2014年オーストリアグランプリ
レース詳細 | |||
---|---|---|---|
日程 | 2014年シーズン第8戦 | ||
決勝開催日 | 6月22日 | ||
開催地 | レッドブル・リンク オーストリア シュピールベルク | ||
コース長 | 4.326km | ||
レース距離 | 71周(307.146km) | ||
決勝日天候 | 晴れ | ||
ポールポジション | |||
ドライバー | |||
タイム | 1:08.759 | ||
ファステストラップ | |||
ドライバー | セルジオ・ペレス | ||
タイム | 1:12.142(Lap 59) | ||
決勝順位 | |||
優勝 |
| ||
2位 | |||
3位 |
2014年オーストリアグランプリは、2014年のF1世界選手権第8戦として、2014年6月22日にレッドブル・リンクで開催された。
予選
[編集]展開
[編集]フェリペ・マッサが2008年ブラジルGP以来のポールポジションを獲得。2位にはチームメイトのボッタスが並んだ。ロズベルグは3番手で、フロントロウすら逃してしまった。4番手にアロンソ、5番手は前戦優勝のリカルドがつけた[1]。ハミルトンはQ3の1回目のアタックのタイムを取り消され、2回目のアタックもスピンしてしまい9番手に沈んでしまった[2]。
結果
[編集]Pos. | No. | ドライバー | チーム | Q1 | Q2 | Q3 | Grid |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 19 | フェリペ・マッサ | ウィリアムズ・メルセデス | 1:10.292 | 1:09.239 | 1:08.759 | 1 |
2 | 77 | バルテッリ・ボッタス | ウィリアムズ・メルセデス | 1:10.356 | 1:09.096 | 1:08.846 | 2 |
3 | 6 | ニコ・ロズベルグ | メルセデス | 1:09.695 | 1:08.974 | 1:08.944 | 3 |
4 | 14 | フェルナンド・アロンソ | フェラーリ | 1:10.405 | 1:09.479 | 1:09.285 | 4 |
5 | 3 | ダニエル・リチャルド | レッドブル・ルノー | 1:10.395 | 1:09.638 | 1:09.466 | 5 |
6 | 20 | ケビン・マグヌッセン | マクラーレン・メルセデス | 1:10.081 | 1:09.473 | 1:09.515 | 6 |
7 | 26 | ダニール・クビアト | トロロッソ・ルノー | 1:09.678 | 1:09.490 | 1:09.619 | 7 |
8 | 7 | キミ・ライコネン | フェラーリ | 1:10.285 | 1:09.657 | 1:10.795 | 8 |
9 | 44 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | 1:09.514 | 1.09.092 | No time | 9 |
10 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | フォースインディア・メルセデス | 1:10.389 | 1:09.624 | No time | 10 |
11 | 11 | セルジオ・ペレス | フォースインディア・メルセデス | 1:10.124 | 1:09.754 | 15 | |
12 | 22 | ジェンソン・バトン | マクラーレン・メルセデス | 1:10.252 | 1:09.780 | 11 | |
13 | 1 | セバスチャン・ベッテル | レッドブル・ルノー | 1:10.630 | 1:09.801 | 12 | |
14 | 13 | パストール・マルドナド | ロータス・ルノー | 1:10.821 | 1:09.939 | 13 | |
15 | 25 | ジャン=エリック・ベルニュ | トロロッソ・ルノー | 1:10.161 | 1:10.073 | 14 | |
16 | 8 | ロマン・グロージャン | ロータス・ルノー | 1:10.461 | 1:10.642 | PL | |
17 | 99 | エイドリアン・スーティル | ザウバー・フェラーリ | 1:10.825 | 16 | ||
18 | 21 | エステバン・グティエレス | ザウバー・フェラーリ | 1:11.349 | 17 | ||
19 | 17 | ジュール・ビアンキ | マルシャ・フェラーリ | 1:11.412 | 18 | ||
20 | 10 | 小林可夢偉 | ケータハム・ルノー | 1:11.673 | 19 | ||
21 | 4 | マックス・チルトン | マルシャ・フェラーリ | 1:11.775 | 21 | ||
22 | 9 | マーカス・エリクソン | ケータハム・ルノー | 1:12.673 | 20 | ||
107% time: 1:14.379 |
- No.11は前回の2014年カナダグランプリの接触事故のため5グリッド降格[4]
- No.8はスタート前にギアボックスの設定を変更したためピットレーンスタート[5]
- No.4は2014年カナダグランプリの接触事故のため3グリッド降格[6]
決勝
[編集]展開
[編集]快晴となった日曜日、決勝レースが行われる午後2時には気温23度、路面温度48度となった。スタートではマッサが順当に首位を守ったのに対して、ボッタスはロズベルグに交わされてしまうが、すぐに抜き返す。予選で中団に沈んでしまったハミルトンは最高のスタートを切って、オープニングラップを終える時にはアロンソまでを交わして、4番手に浮上した。序盤は1位マッサとボッタスがリードするものの、3位ロズベルグと4位ハミルトンがそれぞれ11周目、14周目でタイヤ交換する。遅れてボッタスは14周目に、マッサは15周目にタイヤ交換。早めのタイヤ交換で新しいタイヤを生かしたメルセデスの2台が順位を上げ、各車1回目のタイヤ交換を終えた30周目の時点で1位ロズベルグ、2位ボッタス、3位ハミルトン、4位マッサとなる。メルセデスは続く2回目のタイヤ交換で、通常は順位が上のドライバーが先にタイヤを交換するところを、あえて3位のハミルトンを早めの39周目、1位のロズベルグを40周目とする作戦が功を奏し、ハミルトンは41周目にタイヤ交換を行ったボッタスより順位を上げる。一方中団では、カナダGP同様にピットインを遅らせる作戦をとった15番手スタートのペレスがじわじわと順位をあげ、59周目にはファステストラップをマークし、66周目にマグヌッセンをかわして6番手に浮上した。その後は危なげなくハミルトンとのギャップをしっかりコントロールしたニコ・ロズベルグがシーズン3勝目を飾った。2位はハミルトン。予選で失敗はあったものの好スタートを決め、戦略を駆使してロズベルグとの失点差を最小限にとどめた。3位はボッタスで、自身初となる表彰台を獲得した。4位のマッサは、久々のポール獲得となったものの、ピットインのタイミングなどがまずく表彰台にすら上ることができなかった[1]。5位はアロンソ。メルセデスPUが猛威をふるったこのコースでマッサを追い詰めるなど素晴らしい走りを見せた[7]。
結果
[編集]Pos. | No. | ドライバー | チーム | 周回数 | タイム/リタイア | Grid | Pts. |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 6 | ニコ・ロズベルグ | メルセデス | 71 | 1:27:54.976 | 3 | 25 |
2 | 44 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | 71 | +1.932 | 9 | 18 |
3 | 77 | バルテッリ・ボッタス | ウィリアムズ・メルセデス | 71 | +8.172 | 2 | 15 |
4 | 19 | フェリペ・マッサ | ウィリアムズ・メルセデス | 71 | +17.357 | 1 | 12 |
5 | 14 | フェルナンド・アロンソ | フェラーリ | 71 | +18.553 | 4 | 10 |
6 | 11 | セルジオ・ペレス | フォースインディア・メルセデス | 71 | +28.546 | 15 | 8 |
7 | 20 | ケビン・マグヌッセン | マクラーレン・メルセデス | 71 | +32.031 | 6 | 6 |
8 | 3 | ダニエル・リカルド | レッドブル・ルノー | 71 | +43.522 | 5 | 4 |
9 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | フォースインディア・メルセデス | 71 | +44.137 | 10 | 2 |
10 | 7 | キミ・ライコネン | フェラーリ | 71 | +47.777 | 8 | 1 |
11 | 22 | ジェンソン・バトン | マクラーレン・メルセデス | 71 | +50.966 | 11 | |
12 | 13 | パストール・マルドナド | ロータス・ルノー | 70 | +1 Lap | 13 | |
13 | 99 | エイドリアン・スーティル | ザウバー・フェラーリ | 70 | +1 Lap | 16 | |
14 | 8 | ロマン・グロージャン | ロータス・ルノー | 70 | +1 Lap | PL | |
15 | 17 | ジュール・ビアンキ | マルシャ・フェラーリ | 69 | +2 Laps | 18 | |
16 | 10 | 小林可夢偉 | ケータハム・ルノー | 69 | +2 Laps | 19 | |
17 | 4 | マックス・チルトン | マルシャ・フェラーリ | 69 | +2 Laps | 21 | |
18 | 9 | マーカス・エリクソン | ケータハム・ルノー | 69 | +2 Laps | 20 | |
19 | 21 | エステバン・グティエレス | ザウバー・フェラーリ | 69 | +2 Laps | 17 | |
Ret | 25 | ジャン=エリック・ベルニュ | トロロッソ・ルノー | 59 | ブレーキ | 14 | |
Ret | 1 | セバスチャン・ベッテル | レッドブル・ルノー | 34 | 電気系 | 12 | |
Ret | 26 | ダニール・クビアト | トロロッソ・ルノー | 24 | サスペンション | 7 |
- ラップリーダー
- フェリペ・マッサ(1-13,42)
- バルテッリ・ボッタス(14-15,41)
- セルジオ・ペレス(16-26)
- ニコ・ロズベルグ(27-40,48-71)
- フェルナンド・アロンソ(43-47)
第8戦終了時点でのランキング
[編集]
|
|
- 注:ドライバー、コンストラクター共にトップ5のみ表示。
脚注
[編集]- ^ a b 鈴木賢志、高橋浩司「F1速報 2014年総集編」『F1速報』第26巻第1号、株式会社三栄書房、2015年2月5日、123,124。
- ^ “波乱の予選でマッサがポール!”. espnf1.com. (2014年6月21日) 2018年11月21日閲覧。
- ^ “【結果】F1第8戦オーストリアGP予選/2014年6月21日”. topnews.jp. (2014年6月21日) 2018年11月21日閲覧。
- ^ “ペレスは5グリッド降格処分”. espnf1.com. (2014年6月9日) 2018年11月21日閲覧。
- ^ a b “FORMULA 1 GROSSER PREIS VON ÖSTERREICH 2014”. formula1.com. (2014年6月23日) 2018年11月21日閲覧。
- ^ “チルトンに次戦3グリッド降格処分”. espnf1.com. (2014年6月9日) 2018年11月21日閲覧。
- ^ “ロズベルグが今季3勝目をマーク!”. espnf1.com. (2014年6月22日) 2018年11月21日閲覧。
- ^ “F1世界選手権 2014 / ランキング”. espnf1.com 2018年11月21日閲覧。
前戦 2014年カナダグランプリ | FIA F1世界選手権 2014年シーズン | 次戦 2014年イギリスグランプリ |
前回開催 2003年オーストリアグランプリ | オーストリアグランプリ | 次回開催 2015年オーストリアグランプリ |