銀熊賞 (審査員グランプリ)
ベルリン国際映画祭の銀熊賞の審査員グランプリ部門(Silberner Bär, Großer Preis der Jury)は、1956年から授与されている。1999年までは「審査員特別賞」( Spezialpreis der Jury, Special Jury Prize )と呼ばれていた。
日本の作品では、『海と毒薬』(熊井啓監督)と『偶然と想像』(濱口竜介監督)の2作品が受賞している。
受賞作品
[編集]開催年 | 受賞作 | 受賞者 | 製作国 |
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1956年 | リチャード三世 Richard III | ローレンス・オリヴィエ | イギリス |
1957年 | Amanecer en Puerta Oscura | ホセ・マリア・フォルケ | スペイン イタリア |
Kabuliwala | タパン・シンハ | インド | |
1958年 | ふたつの目、 12本の手 Do ankhen barah haath | ラジャラム・ ヴァンクドレ・シャンタラム | インド |
1959年 | 追いつめられて… Tiger Bay | J・リー・トンプソン | イギリス |
1960年 | Les Jeux de l'amour | フィリップ・ド・ブロカ | フランス |
1961年 | 女は女である Une femme est une femme | ジャン=リュック・ゴダール | フランス |
Makkers Staakt uw Wild Geraas | フォンス・ラデメーカーズ | オランダ | |
Mabu | カン・デジン | 韓国 | |
1962年 | Isaengmyeong dahadorok | 申相玉 | 韓国 |
1963年 | The Caretaker | クライヴ・ドナー | イギリス |
1964年 | Os Fuzis | ルイ・ゲーハ | ブラジル アルゼンチン |
1965年 | 幸福 Le bonheur | アニエス・ヴァルダ | フランス |
反撥 Repulsion | ロマン・ポランスキー | フランス | |
1966年 | Schonzeit für Füchs | ペーター・シャモニ | 西ドイツ |
1967年 | コレクションする女 La Collectionneuse | エリック・ロメール | フランス |
Alle Jahre wieder | ウルリッヒ・シャモニ | 西ドイツ | |
1968年 | 保護なき純潔 Nevinost bez zaštite | ドゥシャン・マカヴェイエフ | ユーゴスラビア社会主義連邦共和国 |
生の証明 Lebenszeichen | ヴェルナー・ヘルツォーク | 西ドイツ | |
Come l'amore | Enzo Muzii | イタリア | |
1969年 | なし | ||
1970年 | なし | ||
1971年 | デカメロン Il Decameron | ピエル・パオロ・パゾリーニ | イタリア |
1972年 | ホスピタル The Hospital | アーサー・ヒラー | アメリカ合衆国 |
1973年 | Il n'y a pas de fumée sans feu | アンドレ・カイヤット | フランス イタリア |
1974年 | サン・ポールの時計台 L'Horloger de Saint-Paul | ベルトラン・タヴェルニエ | フランス |
1975年 | Dupont Lajoie | イヴ・ボワッセ | フランス |
兵士トーマス Overlord | スチュアート・クーパー | イギリス | |
1976年 | Canoa | Filepe Cazals | メキシコ |
1977年 | たぶん悪魔が Le diable probablement | ロベール・ブレッソン | フランス |
1978年 | A Queda | ルイ・グエッラ、ネルソン・ハビエル | ブラジル |
1979年 | アレキサンドリアWHY? إسكندرية ليه | ユーセフ・シャヒーン | エジプト |
1980年 | マイ・ワンダフル・ライフ Chiedo asilo | マルコ・フェレーリ | イタリア |
1981年 | Akaler Sandhane | ムリナール・セーン | インド |
1982年 | Dreszcze | ヴォィチェフ・マルチェフスキ | ポーランド |
1983年 | ハッカリの季節 Hakkâri'de Bir Mevsim | エルデン・キラル | トルコ |
1984年 | No habrá más penas ni olvido | ヘクター・オリヴェラ | アルゼンチン |
1985年 | Szirmok, virágok, koszorúk | László Lugossy | ハンガリー |
1986年 | ジュリオの当惑 La messa è finita | ナンニ・モレッティ | イタリア |
1987年 | 海と毒薬 | 熊井啓 | 日本 |
1988年 | Комиссар | Alexander Askoldow | ソビエト連邦 |
1989年 | 晩鐘 晩鐘 | ウー・ツーニウ | 中国 |
1990年 | Астенический синдром | キラ・ムラートワ | ソビエト連邦 |
1991年 | La Condanna | マルコ・ベロッキオ | イタリア フランス スイス |
Satan | Viktor Aristow | ソビエト連邦 | |
1992年 | Édes Emma, drága Böbe - vázlatok, aktok | イシュトヴァン・サボー | ハンガリー |
1993年 | アリゾナ・ドリーム Arizona Dream | エミール・クストリッツァ | アメリカ合衆国 |
1994年 | 苺とチョコレート Fresa y chocolate | トマス・グティエレス・アレア | キューバ |
1995年 | スモーク Smoke | ウェイン・ワン | アメリカ合衆国 |
1996年 | あこがれ美しく燃え Lust och fägring stor, literally | ボー・ヴィデルベルイ | スウェーデン デンマーク |
1997年 | 河 河流 | ツァイ・ミンリャン | 台湾 |
1998年 | ウワサの真相/ワグ・ザ・ドッグ Wag the Dog | バリー・レヴィンソン | アメリカ合衆国 |
1999年 | ミフネ Mifunes sidste sang | ソーレン・クラーク=ヤコブセン | デンマーク |
2000年 | 初恋のきた道 我的父亲母亲 | チャン・イーモウ | 中国 |
2001年 | 十七岁的单车 | ワン・シャオシュアイ | 中国 |
2002年 | 階段の途中で Halbe Treppe | アンドレアス・ドレーゼン | ドイツ |
2003年 | アダプテーション Adaptation. | スパイク・ジョーンズ | アメリカ合衆国 |
2004年 | 僕と未来とブエノスアイレス El abrazo partido | ダニエル・ブルマン | アルゼンチン |
2005年 | 孔雀 我が家の風景 孔雀 | グー・チャンウェイ | 中国 |
2006年 | オフサイド・ガールズ آفساید | ジャファール・パナヒ | イラン |
En Sopa | ペルニッレ・フィッシャー・クリステンセン | スウェーデン デンマーク | |
2007年 | El Otro | アリエル・ロッター | フランス アルゼンチン ドイツ |
2008年 | スタンダード・オペレーティング・プロシージャー Standard Operating Procedure | エロール・モリス | アメリカ合衆国 |
2009年 | 恋愛社会学のススメ Alle Anderen | Maren Ade | ドイツ |
Gigante | Adrián Biniez | ウルグアイ スペイン | |
2010年 | 俺の笛を聞け Eu când vreau să fluier, fluier | フローリン・サーバン | ルーマニア |
2011年 | ニーチェの馬 A torinói ló | タル・ベーラ | ハンガリー フランス ドイツ スイス |
2012年 | Csak a szél | ベンス・フリーガウフ | ハンガリー ドイツ フランス |
2013年 | 鉄くず拾いの物語 Epizoda u životu berača željeza | ダニス・タノヴィッチ | ボスニア・ヘルツェゴビナ フランス スロベニア |
2014年 | グランド・ブダペスト・ホテル The Grand Budapest Hotel | ウェス・アンダーソン | ドイツ イギリス |
2015年 | ザ・クラブ El Club | パブロ・ラライン | チリ |
2016年 | サラエヴォの銃声 Death in Sarajevo | ダニス・タノヴィッチ | フランス ボスニア・ヘルツェゴビナ |
2017年 | わたしは、幸福 Félicité | アラン・ゴミス | フランス セネガル |
2018年 | Twarz | マウゴジャタ・シュモフスカ | ポーランド |
2019年 | グレース・オブ・ゴッド 告発の時 Grâce à Dieu | フランソワ・オゾン | フランス ベルギー |
2020年 | 17歳の瞳に映る世界 Never Rarely Sometimes Always | エリザ・ヒットマン | アメリカ合衆国 |
2021年 | 偶然と想像 | 濱口竜介 | 日本 |
2022年 | 小説家の映画 소설가의 영화 | ホン・サンス | 韓国 |
2023年 | Afire Roter Himmel | クリスティアン・ペツォールト | ドイツ |
2024年 | A Traveler's Needs 여행자의 필요 | ホン・サンス | 韓国 |