青田石

ウィキペディアから無料の百科事典

青田石

青田石(せいでんせき)は、篆刻印材。主成分は葉ろう石。「燈光凍」、「魚脳凍」と名づけられる上質なものから、練習用と評される「図書石」まで様々あるものの総称[1]中華人民共和国浙江省麗水市青田県[2]王冕が発見した花乳石(かにゅうせき)がこれにあたるとされる[誰によって?]。青田県季井嶺の図書洞から産出する[3]。篆刻では初心者向けの石とされ、安価である[4]。色は淡緑灰色[2]、淡い青色[3]、薄い緑[4]などと表現される。

青田駅の駅前には入場料無料の青田石彫博物館があり、素材や彫刻作品が展示されている[5]

出典

[編集]
  1. ^ 青田石いろいろ”. 篆刻屋. 2014年7月19日閲覧。
  2. ^ a b 神保小虎「印材の石に關する參考書」『地質學雜誌』、日本地質学会、178-182頁、1905年。ISSN 00167630https://cir.nii.ac.jp/crid/1390282681215829504 
  3. ^ a b 青田石”. 篆刻屋. 2014年7月19日閲覧。
  4. ^ a b 清水啓二; 片野孝志『印鑑入門保育社カラーブックス〉、1991年、98頁https://books.google.co.jp/books?id=1fPqASg8vfQC 
  5. ^ 松尾大輔「中国留学一年間を振り返って」『大東書学 : 大東文化大学書道学会誌』、大東文化大学、38-50頁、2008年。ISSN 13463187https://cir.nii.ac.jp/crid/1520572357094826368