マラ工科大学

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マラ工科大学
シャー・アラムキャンパスの本館
大学設置 1996年
創立 1956年
学校種別 国立
設置者 マレーシア高等教育省英語版
本部所在地 セランゴール州シャー・アラム
北緯3度4分11.357秒 東経101度30分13.192秒 / 北緯3.06982139度 東経101.50366444度 / 3.06982139; 101.50366444座標: 北緯3度4分11.357秒 東経101度30分13.192秒 / 北緯3.06982139度 東経101.50366444度 / 3.06982139; 101.50366444
学部 応用理学部
建築環境学部
工学部
コンピュータ情報数理学部
歯学部
保健科学部
医学部
薬学部
園芸農業技術学部
レクリエーション・スポーツ科学部
行政科学・政策学部
芸術学部
コミュニケーション・メディア学部
教育学部
法学部
会計学部
ビジネス経営学部
ホテル観光経営学部
語学部
現代イスラム学部
研究科 大学院研究所
アルシャド・アユブビジネス学院
ウェブサイト マラ工科大学
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マラ工科大学(まらこうかだいがく、英語: MARA Technological University、公用語表記: Universiti Teknologi MARA)は、セランゴール州シャー・アラムに本部を置くマレーシア国立大学1956年創立、1996年大学設置。大学の略称UiTMITM。別名はMARA工科大学

1956年にRIDA(農村産業開発庁英語版)がブミプトラ救済のための専門学校「(旧称)RIDA研修センター」として創立したのが始まりで、1965年に短期大学「(旧称、1965年~1967年)MARAカレッジ」「(旧称、1967年~1999年)MARA工科研究所」、1996年には大学に昇格した。[1]

概要

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本校と13の州立校からなるマラ工科大学という大学システムマレーシアで最大規模の国立大学群であり、シャー・アラムキャンパスを旗艦校としている。モットーはマレー語で「Usaha, Taqwa, Mulia[2]」(「努力、宗教、威厳」の意味[3])。大学院があるのは本校のみで、全州立校には自治権が与えられる。[4]

学部から大学院レベルまで、500以上のプログラムを英語で教えている。16.6万人の正規学生[5]、通信学生のブミプトラ、 留学生が在籍している。大学院プログラムは、留学生とブミプトラには開かれているが、非ブミプトラには開かれていない。[6][7]

沿革[1]

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  • 1956年 - Jalan Othman, Petaling Jaya, Selangorに農村産業開発庁によりRIDA研修センター(マレー語:Dewan Latehan RIDA)が創立される。下記の学部を設置、
    • 会計学部[8]
    • ビジネス経営学部[9]
  • 1965年 - 農村産業開発庁を人民信託局英語版(マレー語:Majlis Amanah Rakyat)に改称。MARAカレッジ(マレー語:Maktab MARA)を短期大学設置。行政法学部[10]を設置。
  • 1966年 - 保険数理学・統計学・数学・計量経済学・サイバネティクス学部(ASMEC学部)を設置。[11]
  • 1967年 - MARA工科研究所(マレー語:Institut Teknologi MARA)と改称。下記の学部を設置、
  • 1968年 - 下記の学科を設置、
    • 工学部土木工学科[15]
    • 工学部機械工学科[17]
    • 工学部電気工学科[18]
    • 行政法学部法学科[19]
    • 行政法学部図書館学科[20]
  • 1968年 - 行政法学部から図書館学科が分離し、図書館学部を設置。[20]
  • 1971年 - 芸術工学部を建築・計画・測量学部に改称。[12]
  • 1972年 - マスコミュニケーション学部を設置。[21][注 1]
  • 1973年 - 建築・計画・測量学部から美術系とデザイン系のプログラムが分離し、芸術造形学部を設置。[13]
  • 1974年 - ASMEC学部を数理科学・コンピュータ学部に改称。[11]
  • 1976年 - 設置者はマレーシア教育省に変更。
  • 1979年 - 図書館学部を図書館情報科学部に改称。[20]
  • 1984年 - 芸術造形学部音楽学科を設置。[22]
  • 1995年 - レクリエーション・スポーツ科学部を設置。[23]
  • 1996年 - MARA工科研究所を大学設置。数理科学・コンピュータ学部とビジネス経営学部を情報工学・計量科学部[11]と経営学部[9]に改称。下記の学部学科を設置、
    • 工学部土木工学科 → 土木工学部[15]
    • 工学部機械工学科 → 機械工学部[17]
    • 工学部電気工学科 → 電気工学部[18]
    • 応用理学部薬学科[24]
    • 応用理学部健康科学科[25]
  • 1997年 - 図書館情報科学部を情報学部に改称。[20]下記の学部学科を設置、
    • 教育学部[26]
    • 教育学部音楽教育学科[22]
  • 1998年 - 芸術造形学部とマスコミュニケーション学部から音楽学科と映画学科が分離し、舞台芸術学部を設置。[27][22]
  • 1999年 - マラ工科大学(マレー語:Universiti Teknologi MARA)と改称。
  • 2000年 - 機械工学部化学工学科を設置。[28]
  • 2001年 - 応用理学部から薬学科が分離し、薬学部を設置。[24]
  • 2002年 - 医学部を設置し、応用理学部から健康科学科を医学部に統合。[29][25]
  • 2003年 - 機械工学部から化学工学科が分離し、化学工学部を設置。[28]
  • 2004年 - 下記の学部を設置、
    • 医学部健康科学科 → 健康科学部[25]
    • 行政法学部 → 行政科学・政策学部[10]
    • 行政法学部法学科 → 法学部[19]
  • 2005年 - 情報学部と舞台芸術学部を情報経営学部[20]と芸術創造技術学部[27]に改称。
  • 2006年 - 下記の学部を設置、
    • 芸術創造技術学部音楽学科 → 音楽学部
    • 教育学部音楽教育学科 → 音楽学部[22]
    • 歯学部[30]
  • 2009年 - 情報工学・計量科学部をコンピュータ数理科学部に改称。[11]
  • 2010年 - 園芸農業技術学部を設置。[31][注 2]
  • 2011年 - 芸術創造技術学部を映画・演劇・アニメーション学部[27]に改称。オフィス経営技術学部[注 3]を経営学部[9][注 4]に統合。
  • 2021年 - 土木工学部、機械工学部、電気工学部、化学工学部を統合し、工学部に改組。[32]
  • 2022年 - 下記の学部を改組、
    • 建築・計画・測量学部 → 建築環境学部[12]
    • コンピュータ数理科学部、情報経営学部 → コンピュータ情報数理学部[33]
    • 芸術造形学部、音楽学部、映画・演劇・アニメーション学部 → 芸術学部[34]

基礎データ

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所在地(大学システムの各校)

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本校

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  • シャー・アラムキャンパス(創立:1967年)

州立校

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  • ジョホール州立校
    • スガマッキャンパス(創立:1985年)
    • パシール・グダンキャンパス(創立:2013年)
  • ケダ州立校
    • スンガイ・プタニキャンパス(創立:1997年)
  • クランタン州立校
    • マチャンキャンパス(創立:1985年)
    • コタ・バル市立キャンパス(創立:2007年)
  • マラッカ州立校
    • アロー・ガジャキャンパス(創立:1984年)
    • マラッカ市立キャンパス(創立:2007年)
    • ジャシンキャンパス(創立:2011年)
  • ヌグリ・スンビラン州立校
    • クアラ・ピラーキャンパス(創立:1999年)
    • スレンバン3キャンパス(創立:2014年)
    • ルンバウキャンパス(創立:2016年)
  • パハン州立校
    • ジュンカキャンパス(創立:1993年)
    • ラウブキャンパス(創立:2015年)
    • クアンタン市立キャンパス(創立:不明)
  • ペラ州立校
    • スリ・イスカンダルキャンパス(創立:1985年)
    • タパーキャンパス(創立:2010年)
    • トゥルッ・インタンキャンパス(創立:2011年)
    • イポー市立キャンパス(創立:不明)
  • プルリス州立校
    • アラウキャンパス(創立:1974年)
  • ペナン州立校
    • パーマタン・パウキャンパス(創立:1996年)
    • ベルタンキャンパス(創立:2011年)
  • サバ州立校
    • コタ・キナバルキャンパス(創立:1973年)
    • タワウキャンパス(創立:1996年)
  • サラワク州立校
    • サマラハンキャンパス(創立:1973年)
    • ムカキャンパス(創立:2007年)
    • サマラハン2キャンパス(創立:2014年)
  • セランゴール州立校
    • プンチャッ・パーダナキャンパス(創立:2005年)
    • プンチャッ・アラムキャンパス(創立:2009年)
    • セラヤンキャンパス(創立:2010年)
    • スンガイ・ブローキャンパス(創立:2012年)
    • ドゥンキルキャンパス(創立:2016年)
  • トレンガヌ州立校
    • ドゥングンキャンパス(創立:1975年)
    • クアラ・トレンガヌキャンパス(創立:2008年)
    • ブキッ・ベシキャンパス(創立:2013年)

学生数[5]

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2023年6月30日時点。()内は留学生数を内数で表す。

  • 学部 155,006人
  • 大学院 11,064人(1,162[35]

組織

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学部

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大学院

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日本の協定校[36]

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国公立大学

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私立大学

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その他

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脚注

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注釈

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  1. ^ この学部は後にコミュニケーション・メディア学部と改称されたが、改称の年は不明である。
  2. ^ この学部には1967年から関連プログラムがあったが、どの学部であったかは不明である。
  3. ^ この学部の創立年は不明である。
  4. ^ この学部は後にビジネス経営学部と改称されたが、改称の年は不明である。

出典

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  1. ^ a b History” (英語). Universiti Teknologi MARA Official Website. 2023年11月22日閲覧。
  2. ^ Moto, Visi, Misi, Falsafah & Objektif Universiti | Laman Sesawang Rasmi Universiti Teknologi MARA (UiTM)” (マレー語). web.archive.org (2014年8月12日). 2023年11月22日閲覧。
  3. ^ University Motto, Vision, Mission, Philosophy & Objectives | Official Website of Universiti Teknologi MARA (UiTM)” (英語). web.archive.org (2014年8月12日). 2023年11月22日閲覧。
  4. ^ PM: UiTM campuses to get autonomy status” (英語). The Star. 2023年11月22日閲覧。
  5. ^ a b Facts & Figures 2023 data as at 30 June 2023” (英語). online.fliphtml5.com. 2023年11月22日閲覧。
  6. ^ Information for Applicants” (英語). study.uitm.edu.my. 6 August 2020時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月4日閲覧。
  7. ^ Bernama (2019年1月11日). “UiTM insists on retaining 'Bumiputera only' policy” (英語). Free Malaysia Today (FMT). 3 February 2019時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月4日閲覧。
  8. ^ Faculty's Profile” (英語). Faculty of Accountancy. 2023年11月23日閲覧。
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  12. ^ a b c Profile” (英語). Kolej Pengajian Alam Bina (KAB). 2023年11月23日閲覧。
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  35. ^ Universiti Teknologi MARA - UiTM” (英語). Top Universities. 2023年11月22日閲覧。
  36. ^ Go Global” (英語). UiTM Global. 2023年11月22日閲覧。

関連項目

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