2024年アメリカ合衆国大統領選挙
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2020年国勢調査に基づいた選挙人の配分数 | |||||||||||||||||||||||||
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2024年アメリカ合衆国大統領選挙(2024ねんアメリカがっしゅうこく だいとうりょうせんきょ、英語: 2024 United States presidential election)は、2024年11月5日および12月16日にアメリカ合衆国で行われる予定の大統領および副大統領の選挙(第60回)である。
概略
[編集]現職大統領である民主党のジョー・バイデンは再選に向け活動を進めていたが、2024年7月21日に選挙戦からの撤退を表明、副大統領のカマラ・ハリスを後継候補として指名した[1]。現職大統領の選挙戦撤退はリンドン・ジョンソン以来56年ぶりとなる[2][3]。
一方で、2020年の選挙において敗北した共和党のドナルド・トランプにとっては、1892年の選挙におけるグロバー・クリーブランド以来132年ぶりの元職大統領の返り咲きを狙う選挙となった[4]。
また、カマラ・ハリスにとっては、アメリカ合衆国初の女性大統領を狙う選挙となった。
11月6日、FOXニュースがペンシルベニア州などの激戦州において勝利が確実になったドナルド・トランプの当選確実を報道し[5][6]、ABC、AP通信、CBSなどの有力メディアもそれに続いた[7][8]。報道と前後してトランプはフロリダ州で行われた支持者の集会で勝利を宣言[9]。これらの動きを受けて各国の首脳はトランプの勝利を祝福した[10]。同日、ハリスは自身の母校であるハワード大学で演説し、敗北を認めると共にトランプに電話した上で、勝利を祝福したことを明らかにした[11]。
主な日程
[編集]いずれも現地時間表示。
2024年
[編集]- 1月15日:共和党党員集会がアイオワ州から開始[12]。
- 1月23日:ニューハンプシャー州で民主党全国委員会による2月3日予備選挙開始という決定を無視して予備選挙を開催[13]。
- 2月3日:民主党全国委員会が定めた予備選挙の開始日。サウスカロライナ州から予備選挙開始[14]。
- 3月5日:スーパー・チューズデー
- 6月27日:CNN主催の第1回候補者討論会開催[15]。
- 7月15日 - 18日:共和党全国大会がウィスコンシン州ミルウォーキーのファイサーブ・フォーラムを会場に開催。ドナルド・トランプを大統領候補に、J・D・ヴァンスを副大統領候補に正式指名[16]。
- 7月21日:バイデンが選挙戦からの撤退を表明[17]。同日副大統領のカマラ・ハリスが後継候補として出馬表明。
- 8月19日 - 22日:民主党全国大会がイリノイ州シカゴのユナイテッド・センターを会場に開催[18]。カマラ・ハリスを大統領候補に、ティム・ウォルズを副大統領候補に正式指名したことを確認。
- 9月10日:CNN主催の第2回候補者討論会開催予定[15]。
- 11月5日:一般有権者による投票および開票(11月第1月曜日の次の火曜日)。
- 12月16日:各州の選挙人による投票(12月第2水曜日の次の月曜日)。
2025年
[編集]候補者
[編集]主要二大政党
[編集]民主党
[編集]2024年アメリカ合衆国大統領選挙の民主党指名候補 | |
カマラ・ハリス | ティム・ウォルズ |
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大統領候補 | 副大統領候補 |
第49代 アメリカ合衆国副大統領 (2021 - 現職) | ミネソタ州知事 (2019 - 現職) |
カリフォルニア州 | ミネソタ州 |
2024年8月5日正式指名[20] | |
選挙運動 |
予備選挙における主要候補
[編集]一期目を満了する予定の現職大統領であるバイデンが再選出馬を目指しており、党の予備選挙では2024年3月12日に立候補者指名に必要な過半数の選挙人を確保していたが、7月21日に撤退を表明した[22][23]。
予備選挙における主要候補 | |||||
ジョー・バイデン | マリアン・ウィリアムソン | ジェイソン・パルマー | ディーン・フィリップス | ||
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第46代 アメリカ合衆国大統領 (2021 - 現職) | 作家 | 実業家 | ミネソタ州選出 下院議員 (2019 – 現職) | ||
選挙運動 | 選挙運動 | 選挙運動 | 選挙運動 | ||
2023年4月25日出馬表明[24] 2024年7月21日撤退表明[22][23] | 2023年3月4日出馬表明[25] 2024年7月29日撤退表明[26] | 2023年10月22日出馬表明[27] 2024年5月15日撤退表明[28] | 2023年10月26日出馬表明[29] 2024年3月6日撤退表明[30] |
共和党
[編集]2024年アメリカ合衆国大統領選挙の共和党指名候補 | |
ドナルド・トランプ | J・D・ヴァンス |
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大統領候補 | 副大統領候補 |
第45代 アメリカ合衆国大統領 (2017 - 2021) | オハイオ州選出 上院議員 (2023 - 現職) |
フロリダ州 | オハイオ州 |
2022年11月15日出馬表明[31] 2024年7月15日正式指名[32] | 2024年7月15日正式指名[33] |
選挙運動 |
予備選挙における主要候補
[編集]予備選挙における主要候補 | |||||
ニッキー・ヘイリー | ロン・デサンティス | エイサ・ハッチンソン | ヴィヴェック・ラマスワミ | クリス・クリスティ | ダグ・バーガム |
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国際連合大使 (2017 - 2018) | フロリダ州知事 (2019 – 現職) | アーカンソー州知事 (2015 – 2023) | 起業家 | ニュージャージー州知事 (2010 – 2018) | ノースダコタ州知事 (2016 – 現職) |
選挙運動 | 選挙運動 | 選挙運動 | 選挙運動 | 選挙運動 | 選挙運動 |
2023年2月14日出馬表明[34] 2024年3月6日撤退表明[35] | 2023年5月24日出馬表明[36] 2024年1月21日撤退表明[37] | 2023年4月2日出馬表明[38] 2024年1月16日撤退表明[39] | 2023年2月21日出馬表明[40] 2024年1月15日撤退表明[41] | 2023年6月6日出馬表明[42] 2024年1月10日撤退表明[43] | 2023年6月7日出馬表明[44] 2023年12月4日撤退表明[45] |
ティム・スコット | マイク・ペンス | ラリー・エルダー | ペリー・ジョンソン | ウィル・ハード | フランシス・スアレス |
サウスカロライナ州選出 上院議員 (2013 - 現職) | 第48代 アメリカ合衆国副大統領 (2017 - 2021) | 政治評論家 | 実業家 | テキサス州選出 下院議員 (2015 - 2021) | フロリダ州 マイアミ市長 (2017 – 現職) |
選挙運動 | 選挙運動 | 選挙運動 | 選挙運動 | 選挙運動 | 選挙運動 |
2023年5月22日出馬表明[46] 2023年11月12日撤退表明[47] | 2023年6月5日出馬表明[48] 2023年10月28日撤退表明[49] | 2023年4月20日出馬表明[50] 2023年10月26日撤退表明[51] | 2023年3月2日出馬表明[52] 2023年10月20日撤退表明[53] | 2023年6月22日出馬表明[54] 2023年10月9日撤退表明[55] | 2023年6月14日出馬表明[56] 2023年8月29日撤退表明[57] |
第三党・無所属
[編集]リバタリアン党
[編集]2024年アメリカ合衆国大統領選挙のリバタリアン党指名候補 | |
チェース・オリバー | マイク・マート |
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大統領候補 | 副大統領候補 |
リバタリアン党 営業部門責任者 | 経済学者 |
ジョージア州 | バージニア州 |
2023年4月4日出馬表明 2024年5月26日正式指名 | 2024年5月26日正式指名 |
選挙運動 |
リバタリアン党には、共和党候補のドナルド・トランプや無所属のロバート・ケネディ・ジュニアも協力を要請していたが、いずれも拒否し、2024年5月26日、7回に及ぶ党大会での投票の末、チェース・オリバーを候補者に指名した[58]。
緑の党
[編集]2024年アメリカ合衆国大統領選挙の緑の党指名候補 | |||||||||||||||||||||||||||||
ジル・スタイン | ブッチ・ウェア | ||||||||||||||||||||||||||||
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大統領候補 | 副大統領候補 | ||||||||||||||||||||||||||||
医師 | カリフォルニア大学教授 | ||||||||||||||||||||||||||||
マサチューセッツ州 | カリフォルニア州 | ||||||||||||||||||||||||||||
2023年11月9日出馬表明 2024年8月16日正式指名 | 2024年8月16日正式指名 | ||||||||||||||||||||||||||||
選挙運動 |
社会主義解放党
[編集]2024年アメリカ合衆国大統領選挙の社会主義解放党指名候補 | |||||||||||||||||||||||||||||
クラウディア・デ・ラ・クルーズ | カリーナ・ガルシア | ||||||||||||||||||||||||||||
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大統領候補 | 副大統領候補 | ||||||||||||||||||||||||||||
活動家 | 活動家 | ||||||||||||||||||||||||||||
ニューヨーク州 | カリフォルニア州 | ||||||||||||||||||||||||||||
選挙運動 |
立憲党
[編集]2024年アメリカ合衆国大統領選挙の立憲党指名候補[注釈 1] | |||||||||||||||||||||||||||||
ランダル・テリー | ステフェン・ブローデン | ||||||||||||||||||||||||||||
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大統領候補 | 副大統領候補 | ||||||||||||||||||||||||||||
活動家 | 牧師 | ||||||||||||||||||||||||||||
テネシー州 | テキサス州 | ||||||||||||||||||||||||||||
選挙運動 |
- ジョエル・スコウゼン[注釈 2] - コンサルタント。副大統領候補はリック・コムズ[59]。
アメリカ団結党
[編集]2024年アメリカ合衆国大統領選挙のアメリカ団結党指名候補 | |||||||||||||||||||||||||||||
ピーター・ソンスキー | ローレン・オナク | ||||||||||||||||||||||||||||
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大統領候補 | 副大統領候補 | ||||||||||||||||||||||||||||
政治活動家 | 教師 | ||||||||||||||||||||||||||||
コネチカット州 | マサチューセッツ州 | ||||||||||||||||||||||||||||
選挙運動 |
無所属
[編集]2024年アメリカ合衆国大統領選挙の無所属候補 | |||||||||||||||||||||||||||||
コーネル・ウェスト | メリーナ・アブドゥラ | ||||||||||||||||||||||||||||
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大統領候補 | 副大統領候補 | ||||||||||||||||||||||||||||
環境活動家 | 人権活動家 | ||||||||||||||||||||||||||||
カリフォルニア州 | カリフォルニア州 | ||||||||||||||||||||||||||||
2023年10月5日出馬表明 | 2024年4月10日正式指名 | ||||||||||||||||||||||||||||
選挙運動[60][61] |
その他投票用紙に記載されている州がある候補者
[編集]- レイチェル・フルーツ(社会主義労働者党 )- 活動家。副大統領候補はデニス・リヒター。[62]
- シヴァ・アヤドゥライ(無所属)- 起業家。副大統領候補はクリスタル・エリス。[63]
- ジョセフ・キショア(社会主義平等党)- 作家。副大統領候補はジェリー・ホワイト。[64]
- リチャード・ダンカン(無所属)- 副大統領候補はミッチ・バップ。[65]
- ジェイ・ボウマン(無所属)- 経営者。副大統領候補はデ・ボウマン。[66]
- ブレイク・フーバー(承認投票党)- 副大統領候補はアンドレア・デノー。[67]
- マティ・プレイストン(敬虔、真実、正義の党)- 宣教師。副大統領候補はシャネル・コナー。[68]
- クリス・ギャリティ(無所属)- 元陸軍。副大統領候補はコーディ・バラード。[69]
- マイケル・ウッド(禁酒党)- 実業家。副大統領候補はジョン・ピエトロウスキー。[70]
- ルシファー・ジャスティン・ケース・エブリラブ(無所属)
- ビル・ストッデン(アメリカ合衆国社会党)- 副大統領候補はステファニー・チョレンスキー。[71]
- ローラ・エブケ(アメリカ自由党 )- 元ネブラスカ州議会議員。副大統領候補はトリシャ・バトラー。[72]
- ロビー・ウェルズ(パーティー党)- 元フットボールコーチ。副大統領候補はトニー・ジョーンズ。[73]
- ヴァーミン・シュプリーム(アメリカ海賊党)- 活動家。副大統領候補はジョナサン・リアルツ。[74]
投票用紙に記載されている州がない(ライトイン)候補者
[編集]- アフロマン - ラッパー[75]
- テイラー・マーシャル - YouTuber、著述家[76]
- リテラリー・エニバディー・エルス?[注釈 3] - 数学教師[77]
- ジャスミン・シャーマン(アラスカ緑の党)- 副大統領候補はタンダ・ブルーベア。[78]
撤退表明をしたにも関わらず投票用紙に載っている候補
[編集]2024年アメリカ合衆国大統領選挙の無所属候補 | |||||||||||||||||||||||||||||
ロバート・ケネディ・ジュニア | ニコール・シャナハン | ||||||||||||||||||||||||||||
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大統領候補 | 副大統領候補 | ||||||||||||||||||||||||||||
弁護士 | 弁護士 | ||||||||||||||||||||||||||||
カリフォルニア州 | カリフォルニア州 | ||||||||||||||||||||||||||||
2023年4月19日出馬表明 2024年8月23日撤退表明 | 2024年3月26日正式指名 | ||||||||||||||||||||||||||||
選挙運動[79] [80] |
ケネディは、選挙戦において撤退を表明したものの、激戦州以外では投票用紙に自身の名前を残す方針を採った[81]。また、激戦州においても、一部の州では撤退表明の時期が遅れたなどの理由から、ケネディの名前が投票用紙に残る結果となった[82][83]。
撤退を表明した候補者
[編集]- カニエ・ウェスト - ラッパー[84][85]
- クリス・ノヴォセリック(カスケード党)- ミュージシャン。副大統領候補はジェームズ・キャロル。[86]
関連項目
[編集]- 2024年アメリカ合衆国選挙
- 2024年アメリカ合衆国大統領民主党予備選挙 (en:2024 Democratic Party presidential primaries)
- 2024年アメリカ合衆国大統領共和党予備選挙 (en:2024 Republican Party presidential primaries)
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ “2024年7月22日午前2:46(日本時間)のポスト”. 2024年7月22日閲覧。
- ^ “バイデン大統領が大統領選挙戦からの撤退を発表:民主党の苦境は続く”. www.nri.com. 2024年7月22日閲覧。
- ^ 外信部, 時事通信 (2024年7月22日). “バイデン氏、米大統領選撤退 高齢不安払拭できず―ハリス氏を後継指名:時事ドットコム”. 時事ドットコム. 2024年7月22日閲覧。
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- ^ “【速報】トランプ氏が当選確実 米CBSなどが報道【アメリカ大統領選】”. TBS NEWS DIG (2024年11月6日). 2024年11月6日閲覧。
- ^ “【米大統領選2024】 トランプ前大統領が当選確実、4年ぶり政権奪還へ 激戦4州で勝利”. BBCニュース (2024年11月5日). 2024年11月6日閲覧。
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- ^ ロイター編集「欧州首脳、トランプ氏に祝意 仏大統領や欧州委員長」『Reuters』2024年11月6日。2024年11月6日閲覧。
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- ^ 「Cascade Party Presidential Ticket Will Not Appear on Washington Ballot」『Independent Political Report』2024年9月20日。
注釈
[編集]外部リンク
[編集]- 2024 Presidential Election | Fox News - FOXによる開票速報。リンク先やや下、『All State Results(すべての状態の結果)』での、各州開票速報の右下に書かれてある、『See Full State Results(完全なステートの結果を見る)』をクリックすると、各州での、それぞれ3人以上の候補者の得票数と得票率が表示。