第41回ベルリン国際映画祭
第41回ベルリン国際映画祭は1991年2月15日から26日まで開催された。
概要
[編集]コンペティション部門に出品された25本の長編と9本の短編の中から、マルコ・フェレーリ監督のイタリア映画『La Casa del sorriso』(日本未公開)が金熊賞に選ばれた。パノラマ部門では多くのルーマニア映画が上映された。
受賞
[編集]- 金熊賞:『La Casa del sorriso』(マルコ・フェレーリ)
- 銀熊賞
- 審査員特別賞:『La condanna』(マルコ・ベロッキオ)、『Satana』(Viktor Aristow)
- 監督賞:ジョナサン・デミ (『羊たちの沈黙』)、リッキー・トニャッツィ(『Ultrá』)
- 男優賞:メイナード・エジアシー (『ジョンソンの生き方』)
- 女優賞:ビクトリア・アブリル (『アマンテス/愛人』)
- 個人貢献賞:ケヴィン・コスナー (『ダンス・ウィズ・ウルブズ』)
上映作品
[編集]コンペティション部門
[編集]- 長編映画のみ記載。アルファベット順。邦題がついていない場合は原題の下に英題。
題名 原題 | 監督 | 製作国 |
---|---|---|
アマンテス/愛人 Amantes | ビセンテ・アランダ | スペイン |
Amelia Lopes O'Neill | バレリア・サルミエント | チリ スイス フランス スペイン |
Cabeza de vaca | ニコラス・エチェバリア | メキシコ スペイン アメリカ合衆国 イギリス |
清朝最後の宦官/李蓮英 大太監李蓮英 | 田壮壮 | 中国 イギリス領香港 |
ダンス・ウィズ・ウルブズ Dances with Wolves | ケヴィン・コスナー | アメリカ合衆国 |
Dandan-e mar | マスード・キミヤイー | イラン |
Der Berg (The Mountain) | マルクス・インホフ | スイス |
Der Tangospieler (The Tango Player) | ロナルド・グラフ | ドイツ |
Erfolg (Success) | フランツ・ザイツ | ドイツ |
Fortune Express | オリヴィエ・シャッキ | フランス |
God afton, Herr Wallenberg - En Passionshistoria från verkligheten (Good Evening, Mr. Wallenberg) | シェル・グレーデ | スウェーデン ハンガリー ノルウェー |
Il viaggio di Capitan Fracassa (The Voyage of Captain Fracassa) | エットーレ・スコラ | フランス イタリア |
Isiches meres tou avgoustou (Quiet Days of August) | パンテリス・ヴルガリス | ギリシャ |
Ked hviezdy boli cervené (When the Stars Were Red) | Dusan Trancík | チェコスロバキア フランス |
La Casa del sorriso (The House of Smiles) | マルコ・フェレーリ | イタリア |
La condanna (The Conviction) | マルコ・ベロッキオ | イタリア フランス スイス |
ピストルと少年 Le petit criminel | ジャック・ドワイヨン | フランス |
ジョンソンの生き方 Mister Johnson | ブルース・ベレスフォード | アメリカ合衆国 |
Satana | Viktor Aristow | ソビエト連邦 |
悲しき酒場のバラード The Ballad of the Sad Cafe | サイモン・キャロウ | イギリス アメリカ合衆国 |
スターダスト The Miracle | ニール・ジョーダン | イギリス アイルランド |
ロシア・ハウス The Russia House | フレッド・スケピシ | アメリカ合衆国 |
羊たちの沈黙 The Silence of the Lambs | ジョナサン・デミ | アメリカ合衆国 |
Ultrá | リッキー・トニャッツィ | イタリア |
Uranus | クロード・ベリ | フランス |
コンペティション外
[編集]- グリーン・カード – ピーター・ウィアー (オーストラリア・フランス)
- ゴッドファーザーPARTIII – フランシス・フォード・コッポラ (アメリカ)
- The Fool –クリスティン・エドザード (イギリス)
日本映画
[編集]1991年のベルリン国際映画祭では、日本映画の上映はほとんどなく、公式部門ではフォーラム部門で園子温の『自転車吐息』が上映されたのみであった。
審査員
[編集]- フォルカー・シュレンドルフ (ドイツ/監督)
- シャンタル・アケルマン (ベルギー/監督)
- ホセ・ルイス・ボラウ (スペイン/監督)
- ジロ・ポンテコルヴォ (イタリア/監督)
- Mircea Veroiu (ルーマニア/監督)
- ローリー・アンダーソン (アメリカ/女優・作曲家)
- Renate Krößner (ドイツ/女優)
- ジュディット・ゴドレーシュ (フランス/女優)
- ユーリー・クレピコフ (ソ連/脚本家)
- カタリーナ・スタッケルベルク (スウェーデン/脚本家)
- サイモン・レルフ (イギリス/プロデューサー)
外部リンク
[編集]- 公式サイト (ドイツ語・英語)