Cバンド

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OPS-28。Cバンドを利用する対水上捜索レーダー。

Cバンド(C帯とも、英語: C-band)は、マイクロ波の周波数帯域の一つ。6GHz帯(4~8GHz; 波長37~75mm)のセンチメートル波(SHF)にあたる。通信衛星・固定無線・無線アクセスやレーダーなどで利用されている[1][2]

第二次世界大戦後、技術革新に応じて場当たり的に設定されていた当初の周波数帯域のうち、SバンドXバンドのそれぞれ一部を統合する形で再設定され、後にIEEEによって体系的に整理された際に現在の周波数帯域に命名された[3]。日本ではNTT中継回線の幹線系長距離通信など、地上波マイクロ波通信で用いられていることから、電波干渉を避けて衛星通信に利用するケースは少なかったが、近年では映像伝送サービス等で採用例がある[4]

Cバンドを利用する機器の例

出典

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  1. ^ 古野電気 (2012年). “レーダーの構成”. 2014年3月4日閲覧。
  2. ^ 株式会社Wave Technology. “【参考】 電波の周波数による分類・定義”. 2014年3月3日閲覧。
  3. ^ 野木恵一「艦載レーダーの歩み」『世界の艦船』第433号、海人社、1991年3月、69-75頁。 
  4. ^ ITpro. “情報・通信用語事典 - Cバンド”. 2012年8月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年3月4日閲覧。