Internationalization Tag Set

ウィキペディアから無料の百科事典

Internationalization Tag Set
拡張子.its[1]
MIMEタイプapplication/its+xml[1]
タイプコードTEXT
マジック
ナンバー
なし[1]
開発者World Wide Web Consortium
初版2007年4月3日 (2007-04-03)[2]
最新版
2.0
(2013-10-29)
種別国際化・地域化
派生元XML
ウェブサイトwww.w3.org/TR/its20/

国際化タグセット[3]: Internationalization Tag Set; ITS)は、XMLを基盤とした文書の国際化翻訳地域化を支援する為のW3C勧告である[4][5]

来歴[編集]

  • 2005年1月7日、W3Cが国際化活動を始めると発表した[6][7]
  • 2007年4月3日、ITS第1版がW3C勧告となった[2]
  • 2013年10月29日、第2版がW3C勧告となった[4]

機能[編集]

文書の例も参照) 国際化・地域化にあたって文書の特定部分を翻訳しないなどの規則をXPath式を用いて適用できる。 また(多くはXML名前空間を伴なった)属性を用いて、要素毎に個別の規則を指定することもできる。 その他にも、翻訳者向けに注釈を付けることもできる。

また、国際化・地域化を持たないXMLの拡張語彙群に対して、そのような〔国際化・地域化〕機能を提供することにも用いられる[8][注釈 1]

[編集]

国際化タグセットを組み込んだ文書の例を示す(W3C勧告中の例を改変して引用)。

<!DOCTYPE html> <html lang="ja"   xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml"> <head> 	<meta charset="UTF-8"/>  	<title>国際化タグセットの例</title>  	<script type="application/its+xml"> <its:rules version="2.0"   xmlns:its="http://www.w3.org/2005/11/its"   xmlns:h="http://www.w3.org/1999/xhtml"> 	<its:translaterule translate="no" selector="//h:code"/> </its:rules> 	</script> </head> <body> 	<p>地の文は翻訳されるべきだが,例えば「<code>main</code>関数」といった記述などは 	翻訳されるべきではない(機械処理の意味が変わってしまうので)。 	その為に広域規則を用いて<code>&lt;code&gt;</code>要素を翻訳しないように設定している。 	<code>&lt;code&gt;</code>要素であっても翻訳すべき場合は 	<code>&lt;translate&gt;</code>属性に<code>yes</code>を指定する。 	例えば: <code translate="yes">警告</code>など。 	</p> </body> </html> 

脚註[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 例えば、DocBook(最新第5版まで)はそれ自体にはルビ関連の要素・属性等は存在しないが、国際化タグ集合を共に利用できる為、以下のように
    <book   xmlns="http://docbook.org/ns/docbook";   xmlns:its="http://www.w3.org/2005/11/its";   version="5.0">  <title>...</title>  <chapter>   <title>...</title>   <para>この本は <its:ruby>     <its:rb>慶応義塾大学</its:rb>     <its:rp>(</its:rp>     <its:rt>けいおうぎじゅくだいがく</its:rt>     <its:rp>)</its:rp>    </its:ruby>の歴史を説明するものです。</para>  </chapter> </book> 

    ルビを明示することが可能となる[8]

出典[編集]

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]