第9回ベルリン国際映画祭

第9回ベルリン国際映画祭は1959年6月26日から7月7日まで開催された。

概要

[編集]

1959年のベルリン国際映画祭には53もの国からの作品が上映され、また来場者数・ゲストの数もこれまでで最高の年となった。

金熊賞を受賞した『いとこ同志』により、ヌーヴェルヴァーグの時代が訪れたことが明らかになった。また、昨年の今井正に続いて黒澤明が『隠し砦の三悪人』で監督賞を受賞した。

受賞

[編集]

上映作品

[編集]

コンペティション部門

[編集]
長編映画のみ記載。アルファベット順。邦題がついていない場合は原題の下に英題。
題名
原題
監督 製作国
放浪者アルシメード
Archimède, le clochard
ジル・グランジェ フランスの旗 フランスイタリアの旗 イタリア
恋の売り込み作戦
Ask Any Girl
チャールズ・ウォルターズ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
Astero ディノス・ディモポウロス ギリシャの旗 ギリシャ
Der Rest ist Schweigen
(The Rest Is Silence)
ヘルムート・コイトナー 西ドイツの旗 西ドイツ
Diez fusiles esperan
(Ten Ready Rifles)
ホセ・ルイス・サエンス・デ・ヘレディア スペインの旗 スペインイタリアの旗 イタリア
Dorp aan de rivier
(Village by the River)
フォンス・ラデメーカーズ オランダの旗 オランダ
五月の花
Flor de mayo
ロベルト・ガヴァルドン メキシコの旗 メキシコ
裸の太陽 家城巳代治 日本の旗 日本
Hassan wa Nayima
(Hassan and Nayima)
ヘンリー・バラカート アラブ連合共和国の旗 エジプト
Herren og hans tjenere
(The Master and His Servants)
アルネ・スコーウェン  ノルウェー
Home Is the Hero フィルダー・クック アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
Jonggak(鐘閣) ヤン・チュナム 大韓民国の旗 韓国
隠し砦の三悪人 黒澤明 日本の旗 日本
Körkarlen[1]
(Thy Soul Shall Bear Witness)
アルネ・マットソン  スウェーデン
La Caída
(The Fall)
レオポルド・トーレ・ニルソン アルゼンチンの旗 アルゼンチン
いとこ同志
Les cousins
クロード・シャブロル フランスの旗 フランス
アルピニスト 岩壁に登る
Les étoiles de midi
マルセル・イシャック フランスの旗 フランス
潜水艦浮上せず
Lupi nell'abisso
シルヴィオ・アマーディオ イタリアの旗 イタリアフランスの旗 フランス
Meus Amores no Rio
(Three Loves in Rio)
カルロス・ヒューゴ・クリステンセン アルゼンチンの旗 アルゼンチンブラジルの旗 ブラジル
Panoptikum 59 ヴァルター・コルム=フェルテ  オーストリア
詩人と小さな母
Poeten og Lillemor
エィック・バーリン  デンマーク
Sagar Sangamey
(The Holy Island)
デバキ・ボース インドの旗 インド
Sven Tuuva
(Sven Tuuva the Hero)
エドフィン・ライネ  フィンランド
Telesme schekasté
(Broken Spell)
Syamak Yasami イランの旗 イラン
私はそんな女
That Kind of Woman
シドニー・ルメット アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
全市爆砕!
The Siege of Pinchgut
ハリー・ワット イギリスの旗 イギリス
追いつめられて…
Tiger Bay
J・リー・トンプソン イギリスの旗 イギリス
Un Uomo facile
(The Defeated Victor)
パオロ・オイシュ イタリアの旗 イタリア
Und das am Montagmorgen
(And That on Monday Morning)
ルイジ・コメンチーニ 西ドイツの旗 西ドイツ
  1. ^ 1920年版『霊魂の不滅』のリメイク

審査員

[編集]
  • ロバート・アルドリッチ (アメリカ/監督)
  • ヨハン・ヤコブセン (デンマーク/監督)
  • Wali Eddine Sameh (アラブ首長国連邦/監督)
  • フリッツ・ポーデル(Fritz Podehl、西ドイツ/プロデューサー)
  • ジョン・ブライアン (イギリス/美術監督)
  • O・E・ハッセ (西ドイツ/俳優)
  • ゲルハルト・プラガー (Gerhard Prager、西ドイツ/ジャーナリスト、テレビプロデューサー)
  • シャルル・フォール (Charles Ford、フランス/作家、映画史家)
  • イグナチオ・トランキリ (Ignazio Tranquilli (イタリア/)
  • Shigueo Miyata (日本/)
  • ヴァルター・シュミディンク (Walther Schmieding、西ドイツ/)

外部リンク

[編集]