング】”. ORICON NEWS. オリコン (2019年8月28日). 2020年4月27日閲覧。
  2. ^ オリコン週間 合算アルバムランキング 2019年08月19日~2019年08月25日”. ORICON NEWS. オリコン. 2019年8月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年6月27日閲覧。
  3. ^ 【ビルボード】嵐ベスト『5×20 All the BEST!! 1999-2019』が7週ぶり総合アルバム首位 テイラー・スウィフトは初トップ3入り”. Billboard JAPAN. 阪神コンテンツリンク (2019年8月28日). 2021年11月2日閲覧。
  4. ^ a b 【ビルボード】ウカスカジー『金色BITTER』が8,279DLでダウンロードAL首位 全米で最も売れたテイラー『ラヴァー』は2位に”. Billboard JAPAN. 阪神コンテンツリンク (2019年8月28日). 2021年11月2日閲覧。
  5. ^ Billboard Japan Top Download Albums Year End | Charts”. Billboard JAPAN. 阪神コンテンツリンク. 2022年6月27日閲覧。
  6. ^ a b c ウカスカジーが8月にミニアルバム「金色BITTER」配信、全国ツアーに東京公演追加”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2019年7月26日). 2020年4月27日閲覧。
  7. ^ GAKU-MC (2019年7月27日). “2019夏!ウカスカジーの季節です!”. GAKU-MCオフィシャルブログ「ガク問ノススメ」 Powered by Ameba. サイバーエージェント. 2021年11月2日閲覧。
  8. ^ a b ウカスカジー 配信限定ミニアルバム『金色BITTER』2019.08.19 リリース決定!”. MIFA (2019年8月19日). 2020年11月27日閲覧。
  9. ^ a b c d e かわむらあみり (2019年9月11日). “GAKU-MC、「ウカスカジー」のニューアルバム創作秘話”. an・an web. マガジンハウス. 2021年11月2日閲覧。
  10. ^ ウカスカジー5年半ぶりアルバムは「どんなことでも起こりうる」、ホールツアーも決定”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2021年8月14日). 2023年6月16日閲覧。
  11. ^ ウカスカジーを限定ミニアルバム 『金色BITTER』記念キーホルダー!”. MIFA (2019年9月26日). 2021年11月2日閲覧。
  12. ^ ウカスカジー、新曲携え5都市でホールツアー”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2019年6月9日). 2020年4月27日閲覧。
  13. ^ a b ウカスカジーTOUR 2019 WE ARE NOT AFRAID!!追加公演ライブレポート”. MIFA (2019年10月28日). 2021年12月1日閲覧。
  14. ^ ウカスカジーの大冒険を追う“ライブ&トラベルムービー”6月リリース”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2020年5月15日). 2023年6月16日閲覧。
  15. ^ ウカスカジー全国ツアーファイナル、BSスカパー!で放送”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2019年10月17日). 2022年6月27日閲覧。
  16. ^ ウカスカジー「We are not afraid」MVに昨日の福岡ライブ映像”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2019年8月20日). 2020年4月27日閲覧。
  17. ^ ウカスカジー「We are not afraid」Music Video”. KITE inc.. 2024年1月2日閲覧。
  18. ^ ウカスカジー、菅田将暉×小松菜奈「niko and...」の新ムービーを新曲で彩る”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2019年3月8日). 2020年11月27日閲覧。
  19. ^ ウカスカジー×菅田将暉×小松菜奈の「niko and...」新作ムービー公開”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2019年9月11日). 2020年11月27日閲覧。
  20. ^ 大窪由香 2018, p. 44.
  21. ^ ウカスカジー「時代」Music Video完成!”. MIFA (2019年9月28日). 2020年11月27日閲覧。
  22. ^ ウカスカジー“時代”をたどる新曲MV公開、桜井和寿&GAKU-MCの過去写真も”. 音楽ナタリー. ナターシャ (2019年9月28日). 2020年4月27日閲覧。

参考文献[編集]

  • 大窪由香「ARTIST INTERVIEW ウカスカジー (GAKU-MC)」『別冊カドカワ 総力特集 ap bank fes '18』第751巻、KADOKAWA、2018年9月13日、44頁、ISBN 978-4-04-896400-5

外部リンク[編集]