Opcode

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Opcode Systems, Inc(オプコード・システムズ)は、1985年アメリカ西海岸のパロアルトにて設立されたソフトウェア会社。音楽制作ソフトのMIDIシーケンスソフトウェア、Visionシリーズは四大シーケンスソフトの一つとされ、多くのミュージシャンに愛用されていた。また、MIDIインターフェイスなどハードウェアの生産もしていた。

スタンダードMIDIファイル (SMF) や、Macで事実上の標準であったMIDIドライバーOMSを提唱するなど、DTM の拡大に多大なる貢献を果たした。

Visionの消滅[編集]

1998年、Opcodeはギブソンによって買収され、その後ギブソンの経営問題によってOpcode製品の開発は1999年に停止されることとなる。多くのVisionユーザーが失望の声をあげ、他企業へ事業売却されるのではという噂なども流れたが、その後それらが実現されることはなく、四大シーケンスソフトの一つでありながらギブソンの経営問題によってVisionは消えてなくなることとなった。

2002年のNAMMショーにて、オーディオ/MIDIインターフェイスが発表され、Opcodeの復活が話題になったが、その後の動向ははっきりしていない(Vision開発停止によって失ったOpcodeブランドの信頼を回復できていない)。

Opcodeの元従業員の何人かはDigidesignAppleに移り、アップルではmacOSCore AudioやMIDIソフトウェア開発に従事したと言われている。

主なソフトウェア[編集]

Vision
1987年発売。ステップ・リアルタイム入力機能を装備したMIDIシーケンスソフト。
Studio Vision
1992年。Vision にオーディオ機能を統合したソフトウェア。Digidesign社との共同開発。
Galaxy
MIDI パッチエディター、ライブラリアン。
Open Music System (OMS)
MIDI インターフェイス環境。
Max (Max/MSP)
フランス国立音響音楽総合研究所(IRCAM)にて1986年より開発され、1990年にOpcode から一般発売された。GUI を擁するプログラム開発環境。現在は、Cycling '74社により保守、管理されている。
Overture
楽譜作成ソフトウェア。一時期ローランドが日本代理店として販売していた。 現在ではGeniesoftから販売されている。

関連項目[編集]